婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

春が来た! 180

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離れた席から「こりゃあ何だ!」と叫ぶお祖父さまの声。どうかしたのかと思って見たら、立派な舟盛りがありました。うん、何を作っちゃったんでしょう。
でもお祖父さまのテンション爆上がりしてるようです。お箸チョキチョキしてますけど、はしたないですわよ。
あ!またルークと目が合ったわ。チラっと舟盛りに視線を動かしましたが、私の指示じゃありませんからね!
てか、誰よ!確かに舟盛りとは?って教えたけど、まさか今日の晩餐会で出して来るとは思わないじゃない。

「あれは何じゃ?凄いでおじゃる!」

大婆様が舟盛りに食い付いたぁぁぁ!しかも凄い目キラキラさせてる!

「同じ物をご用意致しますが?」

あ~!執事が余計な一言を!

「うむ!用意してたもれ!妾もあれが食べたいでおじゃる!」

うん……何か……大婆様、可愛いですね。お子様ランチを頼むかのごとく舟盛り頼みましたね。
あの舟盛りって小さくないのです。船が七十センチはあるんです……そこに色んな魚のお造りがキレイに盛り付けてあるんですよ……
お祖母さまの前には色んな魚料理が置いてありますね、煮魚も焼き魚も……貝やエビの地獄焼きかな?そんなのも置いてあります。
ん?大婆様がめっちゃお祖母さまの前を見てます。

「大婆様の所にも海の魚料理を置いて頂戴」

お母様がサッと近くにいるメイドに言いましたよ。そりゃあ、大婆様の前はおそらく食べた事がありそうな肉料理や野菜料理が置かれてますもんね。
大婆様の興味が海鮮料理なら即座に対応した方が吉ですよね。

「ラーメンが食べたい……」

え?晩餐会って言ってるのに誰よ!ラーメン頼むヤツ!って思ったらルークでした!

「お味はいかが致しましょう?」

「和風豚骨でチャーシュー五枚、メンマ刻みネギ、温泉卵を載せて、別でラーメンコショウの瓶を持ってきてくれ」

ルークよ……それは愛知のソウルフードなラーメンじゃないか……どんだけ食べたいのよ……

「あ!それ私にも下さい!」

晩餐会言ってるじゃん!って声の主を見たらラーラルーナ様でした。
うん……私も頼もう……

「私にもそれを。ラー油であえた白髪ネギを載せて来て頂戴」

「はいっ!」

「待って!私にもラー油をあえた白髪ネギを載せて下さい!」

便乗したラーラルーナ様を見て同じタイミングで親指を立ててニコッと笑い合いました。
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