婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

春が来た! 212

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結局私とラーラルーナ様で倒したのかしら?いえ、ルークだって時間稼ぎしてくれたし弱らせたんだから三人でカニ退治したのよね!

「エリーゼ様、お疲れ様です!」

アニスが元気いっぱいに労ってくれます。大して労力使ってないけど、ハナサキガニゲットは嬉しいので笑顔です!それはもう全力笑顔です。

「いつ見ても海クモは気持ち悪いですね。小さいのも気持ち悪ければ、大きいのはもっと気持ち悪いです」

あれ?確かに見た目クモですけど、そんなに気持ち悪いかしら?島で頑張ってるテラだってクモなのに……

「海の中には木も生えてないのにあの長い脚の意味あります?理解出来ません。普通のクモは分かりますよ、巣を作って虫捕まえて食べるとか……でも海クモって巣は作らなくて近付いた魚とか食べるんでしょ?本当、理解出来ない……」

アニスはクモと言われてるのにクモの生態と違う事が理解出来なくて嫌いな様です。
うーん……確かに見た目だけでクモって呼ばれてるだけだものね。

「アニス、その海クモだけどとっても美味しいのよ。そう毛嫌いせずにいてちょうだい」

私の言葉に周囲がザワつきます。え?私、何かおかしな事言った?

「ほ……本気ですかい?あの海クモをお食べになるんですかい?」

「ええ」

キョトンです。ちょっと偉そうなお爺ちゃんが不思議そうに聞いてきましたけど、そんなに変かしら?

「姫様、あの海クモってのは気持ちの悪い見た目でとても食べられるとは思えなかったんでさぁ……しかも美味しいって……海クモは良く捕れますが、邪魔なんで見かけしだい海に投げ捨ててたんですが……」

漁師の人達、全く知らなかったようです。とりあえず脚一本焼いてみようかな?味見よ、味見!

「小さい脚を一本焼いて食べてみましょう。ルークもラーラルーナ様も味見しませんこと?」

「良いな!どんな味か気になるな!」

「ええ!こちらでは初めてのカニですもの、楽しみだわ!」

はい、二人ともノリノリです。
無限収納から一番小さい脚を出して、手に持ったままファイヤーボールで焼いていきます。
術者は熱くならないってのが良いですよね!
そんな私を見て、漁師のおっちゃん達がテーブルを持って来ます。
良く分かってるぅ!
脚が真っ赤になってカニ独特の香ばしい香りが漂ってきました!
もう少し焦げ目がついたらテーブルの上に置いて切断して実食……じゃなくて味見です!
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