婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

new world 49

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和室の部屋にはローテーブルにやっぱり厚みのある座布団が置かれてる。

「エリーゼ様、浴衣が何枚か用意されてましたがどれになさいますか?」

乱れ箱が五つ並べられてます。浴衣と帯のセットが五種類。

「そうね、この紺地に牡丹の物にするわ。半幅帯も素敵だわ」

「畏まりました。湯屋に行きましょう!きっと奥様もいらっしゃいますよ。男女別ですから」

「じゃあ、早く行かなくちゃ」

乱れ箱を手に持ったアニスについて行くと大きなのれんの掛かった入り口……女の大文字が染められてる……
どうしよう……湯屋って言うよりお風呂屋さんの入り口だわ……

「不思議な字ですよね。でも大昔から使われてる里長様の故郷の文字なんですって」

なんかもう、何も言えない。こんなに日本人アピールしなくてもいいんじゃないかって思える程です。
のれんをくぐって行くと脱衣所があって、アニスが棚に乱れ箱を置く。
手早く私のボディスーツを脱がして、軽く髪をブラッシングすると真っ裸の私を放置してゴソゴソと着替えだした。
ん?湯浴み着……え?私は真っ裸でアニスが湯浴み着て何で?

「何で着用してるのかしら?」

「動き回るからです。エリーゼ様は横になっていて下さいね!」

あれ?湯屋って言ってるからにはお風呂かと思ったけど違うのかしら?
アニスと連れだって中に入ると理解しました。うちのお風呂とは違う、いわゆる昔の蒸し風呂です。
今ならミストサウナとか言うやつでしょうか?湯気がモウモウとしてるわー……
奥の方からお母様達の楽しげな声が聞こえます。

「あ!奥にいますね!エリーゼ様もご一緒しましょう!」

手を引かれ奥に行くと畳敷きのベッドみたいな台の上で横になってるお母様と周りで体を擦ったり髪の手入れをしてる侍女トリオがいました。

「待ってたわ。アニス一人では大変でしょ?ソニア、手伝ってあげて頂戴」

「助かります!さ、エリーゼ様ここに横になって下さい!」

お母様の隣の台をポンポン叩くテンション高めのアニス。
お母様の様に仰向けに横たわると早速とばかりにアニスとソニアに好き放題されました。
垢すりに全身マッサージ(もちろん頭皮もです!)、その後にオイルマッサージ。
蒸し風呂なので私もお母様も侍女全員も汗だくです。
終わった後、かけ湯の場所へ連れて行かれ、ザブザブとかけ湯された後脱衣所で浴衣を着付けして貰い部屋へと行きました。
そういえば、侍女達は順番で体を洗ったり何だりしてました。なので無問題です。
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