婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

目指せ!義実家! 21

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「あ!皇宮の敷地に入ったみたいですよ!」

モリモリに仕事してたアニスが朗らかに報告してくれます。
なんで分かったのかしら?

「分かるの?」

「はい!シルヴァニア家が結界はってますからね!里の者は分かるようになってるんです。お衣装も片付け終わりますし、滞在する宮殿にはある程度の荷物を持ち込むだけで事足りる筈なので安心して下さい」

ある程度?うん、ある程度ってのは嘘だって分かるわよアニス。

「ふふ……本当ですよ。必要とあらばこちらに持ちに来れば良いだけですので」

「ソウデシタ……」

従来の旧式馬車だと荷物も限られてたけど、この魔改造馬車室内が五LDK並みに広いんだった……
ウォークインクローゼットが広いのよね……ガチのヤツだから、このウォークインクローゼットの中に全身が映る鏡があって魔導ランプで煌々と照らされた中で細々とした直しとかやれるのよ。
しばらくはコルセットとはおさらばだけど、ドレスとお飾りとかの組み合わせは増えたから大変よ……

「ルーク様の宮殿に向かうんでしょうか?それなら気安い気もしますけど」

「そうね。ルークもそんな感じの事言ってたし……でも早くない?明日かな~って言ってたのに」

アニスは少し考え込むと、ポン!と手を打って私を見る。

「皇都の皇宮近くの道が良くなってるって母さまが言ってました!そのせいでは?」

「エミリが?一体どこからそんな情報をって、色々繋がってるんだったっけ……」

そう。皇宮の様々な情報はシルヴァニアの里に共有されてるらしく、その皇宮近辺の情報もシルヴァニアの里にもたらされてるらしい。

「はい!離れているシルヴァニアの里でもすぐな分かりますよ!」

凄いね……隠し事とかムリじゃんね……

「そう……」

道が良いと馬達の速度も上がる。ただでさえ魔改造した時に重量もかなり軽くなるようにしたから、その速度アップときたら普通の馬車の倍近い。
……倍近い?……あっ!今までな馬車なら明日で到着合ってる?でも魔改造したやつだから、もう到着したって事?
慌ててマップで確認!
うん。お母様とお父様の馬車と離れました。私とルークの馬車は違う所に向かってます。
そろそろお腹も減ってくる頃合いです。
ルークの宮殿で晩ごはんかしら?それとも馬車の中でサクッと済ませちゃおうかしら?
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