婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

慌ただしい日々 26

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そうだ……それにルークもお城造りに関わってるし、ルークのせいかも!……な訳ないか。築城するのに適当で済むわけないし……ん?そんなにお城って簡単に造れたっけ?設計図とか……やっぱ、ちびナビちゃん達か!
…………あの可愛いちびナビちゃん達が土木工事を?ちょっと想像しづらいんだけど。
いや、待て待て!確かルークもちびナビちゃん作る!とか言ってたけど……

(ナビさーん!そこの所どうなってるのぉ!)

〈マスター、サブマスターは五体の男性型ちびナビを作りました。主な作業は土木工事等の力仕事です〉

(力仕事……色々ありそうね)

〈はい。道路や街、線路等にも携わっております〉

(本当に土木だわ……しかもガチの。え?ちょっと待って!容姿はどうなってるの!)

〈こちらです〉

ナビさんの声と同時に脳内にポワンと現れた画像。そこに映る小さな男……の子じゃない!厳ついけど可愛い格好の……えーと?森の小人?みたいな……いや、それ良いの?と思ったけど、ヨーロッパの童話や絵本に出て来る小さな男性の妖精に酷似してるからセーフか。俗に言う七人の小人とは違う。主に服装が。
容姿は白人ぽいけど、服装はアイヌです。
ちびナビちゃん一期生がアイヌ服なので、それに合わせたのかな?
それにしても機動力が凄い。

(分かったわ。それにしても良く働くわね)

〈特化型だそうです。何でもサブマスターの言う所の極振りだそうです〉

まさかの土木極振り(笑)多様性とは!と思うけど、専門職として頑張って貰えば良いか。

(分かったわ、ありがとう。また島に行くから、その時はよろしくね)

〈はい。お待ちしております〉

謎は全て解け……てないけど、気持ちはスッキリ~♡

「エリーゼ。考え込んでるけど、何かあるのかしら?」

「えっ?いえ、ちょっと違う事を……」

慌てて窓の外を見れば、皇都の街なかです。うん、考え込みすぎました。

「もう皇都内だったのね……」

「ええ。エリーゼは何か欲しい物はあるかしら?」

残念!お母様、私が欲しいと思った瞬間にうちの可愛くて優秀なちびナビちゃん達がチョッパヤで作り上げてしまうんです!

「欲しい物……ですか、思いつきませんがお兄様達へのお土産を選びたいと思ってます」

だってお土産なら島産のアイテム出す必要性がありませんから!
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