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マサヨシ再び
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黒く長い耳を垂らした豚人は、ありったけの声を出して獣人たちを煽る。
「樹族に抑圧されてきた! 長い歴史を! 今覆す時がきた!」
ウォォォ! と獣人たちが声を上げてそれに応える。
「そこで黒焦げになって串刺しにされた子供は! 一体どんな罪を犯したというのか!」
「罪なんか犯していねぇ!」
開放された奴隷たちを見下ろす台の上で、トウバの返事を聞いた豚人は満足そうにして拳を作り、手を水平に薙ぎ払った。
「そう! 無残にも焼き殺された子供は! 獣人国レオンで家族と一緒に幸せに暮らしていた! ただ普通に生活をしていただけだ! 罪など犯していないただの小さな子供だ!」
「そうだ! そうだ!」
鞭を持って奴隷を脅していたサル人の死体を持ち上げて壁に叩きつけた虎人が吠える。
「子供の未来を奪ったのは誰だ?」
豚人は垂れる黒髪をかき分け、耳に手を当てる。
「樹族だ!」
「俺たちの未来を奪おうとしたのは誰だ?」
「樹族だ!」
「殺すべき奴らは?」
「樹族だ!」
「だったら今すぐにでも! 奴隷を売った金で贅沢の限りを尽くす樹族達を殺せ!」
目の細い豚人の言葉に、奴隷たちは奮い立った。この場に奴隷解放同盟のトウバがいることも、彼らの士気を上げている。
「うぉぉぉぉ!!」
騒ぎを聞きつけて庭に出てきた樹族国出身の獣人と、奴隷の獣人たちの間で衝突が始まった。
「檻に戻れ!」
盾で奴隷を押し返す獣人がそう叫んだ。
樹族国出身の獣人は奴隷ではない。この砦の兵士だ。当然ながら彼らは金を貰った分の仕事をしようとするが、それが奴隷の獣人たちは気に入らなかった。
「同じ種族なのに樹族に従うなんて! 反骨心はどこに捨てた! 恥さらしの骨なし獣人どもめ!」
「俺たちは働いているだけだ。金を貰ったからこの暴動を静めようとしている!」
しかし感情的になった奴隷たちに、兵士の声など聞こえていない。自分たちは理不尽に捕まり、売り飛ばされようとしている。敵対する兵士の立場など気にする余裕などないのだ。
樹族国の獣人は剣や槍を持っているが、奴隷の獣人たちは丸腰だ。にもかかわらず、奴隷たちは鋭い爪や牙でレバシュの私兵たちに襲い掛かった。
敵味方入り乱れる中、トウバが吠える。
「獣人ってのはなぁ! 本来こうやって戦うもんなんだよ!」
武闘家として育ったトウバは、四つん這いになって剣や槍を掻い潜り、敵の腹を爪で引き裂いて内臓を引っ張り出した。
「フン、獣のような戦い方だな? おっと! 獣だったか! ハハハ!」
砦を守る樹族が見張り塔の上から皮肉を言ってから、魔法を詠唱し始めたが、猫人の投げた石で集中力を乱される。
そして詠唱を中断させられた樹族は、あっという間に塔を登ってきた獣人たちの餌食になってしまった。
「あ~あ、こりゃあ大変な事になっているな? シルビィ。お前はどちらに加勢するんだ? 法に従うなら奴隷商人だが、感情に従うなら獣人側だろう? さぁどうする? 俺はお前が敵対した方を切り刻むぜ? クハハ!」
他人を試すのは気分がいい。俺的には人を殺せる大義を得られるならどっちでもいい。
まだ体から湯気が出ているシルビィは、白い鎧の金具を留めながら、砦の窓から庭を覗いている。
「なぜ他の兵士は出てこないのだ?」
俺が与えた選択肢を無視してシルビィは、砦の中にいた樹族の兵が出てこない事を訝しんだ。
「さぁな。狭い入り口で迎え撃つつもりなんじゃねぇのか?」
「では迎賓の間に行ってみるか」
「そうだな」
二人して広間に戻ると、何事もなかったように宴が続いていた。
俺は呆れつつもレバシュに近寄って、外の現状を教えてやった。
「おい、レバシュ。庭で奴隷どもが檻から出て暴れているぞ?」
下品なスパンコールドレスの樹族は、長い巻き毛を後ろにやってのんびりと答えた。
「問題ないですわ。私は能力者ですから」
(自ら能力者だと告げるとは珍しいな。能力者と知られれば警戒され、対策をとられる可能性があるのによ。レバシュは余程自分の能力に自信があるんだな)
「へぇ、そうかい。でも門から奴隷が逃げだしたら、商売あがったりなんじゃねぇのか?」
「門のところにあったスキュラと騎士の干物を見ました?」
「ああ、あれを獣人たちは怖がるらしいな」
「そう、獣人たちは恐怖であの門をくぐる事はできないでしょう。あれは強力な恐怖の呪いを発動させるオブジェクトですから」
「ほう。呪術なのか。ところでどうやってあのスキュラを倒したんだ? あれは霧の向こう側から来た魔物なのによ。相当強いはずだろ」
「能力で」
能力の中身は教えてくれないのか。まぁ当然か。でも干物になっていたし、どうせ敵の体の水分を抜くとかそんな能力なのだろう? ・・・何気に強力な能力だな。クハハ!
「お前は呪術師なのか? あれはオークやゴブリンが使う闇魔法だと思っていたがな」
シルビィがメイスの柄の上に手を置いた。
「あら、樹族国にだって怪しい術を使うドルイドがいるではないですか。それに呪術を施したのは奴隷のオークであって、私ではありませんわよ。私はただのメイジですから。シルビィ様は何かと理由をつけて私を逮捕したいようですわね。まるで外の獣人たちのようですわ」
レバシュとシルビィの間に険悪な空気が流れ、言い争いが起きそうなので俺は話題を変える。それにまだ獣人どもは大広間に来る気配がねぇしな。
「なんでスキュラなんて怪物を干物にしたんだ? あと騎士も」
「二人して私を殺そうとしたからですわ。だから逆に殺して呪術の触媒にしたのです」
「馬鹿な!」
ガノダがスープを飲むのを止めて、太った体を振るわせると立ち上がった。
「サー・グラウコス・カインダスは、血の気の多い我がムダン騎士団の中で! 最も優しくて控え目な騎士だぞ!」
「でもこの砦を乗っ取ろうとしたのでやむなく殺したのです」
「あり得ない・・・。でもその話が本当であればスキュラによって、洗脳か何かをされたのだろう・・・」
「この女に敵討ちとかしないのか? ガノダ」
俺はガノダを煽るようにそう言ってみたが彼は首を横に振った。
「彼はどのみち死んだことになっている。我が父の騎士団は動かないだろう。それに彼の死を下手に探って、不名誉な真実が出てくれば、カインダス家の恥にもなるからな。だが死体は持ち帰らせてもらうぞ? レバシュ」
「それはこの騒動が終わってからの話ですわね」
レバシュがワンドを胸の谷間から取り出して構えると、大広間と庭を繋ぐ扉が蹴り破られた。
「おふっ! おふっ! お主たち、観念するのミコト~。ヤッター〇ンがいる限り、悪の栄えた例なしですぞぉ!」
どこかで見覚えのある豚人がそう言うと、ドアから獣人たちがなだれ込んできた。
「あら? 素敵な殿方。お名前は?」
「拙者? 拙者の名を聞きたいのならば! 全身の穴という穴をクパァと開いて聞くがよい! よいょぃ(自前エコー)拙者の名は!」
「よぉ。何やってんだ、マサヨシ・・・」
随分前にこの世界を去った、異世界転移者のマサヨシに俺は手を振る。
「ひぇ! キリマル氏!」
「サムシンの件で傀儡使いの暗殺者に殺されて以来だな。リンネがお前の事を心配していたぞ。あと、お前の死体に約束のキスをしていた」
「流石はリンネたん。やさすぃい」
「で、何してんだ? こんなとこで」
「いや~。その・・・。ハハッ!」
「〇ッキーマウスの物真似で誤魔化せるような状況ではねぇな。下手すりゃお前は俺の敵って事になる」
トウバがマサヨシの近くで吠えた。
「おい! 豚人! あんだけ煽っといて、お前はスパイだったのか?」
「ち、違いますって! ひゃあ!」
獅子人の爪を何とか躱したマサヨシは、転がるようにして俺らの近くまでやって来た。
「オヒヒ。すんません。キリマル側につきますぅ」
「賢明な判断だな。さて、獣人たち。大人しく檻に戻ればよし。逆らえば死が待っているがどうする?」
「なにぃ?」
「いや待て。キリマル。我らは中立を貫くのではなかったか?」
シルビィが片眉を上げて、憎たらしい顔でこっちを見ている。
「さっき私がこの件について干渉しようとしたら、お前はこの奴隷競り場の事はほっとけと言ったぞ?」
「そうだったか? じゃあそういう事にしておくか。王の盾の娘殿がそう言うのであれば、な。レバシュ。わりいな」
「それは構いませんが、向こうは貴方たちを放っておいてくれるのかしら? 剣士様」
「襲ってきたら殺すだけさ」
「そう」
レバシュは客の小間使い達の方に向くと大きく声を上げた。
「では奴隷を買いに来た皆さまには申し訳ありませんが、今日のところはお引き取り下さい。また日を改めどうぞ」
レバシュがそう言うと客らは、ニタニタと笑いながら転移石を掲げてさっさといなくなった。
レバッシュの部下たちも広間の端に行き、魔法の隠し扉の向こう側に消えた。
その間にも獣人たちはどんどんと大広間になだれ込んできて、俺たちはあっという間に包囲されてしまった。
「樹族に抑圧されてきた! 長い歴史を! 今覆す時がきた!」
ウォォォ! と獣人たちが声を上げてそれに応える。
「そこで黒焦げになって串刺しにされた子供は! 一体どんな罪を犯したというのか!」
「罪なんか犯していねぇ!」
開放された奴隷たちを見下ろす台の上で、トウバの返事を聞いた豚人は満足そうにして拳を作り、手を水平に薙ぎ払った。
「そう! 無残にも焼き殺された子供は! 獣人国レオンで家族と一緒に幸せに暮らしていた! ただ普通に生活をしていただけだ! 罪など犯していないただの小さな子供だ!」
「そうだ! そうだ!」
鞭を持って奴隷を脅していたサル人の死体を持ち上げて壁に叩きつけた虎人が吠える。
「子供の未来を奪ったのは誰だ?」
豚人は垂れる黒髪をかき分け、耳に手を当てる。
「樹族だ!」
「俺たちの未来を奪おうとしたのは誰だ?」
「樹族だ!」
「殺すべき奴らは?」
「樹族だ!」
「だったら今すぐにでも! 奴隷を売った金で贅沢の限りを尽くす樹族達を殺せ!」
目の細い豚人の言葉に、奴隷たちは奮い立った。この場に奴隷解放同盟のトウバがいることも、彼らの士気を上げている。
「うぉぉぉぉ!!」
騒ぎを聞きつけて庭に出てきた樹族国出身の獣人と、奴隷の獣人たちの間で衝突が始まった。
「檻に戻れ!」
盾で奴隷を押し返す獣人がそう叫んだ。
樹族国出身の獣人は奴隷ではない。この砦の兵士だ。当然ながら彼らは金を貰った分の仕事をしようとするが、それが奴隷の獣人たちは気に入らなかった。
「同じ種族なのに樹族に従うなんて! 反骨心はどこに捨てた! 恥さらしの骨なし獣人どもめ!」
「俺たちは働いているだけだ。金を貰ったからこの暴動を静めようとしている!」
しかし感情的になった奴隷たちに、兵士の声など聞こえていない。自分たちは理不尽に捕まり、売り飛ばされようとしている。敵対する兵士の立場など気にする余裕などないのだ。
樹族国の獣人は剣や槍を持っているが、奴隷の獣人たちは丸腰だ。にもかかわらず、奴隷たちは鋭い爪や牙でレバシュの私兵たちに襲い掛かった。
敵味方入り乱れる中、トウバが吠える。
「獣人ってのはなぁ! 本来こうやって戦うもんなんだよ!」
武闘家として育ったトウバは、四つん這いになって剣や槍を掻い潜り、敵の腹を爪で引き裂いて内臓を引っ張り出した。
「フン、獣のような戦い方だな? おっと! 獣だったか! ハハハ!」
砦を守る樹族が見張り塔の上から皮肉を言ってから、魔法を詠唱し始めたが、猫人の投げた石で集中力を乱される。
そして詠唱を中断させられた樹族は、あっという間に塔を登ってきた獣人たちの餌食になってしまった。
「あ~あ、こりゃあ大変な事になっているな? シルビィ。お前はどちらに加勢するんだ? 法に従うなら奴隷商人だが、感情に従うなら獣人側だろう? さぁどうする? 俺はお前が敵対した方を切り刻むぜ? クハハ!」
他人を試すのは気分がいい。俺的には人を殺せる大義を得られるならどっちでもいい。
まだ体から湯気が出ているシルビィは、白い鎧の金具を留めながら、砦の窓から庭を覗いている。
「なぜ他の兵士は出てこないのだ?」
俺が与えた選択肢を無視してシルビィは、砦の中にいた樹族の兵が出てこない事を訝しんだ。
「さぁな。狭い入り口で迎え撃つつもりなんじゃねぇのか?」
「では迎賓の間に行ってみるか」
「そうだな」
二人して広間に戻ると、何事もなかったように宴が続いていた。
俺は呆れつつもレバシュに近寄って、外の現状を教えてやった。
「おい、レバシュ。庭で奴隷どもが檻から出て暴れているぞ?」
下品なスパンコールドレスの樹族は、長い巻き毛を後ろにやってのんびりと答えた。
「問題ないですわ。私は能力者ですから」
(自ら能力者だと告げるとは珍しいな。能力者と知られれば警戒され、対策をとられる可能性があるのによ。レバシュは余程自分の能力に自信があるんだな)
「へぇ、そうかい。でも門から奴隷が逃げだしたら、商売あがったりなんじゃねぇのか?」
「門のところにあったスキュラと騎士の干物を見ました?」
「ああ、あれを獣人たちは怖がるらしいな」
「そう、獣人たちは恐怖であの門をくぐる事はできないでしょう。あれは強力な恐怖の呪いを発動させるオブジェクトですから」
「ほう。呪術なのか。ところでどうやってあのスキュラを倒したんだ? あれは霧の向こう側から来た魔物なのによ。相当強いはずだろ」
「能力で」
能力の中身は教えてくれないのか。まぁ当然か。でも干物になっていたし、どうせ敵の体の水分を抜くとかそんな能力なのだろう? ・・・何気に強力な能力だな。クハハ!
「お前は呪術師なのか? あれはオークやゴブリンが使う闇魔法だと思っていたがな」
シルビィがメイスの柄の上に手を置いた。
「あら、樹族国にだって怪しい術を使うドルイドがいるではないですか。それに呪術を施したのは奴隷のオークであって、私ではありませんわよ。私はただのメイジですから。シルビィ様は何かと理由をつけて私を逮捕したいようですわね。まるで外の獣人たちのようですわ」
レバシュとシルビィの間に険悪な空気が流れ、言い争いが起きそうなので俺は話題を変える。それにまだ獣人どもは大広間に来る気配がねぇしな。
「なんでスキュラなんて怪物を干物にしたんだ? あと騎士も」
「二人して私を殺そうとしたからですわ。だから逆に殺して呪術の触媒にしたのです」
「馬鹿な!」
ガノダがスープを飲むのを止めて、太った体を振るわせると立ち上がった。
「サー・グラウコス・カインダスは、血の気の多い我がムダン騎士団の中で! 最も優しくて控え目な騎士だぞ!」
「でもこの砦を乗っ取ろうとしたのでやむなく殺したのです」
「あり得ない・・・。でもその話が本当であればスキュラによって、洗脳か何かをされたのだろう・・・」
「この女に敵討ちとかしないのか? ガノダ」
俺はガノダを煽るようにそう言ってみたが彼は首を横に振った。
「彼はどのみち死んだことになっている。我が父の騎士団は動かないだろう。それに彼の死を下手に探って、不名誉な真実が出てくれば、カインダス家の恥にもなるからな。だが死体は持ち帰らせてもらうぞ? レバシュ」
「それはこの騒動が終わってからの話ですわね」
レバシュがワンドを胸の谷間から取り出して構えると、大広間と庭を繋ぐ扉が蹴り破られた。
「おふっ! おふっ! お主たち、観念するのミコト~。ヤッター〇ンがいる限り、悪の栄えた例なしですぞぉ!」
どこかで見覚えのある豚人がそう言うと、ドアから獣人たちがなだれ込んできた。
「あら? 素敵な殿方。お名前は?」
「拙者? 拙者の名を聞きたいのならば! 全身の穴という穴をクパァと開いて聞くがよい! よいょぃ(自前エコー)拙者の名は!」
「よぉ。何やってんだ、マサヨシ・・・」
随分前にこの世界を去った、異世界転移者のマサヨシに俺は手を振る。
「ひぇ! キリマル氏!」
「サムシンの件で傀儡使いの暗殺者に殺されて以来だな。リンネがお前の事を心配していたぞ。あと、お前の死体に約束のキスをしていた」
「流石はリンネたん。やさすぃい」
「で、何してんだ? こんなとこで」
「いや~。その・・・。ハハッ!」
「〇ッキーマウスの物真似で誤魔化せるような状況ではねぇな。下手すりゃお前は俺の敵って事になる」
トウバがマサヨシの近くで吠えた。
「おい! 豚人! あんだけ煽っといて、お前はスパイだったのか?」
「ち、違いますって! ひゃあ!」
獅子人の爪を何とか躱したマサヨシは、転がるようにして俺らの近くまでやって来た。
「オヒヒ。すんません。キリマル側につきますぅ」
「賢明な判断だな。さて、獣人たち。大人しく檻に戻ればよし。逆らえば死が待っているがどうする?」
「なにぃ?」
「いや待て。キリマル。我らは中立を貫くのではなかったか?」
シルビィが片眉を上げて、憎たらしい顔でこっちを見ている。
「さっき私がこの件について干渉しようとしたら、お前はこの奴隷競り場の事はほっとけと言ったぞ?」
「そうだったか? じゃあそういう事にしておくか。王の盾の娘殿がそう言うのであれば、な。レバシュ。わりいな」
「それは構いませんが、向こうは貴方たちを放っておいてくれるのかしら? 剣士様」
「襲ってきたら殺すだけさ」
「そう」
レバシュは客の小間使い達の方に向くと大きく声を上げた。
「では奴隷を買いに来た皆さまには申し訳ありませんが、今日のところはお引き取り下さい。また日を改めどうぞ」
レバシュがそう言うと客らは、ニタニタと笑いながら転移石を掲げてさっさといなくなった。
レバッシュの部下たちも広間の端に行き、魔法の隠し扉の向こう側に消えた。
その間にも獣人たちはどんどんと大広間になだれ込んできて、俺たちはあっという間に包囲されてしまった。
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