143 / 499
獣人国での冬
207:彰人の弱点
しおりを挟む
「先ほどは申し訳ありませんでした」
現在、俺たちはケイノアが買ってきた菓子をつついているのだが、俺の対面に座るシアリスは、出された菓子に手をつけることもなくそう言った。
「ん? 何かあったの?」
俺がなんと答えたものかと悩んでいると、出かけていて事情のわかっていないケイノアが頭に疑問符を浮かべながら聞いてきた。
「……ああ、まあ、ちょっとな」
「私が魔法を使ってこちらの方の思考を読んだのです」
言ってはまずいだろうと思い言葉を濁したのだが、シアリスとしては特に気にするようなことでもないらしい。
「む。ダメじゃないシアリス。精神系の魔術は違反者以外に使っちゃいけないってきまりじゃない」
だが、ケイノア的には看過できることではなかったのかそう言ってケイノアは妹のシアリスを咎めている。
しかし、金を稼ぐためにきまりを破ってエルフの秘密をばらしてるお前が言うなと言ってやりたい。
「はい。ですが、どうしてもお姉さまのことが心配でしたので、この方が本当に信頼できるのかと思いまして……」
「そう。心配してくれるのは嬉しいけど、ダメよ? きまりは守らないと。私なら大丈夫だから。ね?」
「……はい」
こうして妹を諭すところを見ると、ケイノアもしっかり姉なんだなと思える。
まあ、お前もきまりを破ってるから説得力皆無だけどな。
「因みに、こいつ何考えてたの?」
おい、お前咎めてたくせに聞くのかよ! 今の真面目な感じはどこにいった!
「あ、いえ。思考を読んだと言っても表層だけで、感情しか分かりませんでした。それ以上は防御を抜けるのが難しく、無理をすれば気付かれてしまいそうだったので」
「なんだ、つまんないわねぇ。何か面白い事がわかればよかったのに」
ケイノア。本人を前にして堂々と言い切るのはどうなんだ?
「……俺としては、自身に魔法を使われたのに気付けなかった事に驚きだけどな」
いかに表層部分の感情だけだとは言っても、魔術を使われたのに違いはない。
そして、気づかれそうだったから止めた、というのは、気づかれても構わないというつもりでやったのであれば、もしかしたら操られていたかもしれないという事だ。
シアリスが言った通り、俺は自身にかけられる魔術に対して防御をしている。俺自身がどうこうというわけではなく王国から持ってきた魔術具のおかげだけど、それでも一国の宝物庫に収められているほどのものだ。そんなものの守りを抜けて来るとは……。
もしエルフ全体がそんな力を持っているんだとしたら、敵対したらまずい事になりそうだ。
そもそも敵対しなければ良いとは思うが、人生何があるかわからないもんだから用心しておくに越したことはない。
というか、いまさらだが俺の弱点が発覚したな。一応、危険なものが触れると自動で収納されるように頑張って設定したんだけどな。まさか精神攻撃は防げないとは……。
直接攻撃系でこられたらどうとでもなるけど、触れないものだとどうしようも無いって事か。
だからといってどうにかできる能力はないので装備で対応するしかない。後で装備を見直しておこう。
「そうでしょ? シアリスはすごいのよ!」
今まで自分の事しか自慢してこなかったケイノアが、シアリスの事を自慢している。どうやらケイノアにとっても妹であるシアリスは大事なようだ。
「お姉様に程ではありませんけれど、魔術に関しては森でも上位に位置すると自負しています」
「ほお。羨ましいものですね。私も魔術が自由に使えるようになりたいものです」
俺は肩を竦めながらそう言った。
さっきも言ったが、俺は王国で俺を馬鹿にした奴らに復讐がしたいとかは思っていない。仕返しなら宝物庫の件で十分だ。寧ろやりすぎたかとさえ思っている。
だが、復讐は別としても、純粋に魔術が使いたいのだ。
機械に頼らずに空を飛び、火を起こし操り、ドラゴンなんかと戦ったりしてみたい。
確かに収納は便利だけど、そう言った思いがないわけじゃない。こっちの世界に来てからは、尚更そういうロマンに惹かれるようになった。だって、俺の周りに居た人達は全員使えたし。
まあ、ドラゴンと戦って勝つだけなら俺でもできるんだけどさぁ。こう、なんか違うんだよ。
「……ねえねえ。今更なんだけどさぁ。あんた、なんでそんな話し方してんの?」
「なんでって、初対面の人には敬語は基本だろ? 特に自分よりも長生きしてる人にはな」
見た目が可愛らしい少女と言っても、その実、俺の何倍も生きているのだ。それを思えば、軽い扱いなんてできない。その相手が、俺に害をなせるものなんだったら尚更だ。
「……私はどうなんのよ? あんたに敬われたことなんてないんだけど?」
「何言ってんだ。最初にあった時は敬語だっただろ。途中、つい素で話してからはそのまま来たけどな。……ああ、今まで気が付かずに申し訳ありませんでした。これからは言葉遣いを改めたほうがよろしいでしょうか?」
「うわ……やめてよね。あんたにそんなふうに言われると気味が悪いわ。いつも通りでいいわよ」
せっかく言葉遣いを改めてやったのに、失礼なやつだ。
「……随分とお二人は仲がよろしいのですね」
「「はあ?」」
シアリスの言葉に、俺とケイノアの声が重なった。ついでに背後のイリンから若干の殺気を感じるのは気のせいだろうか?
「ちょっとやめてよね。こいつは単なる金づるよ」
「失礼ながら、ケイノアはゴミほども興味がありません」
というか、金づるってなんだよ。確かに金は貸してるし、住処も与えてるけど、その言い方は酷くないか?
「ゴミほどもって何よ! こんな美少女と一緒にいられるんだから嬉しいでしょ!?」
「……まあ確かに、お前は美少女だな。この家にいてくれることも嬉しいではあるし、好ましい相手ではある」
見た目だけなら本人が言う通り美少女で間違いないし、魔術等の知識的にも、この家に居てくれるのは有り難い。
気をはる必要もないし付き合うのも楽だ。まあだからといって付き合いたいとは思わない。それに、中身を知ってしまえば誰も恋愛対象にしたいと思わないだろうと思う。
「え……? そんなにはっきり言われると、ちょっと……」
何を思ったのか、ケイノアは少しばかり顔を赤らめている。
「ああ、安心しろ。お前に恋愛感情はないから」
俺が好きなのはイリンだけだ。こいつとのロマンスなんていらない。
「え……もー! 何よその言い方! もー!」
怒られたところで問題ないのだが、もー! うるさいので、と憤るケイノアを落ち着かせるために俺は自分の前に置かれていた菓子をケイノアの方に差し出す。食べかけだけど大丈夫だろう。
「まあ落ち着けよ。ああ、そうだ。ケイノア俺の分の菓子もやるよ。これ以上食べると夕食が入らなそうだからな」
「えっ、いいの?」
「ああ」
「わーい! ……あっ、私も夕食を食べるからね!」
どうやらしっかりと意識を逸らすことはできたようだ。
「……お姉様……」
若干の呆れを含んだシアリスの呟きが聞こえたが、気にしないでおこう。
現在、俺たちはケイノアが買ってきた菓子をつついているのだが、俺の対面に座るシアリスは、出された菓子に手をつけることもなくそう言った。
「ん? 何かあったの?」
俺がなんと答えたものかと悩んでいると、出かけていて事情のわかっていないケイノアが頭に疑問符を浮かべながら聞いてきた。
「……ああ、まあ、ちょっとな」
「私が魔法を使ってこちらの方の思考を読んだのです」
言ってはまずいだろうと思い言葉を濁したのだが、シアリスとしては特に気にするようなことでもないらしい。
「む。ダメじゃないシアリス。精神系の魔術は違反者以外に使っちゃいけないってきまりじゃない」
だが、ケイノア的には看過できることではなかったのかそう言ってケイノアは妹のシアリスを咎めている。
しかし、金を稼ぐためにきまりを破ってエルフの秘密をばらしてるお前が言うなと言ってやりたい。
「はい。ですが、どうしてもお姉さまのことが心配でしたので、この方が本当に信頼できるのかと思いまして……」
「そう。心配してくれるのは嬉しいけど、ダメよ? きまりは守らないと。私なら大丈夫だから。ね?」
「……はい」
こうして妹を諭すところを見ると、ケイノアもしっかり姉なんだなと思える。
まあ、お前もきまりを破ってるから説得力皆無だけどな。
「因みに、こいつ何考えてたの?」
おい、お前咎めてたくせに聞くのかよ! 今の真面目な感じはどこにいった!
「あ、いえ。思考を読んだと言っても表層だけで、感情しか分かりませんでした。それ以上は防御を抜けるのが難しく、無理をすれば気付かれてしまいそうだったので」
「なんだ、つまんないわねぇ。何か面白い事がわかればよかったのに」
ケイノア。本人を前にして堂々と言い切るのはどうなんだ?
「……俺としては、自身に魔法を使われたのに気付けなかった事に驚きだけどな」
いかに表層部分の感情だけだとは言っても、魔術を使われたのに違いはない。
そして、気づかれそうだったから止めた、というのは、気づかれても構わないというつもりでやったのであれば、もしかしたら操られていたかもしれないという事だ。
シアリスが言った通り、俺は自身にかけられる魔術に対して防御をしている。俺自身がどうこうというわけではなく王国から持ってきた魔術具のおかげだけど、それでも一国の宝物庫に収められているほどのものだ。そんなものの守りを抜けて来るとは……。
もしエルフ全体がそんな力を持っているんだとしたら、敵対したらまずい事になりそうだ。
そもそも敵対しなければ良いとは思うが、人生何があるかわからないもんだから用心しておくに越したことはない。
というか、いまさらだが俺の弱点が発覚したな。一応、危険なものが触れると自動で収納されるように頑張って設定したんだけどな。まさか精神攻撃は防げないとは……。
直接攻撃系でこられたらどうとでもなるけど、触れないものだとどうしようも無いって事か。
だからといってどうにかできる能力はないので装備で対応するしかない。後で装備を見直しておこう。
「そうでしょ? シアリスはすごいのよ!」
今まで自分の事しか自慢してこなかったケイノアが、シアリスの事を自慢している。どうやらケイノアにとっても妹であるシアリスは大事なようだ。
「お姉様に程ではありませんけれど、魔術に関しては森でも上位に位置すると自負しています」
「ほお。羨ましいものですね。私も魔術が自由に使えるようになりたいものです」
俺は肩を竦めながらそう言った。
さっきも言ったが、俺は王国で俺を馬鹿にした奴らに復讐がしたいとかは思っていない。仕返しなら宝物庫の件で十分だ。寧ろやりすぎたかとさえ思っている。
だが、復讐は別としても、純粋に魔術が使いたいのだ。
機械に頼らずに空を飛び、火を起こし操り、ドラゴンなんかと戦ったりしてみたい。
確かに収納は便利だけど、そう言った思いがないわけじゃない。こっちの世界に来てからは、尚更そういうロマンに惹かれるようになった。だって、俺の周りに居た人達は全員使えたし。
まあ、ドラゴンと戦って勝つだけなら俺でもできるんだけどさぁ。こう、なんか違うんだよ。
「……ねえねえ。今更なんだけどさぁ。あんた、なんでそんな話し方してんの?」
「なんでって、初対面の人には敬語は基本だろ? 特に自分よりも長生きしてる人にはな」
見た目が可愛らしい少女と言っても、その実、俺の何倍も生きているのだ。それを思えば、軽い扱いなんてできない。その相手が、俺に害をなせるものなんだったら尚更だ。
「……私はどうなんのよ? あんたに敬われたことなんてないんだけど?」
「何言ってんだ。最初にあった時は敬語だっただろ。途中、つい素で話してからはそのまま来たけどな。……ああ、今まで気が付かずに申し訳ありませんでした。これからは言葉遣いを改めたほうがよろしいでしょうか?」
「うわ……やめてよね。あんたにそんなふうに言われると気味が悪いわ。いつも通りでいいわよ」
せっかく言葉遣いを改めてやったのに、失礼なやつだ。
「……随分とお二人は仲がよろしいのですね」
「「はあ?」」
シアリスの言葉に、俺とケイノアの声が重なった。ついでに背後のイリンから若干の殺気を感じるのは気のせいだろうか?
「ちょっとやめてよね。こいつは単なる金づるよ」
「失礼ながら、ケイノアはゴミほども興味がありません」
というか、金づるってなんだよ。確かに金は貸してるし、住処も与えてるけど、その言い方は酷くないか?
「ゴミほどもって何よ! こんな美少女と一緒にいられるんだから嬉しいでしょ!?」
「……まあ確かに、お前は美少女だな。この家にいてくれることも嬉しいではあるし、好ましい相手ではある」
見た目だけなら本人が言う通り美少女で間違いないし、魔術等の知識的にも、この家に居てくれるのは有り難い。
気をはる必要もないし付き合うのも楽だ。まあだからといって付き合いたいとは思わない。それに、中身を知ってしまえば誰も恋愛対象にしたいと思わないだろうと思う。
「え……? そんなにはっきり言われると、ちょっと……」
何を思ったのか、ケイノアは少しばかり顔を赤らめている。
「ああ、安心しろ。お前に恋愛感情はないから」
俺が好きなのはイリンだけだ。こいつとのロマンスなんていらない。
「え……もー! 何よその言い方! もー!」
怒られたところで問題ないのだが、もー! うるさいので、と憤るケイノアを落ち着かせるために俺は自分の前に置かれていた菓子をケイノアの方に差し出す。食べかけだけど大丈夫だろう。
「まあ落ち着けよ。ああ、そうだ。ケイノア俺の分の菓子もやるよ。これ以上食べると夕食が入らなそうだからな」
「えっ、いいの?」
「ああ」
「わーい! ……あっ、私も夕食を食べるからね!」
どうやらしっかりと意識を逸らすことはできたようだ。
「……お姉様……」
若干の呆れを含んだシアリスの呟きが聞こえたが、気にしないでおこう。
65
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。