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イリンと神獣
368:神獣との対面に向けて
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「それじゃあ彰人さんは、神獣を倒しにいくんですか?」
ウォルフとの話が終わった俺とイリンは、イーヴィンたちに頼んで倒れたウォルフを回収してもらうように、ウォルフの家に連絡しに行ってもらった。
彼女らは俺たちの話が始まってから窓を閉じてくれていたが、それで環には聞こえずとも彼女たちの耳なら聞こえていただろう。その証拠に、かなり顔色が悪くなっていた。
だが彼女らは、それでも気丈な態度で何も言わずにいてくれた。
イリンと環を連れて部屋へと戻ったのだが、俺は未だにイリンのことを抱きしめたまま膝の上に乗せている。それに加えてイリンの頭にぴょこんと生えている耳をムニムニと揉んでいた。これは何もただいちゃついているわけではない。興奮しているイリンを落ち着かせるためだ。
その様子を環は最初羨ましそうな顔で見ていたが、今ではそんなこともなく、むしろ悼ましそうにしている。
それはイリンや、この里の事情を知ったからだ。
本当は話すべきじゃないのかもしれない。けど、一人だけ何も事情を知らせずにいるというのはなんだか環を仲間外れにしているようで嫌だった。
こんな重大なことを嫌だとか言う個人的な感情で話すのは間違っているのだろうが、それでも俺は彼女なら無闇に話すことはないだろうと信じて、環にウォードやウォルフから聞いたことを話し事情を説明した。
この里は神獣のための牧場だってことも、イリンが狙われてるってことも。
そして、俺がそんな奴を倒しに行こうと思ってるってことも。
「ああ」
と言っても殺すつもりはない。殺せば最悪の場合、イリンを含めたこの里の人たちが死ぬかもしれないからだ。
「……私も……私は行ってもよろしいでしょうか?」
環に説明している間もずっと、一言も話すことのなかったイリンが、ここに来てようやく口を開いた。
少しでもイリンの気を紛らわせようと思って耳を揉んでごまかしていたのだが、やっぱりそれだけでは到底落ち着くことができないようだ。
俺の膝の上でおとなしくしていたイリンだが、自身の膝の上ではぐっと硬く拳が握られており、その声には普段にはない硬さがあった。
多分、イリンはすぐにでも神獣を倒しに行きたいんだろう。
イリンは賢い。誘拐犯を誘導した、ある意味で友人の仇とも言えるウォルフを殺したら里がどうなるかわかっているんだろう。
今のウォルフなら、イリンが怒りに任せて全力で殴ったら一発で死ぬ。それを知っているから、恨みを晴らしたいと思っているにもかかわらず、イリンの理性はそれを止めた。そしてウォルフには何もせずにおとなしくこの部屋まで戻ってきた。
だが、神獣の方は別だ。ちょっとやそっとじゃ死なない。だからこそ神獣と戦いたい……いや、神獣を倒したいと思っている。そしてできることなら殺したいとも。
神獣は本来はイリンの直接的な復讐対象じゃない。だが、今回の件は神獣がいたからこそ起きたとも言える。
だからこそイリンは、ウォルフにぶつけることのできない怒りの矛先を探すために、恨みの対象をすり替えたんだろう。あいつがいなければ何も起きなかったって。
「それは……」
だが、今のイリンを神獣に会わせたいとは思えなかった。
もし神獣とイリンが戦い、倒したとして、そこで止まるのか? イリンだって、神獣が死ねば自分たちがどうなるのか分からない、ということは話したから理解しているはずだ。
だというのに、今のイリンは、倒した後にとどめを刺さないと確信を持って言えるようには思えない。
最悪、自分が死んででも殺そうとしているようにすら感じられた。
いつものイリンなら感情に任せて動くなんてことはないんだろうけど、今は『いつも』とは違う。
仮に神獣を殺さずに倒すことができたとして、それで本当にイリンは止まるのだろうか?
「私は行きます」
先ほどは「行ってもいいか?」と言う疑問形だったのに対して、今度は「行きます」と変化していた。
そう言ったイリンは微かに体を震わせ、抑えても抑え切れていない殺気がイリンを抱きしめている俺の肌を刺している。どうあってもイリンは神獣のところに行くつもりなんだろう。
「……わかった。だが、勝手な行動はとるな」
「はい」
ここで止めたところでイリンは勝手に動く。だったら一緒に行くことを許可して見張っていた方が良い。
「彰人さん。私も行きます」
「環。だが……」
「確かに、彰人さんなら神獣が相手でも一人で大丈夫なのかもしれません。ですが、好きな人が危険な場所に行くと分かっているのに、おとなしくしていられる人がいると思いますか?」
「だが本当に危険なところだぞ。イリンと互角に戦った奴だ。……こう言ったらなんだけど、イリンに負けるような強さじゃあ、まともに戦うことはできないだろう」
神獣はイリンと互角に戦うことができるほどの強さだ。しかも、その時は全力ではなかった可能性さえある。
いくら守りの魔術具があるとは言っても、それだってイリンに抜かれる程度の強度しかない。
イリンと同等以上の能力を持つ神獣が相手では意味がないと思った方がいい。
「それでも。……それでも私には力があります。神獣とは戦えなくても、何かの役に立つかもしれない。最悪の場合は、危険でも逃げるくらいはできます!」
確かに並の魔物なら勇者としての能力を全力で使えば逃げ切ることはできるだろう。だがそれは、『並の魔物』であれば、だ。
イリンでさえ全力を出せば俺たちが認識できないほどの速さで動けると言うのに、それ以上かもしれない相手から逃げるなんて、無理だ。
「……俺は……連れて行きたくない。確かに環には、危なくなったら逃げることができるほどの力はあるかもしれない。だが、それでも危険がなくなるわけじゃないんだ。万が一、想定もしていないようなことが起きたとして、絶対に、確実に対処できるって保証があるか?」
「ならなんでイリンは……」
「強いからだ。イリンは勇者である俺たちよりも高い身体能力を持っていて、一度は神獣と相討ちになったと言う実績もある。一対一で相討ちだ。二体一なら、最悪の場合でも確実に逃げられる」
仮に以前イリンが戦った神獣が全力じゃなかったとしても、俺とイリンが一緒に戦えば逃げられない状況になことはまずない。俺が収納魔術や魔術具を使って足止めをしている間に、イリンが俺を担いで逃げればいい。
その場合の里のことを考えると、ろくでもないことになるのは目に見えているからやりたくはないが、それでも俺たちは生き残ることができる。
「……」
そう言うと環は唇を噛み締めて悔しそうにしている。
そんな悲しげな顔をさせたくないと思ったはずなのに、俺がそうさせてしまっている。そのことが無性に腹がたった。
「……後方。聖域と呼ばれる神獣の住処の範囲の外からスキルの援軍を送ってくれ」
だからだろうか。気づくと俺は、そんなふうに提案していた。
「……彰人さん?」
「それくらい離れてれば神獣の攻撃に巻き込まれることもないだろうし、接近するまでに対処ができるはずだ。できないとか、それじゃあ嫌だとか言うなら、連れて行かない」
「できますっ、それで構いません!」
「……なら、それで」
俺はそんなふうに返事をした環に対して、唇を噛みながら小さく答えた。
その後は気を利かせてくれたイーヴィンが俺たちの部屋まで夕食を届けてくれた。
ありがたい。今は彼女たちと長時間一緒にいるのは辛い。彼女らも、あちらはあちらでウォードと話すことがあるだろうし、ちょうどよかった。
夕食を食べ終えた俺たちはそれぞれの部屋に戻っていった。少しだけ、イリンから目を離してもいいのかと思ったが、落ち着いているようなので一人になる時間も必要だろうと思い部屋へと戻した。
当然一人で出ていく可能性もあったので、イリンがこの家を出た場合はわかるように魔術具を張っておいた。
──コンコンコン
そして神獣との戦いに向けて道具の確認などの準備をしていると、扉が叩かれた。
「……あの、今夜は私と寝てくださいませんか?」
扉を開けるとそこにはいつものようなメイド服ではなく、パジャマにしても薄すぎるようなうっすらと向こう側が透けて見える服……いわゆるネグリジェを着たイリンが立っていた。
その服と言葉が意味することを今更間違えるはずもない。
手を震わせながらそう言ったイリンを断ることができるはずもなく、また、そうでなくとも彼女からの誘いを断るつもりはない。
「ああ。おいで」
俺はイリンを一度抱きしめてから部屋へと招き入れた。
ウォルフとの話が終わった俺とイリンは、イーヴィンたちに頼んで倒れたウォルフを回収してもらうように、ウォルフの家に連絡しに行ってもらった。
彼女らは俺たちの話が始まってから窓を閉じてくれていたが、それで環には聞こえずとも彼女たちの耳なら聞こえていただろう。その証拠に、かなり顔色が悪くなっていた。
だが彼女らは、それでも気丈な態度で何も言わずにいてくれた。
イリンと環を連れて部屋へと戻ったのだが、俺は未だにイリンのことを抱きしめたまま膝の上に乗せている。それに加えてイリンの頭にぴょこんと生えている耳をムニムニと揉んでいた。これは何もただいちゃついているわけではない。興奮しているイリンを落ち着かせるためだ。
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それはイリンや、この里の事情を知ったからだ。
本当は話すべきじゃないのかもしれない。けど、一人だけ何も事情を知らせずにいるというのはなんだか環を仲間外れにしているようで嫌だった。
こんな重大なことを嫌だとか言う個人的な感情で話すのは間違っているのだろうが、それでも俺は彼女なら無闇に話すことはないだろうと信じて、環にウォードやウォルフから聞いたことを話し事情を説明した。
この里は神獣のための牧場だってことも、イリンが狙われてるってことも。
そして、俺がそんな奴を倒しに行こうと思ってるってことも。
「ああ」
と言っても殺すつもりはない。殺せば最悪の場合、イリンを含めたこの里の人たちが死ぬかもしれないからだ。
「……私も……私は行ってもよろしいでしょうか?」
環に説明している間もずっと、一言も話すことのなかったイリンが、ここに来てようやく口を開いた。
少しでもイリンの気を紛らわせようと思って耳を揉んでごまかしていたのだが、やっぱりそれだけでは到底落ち着くことができないようだ。
俺の膝の上でおとなしくしていたイリンだが、自身の膝の上ではぐっと硬く拳が握られており、その声には普段にはない硬さがあった。
多分、イリンはすぐにでも神獣を倒しに行きたいんだろう。
イリンは賢い。誘拐犯を誘導した、ある意味で友人の仇とも言えるウォルフを殺したら里がどうなるかわかっているんだろう。
今のウォルフなら、イリンが怒りに任せて全力で殴ったら一発で死ぬ。それを知っているから、恨みを晴らしたいと思っているにもかかわらず、イリンの理性はそれを止めた。そしてウォルフには何もせずにおとなしくこの部屋まで戻ってきた。
だが、神獣の方は別だ。ちょっとやそっとじゃ死なない。だからこそ神獣と戦いたい……いや、神獣を倒したいと思っている。そしてできることなら殺したいとも。
神獣は本来はイリンの直接的な復讐対象じゃない。だが、今回の件は神獣がいたからこそ起きたとも言える。
だからこそイリンは、ウォルフにぶつけることのできない怒りの矛先を探すために、恨みの対象をすり替えたんだろう。あいつがいなければ何も起きなかったって。
「それは……」
だが、今のイリンを神獣に会わせたいとは思えなかった。
もし神獣とイリンが戦い、倒したとして、そこで止まるのか? イリンだって、神獣が死ねば自分たちがどうなるのか分からない、ということは話したから理解しているはずだ。
だというのに、今のイリンは、倒した後にとどめを刺さないと確信を持って言えるようには思えない。
最悪、自分が死んででも殺そうとしているようにすら感じられた。
いつものイリンなら感情に任せて動くなんてことはないんだろうけど、今は『いつも』とは違う。
仮に神獣を殺さずに倒すことができたとして、それで本当にイリンは止まるのだろうか?
「私は行きます」
先ほどは「行ってもいいか?」と言う疑問形だったのに対して、今度は「行きます」と変化していた。
そう言ったイリンは微かに体を震わせ、抑えても抑え切れていない殺気がイリンを抱きしめている俺の肌を刺している。どうあってもイリンは神獣のところに行くつもりなんだろう。
「……わかった。だが、勝手な行動はとるな」
「はい」
ここで止めたところでイリンは勝手に動く。だったら一緒に行くことを許可して見張っていた方が良い。
「彰人さん。私も行きます」
「環。だが……」
「確かに、彰人さんなら神獣が相手でも一人で大丈夫なのかもしれません。ですが、好きな人が危険な場所に行くと分かっているのに、おとなしくしていられる人がいると思いますか?」
「だが本当に危険なところだぞ。イリンと互角に戦った奴だ。……こう言ったらなんだけど、イリンに負けるような強さじゃあ、まともに戦うことはできないだろう」
神獣はイリンと互角に戦うことができるほどの強さだ。しかも、その時は全力ではなかった可能性さえある。
いくら守りの魔術具があるとは言っても、それだってイリンに抜かれる程度の強度しかない。
イリンと同等以上の能力を持つ神獣が相手では意味がないと思った方がいい。
「それでも。……それでも私には力があります。神獣とは戦えなくても、何かの役に立つかもしれない。最悪の場合は、危険でも逃げるくらいはできます!」
確かに並の魔物なら勇者としての能力を全力で使えば逃げ切ることはできるだろう。だがそれは、『並の魔物』であれば、だ。
イリンでさえ全力を出せば俺たちが認識できないほどの速さで動けると言うのに、それ以上かもしれない相手から逃げるなんて、無理だ。
「……俺は……連れて行きたくない。確かに環には、危なくなったら逃げることができるほどの力はあるかもしれない。だが、それでも危険がなくなるわけじゃないんだ。万が一、想定もしていないようなことが起きたとして、絶対に、確実に対処できるって保証があるか?」
「ならなんでイリンは……」
「強いからだ。イリンは勇者である俺たちよりも高い身体能力を持っていて、一度は神獣と相討ちになったと言う実績もある。一対一で相討ちだ。二体一なら、最悪の場合でも確実に逃げられる」
仮に以前イリンが戦った神獣が全力じゃなかったとしても、俺とイリンが一緒に戦えば逃げられない状況になことはまずない。俺が収納魔術や魔術具を使って足止めをしている間に、イリンが俺を担いで逃げればいい。
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「……彰人さん?」
「それくらい離れてれば神獣の攻撃に巻き込まれることもないだろうし、接近するまでに対処ができるはずだ。できないとか、それじゃあ嫌だとか言うなら、連れて行かない」
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「……なら、それで」
俺はそんなふうに返事をした環に対して、唇を噛みながら小さく答えた。
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──コンコンコン
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扉を開けるとそこにはいつものようなメイド服ではなく、パジャマにしても薄すぎるようなうっすらと向こう側が透けて見える服……いわゆるネグリジェを着たイリンが立っていた。
その服と言葉が意味することを今更間違えるはずもない。
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