『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―

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お祭りと異変の種

421:エルミナとの再会

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「……いないなぁ」
「そうですね……」

 宿を出てギルドにきたのだが、たどり着いた先でニナを見つけることはできなかった。やっぱりあれか。受付ではなくギルド長の部屋で報告とかそんな感じか?
 まあそうだったとしても、ニナのする報告内容から考えれば当然ではあるな。

「どうするの? 受付の人に聞いてみる?」
「知ってるか微妙だが……まあそれしかないか」

 そう言って俺は小さくため息を吐くと、笑顔を浮かべて受付に向かって進んでいく。

「こんにちは」

 なんか、人は違うけど前もこんな風に話しかけた気がするな。
 ……そういえば、以前受付だったウサ耳の女性はいないんだろうか? 前回は先を急いでいたからあまりこの街にはいなかったが、思い返してみると美味しい料理の店を教える的な話をしていた気がする。

 そんなことを考えていると、受付の女性はにこりと笑いながら対応した。

「はい。どのようなご用件でしょうか?」
「ニルドレンさんはこちらに来てますか?」
「……ニルドレンさんとは、ミスリル級のニナ・ニルドレンさんでよろしいでしょうか?」
「はい」

 一瞬間があったが、気のせい……

「どのようなご用件ですか?」

 ……じゃないな。受付の女性はさっきまでと同じく笑っているが、少し雰囲気が硬くなった。

「実は、ここに来るまで一緒に来たんです。また後ほどと言ったのですが、待ち合わせ場所を決めていなかったもので……」
「そうですか……」

 この様子は……警戒されてる?
 なんだ。何をそんなに警戒している? 俺はそんなおかしな事をしたか?

 こちらを訝しむ受付の視線を受けてその原因について考えていると、背後から女性の声が聞こえた。

「あんたらニナの知り合いかい?」
「え?」
「あ、エルミナさん!」

 受付の女性は声をかけてきた謎の人物を見ると、途端にそれまでの固さを消してその謎の女性の名を呼んだ。

 エルミナ? ……なんだろう。どこかで聞いたような気がする名前だな。それにこの顔も。……んー、どこだ?

「あん? ……カイト? そっちはタマキか?」

 どこかで見かけたことがある気がするが、それがどこだったか思い出せずに悩んでいる俺だったが、目の前の女性は少し悩んだ後に俺たちを見てそう呼んだ。

「ん?」
「え?」

 環のことを知っている風だし、知り合いか?
 それに、今俺のことをカイトって呼んだよな。ってことは、環が勇者として王国で活動していた時の知り合いだよな。

「あー、覚えてないか? 半年くらい前にハウエルの国境で会ったろ?」

 やっぱり王国だったか。まあ環と会っている以上は当然なのだが、だとすると俺はこの人とどこで会ったんだ?

「あっ! お久しぶりです、エルミナさん」

 なんとか思い出そうとしていると、環が声を上げてそう言った。どうやらこの女性のことを思い出したらしい。

「知り合いか?」
「ええ。以前アキトを探していたときにヒントをもらったのよ」
「そうだったか」

 俺を探していた環に俺の行き先を教えたとなると、やっぱり俺はこの女性と会っているようだ。それもただすれ違ったとかではなく、まともに会話しているはずだ。

「エルミナさん。この人は海斗じゃありませんよ」
「ん? でもその髪と目は……いや、確かに違うね。顔の作りの特徴は似てるけど、別人か」

 エルミナという女性は少し俺に顔を近づけて観察すると、そう声を出して納得した。

「そういえば、前にもこんなことあった……ああそうか、あんたアンドーか。髪の色が違うから気付かなかった」

 アンドーと俺の名を呼んだってことは、まともに自己紹介をして話しをしたはずだ。
 しかし国境か……なんか思い出せそうで、出てこないんだよなぁ。

「国境で色々と教えていただいた冒険者の方です。確かミスリル級の冒険者で『飛燕』と呼ばれていた方かと」

 俺が思い出そうとしていると、イリンがそう言って教えてくれた。

 だが女性は不思議そうにしている。

「ん? あたしもそれなりに名が通ってるからあたしのことを知ってんのはおかしくはないけど、あんたと話したことなんてあったか?」

 俺のことは知ってるのにイリンのことは知らないのか? ああでも、王国内であっているならイリンはまだ小さかったから今の姿と結びつかなくても不思議ではないか。

「ああ!」

 と、イリンに言われたことについて考えているとやっと思い出すことができた。そういえば国境にの街で情報を集めるために適当な奴と相席して話を聞いたんだった。
 そうか。あの時の。

「エルミナか。ああそうだった」
「やっと思い出したか。ま、そういうあたしもついさっき思い出したばかりだけどね」

 俺がそう言って頷くと、エルミナは顔を俺の隣にいる環へと話しかける。

「タマキはちゃんと会えたようだね」
「はい。エルミナさんの助言が役に立ちました」
「そうか。そいつはよかったよ」

 そうして環とも軽く挨拶を交わすと、今度は環とは逆隣にいたイリンへと顔を向けた。
 が、その表情はどこか不思議そうだ。多分だが、イリンのことが思い出せずに、というか自分の知っている姿と結びつかずにいるのだろう。

「それでさっきの話だけど、そっちのあんたとは会った事はあった……か……」

 だがイリンのことをじっと見ていたエルミナは、その言葉を不自然に途切れさせて、覗き込むようにイリンの様子を見た。
 そして顎に手を当てながらポツリと呟いた。

「……一応聞くけど、もしかしてそっちのはイリンかい?」
「はい。お久しぶりです」
「はあー。これはまた立派になったもんだね」

 イリンなのか、と自分から聞いて来たのだが、それでも半信半疑だったのだろう。エルミナはイリンが肯定すると驚きまじりに喜びの声をあげた。

「あの~……」
「ん?」

 と、そこでそばにいた受付の女性からエルミナに声がかかった。
 そういえばこの人と話している途中だったな。

「えっと、お知り合いの方ですか?」
「そうだよ。……そういえば、あんたらはニナになんか用があったんだったっけ?」
「ああ」

 用があるのは確かだが、ここで話してもいいものだろうか……

「あいつが来るまでもうちょっと時間があるだろうから、少し話さないか?」

 そんなふうに悩んでいると、それを察したのかエルミナはそう言って建物内に置かれていた空いているテーブルを示した。

「よろこんで」

 そう言った俺の様子にエルミナは頷くと、示したテーブルへと進んでいったので俺たちもその後を追って席へとついた。

「一応自己紹介をしておこうかね。あたしのことを忘れてる奴もいるかもしれないし」

 そう言ったエルミナは俺の方を見ながらニヤリと笑っていた。まず間違いなくさっきまで彼女のことを思い出せていなかった俺への皮肉だろうな。

「あたしはエルミナ・エルード。ミスリル級冒険者だよ」

 とても簡単なものだが、基本的なことは以前あった時にお互いに知っているので、この程度で十分だろう。この自己紹介はあくまでも形式というか、確認的な意味だ。

「俺は安堂彰人。一応冒険者に登録してあるが、階級は銅だな」
「イリンです。同じく銅級です」
「滝谷環。改めて、あの時はありがとうございました」
「いや、会えたなら良かったよ。……ところで、カイトとサクラはどうしたんだ?」

 俺たち三人が挨拶を終えると、エルミナはそう尋ねてきた。
 そうだ。そういえば彼女は海斗くんのことを知っているんだった。

「……二人とは別れました」
「……そうか。まあ、生きてんだったらそれでいいさ」

 辛そうな表情をしながら呟いた環に、エルミナは何かを察したのかそれ以上聞いてくることはなかった。

「さて、本題に入ろうか。あんたらはどうしてニナを探してんだい?」
「ああそれは……」

 そうして俺は、エルミナになぜニナを探しているのか話していく。
 もちろん詳細は伏せて、ニナの依頼の途中に出会ってここまで一緒にきたというのと、勧められた宿に泊まれなかったことについて話がしたいことくらいだが。

「──なるほどね。まあそれならここで待ってれば出てくるはずだよ。多分その依頼についてだろうけど、あんた達が来る少し前に報告しに行ったみたいだから」

 どうやら彼女はニナがここに来た時にもここにいたらしく、報告が終わったら少し話そうと約束していたらしい。

「というか、二人は知り合いだったんだな」

 気軽に話をする約束をしたってことはそれなりに仲がいいのだろう。
 俺たちの知り合いであるエルミナとニナだが、二人が知り合いだとは世間は狭いものだ。まあ彼女たちからしてみれば逆だろうけど。出会った時期も時間も彼女らの方が上だろうし。

「ん? ああ、まあね。ただでさえ女の冒険者は少ないのに、それが上位の冒険者ってなると更に少なくなるからね。活動地域が被ってると必然的に知り合うのさ」
「活動地域がかぶるって、エルミナはいろんな場所に旅しながら依頼を受けてるんじゃなかったのか?」
「正確には依頼を受けながら旅をしている、だね。あくまでもこの国を拠点にして依頼にかこつけていろんな場所にいってるだけさ」

 ああそうか。長距離の護衛依頼だとか配達依頼だとかでなら、移動の際に変に怪しまれることはないから旅もしやすいのだろう。そういえばお話ではよくある方法だったな。
 国境だとか領境いだとかでも依頼という建前があれば止められることも少ないし、依頼を達成すれば金も入る。まさに一石二鳥だ。

「ほぅ、俺も旅をしているわけだし、そうしようかな?」
「あー、ならまずは階級を上げな。あんたさっき銅って言ってたろ? それじゃあ長距離の依頼は受けられないよ」
「……距離の制限なんてあったか?」
「ないけど、そもそもそういう距離のある依頼ってのは、依頼を出すにしても金がかかるもんだ。そんな金をかけてまで欲しいものを、銅級の冒険者になんて任せると思うか?」

 例えるなら薬の材料。病気の薬の材料にとある薬草が必要だったとしよう。
 その薬草がなくては誰かが死んでしまう。そんな状況なのに途中で襲われたりしてその材料を失うかもしれない銅級の冒険者に任せるかといえば、任せない。何せその冒険者が失敗すれば薬の材料は届かず、病気にかかっている人は死んでしまうかもしれないのだから。

 他にも、コレクターなんかもいるし、家の事情で特定の何かがどうしても必要って人もいるだろう。
 それを失敗する可能性のある銅級に任せるかと言ったら、これもさっきの例と同じく任せはしない。

「そういう依頼は大抵は銀以上、金以上って依頼主側から制限がかかってるもんだ」
「そうか……」

 ならやっぱりある程度は階級を上げておいた方がいいかもな。俺もイリンも銅だし、環は……
 と、そこまで考えたところで、ふと環の姿が視界に入った。
 そういえばさっきの自己紹介の時に環は階級を言っていなかったが、環の階級はなんなんだろう? そもそも聞いたことってあったか?

「そういえば、環の階級はなんだっけ?」

 そう思って聞いてみたのだが、環はキョトンとした表情で俺を見ている。

「? 私、冒険者に登録してないわよ」
「……え? してなかったのか?」
「ええ。城……あっちにいた時はそんな時間なかったし、許してもらえなかったもの」
「……ああー、なるほどな」

 環が許してもらえないと言ったことで、なんとなくだが理解した。

 多分だが、冒険者として自由に動けるようになったら逃げられる可能性が上がるから、城の奴らは環達に冒険者証を取らせなかったんだろうと思う。

 街に入るには身分証が必要だ。だが城で渡された身分証を使えば足がつく。かと言って身分証を持っていなければ街には簡単には入れない。
 だから冒険者証を取らせなかったんだろう。冒険者証をとってしまえば足がつかずに街への出入りができるようになってしまうから。
 まあ、身分証なんて持ってなくても俺の時みたいにやり方次第では穴をつくことはできるけど。

 加えて、うまく街に入って逃げた後に冒険者として行動するためにギルドに入るかもしれないが、その場合は足取りを掴むことができるし、ギルドに入ったばかりの鉄級は依頼を受ける際に一週間の縛りがあるからそれで多少は足止めの効果もある。
 だからギルドに加入させなかったんだろうな。俺は城で登録した名前と実際の名前が別物だからどうにかなったけど、普通はそこで引っかかるものなんだろうと思う。

 けどそうか。今まで俺達はまともに冒険者をやってこなかったから、環が登録してるかなんて気にしたこともなかった。

「冒険者になりたいとかはないのか?」
「うーん、そうねぇ。桜から聞いたことはあるし、興味がないってわけでもないけれど……」

 ああ、確かに桜ちゃんだったら冒険者とか憧れるだろうな。あの子オタクっぽい感じだったし。まあ憧れていたのは俺も同じだが。

「ならこの機会に登録してみたらどうだ?」
「……そうね。それも良いかもしれないわね。まあそれも、エルミナさんとの話が終わってからだけど」
「あ……」

 そういえばまだエルミナと話している最中だった。すっかり忘れてた。

「ははっ、気にしないで良いよ」

 だがエルミナは自分が忘れられていたことをそう言って笑い飛ばした。
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