枕営業から逃げたら江戸にいました。陰間茶屋でナンバー1目指します。

カミヤルイ

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ᒪove Stories 〈第二幕〉 ほぼ❁✿✾ ✾✿❁︎

Love so sweet 3

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  だらりと力の抜けた悠理を抱きかかえてバスタブに移ってからも、彬は菊座を解し続ける。
  いつの間にか指は二本まで増えて、バスタブの湯が孔内に入るほどだった。

  悠理はひっきりなしに声を上げていて、彬の指が広がったり曲がったりするたびに腰を浮かし、自分でもわかっている悦い場所を擦られると、自我を失いそうになった。

  とうとう二度目の吐精感を感じる頃、三本に増えていた指がずるりと引き抜かれた。悠理は自覚なく菊座を締めつけ、彬を恋しがる。

  刹那
  「っ………あ! ……はぁ……っ」
  白い湯の中に悠理の昇りつめた跡が混ざって行く。
  彬はぐったりとした悠理をバスタブから出し、バスローブをかけて寝室に運んだ。



  一人で寝るには広すぎるサイズのベッドの中心に、宝物のように丁寧に悠理を横たえる。本当ならこのまま寝かしてやりたいのだが、彬の持った熱はもう、自分での処理では収まらないほどになっている。

 だからせめて優しく、ちゅ、ちゅ、と、全身に唇を滑らせて愛を伝えた。

(ああ……変わらない。シルクみたいな艷やかな肌。下の毛は、あの頃は不思議だったけど脱毛だったんだな)

  どんなヤツに脱毛処理をさせたんだか、と頭をかすめはしたが、そこは触れないことにした。

  彬は現在二十四歳の大学院生。
  悠理に再会して記憶を取り戻すまで、特定の恋人は作らない主義でもそれなりにつまみ食いを嗜んできた。それを悠理につつかれては困るから、余計な嫉妬心までは出さないでおくのが得策だろう。

  ベッドサイドからローションとゴムを取り出す。ゴムの切り口に指を当てると、悠理がそれを止めた。

 「彬さん、そのままして」
  どんな薄さでも彬との壁はいらないと思った。
  江戸では一度しか繋がれなかった。今あるこの肉体ではなかったかもしれないが、あの時の熱さをもう一度感じたい。
  「お願い。そのまま」

  退院直後の体に随分負担をかけたのに、健気に手を伸ばす悠理を見た彬は、狂おしいくらいの愛情が沸き立って、もう理性を抑えていられなくなった。


  「っあっ……」
  彬の熱が悠理を貫く。
  受け入れるその熱は硬くて大きくて中を割くようだった。それなのに満ち満ちてくる充足感。
   悠理は江戸で初めて忠彬を受け入れた夜と同じに、いつしか自分でも腰を揺らしていた。

  言葉にしなくても、どう動けば互いを導けるのかはわかっている。三百年の重み、なんて口にしたら笑ってしまいそうだが、やっぱりそうなんだ、と実感せずにはいられないほどに、二人ともとろとろに蕩けていた。


  ***


  (ふわふわだ~)

  夢の中、悠理は雲のベッドで寝転んでいた。柔らかくて暖かくて気持ちいい。

(気持ち……いい……あっ、んん、なに、これ)

  寝そべっていると、天から大きな手が伸びてきて、悠理の太もものあいだをすりすりと撫でるのだ。

  「や……んっ」
  声を張ると目が開き、知らない場所で眠っているのに気づく。

  (あれ……? 俺……あっ、そうだ。俺、保科様と)
  気づくと背面から抱きかかえられ、首筋に幾つもの痕を付けられている最中。しかも彬の右手は悠理のものをまさぐっている。

  「ちょっと、保科様! なにやってるんですか!」
  「彬だってば」
  彬は一瞬唇を離して不満気に漏らすが、すぐに首筋に戻った。じゅっと吸い付き、まさぐる手は屹立を促す動きに変わる。

  「彬さん、もうだめ、駄目だって。俺、これからオーディションとかあるんだから! それに明後日は楓真に合うのにこんなのキスマーク見られたら……!」

  彬の動きが止まる。
  「……楓真? ……ああ、そうか。あれは楓か。どうも気になると思った。だから曲をsakusi-doに下ろしたんだけど。て、いうか楓と会う? 二人で?」

  勢い良く体の向きが変えられ、悠理を下に、彬が上になるように向かい合った。
  彬が真顔になっている。

  「二人……かな? あんま考えてなかった……けど、二人かも」

  「楓真……俺より先に悠理を見つけて、しかもデートの約束まで。……駄目。行かせない」

 「えっ!」
  なんで、と言う言葉は飲み込んだ。彬が見たこともない表情をしているからだ。

(もしかして……焼きもち焼いてる? ちょーレアじゃん。あの保科様が焼きもちとか)

  駄目なのに口元がだらしなく緩む。それを見た彬はため息をついて悠理の胸に伏せた。

  「ああ……かっこ悪いな、俺。悪い、悠理を信じてないわけじゃないんだけど、楓は危険だ」

  「えぇ? なにが? めちゃくちゃ優しいよ、楓真。俺が入院中もずっと花を送ってくれて、多分フラワーアップに入れたのも楓真のお陰だし、昨日も会えたら凄く喜んでくれてね。だから大丈夫!」

  ──だから危ないんだよ

  彬は再びため息をつく。
  江戸時代、楓は忠彬に敵意剥き出しだった。

(百合が来るまではあんなに俺に懐いて体をすり付けてきたこともあるのに、いつの間にか百合と恋仲になって。鈍感な百合は気づいてなかったけど、別れたあとも多分、ずっと百合を思っていたはずだ。今だってきっと悠理を……だから転生しても記憶を持ち続けて悠理を見つけ出したんだろう)


  「とりあえず明後日は俺も行くよ。挨拶したいし」

  「わぁ、ホント? 楓真も喜ぶよ。まさか正体不明のプロデューサーAが彬さんだって知ったら驚くだろうね」

(驚くと言うか、舌打ちもんだと思うけどね)
  彬は呑気な恋人の瞼にキスを落とした。
  恋人はふふふ、と嬉しそうに肩をすくめる。

(この顔は俺だけのものだ。もう誰にも渡さない)
  今度は唇を塞ぐ。舌を割り入れ、中を余すことなく愛撫する。

  応えるように舌を絡ませ、首に腕を回す愛しい恋人を、彬はきつく抱きしめた。


  Love so sweet end

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