28 / 177
タイ旅行。
タイに行ってみた。その3食べてはいけないアジアンフード。
しおりを挟む
タイは寒いということがわかってもらったと思う。
では、初めてタイに行く人。
初めてタイに行くということは何もわからず、格安パッケージツアーで行く人が多いと思う。
格安ツアーだとだいたい、タイに夕方に着いて、まあ三泊くらいしたあと夜に飛行機に乗って
、日本に帰国するのは朝の三泊五日といったプログラムになると思う。
そんな旅程だと、夕方にバンコクに到着してホテルに行く前に夕食になる。そしてその夕食はだいたい宴会場のようなところでタイ舞踊を見ながら宴会飯を食べるというパターンが多いと思う。
オレも初めてのタイ旅行はそうだったよ。仕事の取引先の社長に連れていかれたんだけどね。
広めの板敷きの部屋に座ると食事はお膳に乗せられてすでに用意されている。
この何十分前に用意されたのかわからない料理は食べないほうがいい。
鮮度や衛生的な問題があるわけではないよ。
シンプルに美味しくないからだよ。
お膳には小鉢がいくつか乗っているんだけど、必ず乗ってるのがタイカレー。
得体の知れない小鉢の中で一番まともそうに見えるのがタイカレーだと思う。
しかしタイカレーと呼ばれる料理はいくつかあるけれど、日本人が考えている「カレー」とは大きく違っている。
はっきり言うとカレーじゃないよ。これは私の数少ないタイ人の友人も言っているよ。「タイカレーはカレーじゃないよ」って。そもそもカレーはインド料理だからね、分かっているだろうけど。昔からあるタイ料理に外人がかってに○○カレーとか呼び名を付けていっただけらしいよ。
そして、初めてタイを訪れる日本人は、本格的な東南アジア料理というものにここで初めて出会うことになると思う。
東南アジア料理は辛い。でもオレは辛い料理が好きだから大丈夫。そんな風に思っている人が少なくないと思う。
しかしそれは違うんだよね。
タイ料理はもちろん辛いものが多いよ。確かに辛いものは多いけれどそのタイ料理の主役はココナッツミルクとパクチーなんだよね。
そしてタイカレーというのはカレーというより肉や野菜のココナッツミルク煮といったほうが近いかな。ココナッツミルクスープといえばもっと近いかもしれない。
そしてココナッツミルクというのはかなりクセがある。
「ミルク」という言葉に騙されること請け合い。苦手な人の方が多いと思うよ。
ただでさえ冷めたカレーなんて美味しいわけがないでしょ?まあカレーじゃないんだけど、その上さらにクセのあるココナッツミルクだからね。
まだ出来立て熱々だったらイケる人もいるかも知れないけど、初めてのココナツミルクでしかもヌルいとなると、これを美味しいと思える人はほぼいないと思う。
例えばさ、子供のころから食べている母親が作ってくれた晩御飯のカレー。美味しいよね。因みにうちはポークカレーだったけどね。
でね、次の日の朝、温めなおして食べるカレーはもっとおいしいよね。
でも、その次の日の朝にヤマトのりみたいにぼってりしたのカレーを温めずに食べろと言われたらどう?
食えなくはないだろうけど、朝食抜きでいいからそのまま出かけるよね。
ヤマトのりって何?って聞かれてもそれはカルチャーギャップってやつだよ。自分で調べてね。
つまりね、初めての東南アジア料理で、クセのあるココナッツミルク、そしてぬるーいカレー。(カレーじゃないんだけどね)
保証するよ。美味しいわけないよ。
さらにカレーにはパクチーも入っているよ。これがトドメだね。初東南アジアツアー客はぬるいカレー、ココナツミルク、パクチーのアジアンジェットストリームアタックで一人残さず絶望の淵に叩き込まれるよ。
そしてそこに正真正銘最後のロードローラーが突っ込んでくるよ。
それは隣に座っているアラブ人ね。ここにこの時間に座っているという事は、このアラブ人も同じように格安ツアーで来たんだろうね。まあそれはいいとしてね、5000キロかなたの中東からやってきたかどうかは別にして、飛行機を乗り継いできたのかも別にして、お風呂には、、うん入っていると思うよ、そりゃあね海外に旅行できるくらいだからね風呂くらい入れるだろうよ、でも、まあそのね、アラブのどこかの国から何十時間かけてバンコクまで来たんだろうね。
うん、もういいや、分かりやすく言うと隣に座ったアラブ人は飯どころじゃないくらいクサい。蒸れた足から匂っているのか脇から匂っているのか、全身これ全てなのかわからんけど、目に来る。ツーン!!!と来る
見るからに汚いなんてことは決してない。きれいで高そうなシルクのシャツを着ているんだけど、目に染みるのよ。風呂に入っていない匂いではないんだ。浮浪者みたいな匂いではないんだ。アラブ人というかコーカソイドの体臭なんだろうね、デフォの。日本だとめったに嗅いだことのない匂いだから正直面食らった。余計なにおいを切り取った酷い腋臭って感じかな。そりゃヨーロッパで香水が発達したわけだわって感じに匂いだよ。マジで飯どころじゃないよ。
そんな感じで初めてのタイ料理を堪能すると、帰国するまでコンビニでカップヌードル買うしかないのか……って思うんだ。ウッキウキな気分の海外旅行から地獄の底にパイルドライバーで脳天叩き込まれる気分になれるよ。
美味しいタイ料理はいっぱいあるのに、決して長くはない滞在期間だから当然食事の回数も限られてくるよね。その限られた楽しみの一回を何も罰ゲームで費やすことはないよ、もったいないよね。
だから本場のアジアンフードはもう少し待ってね、ホテルに着いて重い荷物を置いてね、一旦人心地つけようね。
そしたらマックでも行ってタイオリジナルメニューを試してみたりさ、コンビニでそれこそタイのカップ麺でも買ってきたほうがいい。格安パッケージツアーのホテルのルームサービスはおそらくあまり期待できないだろうからね。
というわけで「生まれて初めての現地の本格アジアンフード」はもう少し待ったほうがいいよ。
まぁツアーだからたかが知れてると思うけどね。
因みに画像はタイ舞踊宴会飯とは全く関係ないちょっとおしゃれなカフェで食べた昼食。
豚バラ入りのソムタムとココナッツミルクソースのスパゲッティ。
タイでは中華の影響が強くて豚の皮まで食べるんだけど、この豚バラには皮が付いていてその皮を油で揚げてカリカリにしてあるんだ。これは意外と美味しくてね、まあ味はしないんだけどカリカリ食感が楽しいね。でもソムタムって簡単に言うとパパイヤサラダなんだ。冷たいよ。豚バラだからね、脂身のかたまりみたいなもんだから冷えた豚の脂身は結構きついよ。
そしてスパゲッティ。ココナッツミルク味だよ、うん。好きな人もいるかもしれないね。
では、初めてタイに行く人。
初めてタイに行くということは何もわからず、格安パッケージツアーで行く人が多いと思う。
格安ツアーだとだいたい、タイに夕方に着いて、まあ三泊くらいしたあと夜に飛行機に乗って
、日本に帰国するのは朝の三泊五日といったプログラムになると思う。
そんな旅程だと、夕方にバンコクに到着してホテルに行く前に夕食になる。そしてその夕食はだいたい宴会場のようなところでタイ舞踊を見ながら宴会飯を食べるというパターンが多いと思う。
オレも初めてのタイ旅行はそうだったよ。仕事の取引先の社長に連れていかれたんだけどね。
広めの板敷きの部屋に座ると食事はお膳に乗せられてすでに用意されている。
この何十分前に用意されたのかわからない料理は食べないほうがいい。
鮮度や衛生的な問題があるわけではないよ。
シンプルに美味しくないからだよ。
お膳には小鉢がいくつか乗っているんだけど、必ず乗ってるのがタイカレー。
得体の知れない小鉢の中で一番まともそうに見えるのがタイカレーだと思う。
しかしタイカレーと呼ばれる料理はいくつかあるけれど、日本人が考えている「カレー」とは大きく違っている。
はっきり言うとカレーじゃないよ。これは私の数少ないタイ人の友人も言っているよ。「タイカレーはカレーじゃないよ」って。そもそもカレーはインド料理だからね、分かっているだろうけど。昔からあるタイ料理に外人がかってに○○カレーとか呼び名を付けていっただけらしいよ。
そして、初めてタイを訪れる日本人は、本格的な東南アジア料理というものにここで初めて出会うことになると思う。
東南アジア料理は辛い。でもオレは辛い料理が好きだから大丈夫。そんな風に思っている人が少なくないと思う。
しかしそれは違うんだよね。
タイ料理はもちろん辛いものが多いよ。確かに辛いものは多いけれどそのタイ料理の主役はココナッツミルクとパクチーなんだよね。
そしてタイカレーというのはカレーというより肉や野菜のココナッツミルク煮といったほうが近いかな。ココナッツミルクスープといえばもっと近いかもしれない。
そしてココナッツミルクというのはかなりクセがある。
「ミルク」という言葉に騙されること請け合い。苦手な人の方が多いと思うよ。
ただでさえ冷めたカレーなんて美味しいわけがないでしょ?まあカレーじゃないんだけど、その上さらにクセのあるココナッツミルクだからね。
まだ出来立て熱々だったらイケる人もいるかも知れないけど、初めてのココナツミルクでしかもヌルいとなると、これを美味しいと思える人はほぼいないと思う。
例えばさ、子供のころから食べている母親が作ってくれた晩御飯のカレー。美味しいよね。因みにうちはポークカレーだったけどね。
でね、次の日の朝、温めなおして食べるカレーはもっとおいしいよね。
でも、その次の日の朝にヤマトのりみたいにぼってりしたのカレーを温めずに食べろと言われたらどう?
食えなくはないだろうけど、朝食抜きでいいからそのまま出かけるよね。
ヤマトのりって何?って聞かれてもそれはカルチャーギャップってやつだよ。自分で調べてね。
つまりね、初めての東南アジア料理で、クセのあるココナッツミルク、そしてぬるーいカレー。(カレーじゃないんだけどね)
保証するよ。美味しいわけないよ。
さらにカレーにはパクチーも入っているよ。これがトドメだね。初東南アジアツアー客はぬるいカレー、ココナツミルク、パクチーのアジアンジェットストリームアタックで一人残さず絶望の淵に叩き込まれるよ。
そしてそこに正真正銘最後のロードローラーが突っ込んでくるよ。
それは隣に座っているアラブ人ね。ここにこの時間に座っているという事は、このアラブ人も同じように格安ツアーで来たんだろうね。まあそれはいいとしてね、5000キロかなたの中東からやってきたかどうかは別にして、飛行機を乗り継いできたのかも別にして、お風呂には、、うん入っていると思うよ、そりゃあね海外に旅行できるくらいだからね風呂くらい入れるだろうよ、でも、まあそのね、アラブのどこかの国から何十時間かけてバンコクまで来たんだろうね。
うん、もういいや、分かりやすく言うと隣に座ったアラブ人は飯どころじゃないくらいクサい。蒸れた足から匂っているのか脇から匂っているのか、全身これ全てなのかわからんけど、目に来る。ツーン!!!と来る
見るからに汚いなんてことは決してない。きれいで高そうなシルクのシャツを着ているんだけど、目に染みるのよ。風呂に入っていない匂いではないんだ。浮浪者みたいな匂いではないんだ。アラブ人というかコーカソイドの体臭なんだろうね、デフォの。日本だとめったに嗅いだことのない匂いだから正直面食らった。余計なにおいを切り取った酷い腋臭って感じかな。そりゃヨーロッパで香水が発達したわけだわって感じに匂いだよ。マジで飯どころじゃないよ。
そんな感じで初めてのタイ料理を堪能すると、帰国するまでコンビニでカップヌードル買うしかないのか……って思うんだ。ウッキウキな気分の海外旅行から地獄の底にパイルドライバーで脳天叩き込まれる気分になれるよ。
美味しいタイ料理はいっぱいあるのに、決して長くはない滞在期間だから当然食事の回数も限られてくるよね。その限られた楽しみの一回を何も罰ゲームで費やすことはないよ、もったいないよね。
だから本場のアジアンフードはもう少し待ってね、ホテルに着いて重い荷物を置いてね、一旦人心地つけようね。
そしたらマックでも行ってタイオリジナルメニューを試してみたりさ、コンビニでそれこそタイのカップ麺でも買ってきたほうがいい。格安パッケージツアーのホテルのルームサービスはおそらくあまり期待できないだろうからね。
というわけで「生まれて初めての現地の本格アジアンフード」はもう少し待ったほうがいいよ。
まぁツアーだからたかが知れてると思うけどね。
因みに画像はタイ舞踊宴会飯とは全く関係ないちょっとおしゃれなカフェで食べた昼食。
豚バラ入りのソムタムとココナッツミルクソースのスパゲッティ。
タイでは中華の影響が強くて豚の皮まで食べるんだけど、この豚バラには皮が付いていてその皮を油で揚げてカリカリにしてあるんだ。これは意外と美味しくてね、まあ味はしないんだけどカリカリ食感が楽しいね。でもソムタムって簡単に言うとパパイヤサラダなんだ。冷たいよ。豚バラだからね、脂身のかたまりみたいなもんだから冷えた豚の脂身は結構きついよ。
そしてスパゲッティ。ココナッツミルク味だよ、うん。好きな人もいるかもしれないね。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
