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世界征服計画(完了
死ぬまでに一度くらい世界征服したいその20かしこセルは死刑に処さない。
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信号のない高速道路といえどその構造上において渋滞が発生するのは避けられません。
しかしその渋滞を時には数十キロになるまで悪化させているのは人的要因に他ならないのです。
もう一つ例をあげましょう。
上信越道という群馬と新潟を結ぶ高速道路があります。
この高速道路は現在は片側2車線の高速道路ですが、開通当初は片側1車線でした。
多少のアップダウンや緩やかなカーブはありましたが交通量はそれほど多くなく、それが渋滞の要因になるとは思えませんでした。しかし上信越道では年間に月一度以上のペースで10キロ以上の渋滞が発生していました。
上信越道の渋滞発生要因はカーブでも坂道でもなく車が合流してくるインターチェンジでもありませんでした。
上信越道の渋滞発生要因、それは部分的に2車線になっている場所でした。
この2車線の部分は時折現れる低速車を追い抜くために作られていました。しかしそれが渋滞を悪化させていたのです。
仮に上信越道を70キロで走る車がいたとします。上信越道は一車線なので追い抜くことは出来ません。全ての車が70キロ以下の速度で走ることになります。しかしそれだけでは渋滞は発生しません。全ての車が70キロ以下で走行することにはなっても、少なくとも停車するほどの渋滞は発生しないでしょう。
しかし片側1車線の上信越道にはこういった低速車を追い抜けるように部分的に2車線になっている箇所がありました。
巡行70キロに我慢ならない人達はこの2車線部分で一気に追い抜きにかかります。しかし2車線は一時的なもので片側1車線に戻ります。
すると追い抜きにかかった人達も当然元の車線に戻らざるを得なくなる、つまり元の車線に割り込む事になるわけですが、割り込まれたほうは当然減速せざるを得ません。
その減速は後続車に伝播していき渋滞を発生させ、渋滞が発生すると追い越し車線で追い越そうとする車が増え、その追い越し車が元の車線に戻るときに減速せざるを得ない車がさらに増え、最終的には時速20キロ程度しかだせないような渋滞が10キロほどに伸びるまで悪化するのです。
この渋滞は何もしなければ、つまり無駄な車線変更をしなければ発生しなかったのです。それどころか時速70キロで走行していたはずなのです。
つまり無駄な車線変更が交通トラフィックに多大な負担を与え、発生する必要のなかったはずの膨大な機会損失を生み出しているのです。
交通トラフィックは現代国家において最も重要なインフラストラクチャーの一つです。
インフラストラクチャーは社会基盤です。
つまり無用な車線変更は最も重要な社会基盤の一つに多大な損害を与えているわけです。
社会基盤に損害を与えるということは国家の運営を妨害するということです。
国家の運営を妨害するということは国家の存続を脅かすということであり
国家の存続を脅かすということはクーデターに他なりません。
クーデターとは今ある国家を否定することで、今ある国家を否定するということは、国家から与えられている権利の放棄を意味します。
国家から与えられている権利を放棄するということは自らの人権を放棄することです。
人権を放棄した人は文明社会における人ではなくなり、それは生物学上のヒトではあっても文明社会においては生存権すらない家畜と同類となります。
たとえ生存権を持たない家畜であっても無用な苦痛を与えることなく屠殺するのは文明社会を活きる人の義務です。
人はその義務を全うする為に家畜としてのヒトを爆殺しなければいけません。
つまり脳天にダイナマイトをブッ刺した百人ほどのヒト達にマッチを渡し無人島に閉じ込めるのです。
それを粛々と行っていく事が文明社会に活きる人類の責務なのです。
がしかしかしこセルが蔓延る世界では渋滞が発生しないからね、渋滞に起因する死刑という面倒な作業は発生しないんだ。ラクチンだよね。
まぁでも動いたり止まったりの渋滞の中でも必死に車線変更を繰り返すヒトを見ていると、うんこ漏らしちまえとか思う事はあるけどね。
しかしその渋滞を時には数十キロになるまで悪化させているのは人的要因に他ならないのです。
もう一つ例をあげましょう。
上信越道という群馬と新潟を結ぶ高速道路があります。
この高速道路は現在は片側2車線の高速道路ですが、開通当初は片側1車線でした。
多少のアップダウンや緩やかなカーブはありましたが交通量はそれほど多くなく、それが渋滞の要因になるとは思えませんでした。しかし上信越道では年間に月一度以上のペースで10キロ以上の渋滞が発生していました。
上信越道の渋滞発生要因はカーブでも坂道でもなく車が合流してくるインターチェンジでもありませんでした。
上信越道の渋滞発生要因、それは部分的に2車線になっている場所でした。
この2車線の部分は時折現れる低速車を追い抜くために作られていました。しかしそれが渋滞を悪化させていたのです。
仮に上信越道を70キロで走る車がいたとします。上信越道は一車線なので追い抜くことは出来ません。全ての車が70キロ以下の速度で走ることになります。しかしそれだけでは渋滞は発生しません。全ての車が70キロ以下で走行することにはなっても、少なくとも停車するほどの渋滞は発生しないでしょう。
しかし片側1車線の上信越道にはこういった低速車を追い抜けるように部分的に2車線になっている箇所がありました。
巡行70キロに我慢ならない人達はこの2車線部分で一気に追い抜きにかかります。しかし2車線は一時的なもので片側1車線に戻ります。
すると追い抜きにかかった人達も当然元の車線に戻らざるを得なくなる、つまり元の車線に割り込む事になるわけですが、割り込まれたほうは当然減速せざるを得ません。
その減速は後続車に伝播していき渋滞を発生させ、渋滞が発生すると追い越し車線で追い越そうとする車が増え、その追い越し車が元の車線に戻るときに減速せざるを得ない車がさらに増え、最終的には時速20キロ程度しかだせないような渋滞が10キロほどに伸びるまで悪化するのです。
この渋滞は何もしなければ、つまり無駄な車線変更をしなければ発生しなかったのです。それどころか時速70キロで走行していたはずなのです。
つまり無駄な車線変更が交通トラフィックに多大な負担を与え、発生する必要のなかったはずの膨大な機会損失を生み出しているのです。
交通トラフィックは現代国家において最も重要なインフラストラクチャーの一つです。
インフラストラクチャーは社会基盤です。
つまり無用な車線変更は最も重要な社会基盤の一つに多大な損害を与えているわけです。
社会基盤に損害を与えるということは国家の運営を妨害するということです。
国家の運営を妨害するということは国家の存続を脅かすということであり
国家の存続を脅かすということはクーデターに他なりません。
クーデターとは今ある国家を否定することで、今ある国家を否定するということは、国家から与えられている権利の放棄を意味します。
国家から与えられている権利を放棄するということは自らの人権を放棄することです。
人権を放棄した人は文明社会における人ではなくなり、それは生物学上のヒトではあっても文明社会においては生存権すらない家畜と同類となります。
たとえ生存権を持たない家畜であっても無用な苦痛を与えることなく屠殺するのは文明社会を活きる人の義務です。
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つまり脳天にダイナマイトをブッ刺した百人ほどのヒト達にマッチを渡し無人島に閉じ込めるのです。
それを粛々と行っていく事が文明社会に活きる人類の責務なのです。
がしかしかしこセルが蔓延る世界では渋滞が発生しないからね、渋滞に起因する死刑という面倒な作業は発生しないんだ。ラクチンだよね。
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