中二病でも世界征服したい〜世界征服したりタイムマシン作ったりラジバンダり〜

111&4

文字の大きさ
20 / 177
世界征服計画(完了

死ぬまでに一度くらい世界征服したいその20かしこセルは死刑に処さない。

しおりを挟む
信号のない高速道路といえどその構造上において渋滞が発生するのは避けられません。
しかしその渋滞を時には数十キロになるまで悪化させているのは人的要因に他ならないのです。

もう一つ例をあげましょう。
上信越道という群馬と新潟を結ぶ高速道路があります。
この高速道路は現在は片側2車線の高速道路ですが、開通当初は片側1車線でした。
多少のアップダウンや緩やかなカーブはありましたが交通量はそれほど多くなく、それが渋滞の要因になるとは思えませんでした。しかし上信越道では年間に月一度以上のペースで10キロ以上の渋滞が発生していました。

上信越道の渋滞発生要因はカーブでも坂道でもなく車が合流してくるインターチェンジでもありませんでした。
上信越道の渋滞発生要因、それは部分的に2車線になっている場所でした。
この2車線の部分は時折現れる低速車を追い抜くために作られていました。しかしそれが渋滞を悪化させていたのです。

仮に上信越道を70キロで走る車がいたとします。上信越道は一車線なので追い抜くことは出来ません。全ての車が70キロ以下の速度で走ることになります。しかしそれだけでは渋滞は発生しません。全ての車が70キロ以下で走行することにはなっても、少なくとも停車するほどの渋滞は発生しないでしょう。
しかし片側1車線の上信越道にはこういった低速車を追い抜けるように部分的に2車線になっている箇所がありました。

巡行70キロに我慢ならない人達はこの2車線部分で一気に追い抜きにかかります。しかし2車線は一時的なもので片側1車線に戻ります。
すると追い抜きにかかった人達も当然元の車線に戻らざるを得なくなる、つまり元の車線に割り込む事になるわけですが、割り込まれたほうは当然減速せざるを得ません。

その減速は後続車に伝播していき渋滞を発生させ、渋滞が発生すると追い越し車線で追い越そうとする車が増え、その追い越し車が元の車線に戻るときに減速せざるを得ない車がさらに増え、最終的には時速20キロ程度しかだせないような渋滞が10キロほどに伸びるまで悪化するのです。

この渋滞は何もしなければ、つまり無駄な車線変更をしなければ発生しなかったのです。それどころか時速70キロで走行していたはずなのです。

つまり無駄な車線変更が交通トラフィックに多大な負担を与え、発生する必要のなかったはずの膨大な機会損失を生み出しているのです。

交通トラフィックは現代国家において最も重要なインフラストラクチャーの一つです。
インフラストラクチャーは社会基盤です。
つまり無用な車線変更は最も重要な社会基盤の一つに多大な損害を与えているわけです。
社会基盤に損害を与えるということは国家の運営を妨害するということです。
国家の運営を妨害するということは国家の存続を脅かすということであり
国家の存続を脅かすということはクーデターに他なりません。
クーデターとは今ある国家を否定することで、今ある国家を否定するということは、国家から与えられている権利の放棄を意味します。
国家から与えられている権利を放棄するということは自らの人権を放棄することです。
人権を放棄した人は文明社会における人ではなくなり、それは生物学上のヒトではあっても文明社会においては生存権すらない家畜と同類となります。
たとえ生存権を持たない家畜であっても無用な苦痛を与えることなく屠殺するのは文明社会を活きる人の義務です。
人はその義務を全うする為に家畜としてのヒトを爆殺しなければいけません。 
つまり脳天にダイナマイトをブッ刺した百人ほどのヒト達にマッチを渡し無人島に閉じ込めるのです。
それを粛々と行っていく事が文明社会に活きる人類の責務なのです。

がしかしかしこセルが蔓延る世界では渋滞が発生しないからね、渋滞に起因する死刑という面倒な作業は発生しないんだ。ラクチンだよね。
まぁでも動いたり止まったりの渋滞の中でも必死に車線変更を繰り返すヒトを見ていると、うんこ漏らしちまえとか思う事はあるけどね。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...