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タイ旅行。
タイに行ってみた。その21お土産を買おう。
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タイのお土産と言えばタイシルクだよね。もちろんオレも買ったことあるよ。
あのときは、ルーピーがブイブイ言わせてクルッポー言っていた頃の超絶円高時代でジャッピーマネーが超高性能万能完璧翻訳機にもなったからね。金にモノを言わせるというか、金で黙らせる感じにね。魔法(言葉)が通じないなら物理(1000バーツ札)で勝負だよ、魔法使いは物理に弱いってのが世の鉄則だからね。
そんな世界最強のジャパンマネーの前ではタイシルクと言えども1枚1000円で買えてしまったんだ。
たった1000円、キッチリ1000円だったね。
だって屋台の女のコが「シャチョサンセンエン、イチマイセンエンョ」って声かけてきたからね。激安だよね。日本円、敵無しだったね。
でも実はコレ、この1枚1000円は裏ルートへ入れる秘密のチケットみたいなものなんだ。
この生き血をブッかけたような真っ赤なシルクのカッターシャツか、ブルーハワイを煮詰めてこぼしたような青いシルクのカッターシャツか、色を付け忘れたらしい模様以外真っ白のナイロンのカッターシャツのどれかを1000円で買うと
「シャチョサン、スーパーシルクアルヨ」と闇のダークサイドストアに案内されるんだ。
そこにはDiorとかGUCCIとかChannelとか書かれたよくわからないなんか布とかバッグが1つ5000円とかで売っているんだ!
もう、ここまで来るとジャパンマネーが最強すぎて恐ろしくなってくるんだけど、オレくらいの目利きになると「このド派手なレインボーカラーのDiorのバッグ、外の店でも売ってたな」とかわかってしまうんだ。
まぁタイシルクなら普通はジムトンプソンを選ぶよね。
ジムトンプソンって言うのは、第二次世界大戦終結後にアメリカの軍人だったジムトンプソンがタイシルクをがんばって売って世界的に有名したという、今に続くタイシルク市場を一人で作り上げたと言っていいブランドであり人物だよ。
で、まぁオッサンが若いキャバ嬢に「タイのお土産だよ」ってスカーフをプレゼントしたとするね。
まず普通の女のコは「タイに行ってきたオッサン」にドン引きするからね。キャバ嬢から見たら「タイに行ってきたオッサン」=「買春旅行から帰ってきたオッサン」だからね。
そんなオッサンに「ジムトンプソンのスカーフだよ、知ってる?ジムトンプソン」なんて言われてもね、知るわけないよね。誰だよそれって話だよね。
でもデキるキャバ嬢は「ジムトンプソン?誰それ?」なんて絶対に聞かないよ。オッサンだってジムトンプソンが何なのか知っているわけないからね。
でもオッサンはドヤ顔でブランド品のスカーフをプレゼントしているつもりなわけよ。
オッサンはブランド品って聞いたらシャネルもグッチもプラダも大型MAもジムトンプソンもヴィダルサスーンも全部同じ「ブランド品」だからね。
しかもね、スカーフだから当たり前だけど柄があるよね。オッサンがキャバ嬢のセンスに合わせるのは不可能なんだからせめて「無難に無地にするか」とかやっておけばいいのにね、そうすればお手拭き代わりにくらいにはなったかもしれないよね。
でもオッサンが選んだのは、ゾウさん柄だったんだよね。
スゴいよね、なにを考えたらゾウさん柄のスカーフをキャバ嬢にプレゼントするんだろうね、下ネタなのかな?
なんでそんな柄を選んだんですか?って聞いてみたいよね。まぁ聞いてみたところで「お前が選んだんだろうがっぁ!!」って言われるだろうけどね。
まぁね、オレが選んだんだけどね、ゾウさん。だってさ、何選んだってムダでしょ。キャバ嬢にスカーフをプレゼントするなら入り口の扉の鍵はエルメスだからね。エルメスとジムトンプソンじゃチビっ子大相撲大会のお昼休憩とスーパーボウルのハーフタイムショーくらい違うからね。
何を言ってるのかわからねーかもしれないけどオレもよく分からない。
まぁとにかく選んでもムダなんだよ、だから「無難に無地がいいんじゃないスか」って言ったら
「無難に無地ってのもなぁ」とか言いやがったんだよね。
正直「あぁ!?ナメてんのか?」とか言いたかったけど、オレのこう見えて一応所得税を少しは払っている程度には仕事をしている人間だからね、そこは我慢したよ。少し出かけたけどね。
「これなんかどうスか?」ってゾウさん柄を選んであげたんだよ。そしたら小生意気にもセンスのカケラくらいは持っていたらしくてね
「ゾウはねーだろ」とかホザいたんだよね。そういわれてもね「お前、殺すぞ」って感じだよね。だって、ぶっちゃけジムトンプソンなんてタイの民芸品だからね、キャバ嬢にあげるようなデザインの品物なんてないんだよ。
だからオレは「スカーフなんて巻いて使うんスから柄より色合いですよ、それならタイのお土産ってわかったほうが絶対いいですよ」って言ってそのホコリみたいなセンスのカケラを小指で潰したんだ。
どうせオッサンなんてスカーフを薄いマフラーとしか思っていないし、ショールとストールとの違いも分かっていないだろうからね。もちろんオレもわからないよ。
そんなわけでオレがオススメするタイのお土産は石鹸だよ。
あのときは、ルーピーがブイブイ言わせてクルッポー言っていた頃の超絶円高時代でジャッピーマネーが超高性能万能完璧翻訳機にもなったからね。金にモノを言わせるというか、金で黙らせる感じにね。魔法(言葉)が通じないなら物理(1000バーツ札)で勝負だよ、魔法使いは物理に弱いってのが世の鉄則だからね。
そんな世界最強のジャパンマネーの前ではタイシルクと言えども1枚1000円で買えてしまったんだ。
たった1000円、キッチリ1000円だったね。
だって屋台の女のコが「シャチョサンセンエン、イチマイセンエンョ」って声かけてきたからね。激安だよね。日本円、敵無しだったね。
でも実はコレ、この1枚1000円は裏ルートへ入れる秘密のチケットみたいなものなんだ。
この生き血をブッかけたような真っ赤なシルクのカッターシャツか、ブルーハワイを煮詰めてこぼしたような青いシルクのカッターシャツか、色を付け忘れたらしい模様以外真っ白のナイロンのカッターシャツのどれかを1000円で買うと
「シャチョサン、スーパーシルクアルヨ」と闇のダークサイドストアに案内されるんだ。
そこにはDiorとかGUCCIとかChannelとか書かれたよくわからないなんか布とかバッグが1つ5000円とかで売っているんだ!
もう、ここまで来るとジャパンマネーが最強すぎて恐ろしくなってくるんだけど、オレくらいの目利きになると「このド派手なレインボーカラーのDiorのバッグ、外の店でも売ってたな」とかわかってしまうんだ。
まぁタイシルクなら普通はジムトンプソンを選ぶよね。
ジムトンプソンって言うのは、第二次世界大戦終結後にアメリカの軍人だったジムトンプソンがタイシルクをがんばって売って世界的に有名したという、今に続くタイシルク市場を一人で作り上げたと言っていいブランドであり人物だよ。
で、まぁオッサンが若いキャバ嬢に「タイのお土産だよ」ってスカーフをプレゼントしたとするね。
まず普通の女のコは「タイに行ってきたオッサン」にドン引きするからね。キャバ嬢から見たら「タイに行ってきたオッサン」=「買春旅行から帰ってきたオッサン」だからね。
そんなオッサンに「ジムトンプソンのスカーフだよ、知ってる?ジムトンプソン」なんて言われてもね、知るわけないよね。誰だよそれって話だよね。
でもデキるキャバ嬢は「ジムトンプソン?誰それ?」なんて絶対に聞かないよ。オッサンだってジムトンプソンが何なのか知っているわけないからね。
でもオッサンはドヤ顔でブランド品のスカーフをプレゼントしているつもりなわけよ。
オッサンはブランド品って聞いたらシャネルもグッチもプラダも大型MAもジムトンプソンもヴィダルサスーンも全部同じ「ブランド品」だからね。
しかもね、スカーフだから当たり前だけど柄があるよね。オッサンがキャバ嬢のセンスに合わせるのは不可能なんだからせめて「無難に無地にするか」とかやっておけばいいのにね、そうすればお手拭き代わりにくらいにはなったかもしれないよね。
でもオッサンが選んだのは、ゾウさん柄だったんだよね。
スゴいよね、なにを考えたらゾウさん柄のスカーフをキャバ嬢にプレゼントするんだろうね、下ネタなのかな?
なんでそんな柄を選んだんですか?って聞いてみたいよね。まぁ聞いてみたところで「お前が選んだんだろうがっぁ!!」って言われるだろうけどね。
まぁね、オレが選んだんだけどね、ゾウさん。だってさ、何選んだってムダでしょ。キャバ嬢にスカーフをプレゼントするなら入り口の扉の鍵はエルメスだからね。エルメスとジムトンプソンじゃチビっ子大相撲大会のお昼休憩とスーパーボウルのハーフタイムショーくらい違うからね。
何を言ってるのかわからねーかもしれないけどオレもよく分からない。
まぁとにかく選んでもムダなんだよ、だから「無難に無地がいいんじゃないスか」って言ったら
「無難に無地ってのもなぁ」とか言いやがったんだよね。
正直「あぁ!?ナメてんのか?」とか言いたかったけど、オレのこう見えて一応所得税を少しは払っている程度には仕事をしている人間だからね、そこは我慢したよ。少し出かけたけどね。
「これなんかどうスか?」ってゾウさん柄を選んであげたんだよ。そしたら小生意気にもセンスのカケラくらいは持っていたらしくてね
「ゾウはねーだろ」とかホザいたんだよね。そういわれてもね「お前、殺すぞ」って感じだよね。だって、ぶっちゃけジムトンプソンなんてタイの民芸品だからね、キャバ嬢にあげるようなデザインの品物なんてないんだよ。
だからオレは「スカーフなんて巻いて使うんスから柄より色合いですよ、それならタイのお土産ってわかったほうが絶対いいですよ」って言ってそのホコリみたいなセンスのカケラを小指で潰したんだ。
どうせオッサンなんてスカーフを薄いマフラーとしか思っていないし、ショールとストールとの違いも分かっていないだろうからね。もちろんオレもわからないよ。
そんなわけでオレがオススメするタイのお土産は石鹸だよ。
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