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少子高齢化問題を4秒で解決する
デスループジャパンその2
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やっとかよって感じだけど、問題だらけの外国人実習生制度を見直しするって話になってきたね。
外国人実習生の趣旨は発展途上国の人材育成や技術や知識の拡散ってところだけど、外国人実習生が日本で働きながら技術や知識を学んだところで帰国してそれを活かすことは殆ど無いだろうね。
ベトナム人が群馬の山奥で高原野菜を作らされても、ミャンマー人が北海道の水産加工場のベルトコンベアの前に立たされても彼らが得るものは円だけだよね。
でもそれでいいんだよ、日本の言う途上国支援だの国際貢献なんてのはわかりやすい建前で、本音は労働力の確保だったし実習生さんサイドも欲しいのは日本の技術や知識じゃなくて日本の円だったからね。
外国人実習生制度は、実習生が実習先を選べないとか、監理団体による実質的なピンハネとか、転職を認めないとか引っ越しすら制限されるという人権侵害レベルの問題がいっぱいあったけど、どんなに問題があってもたった一言で後進国の低賃金労働者たちが黙って仕事をするようになった魔法の言葉があったんだ、ソレはね……
「黙って仕事しろ」
たったこれだけだよ。
外国人実習生制度が出来たのは1990年代前半。
この頃の日本はバブル型ロケットブースターが突然機能停止して失速し始めたけど、まだまだ惰性で高高度を維持していた頃だったからね。
たとえ最低賃金の半分であっても後進国のお犬さん達は円という世界的高級ドッグフードを貰えて喜んで仕事をしたんだ。
WinWinというかYenwanの関係でまさに餌を与える飼い主と尻尾を振る飼い犬の関係だったわけだよ。
でも日本はいつまでも新しいエンジンを付けないでなんとなく滑空しているだけだからドンドン高度を下げていきましたもんでね、与える餌もドンドン貧弱になってきたからとうとうお犬様たちも「これ残飯じゃねぇか!」ってブチ切れ始めてきたってわけだね。
『足りない』労働力の確保というのが実習生制度の当初の目的だったのに、日本が世界においていかれるようになると『安い』労働力を確保する手段へとスライドしていったんだ。
お犬様はね、円高っていう高級ドッグフードをエサとして貰っていたから大人しくしていたけど、エサが残飯になったらキレて当然だよね。
お犬様達は逃げ出し始めて野犬化し始めているね。
実習先という建前から逃げ出して道端に生えている桃や豚や葡萄を狩っている今のうちはまだいいよ。
彼らはおそらく中卒だろうからね、匂いでわかるんだ。
でも中卒コミュニティーにもしメガネくんが来たりしたら犯罪レベルが一気上がるかもしれないよ。
犬にソリを引かせていたのに、いつの間にか野犬化してて噛み殺されそうなっているようなもんだからね。
関係ないけどベトナムは徴兵制だよ。
でも、日本は彼らがなんでキレ散らかすようになってきたのかわかっていなかったんだね。
日本はやっと彼らは犬じゃなくて同じ人間なのかもしれないって気が付き始めているんだ。
遅い、遅すぎる。十年遅いんだよ!ってかんじだね。
『足りない』労働力の確保ならまだよかったんだけど
『安い』労働力の確保へと成り下がった外国人実習生制度は日本をドンドン腐らせているよ。
わかりやすい例でいうと外国人実習生に頼り切った農家の話をよく聞くよね。
賃金の安い外国人実習生がいないと農家はやっていけないってね。
やっていけないならサッサと潰れるなり夜逃げなりすればいいんだよね。
こういうダメな農家が外国人実習生のおかげで生き延びていることが日本の農業の発展の邪魔になっているんだよ。
世の中は野菜工場ってのが当たり前の世界になりつつあるんだよ。
米でもなんでも工場で作れるわけじゃないし、もちろんコストは少しばかり高くつくけどね。
でも農薬を使わず安全で、気候に左右されず安定した収穫を得られる工場で作られる野菜というのは需要も高くつくよね。
これなら野菜工場経営、ギリいけそうだなんだけど全然流行らないよね。
日本で野菜工場が増えない理由、農業生産性が伸びない理由、農業の自動化が進まない理由の一つが、安い賃金で外国人実習生を働かせて作る野菜には太刀打ちできないからだよ。
野菜工場や自動化、技術研究は割に合わない→誰もやらない→技術発展が起きない→世界から遅れる。
安い労働力がないと経営できないという経営者は、農業に限らずドンドン潰れていくべきなんだよ。
安い労働力、中でも外国人実習生制度は日本の足枷になっているんだよ。
じゃあ外国人実習生制度はこれからどうあるべきなのかって話だよ。
これはとっても簡単で発展途上国の学校に【日本に出稼ぎ科】をつくればいいよ。
出稼ぎ科で日本のことを学んでもらうんだ。
日本語はもちろん、風習や文化、より専門的な仕事をしたい人、すでに日本でどんな仕事につくか決めている生徒さんには事前に予備実習をしてより初期性能の高い労働力にしておくのもいいね。
そして日本語を話せるようになって日本でどんな仕事が出来るのかを把握できるようになった出稼ぎ科の生徒さんたちは日本の企業と直接交渉をするよ。
今の実習生制度では実習希望者はまず撃ち上げ業者にお金を払って日本語を教えてもらったりしたあと日本に撃ち出してもらうのね。
次に、日本に着弾したら監理業者に監理されながら仕事をすることになるんだけど、監理業者は実習生を監理するのになんと金を取るんだよね。
まぁこの金は実習先というか実習生の雇い主が払うんだけど、この監理金がなければ実習生の実入りも増えるはずだよね。
つまりこれはピンハネだね。
出稼ぎ科はこの二つの業者を排除するよ。
出稼ぎ科で日本語を覚えて出稼ぎ科の生徒自身が日本の企業と直接交渉できれば、撃ち上げ業者にお金を払う必要はなくなるし、監理される必要もなくなるね。
出稼ぎ科に必要なルールはたった一つ、たった一つのシンプルなルール。
『出稼ぎ科の生徒さんは日本で好きなように働ける』
これだけでいいよ。
日本で好きなように働けるとなると、後進国の方々が「うちにも出稼ぎ科を作ってください!」と懇願してくるようになるね。
そうなると大人気の日本出稼ぎ科に入るための倍率は高くなるね。
倍率が高いということは優秀な労働力を集められるということだね。
そうなると優秀な労働力を欲しがる日本企業がバンバン金を出してくれるね。
日本企業のバンバンな感じをバックに豊富な資金を得た出稼ぎ科はよりレベルの高い教育を施せるようになるね。
当然、出稼ぎ科の生徒はより高性能な労働力となるね。
そうなると、それを受け入れる日本企業は世界トップレベルになるね。
そうなると日本は、アメリカが「さん」を付けてくるくらい世界を動かす絶対的超大国になるね。
でも、そうなるためには日本はみんなが来たがる魅力的な労働環境を整備する必要があるね。
これを作るのが今の日本には一番難しい事なんだよね。
外国人実習生の趣旨は発展途上国の人材育成や技術や知識の拡散ってところだけど、外国人実習生が日本で働きながら技術や知識を学んだところで帰国してそれを活かすことは殆ど無いだろうね。
ベトナム人が群馬の山奥で高原野菜を作らされても、ミャンマー人が北海道の水産加工場のベルトコンベアの前に立たされても彼らが得るものは円だけだよね。
でもそれでいいんだよ、日本の言う途上国支援だの国際貢献なんてのはわかりやすい建前で、本音は労働力の確保だったし実習生さんサイドも欲しいのは日本の技術や知識じゃなくて日本の円だったからね。
外国人実習生制度は、実習生が実習先を選べないとか、監理団体による実質的なピンハネとか、転職を認めないとか引っ越しすら制限されるという人権侵害レベルの問題がいっぱいあったけど、どんなに問題があってもたった一言で後進国の低賃金労働者たちが黙って仕事をするようになった魔法の言葉があったんだ、ソレはね……
「黙って仕事しろ」
たったこれだけだよ。
外国人実習生制度が出来たのは1990年代前半。
この頃の日本はバブル型ロケットブースターが突然機能停止して失速し始めたけど、まだまだ惰性で高高度を維持していた頃だったからね。
たとえ最低賃金の半分であっても後進国のお犬さん達は円という世界的高級ドッグフードを貰えて喜んで仕事をしたんだ。
WinWinというかYenwanの関係でまさに餌を与える飼い主と尻尾を振る飼い犬の関係だったわけだよ。
でも日本はいつまでも新しいエンジンを付けないでなんとなく滑空しているだけだからドンドン高度を下げていきましたもんでね、与える餌もドンドン貧弱になってきたからとうとうお犬様たちも「これ残飯じゃねぇか!」ってブチ切れ始めてきたってわけだね。
『足りない』労働力の確保というのが実習生制度の当初の目的だったのに、日本が世界においていかれるようになると『安い』労働力を確保する手段へとスライドしていったんだ。
お犬様はね、円高っていう高級ドッグフードをエサとして貰っていたから大人しくしていたけど、エサが残飯になったらキレて当然だよね。
お犬様達は逃げ出し始めて野犬化し始めているね。
実習先という建前から逃げ出して道端に生えている桃や豚や葡萄を狩っている今のうちはまだいいよ。
彼らはおそらく中卒だろうからね、匂いでわかるんだ。
でも中卒コミュニティーにもしメガネくんが来たりしたら犯罪レベルが一気上がるかもしれないよ。
犬にソリを引かせていたのに、いつの間にか野犬化してて噛み殺されそうなっているようなもんだからね。
関係ないけどベトナムは徴兵制だよ。
でも、日本は彼らがなんでキレ散らかすようになってきたのかわかっていなかったんだね。
日本はやっと彼らは犬じゃなくて同じ人間なのかもしれないって気が付き始めているんだ。
遅い、遅すぎる。十年遅いんだよ!ってかんじだね。
『足りない』労働力の確保ならまだよかったんだけど
『安い』労働力の確保へと成り下がった外国人実習生制度は日本をドンドン腐らせているよ。
わかりやすい例でいうと外国人実習生に頼り切った農家の話をよく聞くよね。
賃金の安い外国人実習生がいないと農家はやっていけないってね。
やっていけないならサッサと潰れるなり夜逃げなりすればいいんだよね。
こういうダメな農家が外国人実習生のおかげで生き延びていることが日本の農業の発展の邪魔になっているんだよ。
世の中は野菜工場ってのが当たり前の世界になりつつあるんだよ。
米でもなんでも工場で作れるわけじゃないし、もちろんコストは少しばかり高くつくけどね。
でも農薬を使わず安全で、気候に左右されず安定した収穫を得られる工場で作られる野菜というのは需要も高くつくよね。
これなら野菜工場経営、ギリいけそうだなんだけど全然流行らないよね。
日本で野菜工場が増えない理由、農業生産性が伸びない理由、農業の自動化が進まない理由の一つが、安い賃金で外国人実習生を働かせて作る野菜には太刀打ちできないからだよ。
野菜工場や自動化、技術研究は割に合わない→誰もやらない→技術発展が起きない→世界から遅れる。
安い労働力がないと経営できないという経営者は、農業に限らずドンドン潰れていくべきなんだよ。
安い労働力、中でも外国人実習生制度は日本の足枷になっているんだよ。
じゃあ外国人実習生制度はこれからどうあるべきなのかって話だよ。
これはとっても簡単で発展途上国の学校に【日本に出稼ぎ科】をつくればいいよ。
出稼ぎ科で日本のことを学んでもらうんだ。
日本語はもちろん、風習や文化、より専門的な仕事をしたい人、すでに日本でどんな仕事につくか決めている生徒さんには事前に予備実習をしてより初期性能の高い労働力にしておくのもいいね。
そして日本語を話せるようになって日本でどんな仕事が出来るのかを把握できるようになった出稼ぎ科の生徒さんたちは日本の企業と直接交渉をするよ。
今の実習生制度では実習希望者はまず撃ち上げ業者にお金を払って日本語を教えてもらったりしたあと日本に撃ち出してもらうのね。
次に、日本に着弾したら監理業者に監理されながら仕事をすることになるんだけど、監理業者は実習生を監理するのになんと金を取るんだよね。
まぁこの金は実習先というか実習生の雇い主が払うんだけど、この監理金がなければ実習生の実入りも増えるはずだよね。
つまりこれはピンハネだね。
出稼ぎ科はこの二つの業者を排除するよ。
出稼ぎ科で日本語を覚えて出稼ぎ科の生徒自身が日本の企業と直接交渉できれば、撃ち上げ業者にお金を払う必要はなくなるし、監理される必要もなくなるね。
出稼ぎ科に必要なルールはたった一つ、たった一つのシンプルなルール。
『出稼ぎ科の生徒さんは日本で好きなように働ける』
これだけでいいよ。
日本で好きなように働けるとなると、後進国の方々が「うちにも出稼ぎ科を作ってください!」と懇願してくるようになるね。
そうなると大人気の日本出稼ぎ科に入るための倍率は高くなるね。
倍率が高いということは優秀な労働力を集められるということだね。
そうなると優秀な労働力を欲しがる日本企業がバンバン金を出してくれるね。
日本企業のバンバンな感じをバックに豊富な資金を得た出稼ぎ科はよりレベルの高い教育を施せるようになるね。
当然、出稼ぎ科の生徒はより高性能な労働力となるね。
そうなると、それを受け入れる日本企業は世界トップレベルになるね。
そうなると日本は、アメリカが「さん」を付けてくるくらい世界を動かす絶対的超大国になるね。
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