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計画
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昼食は食材も多く、充実していた為少し贅沢にした。乳製品等も幾つかあったので、クリームシチューを作る事にした。ユリウス用にすり潰しやすいという理由もあるのだが。
この世界の料理本を見た時、シチューは愚か、カレーの様な料理が一切無かった為、リチャード達にとっては物珍しいだろう。ユキにテーブルに運んで貰っている間に野菜などをすり潰した。
ここの家具はどれも例外なく派手で、無駄に宝石があしらわれていた。そんなゴテゴテとしたテーブルに座り、手を合わせた。
リチャードもこれの意味を教えたら一緒にする様になり、アレクは取り敢えず見様見真似で手を合わせていた。
「…………!これはっ、カイト殿は料理人であったのか!初めて食べたが今まで食べて来た料理の中で一番だ。こんなにも美味しい食べ物があるなんてっ……」
「料理人じゃないから」
何故か泣きそうになって料理を頬張るアレクに、リチャードはそうだろうと笑って頷いた。何でそこまで大袈裟に喜ぶのか分からず、思わず微妙な顔をし、ユリウスにあげていたスプーンを止めてしまった。
「うっ!……あぅ!ふん!!」
早く寄越せとばかりに腕を叩かれ、上目遣いで睨まれた。
その仕草があまりに可愛らしく思わず手に持っていた食器を置き抱きしめた。一瞬でまた食事を与え始めが、ユキ達からは非常に生暖かい目で見られた。
「……何だ」
「何でも無いよぉ」
沈黙が続き、気まずくなったカイトが話題を変えた。
「…………で、正直な話、今の王様はいつまで持ちそうだ?それによっては急がないといけない」
アレクは少し考えて、カイトを見つめた。
「一ヶ月持たないだろう。しかも今は喋ることもままならない程憔悴している。いや、喋らない様にさせられていると言った方が良いのか……。王は元々リチャード様に座を譲るおつもりだった。しかし、遺言を残すことなく倒れられた今、王位継承権一位であるエドガー様だ。正直な話、我々軍はエドガー様が王に毒を盛ったのではないかと考えている。……残念ながら、証拠は無いが」
そう言って辛そうに顔を歪める彼には、確かに現王への忠誠心に溢れていた。
しかし、彼の話が本当なら、リチャードが考えているエドガーの能力が思っているよりも高い。
リチャードと出会ったその街で、彼を殺せない位には抜けていて、彼の部屋に冷蔵庫がある事を知らない程度に彼について調べていない。
しかし、確かに不可解な事が幾つかある。一番不思議なのは、リチャードの事を酷く下に見ているにも関わらず、彼が生きて城に辿り着いた事に驚かなかった。
「王に会うことは可能か?」
会えば毒だろうと、病気だろうと治す事が出来る。
「…………不可能だろう。今あの人を見ているのはエドガー様だ。彼が君達を通すとは思えない。私ですらもう一ヶ月も王に会っていない」
急がないとまずいかも知れない。
「元老院で有力な支持者は居るか?」
リチャードに聞けば、彼は二、三人程度だと言った。元老院は全員で十三名だ。もし前王の遺言が無く。第一、第二王位継承権を持つもの同士が分立した場合、彼等の多数決で次の王を決める。
この国の元老院は何も貴族ばかりでは無い。いや、少し違う。確かに貴族なのだが、それは元老院に抜擢された時に貴族としての位を貰ったからだ。なので、彼は実に多種多様な人物達である。基本的に大業を成し遂げたものばかりだから少し変わった者が多いのが昔から言われていることだ。
天才と何とかは紙一重、そんなことわざがまさにぴったりだ。
何人か上げるだけでも、まず、ギルド全体の纏め役である、ギルド総長。基本的に最強の冒険者がギルド総長に任命される。
あとは、数年に一度開催される国一番の頭脳を決める戦いで三度の優勝を果たしたもの。基本的に雑学、計算、政治や音楽。多種多様な事がこなせる人物が優勝する。
さらには、研究者。今回の代では魔物の研究分野から排出されている。
もちろん代々続く決まった家柄から元老院になるものもいる。今回は確か四人程がそういった人達だ。
他にも様々な職種の人物が居るのだが、一つ言えるのが、元から貴族の人達以外は皆癖が強く、仲間に引き入れるのにだいぶ苦労しそうだということだ。
少なくとも七名は確保していたい。
「元老院を崩す事から始めるか」
一週間以内にどれだけこちらに傾けさせられるかが基礎になるだろう。それまでエドガーの行動に注意し無ければならない。
嫌な予感がする。
カイトは、そう感じた。しかし、リチャードやユキには何も感じない。
それでも無性に心がざわめいた。
この世界の料理本を見た時、シチューは愚か、カレーの様な料理が一切無かった為、リチャード達にとっては物珍しいだろう。ユキにテーブルに運んで貰っている間に野菜などをすり潰した。
ここの家具はどれも例外なく派手で、無駄に宝石があしらわれていた。そんなゴテゴテとしたテーブルに座り、手を合わせた。
リチャードもこれの意味を教えたら一緒にする様になり、アレクは取り敢えず見様見真似で手を合わせていた。
「…………!これはっ、カイト殿は料理人であったのか!初めて食べたが今まで食べて来た料理の中で一番だ。こんなにも美味しい食べ物があるなんてっ……」
「料理人じゃないから」
何故か泣きそうになって料理を頬張るアレクに、リチャードはそうだろうと笑って頷いた。何でそこまで大袈裟に喜ぶのか分からず、思わず微妙な顔をし、ユリウスにあげていたスプーンを止めてしまった。
「うっ!……あぅ!ふん!!」
早く寄越せとばかりに腕を叩かれ、上目遣いで睨まれた。
その仕草があまりに可愛らしく思わず手に持っていた食器を置き抱きしめた。一瞬でまた食事を与え始めが、ユキ達からは非常に生暖かい目で見られた。
「……何だ」
「何でも無いよぉ」
沈黙が続き、気まずくなったカイトが話題を変えた。
「…………で、正直な話、今の王様はいつまで持ちそうだ?それによっては急がないといけない」
アレクは少し考えて、カイトを見つめた。
「一ヶ月持たないだろう。しかも今は喋ることもままならない程憔悴している。いや、喋らない様にさせられていると言った方が良いのか……。王は元々リチャード様に座を譲るおつもりだった。しかし、遺言を残すことなく倒れられた今、王位継承権一位であるエドガー様だ。正直な話、我々軍はエドガー様が王に毒を盛ったのではないかと考えている。……残念ながら、証拠は無いが」
そう言って辛そうに顔を歪める彼には、確かに現王への忠誠心に溢れていた。
しかし、彼の話が本当なら、リチャードが考えているエドガーの能力が思っているよりも高い。
リチャードと出会ったその街で、彼を殺せない位には抜けていて、彼の部屋に冷蔵庫がある事を知らない程度に彼について調べていない。
しかし、確かに不可解な事が幾つかある。一番不思議なのは、リチャードの事を酷く下に見ているにも関わらず、彼が生きて城に辿り着いた事に驚かなかった。
「王に会うことは可能か?」
会えば毒だろうと、病気だろうと治す事が出来る。
「…………不可能だろう。今あの人を見ているのはエドガー様だ。彼が君達を通すとは思えない。私ですらもう一ヶ月も王に会っていない」
急がないとまずいかも知れない。
「元老院で有力な支持者は居るか?」
リチャードに聞けば、彼は二、三人程度だと言った。元老院は全員で十三名だ。もし前王の遺言が無く。第一、第二王位継承権を持つもの同士が分立した場合、彼等の多数決で次の王を決める。
この国の元老院は何も貴族ばかりでは無い。いや、少し違う。確かに貴族なのだが、それは元老院に抜擢された時に貴族としての位を貰ったからだ。なので、彼は実に多種多様な人物達である。基本的に大業を成し遂げたものばかりだから少し変わった者が多いのが昔から言われていることだ。
天才と何とかは紙一重、そんなことわざがまさにぴったりだ。
何人か上げるだけでも、まず、ギルド全体の纏め役である、ギルド総長。基本的に最強の冒険者がギルド総長に任命される。
あとは、数年に一度開催される国一番の頭脳を決める戦いで三度の優勝を果たしたもの。基本的に雑学、計算、政治や音楽。多種多様な事がこなせる人物が優勝する。
さらには、研究者。今回の代では魔物の研究分野から排出されている。
もちろん代々続く決まった家柄から元老院になるものもいる。今回は確か四人程がそういった人達だ。
他にも様々な職種の人物が居るのだが、一つ言えるのが、元から貴族の人達以外は皆癖が強く、仲間に引き入れるのにだいぶ苦労しそうだということだ。
少なくとも七名は確保していたい。
「元老院を崩す事から始めるか」
一週間以内にどれだけこちらに傾けさせられるかが基礎になるだろう。それまでエドガーの行動に注意し無ければならない。
嫌な予感がする。
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それでも無性に心がざわめいた。
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