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第9章:王都ー教会編
9-4. スキル授与儀式が始まる。ソフィアとサリナは激レアスキルを手に入れたようだがメイは……
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大司教がひげに埋まってどこにあるのか分からない口から声を出す。
「これより、聖女候補となる貴方がたの内に眠りし神の恩恵『スキル』を引き出します。さあ。順にひとりずつ壇の上へ」
大司教は安心感を与えてくれるような声だったが、女子は全員、戸惑ったらしく、動かない。誰が最初に行くか、指定してもらいたかったのだろう。
3人とも振り返り「アレルが決めて」とでも言いたげな視線を俺に向けてきた。
俺は年長者から行くべきだろうという考えで、ソフィアを視線で促す。
ソフィアは小さくうなずき、講壇に上がり説教台の前へ進む。まるで卒業証書授与のような光景だ。
「さあ、水晶球に手をかざすのです。そして、心を水面のように落ち着かせて、『慈愛の女神ラルムよ、私の内に秘められしスキルを解放させたまえ』とゆっくり唱えなさい。恐れることはありません。スキルは貴方の心のありようが持つ力です。貴女自身の力。必ず応えてくれるでしょう」
「はい」
背後の俺からは壇上で行われていることの詳細は分からない。むしろ、薄暗いからこそ、一段高い位置に移動したソフィアのお尻の陰影が普段よりくっきりと見えてしまい、俺は邪な思念を追いだすためにまぶたを閉じた。
(こっちの価値観では、3人も旦那を失い、村から嫁のもらい手がなくなってしまった行き遅れハズレ女らしいが、俺目線だと普通に可愛い清楚系女子高生だからな……。性的な目で見ないように気をつけなければ)
「おおっ。素晴らしい。このスキルは数千人にひとりですよ」
大司教が、無理していないかと心配したくなるような大声を年老いた体から響かせたため、俺は意識をそちらに向ける。
「貴方のスキルは『空気人形』です。かつて剣聖と呼ばれ、魔王を討伐寸前までに追いこんだ勇者にも同じ名前のスキルを使う者がいました。おそらく効果が同じでしょう。それは、空気でできた己の分身を作るスキルです。貴方は弓が得意だそうですね。聖剣を担う分身を作り、連携して敵と戦うと良いかもしれません」
おおっ。不可視の分身か。応用性が高そうだし、使いこなせばかなり強力だぞ。
ソフィアほど優秀な射手が不可視の剣士を自在に操れば、遠距離も近距離も対応できる。
ソフィアが壇を下りて元の位置に戻る。表情を見る限り、希少なスキルを得た喜びではなく、何も問題が起こらなかったことに安堵しているようだ。
「さあ、次の者よ。壇上に上がってください」
俺はサリナの肩をつつく。
サリナが前に進むが、相変わらずマントのフードを深くかぶったままだから、俺は慌てて彼女を追いかけ、フードをめくる。
サリナは手でフードを戻そうとするから、俺は耳元に「駄目だ。我慢しろ」とささやいた。
右手で司教が咳払いをしたから、俺は慌てて元の位置に戻った。
サリナはフードをかぶらずに壇上に上がってくれた。
「さあ、水晶球に手をかざすのです。そして、心を水面のように落ち着かせて、『慈愛の女神ラルムよ、私の内に秘められしスキルを解放させたまえ』とゆっくり唱えなさい。恐れることはありません。スキルは貴方の心のありようが持つ力です。貴女自身の力。必ず応えてくれるでしょう」
大司教様は先ほどと同じ文言を唱えた。そして、サリナが指示に従うと、大司教はソフィアのとき以上に、声を大きくしてサリナを称える。
「おおっ! これは、なんと素晴らしい。10年ぶり。いや、それ以上かもしれません。このスキルを得た者は私の知る限りでは、たったの数人ですよ」
おおっ。10年にひとりの逸材ということか。
「スキル『多属性多重詠唱』はその名のとおり、複数属性の魔法を複数同時に使えるようになるもの。貴方の守護属性は火ですが、土や水や風や雷まで使えるのです。そして厳しい鍛錬が必要でしょうが、夢や時などの希少属性の魔法も使えるようになるかもしれません。このスキルがあれば的確にモンスターの弱点をつけるでしょう。ううむ。それにしても、本当に素晴らしいスキルです。ですが、忘れてはいけないことがひとつだけあります。闇や邪のように、悪しき者が使う属性の魔法は使ってはいけませんよ」
説明を聞くだけでも、凄さが伝わってくる。この世界では原則として、使える魔法はひとり1属性が基本だ。ごく希に主属性と副属性の2種を使える者がいるらしいが、俺は会ったことない。
壇の右手の方で司教も僧侶に小声で何か話している。かなり動揺しているようだ。
下りてくるサリナは鼻の穴がちょっとだけ膨らんでいる。得意げになっているようだ。魔女の彼女にとって最適のスキルだしな。
「さあ、次のお方。壇上へ」
メイは首だけ振り返って俺を見つめて、小さく頷いてから壇上に上がる。
頑張れよ。
大司教がソフィアやサリナの時と同じ文言を繰り返すと、メイは「はい!」と大きく返事した。
はい!
はい……!(背後から跳ね返ってきた音)
はい…………!(正面でさらに跳ね返った音)
はい………………!(背後のちょっと高い位置から跳ね返ってきた音)
はい……………………!(どこか分からないけど上から降ってきた音)
くわんくわんくわんと、妹の元気な声が反響しながら上へ登っていく。声は次第に高く澄んだ音に変わっていき、鐘が奏でる神聖な曲のように頭上から下りてくる。
俺は無意識のうちに、頭上を仰ぎ見ていた。
そして、天使の幻を見た気がした。
ああ。これが、誰もが気づいたら頭上を見上げるという、聖堂建築の妙か……。
「貴方にもラルム様の加護が与えられたようですね」
……あれ?
先のふたりに比べると、大司教の反応が弱い。
あまり良いスキルではなかったのだろうか……。
「貴方が授かったスキルは『鮮度保つ保存の泡』です。初めて見るスキルですね。名前から察するに、おそらく食品やミルクを新鮮なまま運ぶことができます。冒険で役に立つことは間違いないでしょう。支援タイプのスキルですが、貴方自身が聖女の可能性はまだあるので、使命を忘れないように心がけるのですよ」
「はい。分かりました!」
熱の下がった大司教とは裏腹に、メイが大きな声で返事をすると、くわんくわんと聖堂に響き渡った。
「これより、聖女候補となる貴方がたの内に眠りし神の恩恵『スキル』を引き出します。さあ。順にひとりずつ壇の上へ」
大司教は安心感を与えてくれるような声だったが、女子は全員、戸惑ったらしく、動かない。誰が最初に行くか、指定してもらいたかったのだろう。
3人とも振り返り「アレルが決めて」とでも言いたげな視線を俺に向けてきた。
俺は年長者から行くべきだろうという考えで、ソフィアを視線で促す。
ソフィアは小さくうなずき、講壇に上がり説教台の前へ進む。まるで卒業証書授与のような光景だ。
「さあ、水晶球に手をかざすのです。そして、心を水面のように落ち着かせて、『慈愛の女神ラルムよ、私の内に秘められしスキルを解放させたまえ』とゆっくり唱えなさい。恐れることはありません。スキルは貴方の心のありようが持つ力です。貴女自身の力。必ず応えてくれるでしょう」
「はい」
背後の俺からは壇上で行われていることの詳細は分からない。むしろ、薄暗いからこそ、一段高い位置に移動したソフィアのお尻の陰影が普段よりくっきりと見えてしまい、俺は邪な思念を追いだすためにまぶたを閉じた。
(こっちの価値観では、3人も旦那を失い、村から嫁のもらい手がなくなってしまった行き遅れハズレ女らしいが、俺目線だと普通に可愛い清楚系女子高生だからな……。性的な目で見ないように気をつけなければ)
「おおっ。素晴らしい。このスキルは数千人にひとりですよ」
大司教が、無理していないかと心配したくなるような大声を年老いた体から響かせたため、俺は意識をそちらに向ける。
「貴方のスキルは『空気人形』です。かつて剣聖と呼ばれ、魔王を討伐寸前までに追いこんだ勇者にも同じ名前のスキルを使う者がいました。おそらく効果が同じでしょう。それは、空気でできた己の分身を作るスキルです。貴方は弓が得意だそうですね。聖剣を担う分身を作り、連携して敵と戦うと良いかもしれません」
おおっ。不可視の分身か。応用性が高そうだし、使いこなせばかなり強力だぞ。
ソフィアほど優秀な射手が不可視の剣士を自在に操れば、遠距離も近距離も対応できる。
ソフィアが壇を下りて元の位置に戻る。表情を見る限り、希少なスキルを得た喜びではなく、何も問題が起こらなかったことに安堵しているようだ。
「さあ、次の者よ。壇上に上がってください」
俺はサリナの肩をつつく。
サリナが前に進むが、相変わらずマントのフードを深くかぶったままだから、俺は慌てて彼女を追いかけ、フードをめくる。
サリナは手でフードを戻そうとするから、俺は耳元に「駄目だ。我慢しろ」とささやいた。
右手で司教が咳払いをしたから、俺は慌てて元の位置に戻った。
サリナはフードをかぶらずに壇上に上がってくれた。
「さあ、水晶球に手をかざすのです。そして、心を水面のように落ち着かせて、『慈愛の女神ラルムよ、私の内に秘められしスキルを解放させたまえ』とゆっくり唱えなさい。恐れることはありません。スキルは貴方の心のありようが持つ力です。貴女自身の力。必ず応えてくれるでしょう」
大司教様は先ほどと同じ文言を唱えた。そして、サリナが指示に従うと、大司教はソフィアのとき以上に、声を大きくしてサリナを称える。
「おおっ! これは、なんと素晴らしい。10年ぶり。いや、それ以上かもしれません。このスキルを得た者は私の知る限りでは、たったの数人ですよ」
おおっ。10年にひとりの逸材ということか。
「スキル『多属性多重詠唱』はその名のとおり、複数属性の魔法を複数同時に使えるようになるもの。貴方の守護属性は火ですが、土や水や風や雷まで使えるのです。そして厳しい鍛錬が必要でしょうが、夢や時などの希少属性の魔法も使えるようになるかもしれません。このスキルがあれば的確にモンスターの弱点をつけるでしょう。ううむ。それにしても、本当に素晴らしいスキルです。ですが、忘れてはいけないことがひとつだけあります。闇や邪のように、悪しき者が使う属性の魔法は使ってはいけませんよ」
説明を聞くだけでも、凄さが伝わってくる。この世界では原則として、使える魔法はひとり1属性が基本だ。ごく希に主属性と副属性の2種を使える者がいるらしいが、俺は会ったことない。
壇の右手の方で司教も僧侶に小声で何か話している。かなり動揺しているようだ。
下りてくるサリナは鼻の穴がちょっとだけ膨らんでいる。得意げになっているようだ。魔女の彼女にとって最適のスキルだしな。
「さあ、次のお方。壇上へ」
メイは首だけ振り返って俺を見つめて、小さく頷いてから壇上に上がる。
頑張れよ。
大司教がソフィアやサリナの時と同じ文言を繰り返すと、メイは「はい!」と大きく返事した。
はい!
はい……!(背後から跳ね返ってきた音)
はい…………!(正面でさらに跳ね返った音)
はい………………!(背後のちょっと高い位置から跳ね返ってきた音)
はい……………………!(どこか分からないけど上から降ってきた音)
くわんくわんくわんと、妹の元気な声が反響しながら上へ登っていく。声は次第に高く澄んだ音に変わっていき、鐘が奏でる神聖な曲のように頭上から下りてくる。
俺は無意識のうちに、頭上を仰ぎ見ていた。
そして、天使の幻を見た気がした。
ああ。これが、誰もが気づいたら頭上を見上げるという、聖堂建築の妙か……。
「貴方にもラルム様の加護が与えられたようですね」
……あれ?
先のふたりに比べると、大司教の反応が弱い。
あまり良いスキルではなかったのだろうか……。
「貴方が授かったスキルは『鮮度保つ保存の泡』です。初めて見るスキルですね。名前から察するに、おそらく食品やミルクを新鮮なまま運ぶことができます。冒険で役に立つことは間違いないでしょう。支援タイプのスキルですが、貴方自身が聖女の可能性はまだあるので、使命を忘れないように心がけるのですよ」
「はい。分かりました!」
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