【BL】攻めの将来の為に身を引こうとしたら更に執着されてハメられました

めめもっち

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受け視点~現在~②

9話 物足りないもの

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その後、いそいそと退社し、目くばせだけで合図をし電車に乗り込んで───自分の自宅へと二人して駆け込んだ。

玄関からなだれ込むように入り、扉を閉め鍵を閉めるや否や、先ほどの続きと言わんばかりに壁に押し付けられて性急に求められた。

「んっ……ちゅ、んんっ……んぁっ……」

脱ぐのが間に合わず、咥内を蹂躙されながらもいそいそと脱ぎ捨て、ベッドへ向かおうとするも、辿り着く前に床に押し倒されてしまう。

「あ……ま、って……」
「はぁっ……ん、だめ……我慢できない……」

急かすようにシャツのボタンに手を掛けられる。一つ外される度に期待と興奮が入り交じり頭が沸騰した様にくらくらする感覚に襲われた。やがて上半身が露わになり、胸の突起に吸い付かれる。思わず肩が跳ねた。

「ひゃあっ……!あ、あぁ……んんっ!」

舌先で転がされているだけなのに気持ち良くて堪らない。飴玉をしゃぶるように愛撫されると腰が自然と揺れてしまう程だった。

「ちゅ、ん……ここ好きだもんね」
「う、んっ……そこぉ……イイ……♡」

もう片方の乳首も指で摘まれながら愛撫される。爪で弾かれたり強く引っ張られたりすると堪らず声が出た。すると彼はこちらのベルトに手を掛けると一気に下まで脱がせる。スラックスを取り払われると先走りが糸を引いたのが見えた。恥ずかしさに思わず顔を手で覆うと耳元で囁かれる。

「ふふ、もうこんなになってるんだ?」
「……っ!」
「可愛いね……」
「……っあ」

先走りを塗りこむように彼の大きな掌で包み込まれる。そのまま上下に扱かれた。待ち望んでいた快感に目が眩み、思わず声が上ずる。

「あぁっ……あっ、ふぁ……!」

「ふふ、気持ち良い?」と聞かれコクコクと頷くしかない。
その間も彼は手を止めず一定の速度で動かしてくるので堪らない刺激になっていた。しばらくそうして責められていたが、やがて限界が近づいてくるのを感じ身を捩る。

「やっ、だめ……!すぐイッちゃ……!」
「いいよ……ほら」
「~~っ!」

激しく擦られて呆気なく達してしまった。白濁液が彼の手を汚す様子を見ているとゾクゾクとしたものが背筋を走る。まだ息も整わないうちに彼はこちらの足を持ち上げると、後孔へと指先を滑らせた。

「あ……」と声を漏らす頃にはもう彼の中指は埋まっていた。先程吐き出した体液を塗り付けて入口刺激しながら押し開いていく。

「はぁっ……ん……」

中へ中へと侵入してくる異物感に思わず声が漏れる。これから来るであろう快楽への期待で胸が高鳴り、求めるように腰が揺れる。

「ふふ、そんなに腰を揺らして……」
「あ……だってぇ……」

「もう欲しいの?」と聞かれて素直に頷いた。早く欲しくて堪らなかったからだ。
彼はクスクスと笑うと指を引き抜き、ゴムと携帯ローションを取り出し自身に付けると、入口に昂ぶりを押し当てた。その感触だけでも背筋がゾクゾクする程の快感に襲われていると、そのままゆっくりと中に入って来た。

「んっ……ぅう……はぃって……きたぁ……っ♡」

指よりも太く熱いものが自分の中を押し広げていく感覚に身震いしてしまう。待ち望んだ快感にそれだけで果ててしまいそうだったが寸でのところで堪える。馴染むまでしばらくお互いの唇を貪りあい、しばらくして彼はゆっくりと腰を進めてきた。

「は……ぁあっ……んッ……!♡」
「っは……久々だから……ゆっくりするね」

一番太い部分が入り込んでくる感覚に喉を反らして耐えるが、それでも容赦なく押し進められると、やがて中の肉壁が彼の形に広がっていく感覚を感じた。その圧迫感に目の前がチカチカする程の快感を覚え、堪らず腰が跳ねるとまた奥深くまで入ってきてしまう。それを繰り返しながら、徐々に奥へと進んで来る。

「っあ……すごぃ……奥まできてるぅ……♡」
「ふふ、気持ち良い?」と聞かれて素直にコクンと首を振ると彼は嬉しそうに微笑んだ。

その表情に胸の奥と下半身がきゅんきゅん疼くのを感じる。

「じゃあ、もっと気持ち良くなろうね……」

彼はそう言うと激しく動き始め、肉同士がぶつかり合う音が響く。

「あぁッ!♡んん、ぅんッ♡……激しっ……!♡」
「んっ……はぁ……」

彼の動きに合わせて声が漏れる。待ち望んでいた快楽に腰が揺れ、中のものを締め付けると彼もまた切なげに息を漏らした。彼はこちらの片足を持ち上げ、より深く繋がるように密着させると最奥目掛けて何度も打ち付けてきた。その度に前立腺をゴリゴリ擦られ堪らず声を上げる。その衝撃と快感に目がチカチカしてきた頃、限界が近い事を感じた。

「はぁっ、ああぁっ!♡ぃくぅ……ッ♡……イッちゃっ……!♡♡」
「ん……いいよ……イって……!」

彼はそう言うとラストスパートをかけるべく一層動きが激しくなる。パンッパンッと肌がぶつかり合う音が部屋中に響き渡った。そして次の瞬間────ドクンッドクッと脈打つ感覚と共に熱い飛沫を感じると同時に目の前が白く染まった。全身が痙攣し、脳が蕩ける様な感覚を覚える。あまりの快感に意識を失いそうになる程だった。

「んっ……は……っ」

ずるりと彼のものが引き抜かれると、その失われていく感覚に思わず身震いする。
自分の為だとわかってはいるのものの、ゴム越しで行われた行為だからナカに彼の残存はない。
行為を重ねる度に、大学生の頃に一日中犯された事を思い出しては、セーフィティーがある行為に物足りなさを感じてしまっていた。

───生身の肉がぶつかりあい、かき混ぜられて、どろどろに蹂躙されてナカいっぱいに埋めつくされていく感覚。

あの強烈な体験を思い出しては、奥が切なく疼くのだ。

物思いにふけっていると、彼がこちらの顔を覗き込んできて額に軽くキスを落とすと優しく微笑んでくれた。
その表情を見るだけで、そんな些細な物足りなさなどいつの間にか吹き飛び、心が幸せでいっぱいだった。
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