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受け視点~現在~②
8話 変わっていく日々の始まり
あれから彼の家が経営する系列で子会社の平社員として二人して就職した。
部署はそれぞれの能力を生かした配属で、自分が経理で彼が営業。
自分が経理の仕事の残業が終わった頃、珍しく彼がぽつりとオフィスに残ってデスクに向かっていたのを見つけた。
「助かったよ、ありがとう。手伝わせちゃってゴメンね」
「ううん。こっちも終わったついでだったから」
「経理どう?大分慣れた?」
「はは、書類整理と作成ばかり慣れちゃうよ。営業はどう?」
「そっか、こっちは喋るのが仕事みたいなもんだから。今日みたいな書類作りの残業は滅多にないんだけどね、担当の人が休みでさ」
「営業の方、結構人の移り変わり多いよね。なかなか安定しない感じかな?」
「そうだね、やっぱどうしても出るね、すぐ辞めちゃう人。でも仕方ないし、やれるだけやる感じ」
「すごいなあ。もう将来継ぐの決まってるのに、しっかり下積みから入るの、びっくりしちゃったよ」
「人の上に立つには、それなりに色んな人を見てと経験を積んどかないと板につかないかなって。家の方針でもあるけど、さ」
「……そっか」
彼の親が社長である会社を、将来後を継ぐ事は既に決まっている。だからこその下積みだ。
彼は学生時代から抜きんでた優秀さがあり、会社を継ぐに相応しい人物なのは間違いない。
苦学生だった自分を友人として、傍に置いてくれた事が奇跡だと思う位に。
そんな彼のとなりにいると、いつもその重圧とプレッシャーに押しつぶされそうになっているのを見て感じてきた。
自分ひとりがいてどうにかなるものではないのはわかっている。
けれど出来る限り、彼に支えになれたら嬉しい。
「疲れたらいつでも言って。話くらいは聞けるし」
「……うん、そうだね。そうしようかな」
そう言って彼はこちらの腰に手を回し、抱き寄せてきた。
「ど、どうしたの……?」
「………最近、忙しくて、こうして二人でいるのも久々だね」
「う、……うん」
彼の吐息が耳を掠める。
彼の熱い体温と、少し湿った肌の感触。
自分の中の、何かが溶けだしていく感覚。
「なんか、久々だと緊張するね」
「……そ……だね」
耳元で囁かれる声にぞくぞくとする。彼の指先が首筋に触れたかと思うと、顎をすくうように持ち上げられた。視線が合うと、自然と唇が重なる。
「ん……っ」
舌が絡まり合う感覚に、頭がくらくらしてきた。
「んっ、ふ……」
腰から背中にかけて電流が走るような快感に襲われる。そのまま力が抜けてしまい、彼に体を預ける形になった。
彼はその体勢のまま、デスクへと追いやられる。
「………ごめん、帰るまで待てないや……」
「う、ん…………」
彼の熱の籠もった瞳を見ていると、自然と体が熱くなる。
「んっ……ん」
また唇が重なると、今度は自分から舌を絡ませた。お互いの唾液が混じり合う音がやけに大きく聞こえる気がする。
自分のボタンに手をかけると、彼が手を優しく重ねてきた。それだけで期待感が高まる気がして、胸が高鳴るのがわかる。しかし彼の手は胸に触れることはせず、こちらのスラックスを寛げる為に手を掛けた。
「あっ……」
下着越しに触られると、そこは既に緩く立ち上がっていた。
「ふふ、キスで気持ち良くなっちゃった?」
布越しに上下に擦られる度に甘い快感が走る。自分でも驚くほど敏感になっていることに恥ずかしくなった。
すると、彼はこちらの耳に舌を入れてきた。くちゅりという音が直接脳に響くような感覚に思わず目を瞑る。そのまま吐息混じりの声で囁かれた言葉に身体が震えた。
「可愛いね……」と囁かれ、腰の力が抜けそうになる。
「ふぁっ……あっ……」
そのまま耳を愛撫されながら、彼は自分のベルトにも手を掛ける。
カチャカチャという金属音がやけに大きく聞こえる気がする。
ベルトを緩めると、行為で汚さないように脱ぎ、椅子に掛ける。こちらのスラックスも同様に取り払い、お互いの下半身が露になると熱を持ったお互い自身を擦り合わせた。
「あっ、んぁっ……!」
手の動きに合わせて腰が揺れるのがわかる程気持ちが良い。先走りが幹全体に絡みつき、滑りを良くする。裏筋同士が擦れ合う度に、目の前がチカチカと点滅した。
「はあ……ここじゃ流石に……最後まではできないけど……っ」
「んあっ!あぁっ……!」
腰の動きが激しくなる。もうどちらのものか分からない体液が混ざり合い、水音を立てた。お互いの亀頭が触れ合う度に電流のような快感が走る。あまりの気持ち良さに涙が零れた。それでも手の動きは止まらないどころか激しさを増すばかりだ。
もう限界が近いのだろう、彼も苦しそうな表情を浮かべている。その様子を見て自分もまた興奮していた。
「……んんっ……!いくぅ……っ!!」
「はぁ……、ん……俺も……出る……っ」
あまり飛び散らないように指先で先端を抑え、互いにどぴゅっと白濁液が溢れ、その熱さに身震いした。
「はぁっ……、あ……」
余韻に浸りながら呼吸を整える。お互いの息遣いだけが響く部屋の中は熱くて熱くてたまらない。体が火照りすぎて融けそうだと思った。
部署はそれぞれの能力を生かした配属で、自分が経理で彼が営業。
自分が経理の仕事の残業が終わった頃、珍しく彼がぽつりとオフィスに残ってデスクに向かっていたのを見つけた。
「助かったよ、ありがとう。手伝わせちゃってゴメンね」
「ううん。こっちも終わったついでだったから」
「経理どう?大分慣れた?」
「はは、書類整理と作成ばかり慣れちゃうよ。営業はどう?」
「そっか、こっちは喋るのが仕事みたいなもんだから。今日みたいな書類作りの残業は滅多にないんだけどね、担当の人が休みでさ」
「営業の方、結構人の移り変わり多いよね。なかなか安定しない感じかな?」
「そうだね、やっぱどうしても出るね、すぐ辞めちゃう人。でも仕方ないし、やれるだけやる感じ」
「すごいなあ。もう将来継ぐの決まってるのに、しっかり下積みから入るの、びっくりしちゃったよ」
「人の上に立つには、それなりに色んな人を見てと経験を積んどかないと板につかないかなって。家の方針でもあるけど、さ」
「……そっか」
彼の親が社長である会社を、将来後を継ぐ事は既に決まっている。だからこその下積みだ。
彼は学生時代から抜きんでた優秀さがあり、会社を継ぐに相応しい人物なのは間違いない。
苦学生だった自分を友人として、傍に置いてくれた事が奇跡だと思う位に。
そんな彼のとなりにいると、いつもその重圧とプレッシャーに押しつぶされそうになっているのを見て感じてきた。
自分ひとりがいてどうにかなるものではないのはわかっている。
けれど出来る限り、彼に支えになれたら嬉しい。
「疲れたらいつでも言って。話くらいは聞けるし」
「……うん、そうだね。そうしようかな」
そう言って彼はこちらの腰に手を回し、抱き寄せてきた。
「ど、どうしたの……?」
「………最近、忙しくて、こうして二人でいるのも久々だね」
「う、……うん」
彼の吐息が耳を掠める。
彼の熱い体温と、少し湿った肌の感触。
自分の中の、何かが溶けだしていく感覚。
「なんか、久々だと緊張するね」
「……そ……だね」
耳元で囁かれる声にぞくぞくとする。彼の指先が首筋に触れたかと思うと、顎をすくうように持ち上げられた。視線が合うと、自然と唇が重なる。
「ん……っ」
舌が絡まり合う感覚に、頭がくらくらしてきた。
「んっ、ふ……」
腰から背中にかけて電流が走るような快感に襲われる。そのまま力が抜けてしまい、彼に体を預ける形になった。
彼はその体勢のまま、デスクへと追いやられる。
「………ごめん、帰るまで待てないや……」
「う、ん…………」
彼の熱の籠もった瞳を見ていると、自然と体が熱くなる。
「んっ……ん」
また唇が重なると、今度は自分から舌を絡ませた。お互いの唾液が混じり合う音がやけに大きく聞こえる気がする。
自分のボタンに手をかけると、彼が手を優しく重ねてきた。それだけで期待感が高まる気がして、胸が高鳴るのがわかる。しかし彼の手は胸に触れることはせず、こちらのスラックスを寛げる為に手を掛けた。
「あっ……」
下着越しに触られると、そこは既に緩く立ち上がっていた。
「ふふ、キスで気持ち良くなっちゃった?」
布越しに上下に擦られる度に甘い快感が走る。自分でも驚くほど敏感になっていることに恥ずかしくなった。
すると、彼はこちらの耳に舌を入れてきた。くちゅりという音が直接脳に響くような感覚に思わず目を瞑る。そのまま吐息混じりの声で囁かれた言葉に身体が震えた。
「可愛いね……」と囁かれ、腰の力が抜けそうになる。
「ふぁっ……あっ……」
そのまま耳を愛撫されながら、彼は自分のベルトにも手を掛ける。
カチャカチャという金属音がやけに大きく聞こえる気がする。
ベルトを緩めると、行為で汚さないように脱ぎ、椅子に掛ける。こちらのスラックスも同様に取り払い、お互いの下半身が露になると熱を持ったお互い自身を擦り合わせた。
「あっ、んぁっ……!」
手の動きに合わせて腰が揺れるのがわかる程気持ちが良い。先走りが幹全体に絡みつき、滑りを良くする。裏筋同士が擦れ合う度に、目の前がチカチカと点滅した。
「はあ……ここじゃ流石に……最後まではできないけど……っ」
「んあっ!あぁっ……!」
腰の動きが激しくなる。もうどちらのものか分からない体液が混ざり合い、水音を立てた。お互いの亀頭が触れ合う度に電流のような快感が走る。あまりの気持ち良さに涙が零れた。それでも手の動きは止まらないどころか激しさを増すばかりだ。
もう限界が近いのだろう、彼も苦しそうな表情を浮かべている。その様子を見て自分もまた興奮していた。
「……んんっ……!いくぅ……っ!!」
「はぁ……、ん……俺も……出る……っ」
あまり飛び散らないように指先で先端を抑え、互いにどぴゅっと白濁液が溢れ、その熱さに身震いした。
「はぁっ……、あ……」
余韻に浸りながら呼吸を整える。お互いの息遣いだけが響く部屋の中は熱くて熱くてたまらない。体が火照りすぎて融けそうだと思った。
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