【完結】ガラスの靴は幸せを運ぶ〜探しにきた王子様はオジ様公爵〜

くまい

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第2話-①

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 パリーンと遠くから聞こえた何かが割れる音と怒号に、私は掃除していた手を止めた。

 この屋敷で働く使用人ならこれが何の音か分かっているので、私は一緒に掃除していた侍女と顔を見合わせて同時にため息を吐く。

 ここの仕事は彼女に任せて私は怒号が聞こえる場所へ向かうと、部屋の前には淹れたばかりなのだろうティーポッドとカップをトレイに乗せて立ち尽くしている侍女がいた。

 彼女は最近入ったばかりの新人で、中の様子にどうしたらいいのか分からず震えていたので私は彼女の肩に手を置く。

「し、シーラお嬢様……」
「私が行くから貴方は私の代わりに掃除をお願いしていいかしら」
「で、でも……」
「大丈夫。貴方が叱られることはないから」

 彼女が部屋に入っても怒りを矛先を向けるために私が呼び出されるだろうから。彼女の持つトレイを受け取ると彼女は何度も頭を下げて小走りで去っていった。

 誰の紹介か分からないけれどこんな家で働くことになった彼女が不憫でならなかった。

 私は何度か深呼吸をして部屋をノックするも返事はなく、甲高い声が聞こえてくる。ああ、今日は義妹か。憂鬱になりながら私はドアを開ける。

「失礼いたします。新しい紅茶を――」
「嫌ったら嫌よ!!」

 部屋に入るとレイラの声に遮られる。レイラは父に詰め寄っていて、彼女の足元には紅茶が入ったカップが割れていれ高級なカーペットに染み込んでいた。

 ああ、掃除が大変だなぁ、と思いながら割れたカップを片付ける。その間、誰も私に目を向けない。まさに空気だ。

「もう決まったことなんだから諦めなさい」
「嫌! どうして私が行かないといけないのよ!」

 父の言葉に反発するレイラは苛立ちから足を踏み鳴らし、危うくカップを片付けようとしていた手を踏まれるところだった。

 こんなところさっさと退散しようと立ち上がった時、テーブルの上に綺麗な封筒が置いてあってレイラはこれが原因で騒いでいるのだと分かった。

「遠縁ではあるが王族に関わりのある方の招待なんだ。子爵以上の娘がいる家は絶対参加だと記載されている。断ることはできないんだよ」
「だってそれって結婚相手を見つけるためのパーティーなんでしょ!? その人って私より三十歳以上も年上で豚のように肥えているって聞いたことがあるわ!」
「レイラ。頼むからそれを外で口にするなよ」

 父は頭を抱えてため息を吐いた。王族の血縁の方をそんな侮辱する言葉で表現していると知られたら間違いなく我が家全員の首が飛ぶことだろう。

 頭に血が昇っているレイラは苛立ちが収まらないのか勢いよくソファに座って悔しそうにドレスのスカートを強く握りしめている。そんなレイラを隣に座る義母が「可哀想なわたくしのレイラ……」と肩を引き寄せて慰めている。

 完全に蚊帳の外の私は静かに新しく淹れなおしたカップを彼女の前に置いた時、レイラの鋭い目が私を捉えた。

「……そうよ。貴族の娘だったらいいんでしょう、お父様」
「……何?」
「お姉様に私の代わりに行かせればいいのよ!」
「!?」

 その場にいるレイラ以外の人の目が驚きで見開かれた。この子は今なんと言った?

「レイラ……貴方、何を言っているの」
「だってそうでしょう? こんなのでもこの家の娘なんだもの。だったらお姉様でもいいってことでしょう?」
「これはお前と違って教養を受けてない。こんなのを人前に出せるわけないだろう」

 さっきからこんなのとかこれとか言われているけれど、こんなふうに育ったのは貴方のせいなんですよお父様。普通なら傷つく言葉なのに私の心は麻痺してしまったようで何とも思わなくなってしまった。

 父の言う通り、教養を全く受けておらず世間から隠すように育てられたため、社交界デビューであるデビュタントにも出ていない。こんな私が王族の前に出ていくなんて考えるだけで恐ろしい。

「レイラ、我儘を言うな」
「嫌! 絶対私行かないから!」
「レイラ!」

 レイラはバンとテーブルを勢いよく叩いて立ち上がるので、せっかく入れた紅茶が溢れてしまった。そんなことを全く気にせず部屋を出ていったレイラ。部屋には両親と私だけが残され、父は頭を抱えて義母もため息を吐く。

 私はどうしたらいいのか分からず、とりあえず部屋を出ていこうとささっと片付けて頭を下げて出ようとしたら「待て」と呼び止められた。嫌な予感がしながら振り返ると、父はまだ頭を抱えていてこちらを見ていない。

「こうなったらあいつは絶対行かないだろうな……」
「あなた、まさか……これを行かせるつもり!?」
「しょうがないだろう……不参加となったら王族に目を付けられる。それだけは絶対に避けんといかん」
「なんてこと……」

 義母は扇で顔を隠して嘆いた。当の本人を置いてとんでもない話が進んでいるのは気のせいだろうか。ようやく顔を上げてこちらを見た父の目はとても娘に向けるものではなかった。

「今度の週末のパーティにはお前が行け。それまでに本でも読んでマナーを身につけろ。家名に傷がつくことだけは許さん」
「あ、あの……」
「お前に拒否する権利はない。育ててやった恩を果たせ」
「…………承知しました」
「分かったならさっさと出ていけ」
「……はい。失礼いたします」

 有無言わさぬ決定に私は何もいえず、頭を下げて今度こそ部屋を後にした。キッチンへと向かう廊下を歩きながら私の頭の中はグルグルと渦巻いている。

 こうして私は1年遅れの社交界デビューをすることとなった。



 ◇◇◇



 パーティ当日。私は侍女たちに初めて綺麗に着飾られている。家名を背負って表舞台に出るのだから見窄らしい格好はさせられないという父の考えなのだろう。

 お風呂で彼女たちに丁寧に髪や体を洗ってもらい、使ったこともない高そうな美容液で髪に艶が生まれ、鏡に綺麗になっていく自分の姿が映っていて落ち着かない。

 ドレスに腕を通せば、姿見の映るのはちゃんとした令嬢の姿だ。ただ父は私に新しいドレスを与えるという考えはないようで、これは義妹のお下がりの可愛らしいピンクのドレス。

 姉が妹にお下がりをもらうなんて恥ずかしいことこの上なく、小さくため息を吐くとコルセットを巻いてくれた侍女が「苦しかったですか?」と心配してくれたので笑顔で首を横に振った。

 確かに初めてのコルセットは苦しかったものの、憂鬱な気分なのはこれから行く初めてのパーティのせいだ。もし大勢の前で失態を晒してしまえば義母に酷い折檻を受けることだろう。

 行きたくない。でもそれは許されるはずもなく、私はまたため息を吐いた。



 それから私は馬車に揺られて今日の会場となる大きな建物に着く。中に入ればすでに美しい令嬢たちが集まっていて、知り合い同士で談笑していた彼女たちの視線が新参者の私に集まる。

 見定める視線にどうしたらいいのか分からず、とりあえず壁に避難するとウエイトレスが飲み物を持ってきてくれて受け取れば彼は去っていき、また一人になる。何の飲み物か分からなかったけれど一口飲むとさっぱりしていて飲みやすい。

「ご機嫌よう」
「!!」

 緊張から乾いていた喉を潤すために飲んでいると、いきなり声をかけられて少し咽せてしまった。

「ごめんなさい。驚かせてしまったみたい」
「い、いえ……大丈夫、です……」

 三人組の真ん中の方が慌てて謝ってくれるけれど、ちゃんと喋れない自分が情けない。また飲み物を飲んで落ち着いた私を見て彼女は改めて話しかけてくる。

「初めてお見かけしたのでお声をかけてしまったのですが迷惑でしたでしょうか」
「いえ……そんなことない、です……」
「良かったですわ。わたくしフランシスカ・ブランジェと申します。貴方様のお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」
「あ、えっと……シーラ・キャロラインと申します」
「……キャロライン?」

 名乗ると彼女は驚いたように隣の二人の令嬢に顔を向けた。二人も困ったように首を横に振るので、私は何かやらかしてしまったのかと内心焦る。

「もしかして、レイラ様のご家族の方でしょうか」
「あ、はい……妹、です」
「まあ! そうでしたか。わたくし達、何度かレイラ様とはお話しをしたことがあったのですが御兄弟がいらっしゃったことを知らなかったもので。無知をお許しください」
「い、いえ! 大丈夫なので頭を上げてください!」

 三人が私に向かって深々と頭を下げるので私は慌ててしまった。彼女たちが私の存在を知らないのは当然だ。学院にも通っていなかったし社交界も今回が初めてなのだから。レイラも私を姉と思っていなかったから周りに教えていなかったのだろう。

 顔を上げてくれるように頼むと彼女たちはほっとしたように美しく微笑んだ。ああ、これが本当のお嬢様なんだろうな。どんなに綺麗に着飾っても私は彼女たちとは違うのだと痛感させられる。

 彼女たちはまたお話ししましょうと言ってくれて、私は頷いて手を振って去っていく背中を見送った。無事に終えたことにほっとしていると何やら視線を感じて周りを見渡せば、遠巻きにこちらを見てくる他の令嬢たち。

 さっきまでの会話を聞いていたのだろう。レイラ・キャロラインとはいえば美しく輝く金髪と宝石のガーネットのように綺麗な紅色の瞳を持ち、母親譲りの整った顔立ちは周りの視線を集める華やかさがある。

 対して私は同じ父の紅の瞳を持っているのに手入れされていないくすんだ藁色の髪と常に俯いて自信の無さを現していて、完璧な妹と比べられて惨めだ。

 異物を見るような痛い視線に居た堪れなくなっていると、やっと今日の主役である貴族が入ってきて私への嫌な視線が消えて胸を撫で下ろす。

 太った男性は次々に若い女性にだけ声をかけていっていて、やはりこれはお見合いパーティなのだろう。確かにレイラの言った通り豚のように肥えた人だなぁ、と見ているとその貴族は私に気づいてこちらに向かってくる。

「貴様初めて見るな。名はなんだ」
「あ、その、シーラ・キャロラインと申します」
「キャロライン? キャロライン伯爵家か」
「は、はい……」
「キャロラインからはレイラとかいう娘が来ると思ったのだがな」
「妹は体調を崩していまして……私が今回参りました。申し訳ありません」
「構わん。あいつの俺を見る目が生意気で好きじゃない。こっちに来い」
「はい……」

 彼の貴族らしい威圧的な態度が苦手だったけれど何故か私は彼に気に入られてしまったようで、あれからずっと私は彼の話に付き合っていた。

「俺は王族の分家だからお前たちより偉いのだ」とか「周りには年老いた女しかいない。やはり娶るなら若い女じゃないとダメだ」やら自慢話やら自己中な話を延々と聞かされて辟易とする。しかも適当に相槌を打っている間ずっと彼の手が腰に回っていて気持ちが悪い。

 周りを見れば彼に絡まれないように遠巻きに見ている。先ほど話しかけてくれた彼女は助けに入ろうとしていたけれど友人たちに止められていた。

 それだけこの男は周りからやっかいな人物だと思われているのだろう。こんな私でも彼女たちの助けになるのなら我慢しようとお尻を撫でる手に吐きそうになっていると、一人の男が近づいてきた。

「ご歓談中失礼いたします。公爵様がお越しになられておりますが……」
「……エリックが? しょうがないな。少し待っていろ」
「はい……」

 男は使用人の後に続いて部屋を出ていくと全員がほっと息を吐いた。解放されてさっきまでの気持ち悪さが蘇り、少し外の空気を吸ってこようと広間を出た。
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