毒におかされた隊長は解毒のため部下に抱かれる

・めぐめぐ・

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 気持ちよさに脳内をかき乱されながら、リースはされるがままになっていた。
 
 後ろから彼女の身体を抱きしめる彼の手は、秘所の愛芽をいじりながら、ゆっくりと中指をナカに入れて来る。
 
「キスと胸だけで、こんなに濡らして……。ほら、もう指が入った……」

 欲望を押さえられない声で報告され、リースは恥ずかしさでぶるっと身体を震わせた。彼の言う通り、蜜穴は愛液を垂らしながら彼の指を包み込む。

 入口が擦れて少し痛みがあったが、破瓜はかによるもの。ナカはすっかり慣らされ、受け入れの準備が出来ていた。

 ただ、一度彼のモノを受け入れた身体には、太いとはいえ指一本では切なさがつのった。もじもじと両腿を擦りつけ、物欲しそうにとろけた瞳を向ける。
 
「れふ……、もっと指……欲しい……んんっ……」

 指を下の口で咥え込みながら、まだ足りないと懇願した。指だけで求める快感を得ようと勝手に腰が揺れてしまい、止められない。

 先ほどまで処女だった彼女が、自ら快楽を求める姿に、レフは目を細めた。

「一本じゃ足りない? さっきまで、指一本で痛がってたのに……」

「だって、れふが……、レフが……、はぁっ……指でいっぱい気持ちいいことするから……」

「気持ちいいこと? それって、こういうことか……?」

 試すかのような言葉と共にナカを押し広げ、希望通りもう一本指が追加された。二本の指でナカを擦り、止める事の出来ない水音が響き渡る。

 物足りなかった刺激が急に強くなり、リースの瞳が見開かれる。ナカが求めた快楽で一杯になり、羞恥を忘れた甘い声と共に震えて解き放たれた。

「ああっ、やんっ! ゆび……きもちいいの……すごく……んっ、あっ、あっ!」

 気持ちよさに岩肌に身体を預けながら、彼の指をもっと深く味わおうと両腿が強くはさみ込む。

(すごく……恥ずかしいのに……、レフが……欲しくて欲しくてたまらない……)

 胸に流れ込むレフへの想いと、思考を支配する肉欲への渇望かつぼうが混ざり合い、もっと愛されたいとしか考えられなくなった。

「んっ……こんなに指をくわえ込んで……。さっきからずっとナカが震えっぱなしだ」

「だって、れふのゆび……すきだか……ら……ああぁっ、いきなり……んやぁっ!」

「嫌? ……なら止めようか?」

 激しくナカをかき混ぜていた指が止まり、彼の口から小さく笑いがれる。

 リースは泣きそうになりながら嫌々と首を横に振ると、秘所にえられた大きな手に触れ、両腿をモジモジさせながら続きを促した。

「やめないでっ……、おねがい……。もっと……もっとレフの指、ちょうだい……」

「ふふ……、そう言われると、もっといじめたくなるな」

「いやぁっ……、いじわるしないで……」

「……仕方のない隊長だ」

 ナカに入った指が再びうごめき、彼女の良い部分をかき乱した。

 ほんの少しらされただけなのに、その間に押しとどめられていた欲望がせきを切ったようにあふれ出す。
 跳ねた喉が、可愛らしい声をかなでた。

「あっ、んはっ……、れ……ふ……れふ……、いいの……、すごくいいの……」

「知ってる……、こんなにぐちょぐちょにして、ほんと可愛い……。……もっと色んなあなたの顔を……見せて」

 興奮と欲望にまみれた低い声と、熱い吐息がリースの耳元にかかった。彼の言葉と卑猥ひわいな水音に肉壁が収縮しゅうしゅくし、さらに強く指を締め付けた。

 もっと刺激が欲しいと自然と細い腰が揺れ、押しつけていたレフのモノに当たる。その度、彼が息を飲む音が耳元で聞こえた。

 しかし奪われそうになった優位を取り戻すように、ナカの指の動きが激しくなる。

 気持よさで朦朧もうろうとなり、今にもひざから崩れ落ちそうになっているリースに、レフがささやいた。

「ほら、ちゃんと手で支えないと……。まだこれからなのに……」

「あふっ……これ……から……? ……んっ……」

 何と聞く間のなく、半開きになり蜜をこぼす唇が塞がれた。反射的に彼の舌を迎え入れ、絡み合わせていると、耳たぶをつつっと優しく撫でる指の感覚が襲う。

 それは耳たぶから耳輪じりんをなぞり、穴の入口をいじった。

(音が響く……いやらしい音で頭がいっぱいになっちゃう……)

 耳の入口を塞がれ、口内で交わされる唾液の音が頭の中一杯に響き渡った。

 脳内が淫靡いんびな水音に侵食しんしょくされ、生まれたうずきを慰めて欲しいと、ナカを犯す指を締め付けた。

 ちゅぴっと音を立て辛そうに唇を離すと、頬にキスを落とすレフに哀願あいがんする。

「あっ……うっ……れふ……、おねがい……いか……せて……」

 彼を求める欲はさらに濃く熱くなり、甘い毒となってリースの全身にまわっていた。もう発情した身体を解き放つことしか、考えられない。

 ゆらゆら揺れる光が、リースの潤んだ瞳を怪しく照らし出す。誘うような色香いろかに満ちた表情が、レフの欲望をさらに熱くした。

 しかしはちきれんばかりの欲を抱きつつも、レフはナカに入っていた指を抜いた。名残惜しそうに、指についた愛液が糸を引いて切れる。

 突然、気持よく自身を揺さぶっていた刺激がなくなり、リースは慌てて振り返った。

「れふ……、なんで……?」

 彼は答えない。

 もう少しで快楽の限界に達しようとしている身体は、耳元で濡れた指を舐めとる音が聞こえただけで、はしたなくヒクつく。

(この音だけで……身体が……)

 ぎゅっと瞳を閉じ、コントロールが出来ない熱を必死で耐えた。
 しかし敏感になっている身体は、そんな我慢を嘲笑あざわらうかのように、ほんの小さな刺激でさえも大きく伝えて来る。

 とうとう我慢できなくなり、彼女の細い指が秘所へと向った。

「んっ……はんっ……」

 指が花弁かべんを開き、情欲でふくらんだとがりに触れると、羞恥に満ちた吐息をらした。
 何をしているのか気づいたレフは、秘所に触れる彼女の手を奪う。

「いやらしい人だ……、我慢できずに一人で慰めるなんて……」

「うくっ……、だっ、だって……」

「こうやって……いつも一人で慰めてるのか、リース……」

「ちがう……、なぐさめるなんて……してな……い……ああっ!」

 否定の言葉は、急に襲われた刺激によってさえぎられた。
 レフがリースの手で、敏感な部分に触れたからだ。彼女の身体が嬉しそうに震える。

「あっ、あっ、れ、れふ……やめて……、あっ、はぅ……」

「そう言いながら、指を動かして気持ちよさそうな顔をして……。もっと見せて……、リースが一人でするところ……」

「だっ……め……はうっ!」

「我慢できずに慰める姿も、物凄く可愛い……。あなたにこんな一面があるなんて……、堪らない」

 耳たぶを舐められ、リースの指がさらに深く秘所に沈む。
 こんな痴態ちたいを見せても、レフが愛してくれることに、身体が悦びの反応を見せている。

 でも、心は違った。

 愛する人が傍にいるのに、一人でたっしなければならない寂しさが込み上げる。
 その想いは言葉となって、唇からこぼれた。

「れふ……、おねがい……。自分でイキたくない……。あなたに……あなたに最後まで……してほしい……」
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