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『勇者ヴァルの物語』では語られない物語
女神の青 第二話
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「ラオーシュも来たことだし、本題を聞こうか。わざわざ相談したいことがあると訪ねてくるなんて、余程のことなんだろう?」
ラインハルトが居住まいを正して、俺を見やる。
ラオーシュもそれに続いた。
「ああ、実はアレクに剣を贈りたいと思ってな」
アレクに剣を教えていること。
今は木剣で、あとは俺の短剣を持たせていること。
可能であれば、高品質のものを贈りたいこと。
俺は、現状と要望を二人に伝えた。
そして、最後の要望をぽつりと付け足す。
「あと、女神の青を贈りたいんだ」
言葉にすると気恥ずかしい。
それを聞いたラオーシュが大声を上げる。
「もう完全にお父さんじゃないか!」
「声がでかい、夜なんだぞ」
俺が嗜めると、ラオーシュは得意げに言い返す。
「ちゃんと防音の魔法はかけてあるから、大丈夫」
そういう話じゃないんだけどな。
ちらりとラインハルトを見ると、微笑ましげに俺を見つめている。
「なんだよ……」
「いや、分かるよ。やはり最初の青は悩むものだ」
「ラインハルトの方が父親目線じゃないか」
「そりゃあ、私は三人の父親だからな」
こちらも何故か得意げだ。
俺は呆れて溜息を溢した後、なにか良いアイデアはないかと相談を切り出した。
「柄か柄頭に青い宝石を入れたいと思っていて」
「それなら魔石にすればいいんじゃないかな? 普通の宝石類より硬度は増してるし、魔力を保存しておけるし有用だと思うけど」
ラオーシュが提案してくれるが、それはもちろん俺も考えたことだった。
「確かにそうだが、水属性の魔石は青が薄い。氷になると薄すぎる。俺の固有魔力も考えたが、こちらは黒が強すぎる」
魔力を込めて魔石にする場合、属性の印象に近い色に染まる。
先に挙げた二属性は、青ではあるが求めている色ではなかった。
固有魔力は、自分の魔力が目に見える時の色で、特殊な装置や魔石に込めると視認することができる。
俺の固有魔力の色は自身の髪の色、青みがかった濡羽色に近い色だ。青みはあるが、女神の青はここまで黒くない。
「俺は、真に女神の青を贈りたいんだ」
俺の言葉に、二人ははっとして顔を見合わせた。
言いたいことは伝わったのだろう。
俺たちは、昔、女神に会ったことがある。
魔王討伐の労いを受けたのだ。
彼女の青がどういうものか、この目で見て感じて知っている。
あの青は一般的な魔力の色とは違うし、俺固有の魔力の色とも違う。
俺では出せなかったのだ。
ラオーシュが俺に尋ねる。
「別に色を複数持たなくてもいいよね?」
「ああ、女神の青に確かに含まれている色であれば、それでいい」
「それなら、サファイアが魔石化したものを探す形になるな」
ラインハルトが顎を撫でつつ続けた。
「魔力の色ではなくて、石本来の色に頼ることになる。サファイアは女神の名を冠する青い石だ。一番適切だろうな」
宝石や鉱石が魔力を浴びそれを含むことで、魔石化することがある。宝石本来の色だけでなく、属性魔力の色の影響も受け合わさり複雑な色を得る。それは、魔法石、魔宝石、魔鉱石、魔晶石などと様々な名で呼ばれ、とても特別視されていた。早い話が高額なのだ。
「魔法石かぁ」
「サファイアに無色の魔力を込めるといいかもね。自然魔力の抜けた魔法石なら多少お安くなるんじゃないかな?」
ラオーシュが人差し指を唇に当てて思案する。
「ラオーシュは持ってたりしないのか?」
「えー、ヴァルはそれで満足するの? そういう性質じゃないだろう?」
俺の疑問に疑問で返すラオーシュ。
それを聞いてラインハルトは、そうだともと笑っている。
たしかに。
たしかにそうだ。
相談に乗ってもらうとしても、与えられたいわけじゃない。
「サファイアを有する鉱山、かなぁ。まぁ魔力の強い地脈にぶつかってないと魔石化は難しいかな。魔力溜まりに浸かってそうな宝石の類があれば、魔石化してそうだけどね」
「そういうところを当たるといいかもしれないな。そうなると、私たちよりもヴァルの方が得意だろう」
二人が俺を見る。
魔力が溜まっていそうなところで、宝石の眠る場所……。
ある。
一つあるぞ。
「心当たりがある。時間を見つけて行ってみるよ」
俺は二人を交互に見つめ、こくりとうなずいた。
俺の返答を聞いて、二人も微笑みながらうなずき返してくれる。
ふと気がついたように、ラインハルトが尋ねた。
「剣はどうするんだ。誰に頼む?」
「ドルグスヴァーリのヴィンダブルに頼もうと思う」
王都で誉れ高いドルグスヴァーリ親方の工房で、筆頭職人をしているヴィンダブルを思い出していた。
俺が魔王討伐に出向いた時は、ドルグスヴァーリの親方に剣を誂えてもらった。
彼の剣で魔王討伐を成したのだ。
俺の例の初撃で、剣も粉々になってしまったのだが。
その頃のヴィンダブルはまだ中堅の職人で、親方が俺の剣を制作する手伝いをしてくれた。
堅物のドワーフたちがひしめく工房の数少ない人族で、まだ子供だった俺のことも可愛がってくれた。
その彼がこの十年で筆頭まで上り詰めていたのだ。
「ヴィンダブルか。彼も良い鍛冶職人だ。良いと思う」
ラインハルトも、賛同してくれた。
親方に頼むのもいいのだが、次代の物は次代の者に頼むのが肝要だろうと思ったんだ。
「彼も勇者をこの目で見た世代だからねぇ。得るものは大きかったんじゃない?」
ラオーシュは、したり顔でそう言った。
こいつは実のところ、俺たちよりもだいぶ上で、時折このような齢を感じさせることを口にする。
俺たちよりも先に生まれ、そうして後に残される。
それがラオーシュだった。
「ドワーフどもにとって勇者の武具に関われるのは栄えあることの一つだから、彼も喜んで受けてくれるだろうね。生まれは人でも、彼の心根は生粋のドワーフだ」
そう言って、ドワーフのような堅物になりきらなかったことが彼の人としての良心だねと笑った。
ヴィンダブルは、工房のドワーフたちに赤子の頃拾われ育てられたと聞いている。ドワーフでないにも拘らず、ドワーフの命名に則り名付けられているのがその証だ。
「そうは言うが、頼むのは今使うショートソードだぞ」
ラオーシュの話っぷりに少し不安になった。
このショートソードで魔王を討たせようと思っていない。その時はその時のための武具が必要になるだろう。
「彼の腕が信用に足るなら、必要な度に作ってもらえばいい。いつかアレクとも会わせて、より腕にあった物を作る算段をつけるのがよいだろうな」
ラインハルトの言うことは尤もだろう。
改良を重ね良いものを作る。
それは彼らの生涯の命題の一つであり、目標の内なのだろうから。
「分かった、そうしよう。じゃあ、頼むのは彼に決定で、必要な材料を聞いて集めて渡す流れになるだろうな」
俺はよくある依頼の流れを思い出して、予定を考える。
青い宝石は先んじて目処をつけ、残りは職人次第だ。
近日中に工房へ連絡を入れて、ヴィンダブルの予定を押えるようにしなければ。鍛冶は長期工程が多いとはいえ、多少軽い依頼を抱える余力は残していることだろう。来月少しでも空いていることを祈りたい。
ラオーシュが、一つ気がついたという様子で言葉を溢した。
「ミスリルとか使う?」
「使わない」
俺は即答で否定する。
今回はそんなにすごい武器を作るつもりはないからだ。
「あれ? そうなんだ?」
「すぐでかくなって使わなくなる剣にミスリルはもったいないだろうに」
アレクは、きっとあっという間に大きくなって、ショートソードなんてすぐに卒業だ。
その時にはまた新しく剣を誂えてやるつもりだからと、俺は添えた。
「うはは、おとーさーん」
「笑うなよ!」
いやらしい笑みで笑い転げるラオーシュ。だからこいつに聞かせるのは嫌だったんだ。
俺はテーブルの下からラオーシュの足を軽く蹴った。
「父でありながら師でもある。ヴァルは自身のあるべき姿を見つけられたのだな」
穏やかな声でそう言うラインハルトの瞳は、心底優しかった。
ラオーシュの方へ視線を流すと、彼も穏やかな笑みを浮かべて俺を見ていた。
こういう時だけ、二人してすぐに年長者の振りをする。
「アレクはきっと、ヴァルをヴァルとして見てくれるよ」
「ああ、お前にだって特別はちゃんとある。お前だけが皆のものであり続ける必要などないんだ」
二人の言葉に二の句が告げられない。
俺は少し下を向いた。
琥珀に浮かんだ宝石のような氷が小さくなりながら涼しい音を立てる。
「アレクが数字の代わりになってくれるといいね」
「そうだな、新しい目標は大事だ。それに俺たちはいつまでも女神の庇護下でいる必要はないんだから」
そう言い合って、二人は笑った。
ラインハルトが居住まいを正して、俺を見やる。
ラオーシュもそれに続いた。
「ああ、実はアレクに剣を贈りたいと思ってな」
アレクに剣を教えていること。
今は木剣で、あとは俺の短剣を持たせていること。
可能であれば、高品質のものを贈りたいこと。
俺は、現状と要望を二人に伝えた。
そして、最後の要望をぽつりと付け足す。
「あと、女神の青を贈りたいんだ」
言葉にすると気恥ずかしい。
それを聞いたラオーシュが大声を上げる。
「もう完全にお父さんじゃないか!」
「声がでかい、夜なんだぞ」
俺が嗜めると、ラオーシュは得意げに言い返す。
「ちゃんと防音の魔法はかけてあるから、大丈夫」
そういう話じゃないんだけどな。
ちらりとラインハルトを見ると、微笑ましげに俺を見つめている。
「なんだよ……」
「いや、分かるよ。やはり最初の青は悩むものだ」
「ラインハルトの方が父親目線じゃないか」
「そりゃあ、私は三人の父親だからな」
こちらも何故か得意げだ。
俺は呆れて溜息を溢した後、なにか良いアイデアはないかと相談を切り出した。
「柄か柄頭に青い宝石を入れたいと思っていて」
「それなら魔石にすればいいんじゃないかな? 普通の宝石類より硬度は増してるし、魔力を保存しておけるし有用だと思うけど」
ラオーシュが提案してくれるが、それはもちろん俺も考えたことだった。
「確かにそうだが、水属性の魔石は青が薄い。氷になると薄すぎる。俺の固有魔力も考えたが、こちらは黒が強すぎる」
魔力を込めて魔石にする場合、属性の印象に近い色に染まる。
先に挙げた二属性は、青ではあるが求めている色ではなかった。
固有魔力は、自分の魔力が目に見える時の色で、特殊な装置や魔石に込めると視認することができる。
俺の固有魔力の色は自身の髪の色、青みがかった濡羽色に近い色だ。青みはあるが、女神の青はここまで黒くない。
「俺は、真に女神の青を贈りたいんだ」
俺の言葉に、二人ははっとして顔を見合わせた。
言いたいことは伝わったのだろう。
俺たちは、昔、女神に会ったことがある。
魔王討伐の労いを受けたのだ。
彼女の青がどういうものか、この目で見て感じて知っている。
あの青は一般的な魔力の色とは違うし、俺固有の魔力の色とも違う。
俺では出せなかったのだ。
ラオーシュが俺に尋ねる。
「別に色を複数持たなくてもいいよね?」
「ああ、女神の青に確かに含まれている色であれば、それでいい」
「それなら、サファイアが魔石化したものを探す形になるな」
ラインハルトが顎を撫でつつ続けた。
「魔力の色ではなくて、石本来の色に頼ることになる。サファイアは女神の名を冠する青い石だ。一番適切だろうな」
宝石や鉱石が魔力を浴びそれを含むことで、魔石化することがある。宝石本来の色だけでなく、属性魔力の色の影響も受け合わさり複雑な色を得る。それは、魔法石、魔宝石、魔鉱石、魔晶石などと様々な名で呼ばれ、とても特別視されていた。早い話が高額なのだ。
「魔法石かぁ」
「サファイアに無色の魔力を込めるといいかもね。自然魔力の抜けた魔法石なら多少お安くなるんじゃないかな?」
ラオーシュが人差し指を唇に当てて思案する。
「ラオーシュは持ってたりしないのか?」
「えー、ヴァルはそれで満足するの? そういう性質じゃないだろう?」
俺の疑問に疑問で返すラオーシュ。
それを聞いてラインハルトは、そうだともと笑っている。
たしかに。
たしかにそうだ。
相談に乗ってもらうとしても、与えられたいわけじゃない。
「サファイアを有する鉱山、かなぁ。まぁ魔力の強い地脈にぶつかってないと魔石化は難しいかな。魔力溜まりに浸かってそうな宝石の類があれば、魔石化してそうだけどね」
「そういうところを当たるといいかもしれないな。そうなると、私たちよりもヴァルの方が得意だろう」
二人が俺を見る。
魔力が溜まっていそうなところで、宝石の眠る場所……。
ある。
一つあるぞ。
「心当たりがある。時間を見つけて行ってみるよ」
俺は二人を交互に見つめ、こくりとうなずいた。
俺の返答を聞いて、二人も微笑みながらうなずき返してくれる。
ふと気がついたように、ラインハルトが尋ねた。
「剣はどうするんだ。誰に頼む?」
「ドルグスヴァーリのヴィンダブルに頼もうと思う」
王都で誉れ高いドルグスヴァーリ親方の工房で、筆頭職人をしているヴィンダブルを思い出していた。
俺が魔王討伐に出向いた時は、ドルグスヴァーリの親方に剣を誂えてもらった。
彼の剣で魔王討伐を成したのだ。
俺の例の初撃で、剣も粉々になってしまったのだが。
その頃のヴィンダブルはまだ中堅の職人で、親方が俺の剣を制作する手伝いをしてくれた。
堅物のドワーフたちがひしめく工房の数少ない人族で、まだ子供だった俺のことも可愛がってくれた。
その彼がこの十年で筆頭まで上り詰めていたのだ。
「ヴィンダブルか。彼も良い鍛冶職人だ。良いと思う」
ラインハルトも、賛同してくれた。
親方に頼むのもいいのだが、次代の物は次代の者に頼むのが肝要だろうと思ったんだ。
「彼も勇者をこの目で見た世代だからねぇ。得るものは大きかったんじゃない?」
ラオーシュは、したり顔でそう言った。
こいつは実のところ、俺たちよりもだいぶ上で、時折このような齢を感じさせることを口にする。
俺たちよりも先に生まれ、そうして後に残される。
それがラオーシュだった。
「ドワーフどもにとって勇者の武具に関われるのは栄えあることの一つだから、彼も喜んで受けてくれるだろうね。生まれは人でも、彼の心根は生粋のドワーフだ」
そう言って、ドワーフのような堅物になりきらなかったことが彼の人としての良心だねと笑った。
ヴィンダブルは、工房のドワーフたちに赤子の頃拾われ育てられたと聞いている。ドワーフでないにも拘らず、ドワーフの命名に則り名付けられているのがその証だ。
「そうは言うが、頼むのは今使うショートソードだぞ」
ラオーシュの話っぷりに少し不安になった。
このショートソードで魔王を討たせようと思っていない。その時はその時のための武具が必要になるだろう。
「彼の腕が信用に足るなら、必要な度に作ってもらえばいい。いつかアレクとも会わせて、より腕にあった物を作る算段をつけるのがよいだろうな」
ラインハルトの言うことは尤もだろう。
改良を重ね良いものを作る。
それは彼らの生涯の命題の一つであり、目標の内なのだろうから。
「分かった、そうしよう。じゃあ、頼むのは彼に決定で、必要な材料を聞いて集めて渡す流れになるだろうな」
俺はよくある依頼の流れを思い出して、予定を考える。
青い宝石は先んじて目処をつけ、残りは職人次第だ。
近日中に工房へ連絡を入れて、ヴィンダブルの予定を押えるようにしなければ。鍛冶は長期工程が多いとはいえ、多少軽い依頼を抱える余力は残していることだろう。来月少しでも空いていることを祈りたい。
ラオーシュが、一つ気がついたという様子で言葉を溢した。
「ミスリルとか使う?」
「使わない」
俺は即答で否定する。
今回はそんなにすごい武器を作るつもりはないからだ。
「あれ? そうなんだ?」
「すぐでかくなって使わなくなる剣にミスリルはもったいないだろうに」
アレクは、きっとあっという間に大きくなって、ショートソードなんてすぐに卒業だ。
その時にはまた新しく剣を誂えてやるつもりだからと、俺は添えた。
「うはは、おとーさーん」
「笑うなよ!」
いやらしい笑みで笑い転げるラオーシュ。だからこいつに聞かせるのは嫌だったんだ。
俺はテーブルの下からラオーシュの足を軽く蹴った。
「父でありながら師でもある。ヴァルは自身のあるべき姿を見つけられたのだな」
穏やかな声でそう言うラインハルトの瞳は、心底優しかった。
ラオーシュの方へ視線を流すと、彼も穏やかな笑みを浮かべて俺を見ていた。
こういう時だけ、二人してすぐに年長者の振りをする。
「アレクはきっと、ヴァルをヴァルとして見てくれるよ」
「ああ、お前にだって特別はちゃんとある。お前だけが皆のものであり続ける必要などないんだ」
二人の言葉に二の句が告げられない。
俺は少し下を向いた。
琥珀に浮かんだ宝石のような氷が小さくなりながら涼しい音を立てる。
「アレクが数字の代わりになってくれるといいね」
「そうだな、新しい目標は大事だ。それに俺たちはいつまでも女神の庇護下でいる必要はないんだから」
そう言い合って、二人は笑った。
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