38 / 43
好意の差異 6
しおりを挟む
「それでも諦めねえぞ」
思わず漏れた声が、喉の奥で唸り声と混ざる。しかしメルヒオールは容赦なく切り捨てた。
「だが、今の理解だけでこれ以上は求められないのも気がついているだろう? 性急すぎるのは嫌われる」
青の瞳が、カウンターで客への酒を準備するウィアルをじぃっと見つめた。
たしかに、バースィルは自身の焦りを理解していた。自分のやり方だけで上手く行かないから、悶々としているのだとも。
ベーコンを食べ終えた――いや、会話の区切りを待っていたのだろうコンラートが、二人の話に割って入った。
「ちよっと待って、おじさんたちが相談にのるわけだから、私にも語らせてよ」
それから「メルヒオールは話が長いし、すぐお説教臭いこというから良くないよ」と唇を尖らせた。
ナッツを一つかじると、コンラートは彼の見解を語り始める。
「そうだねぇ、私からも愛は乞えていると思うよ。カタフニアの流儀で言えば、物足りないとは思うけどね」
そこには同意しか抱けないバースィルは、こくりと即首肯した。
でしょうとコンラートは笑う。
「先に断っておくと、マスターとは十歳くらい離れてるからねぇ、だから詳細までは知らないけどさ。
マスターはそういうことと縁遠く生きてきたと思う。恋人がいたとか聞いたことないし、恋煩いしてたってのも聞かない」
瞳を閉じてこくこくと肯きながら話すコンラート。一瞬の間を挟んで瞳を開いた。
「ただねぇ、あの人……」
コンラートは、一度メルヒオールに視線を送る。そうして、バースィルへ向き直り訴えるように言葉を続けた。
「とにかくモテたんだよ!」
「そうだな、とかくもてた」
メルヒオールが然りと頷く。だよねぇとコンラートも何度も頷いた。
「あれだけモテたのに、妥協で付き合ったりしなかったんだよ。ほんと真面目で誠実な人だと思う。その分、面倒なのも多かったけどね」
ウィアルに粉をかける者、言い寄る者は、男女問わず居たらしい。詳細は省かれたが、すげなくされてトラブルに至った例もあるのだと。
特にカフェを開いてからは、日中時間が取れ連れ立って来ることができるご令嬢方が多く訪れたが、彼女たちの囀りは店の方針と合わず出禁となる程だったという。お陰で認識阻害の魔法を施したり、ブラントが睨みを効かせたりしているのが店の現状だ。
他所のカフェと比べて、格段に女性客が少ない理由はこれなのかと納得できた。
バースィルくんの番犬というのは、ある意味店に求められていたんだよと、コンラートは笑った。
「そんなことがあって、彼はそういうこととますます縁遠くなっちゃったんだよねぇ」
「気持ちは分からんでもない」
コンラートの溜息に頷くメルヒオールだったが「君の場合は自業自得もあるでしょ」と切り捨てられた。
不満そうなメルヒオールを横目に、コンラートが身を乗り出す。キラキラと翠の瞳を輝かせて。
「その彼がね、イチャイチャしてたなんて噂話が流されたんだよ? この意味分かる?」
彼の好意的な表情や仕草に気圧されながらも、コンラートの言いたいことに気が付いた。心の中に期待という感情が熱を持ち始める。チリリと火の粉が散っている。
「この時点で、君はマスターにとって特別なんだよ。他の誰よりも! 周りからそう見えちゃうくらいにはさ! んと、……まあ、君が求めているものとはちょっと違うかもしれないけどね」
思わず大きな声になりながら、コンラートはバースィルに訴える。ただすぐに、過度に希望を持たせすぎたかと、徐々に声が小さくなった。
しかし、その言葉は、バースィルの気持ちを前向きにしてくれるのに十分効果的だった。
バースィルは、彼の言葉を噛みしめるように反芻する。すればする程、顔がニヤけてきた。
先程のメルヒオールの言葉は現状が先の見えないもののように思えたが、コンラートの言葉なら望みが見いだせるのではないかと思えた。弱り始めた炎に、一気に空気が送られ火が継ぎ足されたような感覚だ。この明るさなら前が照らせるだろうくらいまで。
お陰でメルヒオールの言いたいことを、客観的に理解できる。相手がいる以上、相手を理解し相手を慮ることは、大切なことだ。バースィルが納得するやり方だけでは駄目なのだ。
それに、素直に嬉しかった。今までにない立場にいるのだと、他人から言われたのだ。嬉しくないわけがない。
「それを聞けただけで、すごく嬉しい」
「えぇ~、バースィルくん、ポジティブすぎない?」
ニコニコと照れたように笑うバースィルに、コンラートは何とも言えない声を上げた。確かにメルヒオールの言葉は重すぎると、コンラートなりに助け舟を出したつもりだったのだが、この反応は想定外だ。
「歯牙にもかけられないよか、全然いい。これからもっと親しくなるつもりだ」
バースィルの様子に、暢気で陽気なコンラートも苦笑を浮かべる。
「マスターがあれだからな、バースィルくんくらいの不屈さが必要なのかもしれないな」
メルヒオールが真理を得たと言わんばかりに膝を打った。コンラートはその無責任さに焦って、バースィルに尋ねる。
「マスターって結構のんびり屋さんだけど大丈夫~?」
「何年かかってもいい。俺を知ってもらうチャンスはたっぷりあるだろ。ウィアルがのんびりなら尚更だ」
そう言ってバースィルが得意げに笑うと、コンラートもつられて笑った。
「わはは、赤い狼さんの愛はちょっと重いって、お伽噺じゃなかったんだねぇ」
コンラートの言葉に、バースィルはハッとする。
コンラートが言っているのは、炎の精霊の愛し子だった赤狼の逸話のことだろう。
愛し子を守護してくれる炎の精霊の王には、娘がいた。その娘に惚れ込んだ赤狼は、彼女に自分の力を示すべく、遥か昔魔族に奪われた土地を奪還した。
イグニスの丘と呼ばれるその土地は、炎の精霊の力を宿す大宝珠が眠るとされている場所で、その丘の奪還は、カタフニアにとっても、精霊たちにとっても悲願であり、果たされたことに皆が喜んだ。
そして赤狼は、精霊王の娘からの愛を乞うたというのが、故郷カタフニアに伝わる有名な物語だ。
バースィルは、なるほどと思った。
それくらいの気概がなければ、愛を乞えないこともあるのか、と。
バースィルは自身の両の手を見、そして固く握りしめた。
自分に使命はない。
けれど、成したいこと、果たしたいことはある。
それを為し遂げることが、まず第一歩なのでは。
「二人とも、ありがとう。相談してよかった」
バースィルの笑顔に、二人も笑顔で返す。
締めとばかりに、コンラートが一言添えた。
「格好なんかつけなくていいから、素直になるのも大切だよ。それができるのは若い内なんだからさ」
そう言って穏やかに笑う彼は、たしかに年の離れた兄のように寄り添ってくれているのだと、バースィルには思えた。
思わず漏れた声が、喉の奥で唸り声と混ざる。しかしメルヒオールは容赦なく切り捨てた。
「だが、今の理解だけでこれ以上は求められないのも気がついているだろう? 性急すぎるのは嫌われる」
青の瞳が、カウンターで客への酒を準備するウィアルをじぃっと見つめた。
たしかに、バースィルは自身の焦りを理解していた。自分のやり方だけで上手く行かないから、悶々としているのだとも。
ベーコンを食べ終えた――いや、会話の区切りを待っていたのだろうコンラートが、二人の話に割って入った。
「ちよっと待って、おじさんたちが相談にのるわけだから、私にも語らせてよ」
それから「メルヒオールは話が長いし、すぐお説教臭いこというから良くないよ」と唇を尖らせた。
ナッツを一つかじると、コンラートは彼の見解を語り始める。
「そうだねぇ、私からも愛は乞えていると思うよ。カタフニアの流儀で言えば、物足りないとは思うけどね」
そこには同意しか抱けないバースィルは、こくりと即首肯した。
でしょうとコンラートは笑う。
「先に断っておくと、マスターとは十歳くらい離れてるからねぇ、だから詳細までは知らないけどさ。
マスターはそういうことと縁遠く生きてきたと思う。恋人がいたとか聞いたことないし、恋煩いしてたってのも聞かない」
瞳を閉じてこくこくと肯きながら話すコンラート。一瞬の間を挟んで瞳を開いた。
「ただねぇ、あの人……」
コンラートは、一度メルヒオールに視線を送る。そうして、バースィルへ向き直り訴えるように言葉を続けた。
「とにかくモテたんだよ!」
「そうだな、とかくもてた」
メルヒオールが然りと頷く。だよねぇとコンラートも何度も頷いた。
「あれだけモテたのに、妥協で付き合ったりしなかったんだよ。ほんと真面目で誠実な人だと思う。その分、面倒なのも多かったけどね」
ウィアルに粉をかける者、言い寄る者は、男女問わず居たらしい。詳細は省かれたが、すげなくされてトラブルに至った例もあるのだと。
特にカフェを開いてからは、日中時間が取れ連れ立って来ることができるご令嬢方が多く訪れたが、彼女たちの囀りは店の方針と合わず出禁となる程だったという。お陰で認識阻害の魔法を施したり、ブラントが睨みを効かせたりしているのが店の現状だ。
他所のカフェと比べて、格段に女性客が少ない理由はこれなのかと納得できた。
バースィルくんの番犬というのは、ある意味店に求められていたんだよと、コンラートは笑った。
「そんなことがあって、彼はそういうこととますます縁遠くなっちゃったんだよねぇ」
「気持ちは分からんでもない」
コンラートの溜息に頷くメルヒオールだったが「君の場合は自業自得もあるでしょ」と切り捨てられた。
不満そうなメルヒオールを横目に、コンラートが身を乗り出す。キラキラと翠の瞳を輝かせて。
「その彼がね、イチャイチャしてたなんて噂話が流されたんだよ? この意味分かる?」
彼の好意的な表情や仕草に気圧されながらも、コンラートの言いたいことに気が付いた。心の中に期待という感情が熱を持ち始める。チリリと火の粉が散っている。
「この時点で、君はマスターにとって特別なんだよ。他の誰よりも! 周りからそう見えちゃうくらいにはさ! んと、……まあ、君が求めているものとはちょっと違うかもしれないけどね」
思わず大きな声になりながら、コンラートはバースィルに訴える。ただすぐに、過度に希望を持たせすぎたかと、徐々に声が小さくなった。
しかし、その言葉は、バースィルの気持ちを前向きにしてくれるのに十分効果的だった。
バースィルは、彼の言葉を噛みしめるように反芻する。すればする程、顔がニヤけてきた。
先程のメルヒオールの言葉は現状が先の見えないもののように思えたが、コンラートの言葉なら望みが見いだせるのではないかと思えた。弱り始めた炎に、一気に空気が送られ火が継ぎ足されたような感覚だ。この明るさなら前が照らせるだろうくらいまで。
お陰でメルヒオールの言いたいことを、客観的に理解できる。相手がいる以上、相手を理解し相手を慮ることは、大切なことだ。バースィルが納得するやり方だけでは駄目なのだ。
それに、素直に嬉しかった。今までにない立場にいるのだと、他人から言われたのだ。嬉しくないわけがない。
「それを聞けただけで、すごく嬉しい」
「えぇ~、バースィルくん、ポジティブすぎない?」
ニコニコと照れたように笑うバースィルに、コンラートは何とも言えない声を上げた。確かにメルヒオールの言葉は重すぎると、コンラートなりに助け舟を出したつもりだったのだが、この反応は想定外だ。
「歯牙にもかけられないよか、全然いい。これからもっと親しくなるつもりだ」
バースィルの様子に、暢気で陽気なコンラートも苦笑を浮かべる。
「マスターがあれだからな、バースィルくんくらいの不屈さが必要なのかもしれないな」
メルヒオールが真理を得たと言わんばかりに膝を打った。コンラートはその無責任さに焦って、バースィルに尋ねる。
「マスターって結構のんびり屋さんだけど大丈夫~?」
「何年かかってもいい。俺を知ってもらうチャンスはたっぷりあるだろ。ウィアルがのんびりなら尚更だ」
そう言ってバースィルが得意げに笑うと、コンラートもつられて笑った。
「わはは、赤い狼さんの愛はちょっと重いって、お伽噺じゃなかったんだねぇ」
コンラートの言葉に、バースィルはハッとする。
コンラートが言っているのは、炎の精霊の愛し子だった赤狼の逸話のことだろう。
愛し子を守護してくれる炎の精霊の王には、娘がいた。その娘に惚れ込んだ赤狼は、彼女に自分の力を示すべく、遥か昔魔族に奪われた土地を奪還した。
イグニスの丘と呼ばれるその土地は、炎の精霊の力を宿す大宝珠が眠るとされている場所で、その丘の奪還は、カタフニアにとっても、精霊たちにとっても悲願であり、果たされたことに皆が喜んだ。
そして赤狼は、精霊王の娘からの愛を乞うたというのが、故郷カタフニアに伝わる有名な物語だ。
バースィルは、なるほどと思った。
それくらいの気概がなければ、愛を乞えないこともあるのか、と。
バースィルは自身の両の手を見、そして固く握りしめた。
自分に使命はない。
けれど、成したいこと、果たしたいことはある。
それを為し遂げることが、まず第一歩なのでは。
「二人とも、ありがとう。相談してよかった」
バースィルの笑顔に、二人も笑顔で返す。
締めとばかりに、コンラートが一言添えた。
「格好なんかつけなくていいから、素直になるのも大切だよ。それができるのは若い内なんだからさ」
そう言って穏やかに笑う彼は、たしかに年の離れた兄のように寄り添ってくれているのだと、バースィルには思えた。
0
あなたにおすすめの小説
俺の婚約者は小さな王子さま?!
大和 柊霞
BL
「私の婚約者になってくれますか?」
そう言い放ったのはこの国の王子さま?!
同性婚の認められるパミュロン王国で次期国王候補の第1王子アルミスから婚約を求められたのは、公爵家三男のカイルア。公爵家でありながら、長男のように頭脳明晰でもなければ次男のように多才でもないカイルアは自由気ままに生きてかれこれ22年。
今の暮らしは性に合っているし、何不自由ない!人生は穏やかに過ごすべきだ!と思っていたのに、まさか10歳の王子に婚約を申し込まれてしまったのだ。
「年の差12歳なんてありえない!」
初めはそんな事を考えていたカイルアだったがアルミス王子と過ごすうちに少しづつ考えが変わっていき……。
頑張り屋のアルミス王子と、諦め系自由人のカイルアが織り成す救済BL
完結|好きから一番遠いはずだった
七角@書籍化進行中!
BL
大学生の石田陽は、石ころみたいな自分に自信がない。酒の力を借りて恋愛のきっかけをつかもうと意気込む。
しかしサークル歴代最高イケメン・星川叶斗が邪魔してくる。恋愛なんて簡単そうなこの後輩、ずるいし、好きじゃない。
なのにあれこれ世話を焼かれる。いや利用されてるだけだ。恋愛相手として最も遠い後輩に、勘違いしない。
…はずだった。
嫌われ将軍(おっさん)ですがなぜか年下の美形騎士が離してくれない
天岸 あおい
BL
第12回BL大賞・奨励賞を受賞しました(旧タイトル『嫌われ将軍、実は傾国の愛されおっさんでした』)。そして12月に新タイトルで書籍が発売されます。
「ガイ・デオタード将軍、そなたに邪竜討伐の任を与える。我が命を果たすまで、この国に戻ることは許さぬ」
――新王から事実上の追放を受けたガイ。
副官を始め、部下たちも冷ややかな態度。
ずっと感じていたが、自分は嫌われていたのだと悟りながらガイは王命を受け、邪竜討伐の旅に出る。
その際、一人の若き青年エリクがガイのお供を申し出る。
兵を辞めてまで英雄を手伝いたいというエリクに野心があるように感じつつ、ガイはエリクを連れて旅立つ。
エリクの野心も、新王の冷遇も、部下たちの冷ややかさも、すべてはガイへの愛だと知らずに――
筋肉おっさん受け好きに捧げる、実は愛されおっさん冒険譚。
※12/1ごろから書籍化記念の番外編を連載予定。二人と一匹のハイテンションラブな後日談です。
竜の生贄になった僕だけど、甘やかされて幸せすぎっ!【完結】
ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。
【完結】※セーブポイントに入って一汁三菜の夕飯を頂いた勇者くんは体力が全回復します。
きのこいもむし
BL
ある日突然セーブポイントになってしまった自宅のクローゼットからダンジョン攻略中の勇者くんが出てきたので、一汁三菜の夕飯を作って一緒に食べようねみたいなお料理BLです。
自炊に目覚めた独身フリーターのアラサー男子(27)が、セーブポイントの中に入ると体力が全回復するタイプの勇者くん(19)を餌付けしてそれを肴に旨い酒を飲むだけの逆異世界転移もの。
食いしん坊わんこのローグライク系勇者×料理好きのセーブポイント系平凡受けの超ほんわかした感じの話です。
【完結】社畜の俺が一途な犬系イケメン大学生に告白された話
日向汐
BL
「好きです」
「…手離せよ」
「いやだ、」
じっと見つめてくる眼力に気圧される。
ただでさえ16時間勤務の後なんだ。勘弁してくれ──。
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
純真天然イケメン大学生(21)× 気怠げ社畜お兄さん(26)
閉店間際のスーパーでの出会いから始まる、
一途でほんわか甘いラブストーリー🥐☕️💕
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
📚 **全5話/9月20日(土)完結!** ✨
短期でサクッと読める完結作です♡
ぜひぜひ
ゆるりとお楽しみください☻*
・───────────・
🧸更新のお知らせや、2人の“舞台裏”の小話🫧
❥❥❥ https://x.com/ushio_hinata_2?s=21
・───────────・
応援していただけると励みになります💪( ¨̮ 💪)
なにとぞ、よしなに♡
・───────────・
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!
中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。
無表情・無駄のない所作・隙のない資料――
完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。
けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。
イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。
毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、
凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。
「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」
戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。
けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、
どこか“計算”を感じ始めていて……?
狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ
業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる