再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~

松本ユミ

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素直に気持ちを伝える

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堂島さん、あんなことを言われていたのに懲りないのは、かなり図太い人なのかもしれない。
こうして堂島さんとのことを包み隠さず話してくれるテツに誠実さを感じた。

「でも、あの日美桜が部屋にいてくれてよかったよ。アイツに俺の好きな人だって言えたし。これでホントに美桜が彼女になってくれたらいいんだけど」

優しい笑みを浮かべ、テツの手が私の頬に添えられた。

「俺が好きなのは昔も今も美桜だけだ」

ハッキリ告げられた言葉に胸の奥がギュッと締め付けられる。
テツはゆっくりと顔を近づけてきた。
咄嗟に目を瞑ると唇にテツの吐息が触れた。
だけど、しばらく経っても何も起こらない。
いや、別に何か起こるのを期待していた訳じゃないんだけど。
脳内で言い訳をしていたら、テツが小さく息をはいた。

「あのさ、そうやって無防備に目を閉じないでくれる?俺を受け入れてくれてるって勘違いしそうなんだけど」

その言葉を聞いて目を開けると、コツンと額を合わせてきた。
条件反射で目を瞑っただけで、そんなつもりはなかったんだけど……。

でも、よく考えたら嫌なら拒否すればいい。
それをしなかったのはなぜ?
もう、自分の中で答えは出ている。

幼い頃、私はテツのことが好きだったけど、あの卒業式の暴言からテツのことを嫌いになった。
再会してからのテツは、私のことを一番に考えてくれていた。
困ったことがあると助けてくれたり、守ってくれている。
そんなテツの優しさに触れ、私の心は揺れ動いた。
私はもう一度、テツのことを好きになっていたんだ。
この気持ちを誤魔化すことは出来ない。

「美桜の気持ちを聞かせて欲しい」

テツは少し距離を取ると私を真っ直ぐに見つめてきて、ドクンと心臓が跳ねる。
私は気持ちを落ち着かせようと深呼吸して口を開いた。

「……き」

「え?何て言ったんだ?」

精一杯言ったつもりだったけど、思いの外、私の声が小さかったみたいで聞き返してきた。
こんなの恥ずかしすぎるけど、テツは何度も自分の想いを私に伝えてくれていた。
私も素直になって自分の気持ちをテツに伝えないといけない。

「だから、好きって言ったの」

照れくささを隠すように俯き、早口で告げた。
告白ぐらい顔を見て言えよって感じだけど、今は許してほしい。

すぐに反応が返ってくると思っていたのに、テツは黙ったままだ。
恐る恐る顔をあげると、テツは驚いた様子で口をポカンと開けていた。
もしかして、また聞こえてなかった?
さっきより声は大きかったと思うんだけど。
不安になっていたら、私をまじまじと見つめてきた。
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