おじ専が異世界転生したらイケおじ達に囲まれて心臓が持ちません

一条弥生

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29.信用したい人

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「楓さん、ここでは動物も飼ってて、どうせやったら行ってみる?」

「うん。向こうの建設中の建物は?」

「魔法の実習棟。使うのはまだまだ先やから、建設が後回しになってる。」

「もしかして、実習担当の先生もいるの?」

「勿論。」

「年齢層高め・・・?」

「あぁ・・・歳が近い人がおらんから?」

「それは全然良いんだけど、何でかなって。」

「楓さんに指導する人間は最高の人材じゃないとあかんからね。」

実力者を選ぶと自然にそうなるのか・・・。遺伝子が良いから顔も必然的に良いのかな。

「楓さん、あんまり誰彼と構わず心を開いたらあかんよ。」

振り向くと、明さんは真剣な表情をしていた。

「政府はどんな汚い方法を使って楓さんを利用しようとするか分からへん。せやから、政府が寄越してる人間に心を許すのは危険や。」

「それは、過去にも何かあったから?」

「守り手の歴史は権力者から巫女様を守る戦いの歴史でもあるから。」

「一番近い権力者が日本政府?」

「そうやで。せやから。」

「わかった。」

「それと、ここに居る守り手は俺が中心になって選んだから信頼できるけど、なんか違和感があったら直ぐに教えてな。」

「うん。」

明さんは実直な人だ。土下座には大いに戸惑ったけど、今思うと、守り手だからじゃなく、あれは明さんだからやったことで、明さんの性格が良く出た行動だった。

私は明さんを信用したい。

「明さん、ありがとう。」

「俺は自分の使命を全うしてるだけや。お礼を言われることはしてへん。」

そう言いつつも明さんは照れ笑いをした。
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