おじ専が異世界転生したらイケおじ達に囲まれて心臓が持ちません

一条弥生

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68.この後三時間説教された

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「お前にはデリカシーというものが無いのか。」

「確認しろって言ったじゃないですか!」

「命令違反の話はしていない。人として欠落したものの話をしている。」

「私は大丈夫ですから!」

「楓様に不快な思いをさせるなんて有るまじき事です。」

「仕方ない事なので気にしてませんから!」

「どこがですか?」

「うっ・・・!」

「こっちに持って来た方が早く食べられるじゃないですか!それに温かい内の方が美味しいし楓様だって喜ばれると思って!」

雪野さんはもう一度高辻さんの頭を叩いた。資料はぐちゃぐちゃになってしまった。

「雪野、どう生きたらこれを配慮と履き違える人間になるんだ。」

「高辻は俺が出会った時には既にこうでした。」

雪野さんが流れる様な動きだった事に納得した。こんな事が幾度とあったんだろう。

「楓様申し訳ありませんでした・・・」

「気にしないでください。本当に大丈夫ですから。」

「楓様の寛大なお心に感謝しろ。楓様、部下が申し訳ございません。」

「大丈夫ですよ。ほんとに。」

知りたくはなかったけど。

「それより食べませんか?マウスは元気だったし、高辻さんは体調が良くなったらしいので大丈夫な筈です!」

「・・・この様な心配りして頂きありがとうございます。有難く頂きます。」

「どうぞ!」

私はようやくおせちを食べてもらう事ができた。

おせちは美味しいと言ってもらえたし、皆体が軽くなったとか腰痛が治ったとか、眼精疲労が消えたとか、各々の不調が治って喜んでもらえた。

雅楽代さんと雪野さんが食事しているところを見たけど、姿勢よく上品かつ完璧なテーブルマナーで、育ちの良さを感じた。

私も祐子さんにもっとマナーを教わった方が良いかもしれない。

「自分で食べても効果が無いのに、他の人には効果があるんですね。」

「魔法には自分自身には効果が無いものもあります。特に治療やこういった食事による効果は、魔力が馴染んでしまい薄れる事がほとんどです。」

「そうなんですか。自分でエナドリは作れないんだ・・・」

「幸いです。」

「キッチンカーで丸の内とかで売ったら儲かりますね。」

「お務めで作った物の方が何千倍で売れますよ。」

「そうでした。」

魔力が戻ったら今度はコントロールができなくてお務めができていない。

今は諸々のお金を明さん達に肩代わりしてもらっている状態だ。明さん達は過去に巫女から貰ったお金だから返さなくていいと言ってくれてるけど、今の私が働いて貯めてたお金じゃないからそこはちゃんとしたい。

早くお務めができるようにならないと。

そう言えば、他のこういう効果が付く料理はどれぐらいのレベルの効果があるんだろう。

「他の人が作るこういう料理の効果って、このおせちと同じくらいですか?」

「作るだけで魔力が篭って効果があるなんて本来有り得ません。」

「えっ。」

「魔法を掛けず何かしら効果があるなんて、流石楓様です。」

「規格外・・・」

毒味をする慎重さに頷いた。

食べ終わると高辻さんが空の容器を運んでくれて、私の元旦はそのまま平和に終わった。
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