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第29話 英雄譚の裏側で、本人はのんびりスローライフを望む
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決戦から数日。
王都は祭りのような騒ぎに包まれていた。
各国の使節団が次々と集まり、「白の守護者エイル・シェルド」の名は伝説として再び刻まれることになる。
だが、その“伝説の主”本人は――というと、城下町の片隅の食堂で、パンケーキに山盛りの蜂蜜をかけていた。
「……あの、エイル様。兵舎の方で式典の準備が――」
報告に駆けつけた兵士に、エイルは手をひらひらと振って答える。
「後で行くって言っといて。ていうか“様”はやめて。胃がムズムズするから」
「で、ですが……!」
「パンケーキ冷めるでしょ。緊急性はある?」
「い、いえ……ありません……」
兵士は困った顔で敬礼し、去っていった。
リュナがため息交じりにテーブルに頬杖をつく。
「ほんっとにあんたって奴は……世界救って数日でダラけてるし。誰か怒る前に逃げれば?」
「逃げてもどうせ見つけるじゃん。だったらいっそ最初からフル無視してる」
「開き直ってんじゃないわよ」
そんな会話の最中、ミリアが店の扉を開けて入ってくる。
「やっぱりここにいた!」
「バレたか」
「当たり前よ! あなたの足取りくらい、私と精霊たちにはお見通しなの!」
「便利だなあ、精霊ネットワーク」
「皮肉? それとも褒めてるの?」
「褒め言葉だと思ってくれ」
ミリアは怒るどころか、どこか呆れ笑いを浮かべて椅子に座った。
「で? また式典サボるつもり?」
「うん。俺がいなくても大丈夫でしょ?」
「さっきセレス様が本気で怒ってたけど」
「王女は仕事も早いけど怒るのも早いんだよなあ……」
苦笑しながらエイルはカップを掲げた。
店の奥でリュナがジャムを頬張り、ミリアが眉をひそめる。
「知らないわよ。サボり癖がつくと直らないんだから」
「もう直らないと思う」リュナが即答する。
「今さら更生無理だって、多分」
「お前ら容赦ないな」
店の外では子どもたちが走り回っている。
「エイルだ!」「英雄だ!」
騒ぐ声に、彼は小さく手を振る。
けれどその表情はどこか複雑だった。
「……英雄、ねぇ」
「誇りに思ってもいいと思うけど」ミリアが言う。
エイルは少し考えて首を振った。
「俺がやったのは、世界が壊れかけた穴を埋めただけ。それって、誰かが掃除してるようなもんじゃない?」
「でもその“誰か”がいなかったら、世界が滅んでたのよ」
「まあ確かに。でもさ……」
エイルは窓の外を眺める。
行き交う人々。商人の声。焼きたてのパンの香り。
その日常の中に、自分がわずかでも関われたことが不思議でたまらなかった。
「あの大戦も、氷龍も、魔族の暴走も……全部、今は昔の話みたいだ」
「そうね。あなたが中心にいたっていうのに、まるで夢だったみたい」
「俺は現実感ないんだよな。あれが自分だって思うとさ」
「実際、全属性同時展開とかしてたけど?」リュナが言う。
「覚えてないんだよな……気づいたら終わってて」
「だからこそ“無自覚最強”って呼ばれてるんじゃないの」
その言葉にエイルはかすかに吹き出した。
「ほんとその呼び名どうにかしてほしい」
「呼びやすいから流行ってるのよ」ミリアが笑う。
「今じゃ各国で“無自覚系”の冒険譚が書かれてるくらいよ」
「それ俺の名前消されてるやつじゃん」
「主人公がちょっと怠け者で、でも最強。まさにあなたそのもの」
店内が笑い声に包まれる。
だが次の瞬間、扉のベルが鳴った。
入ってきたのはセレスとルシア。
両者ともドレス姿だが、なぜか顔が険しい。
エイルは一瞬で固まった。
「……仕事中?」セレスがにっこりと笑う。
「んー……休憩?」
「逃げたのね」ルシアの笑顔が凍りついている。
「ちょっと甘いもの補給に」
「補給だけで三時間?」
「……もう少し言い訳のバリエーション増やそうかな」
セレスはため息をつき、腕を組んだ。
「今日の式典、各国代表があなたを“世界統合評議会”の名誉席に推薦してるの。
つまり、断れない立場になったのよ」
「え?」
「おめでとう、世界の顔よ」ルシアが皮肉めいた笑みを浮かべる。
「俺、そういうの嫌なんだよなあ……名誉とか責任とか」
「わかってる。でも、あなたがいないとどこの国も納得しない。
みんな“あの男が保証してるならこの世界は平和だ”って信じてるのよ」
「信じすぎだろ……俺、パンケーキ好きの凡人だぞ?」
「その凡人が神レベルの存在と張り合ったから問題なのよ」
「まじで、世界って見る目がないなあ」
その時、リュナがにやりと笑う。
「じゃあ、決めちゃえばいいんじゃないの?」
「なにを?」
「もう全部の国の上に、中立の“エイル王国”を作るの。名目だけの空席にして、“干渉しません”って宣言しとけば、どこも戦えなくなる」
セレスが考えるように顎に手を置いた。
「それ……ありかもしれない」
「いや待って!? 俺そんな国家運営スキルないから!」
ルシアが肩をすくめる。
「象徴になるだけ。名前だけ貸す存在。
……不本意でしょうけど、あなたほど適任はいないわ」
「そんな話、俺以外のところで決めてよー!」
結局その日、「白の守護者による中立宣言」が世界評議会で採択された。
エイルが自らの意思で人類にも魔族にも属さず、“平和の代表”として象徴になるという内容だ。
その夜。
式典の大広間を抜け、エイルは屋根の上に登っていた。
街の灯が星のように煌めき、遥か遠くの空にはまだわずかに残る黒い欠片がゆらめいていた。
「今度こそ、本当に平和が続くといいな」
つぶやく声に、セレスが背後から現れ、静かに微笑む。
「きっと続くわ。あなたがここにいる限り」
「じゃあ、がんばって生きるか」
「ええ、生きて。また……みんなでパンケーキ食べましょう」
エイルは笑った。
「そういう理由なら、がんばれる気がする」
夜風が頬を撫で、月が穏やかに輝く。
世界はようやく安息を取り戻し、英雄譚は静かに日常へと戻っていく。
……ただひとつ、彼の知らぬ場所で、黒点の奥に誰かが囁いていた。
――始源コード、統合完了。次段階、生成開始。
平和と混沌は表裏一体。
だがこの夜ばかりは、彼が望んだ通りのスローライフが、確かに訪れていた。
続く
王都は祭りのような騒ぎに包まれていた。
各国の使節団が次々と集まり、「白の守護者エイル・シェルド」の名は伝説として再び刻まれることになる。
だが、その“伝説の主”本人は――というと、城下町の片隅の食堂で、パンケーキに山盛りの蜂蜜をかけていた。
「……あの、エイル様。兵舎の方で式典の準備が――」
報告に駆けつけた兵士に、エイルは手をひらひらと振って答える。
「後で行くって言っといて。ていうか“様”はやめて。胃がムズムズするから」
「で、ですが……!」
「パンケーキ冷めるでしょ。緊急性はある?」
「い、いえ……ありません……」
兵士は困った顔で敬礼し、去っていった。
リュナがため息交じりにテーブルに頬杖をつく。
「ほんっとにあんたって奴は……世界救って数日でダラけてるし。誰か怒る前に逃げれば?」
「逃げてもどうせ見つけるじゃん。だったらいっそ最初からフル無視してる」
「開き直ってんじゃないわよ」
そんな会話の最中、ミリアが店の扉を開けて入ってくる。
「やっぱりここにいた!」
「バレたか」
「当たり前よ! あなたの足取りくらい、私と精霊たちにはお見通しなの!」
「便利だなあ、精霊ネットワーク」
「皮肉? それとも褒めてるの?」
「褒め言葉だと思ってくれ」
ミリアは怒るどころか、どこか呆れ笑いを浮かべて椅子に座った。
「で? また式典サボるつもり?」
「うん。俺がいなくても大丈夫でしょ?」
「さっきセレス様が本気で怒ってたけど」
「王女は仕事も早いけど怒るのも早いんだよなあ……」
苦笑しながらエイルはカップを掲げた。
店の奥でリュナがジャムを頬張り、ミリアが眉をひそめる。
「知らないわよ。サボり癖がつくと直らないんだから」
「もう直らないと思う」リュナが即答する。
「今さら更生無理だって、多分」
「お前ら容赦ないな」
店の外では子どもたちが走り回っている。
「エイルだ!」「英雄だ!」
騒ぐ声に、彼は小さく手を振る。
けれどその表情はどこか複雑だった。
「……英雄、ねぇ」
「誇りに思ってもいいと思うけど」ミリアが言う。
エイルは少し考えて首を振った。
「俺がやったのは、世界が壊れかけた穴を埋めただけ。それって、誰かが掃除してるようなもんじゃない?」
「でもその“誰か”がいなかったら、世界が滅んでたのよ」
「まあ確かに。でもさ……」
エイルは窓の外を眺める。
行き交う人々。商人の声。焼きたてのパンの香り。
その日常の中に、自分がわずかでも関われたことが不思議でたまらなかった。
「あの大戦も、氷龍も、魔族の暴走も……全部、今は昔の話みたいだ」
「そうね。あなたが中心にいたっていうのに、まるで夢だったみたい」
「俺は現実感ないんだよな。あれが自分だって思うとさ」
「実際、全属性同時展開とかしてたけど?」リュナが言う。
「覚えてないんだよな……気づいたら終わってて」
「だからこそ“無自覚最強”って呼ばれてるんじゃないの」
その言葉にエイルはかすかに吹き出した。
「ほんとその呼び名どうにかしてほしい」
「呼びやすいから流行ってるのよ」ミリアが笑う。
「今じゃ各国で“無自覚系”の冒険譚が書かれてるくらいよ」
「それ俺の名前消されてるやつじゃん」
「主人公がちょっと怠け者で、でも最強。まさにあなたそのもの」
店内が笑い声に包まれる。
だが次の瞬間、扉のベルが鳴った。
入ってきたのはセレスとルシア。
両者ともドレス姿だが、なぜか顔が険しい。
エイルは一瞬で固まった。
「……仕事中?」セレスがにっこりと笑う。
「んー……休憩?」
「逃げたのね」ルシアの笑顔が凍りついている。
「ちょっと甘いもの補給に」
「補給だけで三時間?」
「……もう少し言い訳のバリエーション増やそうかな」
セレスはため息をつき、腕を組んだ。
「今日の式典、各国代表があなたを“世界統合評議会”の名誉席に推薦してるの。
つまり、断れない立場になったのよ」
「え?」
「おめでとう、世界の顔よ」ルシアが皮肉めいた笑みを浮かべる。
「俺、そういうの嫌なんだよなあ……名誉とか責任とか」
「わかってる。でも、あなたがいないとどこの国も納得しない。
みんな“あの男が保証してるならこの世界は平和だ”って信じてるのよ」
「信じすぎだろ……俺、パンケーキ好きの凡人だぞ?」
「その凡人が神レベルの存在と張り合ったから問題なのよ」
「まじで、世界って見る目がないなあ」
その時、リュナがにやりと笑う。
「じゃあ、決めちゃえばいいんじゃないの?」
「なにを?」
「もう全部の国の上に、中立の“エイル王国”を作るの。名目だけの空席にして、“干渉しません”って宣言しとけば、どこも戦えなくなる」
セレスが考えるように顎に手を置いた。
「それ……ありかもしれない」
「いや待って!? 俺そんな国家運営スキルないから!」
ルシアが肩をすくめる。
「象徴になるだけ。名前だけ貸す存在。
……不本意でしょうけど、あなたほど適任はいないわ」
「そんな話、俺以外のところで決めてよー!」
結局その日、「白の守護者による中立宣言」が世界評議会で採択された。
エイルが自らの意思で人類にも魔族にも属さず、“平和の代表”として象徴になるという内容だ。
その夜。
式典の大広間を抜け、エイルは屋根の上に登っていた。
街の灯が星のように煌めき、遥か遠くの空にはまだわずかに残る黒い欠片がゆらめいていた。
「今度こそ、本当に平和が続くといいな」
つぶやく声に、セレスが背後から現れ、静かに微笑む。
「きっと続くわ。あなたがここにいる限り」
「じゃあ、がんばって生きるか」
「ええ、生きて。また……みんなでパンケーキ食べましょう」
エイルは笑った。
「そういう理由なら、がんばれる気がする」
夜風が頬を撫で、月が穏やかに輝く。
世界はようやく安息を取り戻し、英雄譚は静かに日常へと戻っていく。
……ただひとつ、彼の知らぬ場所で、黒点の奥に誰かが囁いていた。
――始源コード、統合完了。次段階、生成開始。
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だがこの夜ばかりは、彼が望んだ通りのスローライフが、確かに訪れていた。
続く
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