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第一章
第一話
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顔を認識したはずみなのか、このキャラの記憶がだんだんと蘇ってきた。どうやら転生して完全に元の精神を乗っ取ったわけではなく、言うなれば融合したような形らしい。
ーーともかく、自分の事が知れるのは助かる。『revolues』は中世的世界観だから身分社会だしな。どんな身分なのか分からなかったら身の振り方が何一つ分からなかった。まあこの学園にいる時点で貴族なのはほぼ確定なんだけど、その中でどの位置にいるのかが重要だ。
リーク帝国には貴族が存在し、各家は爵位によって身分が差別化されていた。爵位は上から、王、公、侯、伯、子、男、そして一代限りの準男で計七つに分かれている。この中で王爵は皇族に与えられる爵位であり、公爵、侯爵、伯爵が主に譜代の一族となる。譜代の一族とは、リーク帝国がまだ大陸に数多ある国の一つにすぎなかった頃からの家臣ということだ。それらの領地は帝都周辺や重要な地域に存在し、日本で言うならばさながら江戸時代のような領地配置がされていた。最も公爵や侯爵は帝国に降伏した国の王族であったりもするので、公爵であっても極めて重要とは言えない土地を治めている家もある。
さてそんな身分制度の中で問題となる京弥の身分だが、端的に言えば勝ち組の方だった。先の七つの内上から四つ目、というと微妙に感じるが、れっきとした譜代の伯爵である。
家名は、シントール。
フリート・シントール。それが京弥の新しい名前だった。
* * *
ーーふいー……、誰にも見つからずトイレから抜け出せてよかったー……。全く探知魔法にはもう頭が上がんねえなぁ。
フリートの記憶を思い出したことによって得た利益は身分を把握出来たことだけではない。その最たる例が、魔法だ。魔法には属性があり、万人が使え基本的なものが多い無属性と生まれたときに適性が定まっている他の属性とがある。
火、水、土、雷、風、聖、闇、等々とあるそれらは一般的に発動が簡単ではなく、無属性魔法習得に加えて鍛錬をする必要があるのだ。そしてこの学園では無属性魔法が使用できることは前提。つまり記憶が蘇っていなかったら魔法を使えない劣等生の烙印を押されるところだったのだ。
ーー流石に伯爵生まれってところだな。無属性魔法の標準的なところまでは出来そうだ。それと俺の属性は……、風が5に水が1、ついでに聖が1か。聖属性使えるのは珍しいが、それ以上に風属性が良いな。
適正の数字とは、学園に入る前に受ける検査で判明する値である。0から5でその属性に対する適性があらわされ、貴族の平均的な数値の合計は5、6といったところ。つまり京弥ことフリートは平均よりやや上であるということである。ただそれは合計数値にのみ目を向けた場合の話で、もっと細かく見ると評価はこうなる。
その評価を言葉にするならばつまり、『風属性に偏ってるね。そこは凄いね』と言ったところだろう。
様々な場において、必要とされることが多いのは普遍的に活躍できる者だ。エキスパートはあくまで特異状況以外では活躍できない。そういう点において、フリートは少しばかり応用力にかける適正数値だと言えるだろう。最も、風属性が優秀であることに価値がないという訳ではない。故に総括としてはやはり、平均よりやや上と言ったところであろうか。
ーーなんにせよ底辺でなければ取り敢えずはいいだろう。さてそろそろホームルームが始まる時間だな、教室に行くか。
そう思って若干の抵抗感を感じながらも教室へ向かう。
なにせフリートは元々日本の一般市民である。子供とはいえ貴族がひしめく場に行くのは極力避けたいのが本音だった。だがそうも言ってられない。
ガラリと横開きの扉を開け、教室内に入る。入学式直後の教室なんて大抵静まり返って様子を伺いあっているものだ。しかもこの学園の入学年齢は14歳。所謂思春期真っ只中なもんだから沈黙が場を支配しているとフリートは思っていたが、流石は貴族。人脈は既にある程度構築されているらしい。数人単位でのグループが既に形成されている。
ーーこりゃ、記憶が蘇った特典その三だな。俺は伯爵家の人間だから既に人脈がある。
京弥的には出会ったことがないのに仲が良い奴がいるってのは何ともよく分からない気分だが、何はともあれ助かる。伯爵家でボッチなんてただ単に寂しい以上の問題であるからだ。
「お、フリートじゃん! 久しぶり!」
貴族社会では稀有な呼び捨てで名前を呼ばれ、フリートはそちらに顔を向けた。呼びかけたのは、シントール伯爵家の領地と川を挟んで接する、ハイナ伯爵家の子だ。人懐っこそうな笑みを浮かべ、教室の隅の一角で領地が近い貴族の子ニ、三人と話している。
「ああ、久しぶりだなラング。半年振りぐらいか?」
「うーん、確かそんくらいだったかな。それにしても一緒のクラスになれて良かったよ。まあ席はちょっと遠いけれどね」
この学園ではクラスは勿論の事、教室での席の場所も日本の学校のように固定されている。加えて席替えの頻度も低く、あるにはあるが、年にニ回ほどが普通らしい。
ちなみにフリートの席は廊下側の真ん中らへんの席で、ラングの席は今話している窓側後方の隅だ。
話始めようとしたとき、丁度ガラガラと戸を鳴らして先生が入ってきた。
「じゃ、また後でな」
「うん」
ーーそういえば、隣の席は誰だったかな……? 俺は生き残りたいだけだから主人公に関わらないようなキャラが良いんだが……。
少々の不安と共に席に着くと、隣にいるのはおとなしそうな女子だった。名簿で名前を確認すると、名前はカノン・レイレット。爵位は子爵らしい。
これまたゲームには出てこない名前である。
「では、ホームルームを始める。立っている者は自身の席に着くように」
教師の低い音が教室に響く。先生の顔を見る間もなく急いで席に座る。流石は第一学園という名前をしているだけあって、甘い先生ではないことが雰囲気から察せられる。
というか。これまたゲームでよく見た教師とは違うわけで。
ーー薄々思ってたが、主人公と違うクラスかよ! 入学式で違うクラス同士が隣な訳ないから薄々気付いてたけど。ま、主人公に深く関わるつもりはないし良いんだけど。
主人公と同じクラスの場合事件に巻き込まれる確率が非常に高い。ゲームあるあるの巻き込まれ体質を主人公が持っているため、それに一緒に巻き込まれるからだ。
そして巻き込まれるということは必然的に被害を被る確率も高いということだ。違うクラスにならなかったのは非常に運がいいと言えるだろう。
「では自己紹介から行くぞ。まず1年B組を担当することになった、ジン・ルマーニュだ。これから一年間よろしく頼む」
ーー……は?
ほおけた声を出しかけて、思わずフリートは自分の口を抑える。だが、それも仕方がないことだろう。
ジン・ルマーニュ。ゲームにおいて最強の一角と言われたキャラの名前だ。その強さに敬意を表し、攻略wikiでは『隠れ英雄』という称号で呼ばれていた。
だが、ゲームでB組の担任がジンであったなどという描写は一度も出てきていない。担任が出てきたときの絵も、よくある教師Aみたいなモブのものだった。
自己紹介への驚きを弾みに、フリートは先生の顔を確認する。
ーーどう見てもジン・ルマーニュだ……。マジかよ、ゲームでもそうだったのか? それともこの世界での変化なのか。まあ、今は考えても仕方がない。それよりもかの『隠れ英雄』に教われんのかよ! やべえ、テンション上がるなあ!
ゲームからの変化という不確定要素の片鱗が見えたにもかかわらず、フリートはただただ目を輝かせていた。
ーーともかく、自分の事が知れるのは助かる。『revolues』は中世的世界観だから身分社会だしな。どんな身分なのか分からなかったら身の振り方が何一つ分からなかった。まあこの学園にいる時点で貴族なのはほぼ確定なんだけど、その中でどの位置にいるのかが重要だ。
リーク帝国には貴族が存在し、各家は爵位によって身分が差別化されていた。爵位は上から、王、公、侯、伯、子、男、そして一代限りの準男で計七つに分かれている。この中で王爵は皇族に与えられる爵位であり、公爵、侯爵、伯爵が主に譜代の一族となる。譜代の一族とは、リーク帝国がまだ大陸に数多ある国の一つにすぎなかった頃からの家臣ということだ。それらの領地は帝都周辺や重要な地域に存在し、日本で言うならばさながら江戸時代のような領地配置がされていた。最も公爵や侯爵は帝国に降伏した国の王族であったりもするので、公爵であっても極めて重要とは言えない土地を治めている家もある。
さてそんな身分制度の中で問題となる京弥の身分だが、端的に言えば勝ち組の方だった。先の七つの内上から四つ目、というと微妙に感じるが、れっきとした譜代の伯爵である。
家名は、シントール。
フリート・シントール。それが京弥の新しい名前だった。
* * *
ーーふいー……、誰にも見つからずトイレから抜け出せてよかったー……。全く探知魔法にはもう頭が上がんねえなぁ。
フリートの記憶を思い出したことによって得た利益は身分を把握出来たことだけではない。その最たる例が、魔法だ。魔法には属性があり、万人が使え基本的なものが多い無属性と生まれたときに適性が定まっている他の属性とがある。
火、水、土、雷、風、聖、闇、等々とあるそれらは一般的に発動が簡単ではなく、無属性魔法習得に加えて鍛錬をする必要があるのだ。そしてこの学園では無属性魔法が使用できることは前提。つまり記憶が蘇っていなかったら魔法を使えない劣等生の烙印を押されるところだったのだ。
ーー流石に伯爵生まれってところだな。無属性魔法の標準的なところまでは出来そうだ。それと俺の属性は……、風が5に水が1、ついでに聖が1か。聖属性使えるのは珍しいが、それ以上に風属性が良いな。
適正の数字とは、学園に入る前に受ける検査で判明する値である。0から5でその属性に対する適性があらわされ、貴族の平均的な数値の合計は5、6といったところ。つまり京弥ことフリートは平均よりやや上であるということである。ただそれは合計数値にのみ目を向けた場合の話で、もっと細かく見ると評価はこうなる。
その評価を言葉にするならばつまり、『風属性に偏ってるね。そこは凄いね』と言ったところだろう。
様々な場において、必要とされることが多いのは普遍的に活躍できる者だ。エキスパートはあくまで特異状況以外では活躍できない。そういう点において、フリートは少しばかり応用力にかける適正数値だと言えるだろう。最も、風属性が優秀であることに価値がないという訳ではない。故に総括としてはやはり、平均よりやや上と言ったところであろうか。
ーーなんにせよ底辺でなければ取り敢えずはいいだろう。さてそろそろホームルームが始まる時間だな、教室に行くか。
そう思って若干の抵抗感を感じながらも教室へ向かう。
なにせフリートは元々日本の一般市民である。子供とはいえ貴族がひしめく場に行くのは極力避けたいのが本音だった。だがそうも言ってられない。
ガラリと横開きの扉を開け、教室内に入る。入学式直後の教室なんて大抵静まり返って様子を伺いあっているものだ。しかもこの学園の入学年齢は14歳。所謂思春期真っ只中なもんだから沈黙が場を支配しているとフリートは思っていたが、流石は貴族。人脈は既にある程度構築されているらしい。数人単位でのグループが既に形成されている。
ーーこりゃ、記憶が蘇った特典その三だな。俺は伯爵家の人間だから既に人脈がある。
京弥的には出会ったことがないのに仲が良い奴がいるってのは何ともよく分からない気分だが、何はともあれ助かる。伯爵家でボッチなんてただ単に寂しい以上の問題であるからだ。
「お、フリートじゃん! 久しぶり!」
貴族社会では稀有な呼び捨てで名前を呼ばれ、フリートはそちらに顔を向けた。呼びかけたのは、シントール伯爵家の領地と川を挟んで接する、ハイナ伯爵家の子だ。人懐っこそうな笑みを浮かべ、教室の隅の一角で領地が近い貴族の子ニ、三人と話している。
「ああ、久しぶりだなラング。半年振りぐらいか?」
「うーん、確かそんくらいだったかな。それにしても一緒のクラスになれて良かったよ。まあ席はちょっと遠いけれどね」
この学園ではクラスは勿論の事、教室での席の場所も日本の学校のように固定されている。加えて席替えの頻度も低く、あるにはあるが、年にニ回ほどが普通らしい。
ちなみにフリートの席は廊下側の真ん中らへんの席で、ラングの席は今話している窓側後方の隅だ。
話始めようとしたとき、丁度ガラガラと戸を鳴らして先生が入ってきた。
「じゃ、また後でな」
「うん」
ーーそういえば、隣の席は誰だったかな……? 俺は生き残りたいだけだから主人公に関わらないようなキャラが良いんだが……。
少々の不安と共に席に着くと、隣にいるのはおとなしそうな女子だった。名簿で名前を確認すると、名前はカノン・レイレット。爵位は子爵らしい。
これまたゲームには出てこない名前である。
「では、ホームルームを始める。立っている者は自身の席に着くように」
教師の低い音が教室に響く。先生の顔を見る間もなく急いで席に座る。流石は第一学園という名前をしているだけあって、甘い先生ではないことが雰囲気から察せられる。
というか。これまたゲームでよく見た教師とは違うわけで。
ーー薄々思ってたが、主人公と違うクラスかよ! 入学式で違うクラス同士が隣な訳ないから薄々気付いてたけど。ま、主人公に深く関わるつもりはないし良いんだけど。
主人公と同じクラスの場合事件に巻き込まれる確率が非常に高い。ゲームあるあるの巻き込まれ体質を主人公が持っているため、それに一緒に巻き込まれるからだ。
そして巻き込まれるということは必然的に被害を被る確率も高いということだ。違うクラスにならなかったのは非常に運がいいと言えるだろう。
「では自己紹介から行くぞ。まず1年B組を担当することになった、ジン・ルマーニュだ。これから一年間よろしく頼む」
ーー……は?
ほおけた声を出しかけて、思わずフリートは自分の口を抑える。だが、それも仕方がないことだろう。
ジン・ルマーニュ。ゲームにおいて最強の一角と言われたキャラの名前だ。その強さに敬意を表し、攻略wikiでは『隠れ英雄』という称号で呼ばれていた。
だが、ゲームでB組の担任がジンであったなどという描写は一度も出てきていない。担任が出てきたときの絵も、よくある教師Aみたいなモブのものだった。
自己紹介への驚きを弾みに、フリートは先生の顔を確認する。
ーーどう見てもジン・ルマーニュだ……。マジかよ、ゲームでもそうだったのか? それともこの世界での変化なのか。まあ、今は考えても仕方がない。それよりもかの『隠れ英雄』に教われんのかよ! やべえ、テンション上がるなあ!
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