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ハリー

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第17話 いざクライル王国へ。

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服屋を出て素材を売り終わった時には既に空が赤く染まっていた。どうやら服屋でゴタゴタしすぎたみたいだ。

「結構金になったな。」

素材屋から出た俺は金の入った袋をポンポン投げる。その後ろには黒いゴスロリを着た薄い紫色の髪の少女と、白いゴスロリを着た耳と尻尾が生えた銀色の髪の少女が付いて歩いている。

ルルは未だヨヨの服を見てムスッとしている。それに比べヨヨはニコニコと嬉しそうにしている。

そんな2人を横目で見ながら宿に向かった。

「いらっしゃい。」

宿に入って出迎えてくれた人に、3部屋で一泊したい。と言うのを伝えるとルルとヨヨが同じ部屋でいい!と言うので結局あの牢獄部屋に3人で寝ることとなってしまった。

「ふぁ…眠いな。」

流石に今日は疲れた。装備を床に投げてベッドに大の字になる。ルルとヨヨが俺の腕を枕にする形で飛び込んできたが気にしている余裕が無いほどの眠気に襲われる。

少し休憩しよう。

そう決め少しだけ目を閉じることにした。






「ユウタっ、朝じゃ~!」

「ユウタっ!朝だよー!」

女の子に呼ばれ目を開けた。

「…知らない天井だ。」

「何を寝ぼけておるのじゃ。」

俺の朝一番の渾身のギャグをスルーし、ルルは俺の頭を尻尾でベシッと叩いた。
朝起きて動く気力もなくボーッとルルを見る。

立派なケモ耳だ。ルルは猫耳とかも似合いそうだな。…待てよ?この世界ってルル以外のケモ耳っ娘も存在するのではないだろうか。

今まで従魔が人化して耳が生えてるだけだと思っていたけど、ルルみたいな従魔は珍しいはずだ。

なのに街に来た時は耳や尻尾なんて誰も気にしていなかった。と言うことはつまり?この世界にはケモ耳っ娘がいることは"普通"なんだよ!!

そんな事を考えていると寝起きだという事はすっかり忘れ、眠気などは吹っ飛んで行った。何これメ○シャキ飲んだ時より効果的!!

「ルル!ヨヨ!ケモ耳探すぞ!!」

本日目覚めて朝一番の開口がコレだ。2人ともポカンとしている。そんな2人にご飯を食べながらケモ耳の説明をしマリエールさんの所へ行ってケモ耳情報を貰おう。と言う話まで持ち込む事に成功した。

ちなみにルルとヨヨに、どうしてケモ耳を探すのか?と聞かれたので「戦力増強のため!」と答えておいた。増強するつもりはないのだけど。

「マリエールさん!ケモ耳ってどこにいます!?」

服屋に入って早々、挨拶もせずマリエールさんに聞いた。質問してから挨拶をしていない事に気付き挨拶をしておいた。

「ケモ耳?」

マリエールさんもケモ耳という単語を知らないそうなので丁寧に説明した。

「あぁ。亜人の事ね。獣人族なら大抵が耳や尻尾があるはずだわ。」

やはりいるのかケモ耳は!

「ケモ耳ってどこに行けば会えます?」

「アルコット帝国の隣にあるクライル王国は他種族との交流が深いわね。」

クライル王国…素晴らしい…!!

「ユウタっ、鼻血が出ておるのじゃ!」

ルルにそう言われ手で鼻を擦ると血が付いていた。マジかよ、ケモ耳想像しただけで鼻血出るのかよ。

この世界きてからちょっと俺ヤバくね…。

「マリエールさん。俺、クライル王国に行きます!」

「…今行くのはあまりお勧めしないわ。」

「どうしてですか?」

も、もしかして俺がケモ耳っ娘を拝むのを阻害するつもりかっ!?

「クライル王国は王位継承権でゴタゴタしてるのよ。」

阻害じゃないのか。それにしても王位継承権とは確かに面倒ごとだな。

「でも見に行くだけなんで俺には関係ないですよ。」

「まぁそれなら大丈夫かしら。」

ケモ耳を拝みに行くだけで王位継承権がどうとか関係ないのだ。マリエールさんのOKも出た。

「ルル。ヨヨ。出発の準備だ。」

なるべく落ち着いた感じを装う。

「ユウタ、嬉しそうじゃな(だね)」

「べ、別にぃ?俺はいつもこんな感じだし?」

ケモ耳生息地がわかった俺はいつもとは一味違う。今なら俺のポーカーフェイスも通用するはずだ。

「ニヤニヤしてるのじゃ。」

こ、これも一種のポーカーフェイスなのだ。

「とにかく!!ケモ…クライル王国に行くぞ!」


今行くぞケモ耳王国っ!
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