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ハリー

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クライル国王視点

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~クライル国王サイド~

ユウタと言う少年が帰ってから直ぐに、ワシャの部屋にドタドタ音を立て入ってくる二人組がいた。アリスとユリアだ。


少年が2回も捕まったと聞いたときは驚いたがユリアの話を聞くに、またも冤罪ということが分かった。あの少年は厄病神に取り憑かれているのかと苦笑いしたものじゃのぅ。

詫びを持ち急いで地下牢に向かうと何と重力魔法を使って出てきたというのだから自分の耳を疑ったわい。一国の城の地下牢をぶち破るなど本当に捕まっても文句は言えないはずじゃからの。

例え冤罪であろうとぶち壊せば多少は焦りの色が見えるのじゃよ。だが少年は睨んできていたのじゃのぅ。

一応ワシャは国王なのだがのぅ。そう言おうとしたが笑がこみ上げてきた。こんな少年。いや、こんな人間は見たことがない、と。

ワシャはこの少年がとても気に入ったのじゃよ。だから詫びの代わりと嘘をつき居場所がわかる金時計を渡したのじゃ。それを知ればあの少年は怒るじゃろうかのぅ?

そして少年が帰って直ぐアリスとユリアが来た。と言うわけじゃの。

アリスは何故かふくれっ面で、ユリアはキョロキョロとしていた。恐らくユリアは少年を探していたのじゃろう。

「ユリアよ。あの少年は帰ったのじゃよ。」

「ちゃんとお兄ちゃんに、ごめんねした?」

少年を地下牢に入れた時、ユリアはずっと否定し怒っていたらしい。聞いた所遊んでくれていたらしいのじゃのぅ。

「あぁ、したのじゃよ。ところでアリスは何故ふくれっ面をしておるのじゃのぅ?」

「………から。」

小さい声で何かを言ったのだが聞き取れなかった。下にうつむきボソボソと言っていては聞こえるものも聞こえない。ん?っと聞き直すと

「…探してくれなかったから!!!!」

と叫んだ。じゃがそこで思ったのじゃよ。

「何を?」

と。

「…隠れてたのに。」

ユリアが笑っているので事情を知っているのかと思い問い正すと、隠れんぼをしていて隠れていたのに自分だけ見つけてくれなくて拗ねている。と言うことだった。

年齢は16ともう大人だと言うのに…。ハァ…と大きなため息がでた。

「次はお兄ちゃんいつくるの?」

ユリアがワクワク顔でそう聞いてきた。短時間でここまでユリアが懐くとはのぅ。

「そうです、次はいつ訪ねてくるのですか!今度はしっかり探してもらわないといけません。」

アリスもか、と深くため息をつく。

「いや、くる予定は今のところはないのぅ。」

楽しみにしているところ悪いのだが、そう事実を二人に告げた。

「えっ。お兄ちゃんもう来ないの?」
「それは困ります!」

とこんな感じで騒ぐもんじゃからワシャも折れるしかなかったのじゃよ。もう一度深くため息をつき、少年がどこに行ったのかを探させることにしたのじゃよ。

「これでいいかのぅ?」

探してくれと命令しているのを聞いた二人は満足気に頷いていた。これで取り敢えずは一安心じゃのぅ。
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