目が覚めると幼女がいたんだ

疲労困憊

   …………ッハ。

何度目か意識が飛んだ画面右下

21:46

自分の仕事が朝の内に粗方終わっていてくれていたおかげで、佐川の仕事は午後4時頃には終わり、ようやくお局様の仕事にも終わりが見えて来た。


   俺はなんて有能なんだろう。


普段考えたこともない言葉を思い浮かべ、せめてもの慰めにするしかなかった。

土曜出勤は云わば自主出勤のため退勤時間は早く、もちろん2人は昼には退勤。

このオフィスに残るのも、俺の他は誰もいない。


    決めた！明日は1日寝てる！


毎週同じ事を御褒美として活動しているが、今日ほど御褒美が欲しい日はない。


お局様の仕事が終わったのは、結局23時過ぎくらいになった。

終電には間に合う時間。

よろけつつも、なんとか家路に着くことが出来たのは、ほとんど奇跡だ。

そこからはもう、あまり覚えていない。

靴は脱いだか、ベルトは外したか、そんな事はもはやどうでも良く。

掛け布団の上から布団に倒れ込み、そこでその日の記憶は途絶えた。


途絶えたのだ。