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『ラインハルト様、明日には療養所から王宮に戻る予定です。まさか、ラインハルト様よりも早くここから出る事になるなんて、考えもしませんでした』
カトリーヌから届いた手紙を読むラインハルトが苦笑する。
『全く、今にも天に召されそうになっていたあの頃が嘘の様だよ』
『全くだ。父上も母上も大層お喜びになっていたよ』
ラインハルトに面会に来ていたキルハイトが笑う。
毎日休みなくリハビリに取り組んだカトリーヌが、ラインハルトよりも早く療養所を出る事に決まった。虚弱な体質である事は変わりないものの、リハビリで体力をつけた事でこれまでのカトリーヌと比べれば、驚く程元気になった。これであれば、無理をしなければ普通の暮らしも出来るだろうとの医師の判断だった。ラインハルトも大分回復したものの、気を抜くと発熱してしまい、もう少し時間をかけて体力を戻す必要があった。
『ありがとうラインハルト。お前のおかげで、カトリーヌは生きている』
『キルハイト…』
『春には王宮で会おう。それまで頑張れ』
そういうと、キルハイトは慌ただしく部屋を出ていった。
窓を開けて外を見ると、カトリーヌがキルハイト目掛けて走り出し、驚いたキルハイトが飛び込んできたカトリーヌを受け止めて、大声で注意していた。
神妙そうな表情を浮かべキルハイトの言葉を聴いていたカトリーヌが、窓から見ていたラインハルトに気付き手を振る。
キルハイトがカトリーヌが手を振る姿に気付き、話を聞いていないとまたさらに注意をする姿を見て、ラインハルトは肩を揺らして笑った。
**************************************************************
カトリーヌから遅れる事2か月後、ラインハルトも漸く領地に戻って来ていた。ラインハルトが不在の間、カインが何かとやってくれていたが、流石にラインハルトの決済のいる重要なものもあり、戻ってからは仕事に追われていた。
カトリーヌとは療養所で姿を見たのが最後で、それからは会う事はなかったが、時折、手紙が送られて来ていた。療養所でのやり取りと同様、近況を知らせる内容だが、今回はいつもの近況報告とは少し違っていた。
『ラインハルト様、お加減は如何でしょうか?領地に戻られたとか。お忙しくされているかとは思われますが、あまりご無理はされませぬ様に。
わたくしは体調を崩して寝込む事も少なくなり、これまで出来なかった王女としての教育を受けているところです。母上様の所作などをお手本に。大分良く出来る様になってきたのではないかと、自負しているところです。
近々、国外に出国する予定です。短期間の日程ですが、戻りましたらラインハルト様にお会いしに行きたいと思っております。それまで暫し手紙もお待ちくださいませ』
いつもであれば、こんな出来事がなど、身の回りや宮中の事などを知らせてくれる書面だったが、今回は簡潔で、出かけるとのことだけで。
体調の事もあり、王女としての公務も、厳選しておこなっているとキルハイトからは聞いていた。
国外となれば短期間でもかなり負担になるのではないかとラインハルトは思った。見た目よりもお転婆な要素のかるカトリーヌ。エリアーヌもそんなところがあったが、やはり姉妹なのだなぁと、ラインハルトは思った。気がつけば、エリアーヌを想う事も少しずつ減ってきていた。
自分の中の唯一は、エリアーヌを愛している事は、多分永遠には変わらないだろう。ただ、苦しく辛い思いが、時間の流れと共に少しずつラインハルトの胸の中で整理されて来ているのだろう事は、自身でも理解していた。それは多分、カトリーヌの存在が影響しているだろう事も。
『こんな私を、君は許してくれるだろうか』
カトリーヌから届いた手紙を読むラインハルトが苦笑する。
『全く、今にも天に召されそうになっていたあの頃が嘘の様だよ』
『全くだ。父上も母上も大層お喜びになっていたよ』
ラインハルトに面会に来ていたキルハイトが笑う。
毎日休みなくリハビリに取り組んだカトリーヌが、ラインハルトよりも早く療養所を出る事に決まった。虚弱な体質である事は変わりないものの、リハビリで体力をつけた事でこれまでのカトリーヌと比べれば、驚く程元気になった。これであれば、無理をしなければ普通の暮らしも出来るだろうとの医師の判断だった。ラインハルトも大分回復したものの、気を抜くと発熱してしまい、もう少し時間をかけて体力を戻す必要があった。
『ありがとうラインハルト。お前のおかげで、カトリーヌは生きている』
『キルハイト…』
『春には王宮で会おう。それまで頑張れ』
そういうと、キルハイトは慌ただしく部屋を出ていった。
窓を開けて外を見ると、カトリーヌがキルハイト目掛けて走り出し、驚いたキルハイトが飛び込んできたカトリーヌを受け止めて、大声で注意していた。
神妙そうな表情を浮かべキルハイトの言葉を聴いていたカトリーヌが、窓から見ていたラインハルトに気付き手を振る。
キルハイトがカトリーヌが手を振る姿に気付き、話を聞いていないとまたさらに注意をする姿を見て、ラインハルトは肩を揺らして笑った。
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カトリーヌから遅れる事2か月後、ラインハルトも漸く領地に戻って来ていた。ラインハルトが不在の間、カインが何かとやってくれていたが、流石にラインハルトの決済のいる重要なものもあり、戻ってからは仕事に追われていた。
カトリーヌとは療養所で姿を見たのが最後で、それからは会う事はなかったが、時折、手紙が送られて来ていた。療養所でのやり取りと同様、近況を知らせる内容だが、今回はいつもの近況報告とは少し違っていた。
『ラインハルト様、お加減は如何でしょうか?領地に戻られたとか。お忙しくされているかとは思われますが、あまりご無理はされませぬ様に。
わたくしは体調を崩して寝込む事も少なくなり、これまで出来なかった王女としての教育を受けているところです。母上様の所作などをお手本に。大分良く出来る様になってきたのではないかと、自負しているところです。
近々、国外に出国する予定です。短期間の日程ですが、戻りましたらラインハルト様にお会いしに行きたいと思っております。それまで暫し手紙もお待ちくださいませ』
いつもであれば、こんな出来事がなど、身の回りや宮中の事などを知らせてくれる書面だったが、今回は簡潔で、出かけるとのことだけで。
体調の事もあり、王女としての公務も、厳選しておこなっているとキルハイトからは聞いていた。
国外となれば短期間でもかなり負担になるのではないかとラインハルトは思った。見た目よりもお転婆な要素のかるカトリーヌ。エリアーヌもそんなところがあったが、やはり姉妹なのだなぁと、ラインハルトは思った。気がつけば、エリアーヌを想う事も少しずつ減ってきていた。
自分の中の唯一は、エリアーヌを愛している事は、多分永遠には変わらないだろう。ただ、苦しく辛い思いが、時間の流れと共に少しずつラインハルトの胸の中で整理されて来ているのだろう事は、自身でも理解していた。それは多分、カトリーヌの存在が影響しているだろう事も。
『こんな私を、君は許してくれるだろうか』
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