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第1章 悪童編
牢屋で……
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冒険者役場には、日の光が一切届かない地下室がある。ここは牢屋。冒険者が依頼などで捕まえた盗賊や犯罪者を兵士に引き渡すまでに閉じ込める場所だ。つい最近、凶悪な事件を引き起こした3人の犯罪者もいまだここにいる。レント・ゲーン、ゲテ・モウノ、ケリー・イパツの3人だ。
3人とも重症を負っている。レント・ゲーンは、体中が火傷などで傷だらけになって暗い顔で俯いているが、それでも他の二人よりはマシだった。ゲテ・モウノは、あまりの恐怖に精神に異常をきたして部屋の隅で震えている。ケリー・イパツは自慢の足を魔物に膝まで食われたせいか、放心状態が続いている。【恐怖魔法】の使い手が恐怖で怯え続け、【脚力魔法】の使い手が足を失ってしまうとは皮肉、いや、因果応報と言える。
そんな3人に近づく者がいる。それは、彼らがここにいる理由となった男だ。その男は笑みを浮かべて声をかける。
「よお、3人とも、いい顔になったなあ」
「ひっ! お、お前は!? ロー!?」
「…………」
「…………」
それは、『ロー・ライト』の姿になったローグだった。ローグは、【外道魔法・嫉妬】『偽変身』で職員に変装して、誰にも怪しまれずにここまで来た。この3人に会うために。それに気づいたレントは震えあがった。
「おや? レントだけしか反応しないとなると、ゲテとケリーはもうダメかな? もっと楽しみたかったけど、これはこれで面白いな」
「あ、あ、あ、な、何しに、来たんだ……これ以上……何するんだよお!?」
「ははっ、お前らの顔を見たかったんだよ、俺が楽しむためにな。それとお前に確認したいことがあったんだよレントよお」
「……か、確認だと……!? 魔法か、魔法のことか!?」
「察しがいいな、なら話が早くていい。はっきり聞くけど、なんで俺や村の連中には黙ってたんだ? 俺の魔法のことをさ?」
「う、う、あ……」
レントは【解析魔法】の使い手だ。その魔法の能力で『ロー・ライト』がどんな魔法を持っているか分かっていたはずなのだ、村で暮らしていた頃から。それにもかかわらず、レントは『ロー・ライト』が魔法なしではなく【外道魔法】を持っていることを誰にも教えなかった、本人も含めて。
「もっと早く教えてくれていれば俺は虐められなかったし、お前たちや村の連中はひどい目に合わずに済んだんだけどさあ、なんでかな~?」
「……む、村の連中って?」
「ああ、お前が何も言わなかったせいでな、今のお前らくらいひどい目にあってもらったんだ(笑)。すごいことになってるよ~」
「ええっ!? そ、そんな!? お、俺の…せい…で……」
「そうだよ~、何度も言うけどお前のせいだよ~、ねえ、何で言わなかったのかな~」
ローグは笑顔を保ちながらレントに話しかけ続ける。レントはそんな状況に追い詰められていく。そして、ついに答えが出た。
「……村長だよ……」
「ほーう。あの爺さんが関わってんのか?」
「……村長が、ローは魔法なしということにしろって言ってたんだ。俺が解析魔法で見た結果を伝えたらそう言われたんだよ……」
「あの爺さんめ、もっとひどい目に合わせればよかったな。まあ、残りの余生をみじめに過ごすんだからもういいかな」
「そ、それだけか……聞きたいことは……」
「あともう一つあるな。あの『二人』はどこにいる? 知ってんだろ?」
「……ああ、あの『二人』は……」
このやり取りを最後に、この3人とローグはもう出会うことは無かった。ローグが牢屋から立ち去った後に、レントは精神崩壊を起こした。
つまり、この3人に対するローグの復讐は終わったのだ。
3人とも重症を負っている。レント・ゲーンは、体中が火傷などで傷だらけになって暗い顔で俯いているが、それでも他の二人よりはマシだった。ゲテ・モウノは、あまりの恐怖に精神に異常をきたして部屋の隅で震えている。ケリー・イパツは自慢の足を魔物に膝まで食われたせいか、放心状態が続いている。【恐怖魔法】の使い手が恐怖で怯え続け、【脚力魔法】の使い手が足を失ってしまうとは皮肉、いや、因果応報と言える。
そんな3人に近づく者がいる。それは、彼らがここにいる理由となった男だ。その男は笑みを浮かべて声をかける。
「よお、3人とも、いい顔になったなあ」
「ひっ! お、お前は!? ロー!?」
「…………」
「…………」
それは、『ロー・ライト』の姿になったローグだった。ローグは、【外道魔法・嫉妬】『偽変身』で職員に変装して、誰にも怪しまれずにここまで来た。この3人に会うために。それに気づいたレントは震えあがった。
「おや? レントだけしか反応しないとなると、ゲテとケリーはもうダメかな? もっと楽しみたかったけど、これはこれで面白いな」
「あ、あ、あ、な、何しに、来たんだ……これ以上……何するんだよお!?」
「ははっ、お前らの顔を見たかったんだよ、俺が楽しむためにな。それとお前に確認したいことがあったんだよレントよお」
「……か、確認だと……!? 魔法か、魔法のことか!?」
「察しがいいな、なら話が早くていい。はっきり聞くけど、なんで俺や村の連中には黙ってたんだ? 俺の魔法のことをさ?」
「う、う、あ……」
レントは【解析魔法】の使い手だ。その魔法の能力で『ロー・ライト』がどんな魔法を持っているか分かっていたはずなのだ、村で暮らしていた頃から。それにもかかわらず、レントは『ロー・ライト』が魔法なしではなく【外道魔法】を持っていることを誰にも教えなかった、本人も含めて。
「もっと早く教えてくれていれば俺は虐められなかったし、お前たちや村の連中はひどい目に合わずに済んだんだけどさあ、なんでかな~?」
「……む、村の連中って?」
「ああ、お前が何も言わなかったせいでな、今のお前らくらいひどい目にあってもらったんだ(笑)。すごいことになってるよ~」
「ええっ!? そ、そんな!? お、俺の…せい…で……」
「そうだよ~、何度も言うけどお前のせいだよ~、ねえ、何で言わなかったのかな~」
ローグは笑顔を保ちながらレントに話しかけ続ける。レントはそんな状況に追い詰められていく。そして、ついに答えが出た。
「……村長だよ……」
「ほーう。あの爺さんが関わってんのか?」
「……村長が、ローは魔法なしということにしろって言ってたんだ。俺が解析魔法で見た結果を伝えたらそう言われたんだよ……」
「あの爺さんめ、もっとひどい目に合わせればよかったな。まあ、残りの余生をみじめに過ごすんだからもういいかな」
「そ、それだけか……聞きたいことは……」
「あともう一つあるな。あの『二人』はどこにいる? 知ってんだろ?」
「……ああ、あの『二人』は……」
このやり取りを最後に、この3人とローグはもう出会うことは無かった。ローグが牢屋から立ち去った後に、レントは精神崩壊を起こした。
つまり、この3人に対するローグの復讐は終わったのだ。
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