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第5章 外国編
寄生生物討伐
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「やっと離れたな! みんな、あの生物を殺せ!」
寄生生物が離れていったことを確認したローグは、この場にいる皆にそう叫んだ。ローグの【外道魔法】では相性が悪いため、他の者に処分を任せたほうがいい。それに解放されたアゼルのことも気になる。
「あれが元凶か!」
「追え! 逃がすな!」
「ぶっ殺せ!」
アゼルから離れて逃げていく寄生生物だったが、手の空いた兵士たちが追いかける。だが、寄生生物はウネウネとはいずりながらも、抵抗するために本体から触手を伸ばす。
「キュオオオオオオッ!」
シュルルルル
「うわっ、またこれかよ!」
「くそ、抵抗するな!」
「早くとどめを刺せ!」
触手は、またしても兵士たちに立ちはだかり苦戦を強いる。ただ、その数はアゼルに寄生していた時よりも少なかった。それが勝敗を決めた。騎士団長のサーファだった。
「この程度の数なら、切り抜ける! 醜い化け物め、成敗してくれる!」
ザンッ! ザンッ! ザンッ!
「!? キュオ…………?」
パラ…パラ…パラ…
サーファは触手を切り裂きながら進み、遂に寄生生物の本体を斬った。一瞬で何度も切り刻んだのか、寄生生物は原型が分からないほどバラバラになった。残骸が床に広がる。
「これで終わり……いや、まだこれからか」
サーファは厳しい目で寄生生物の死を見届けると、今度は複雑な顔になって反対側に目を向ける。そこには倒れているアゼルと寄り添うリオルがいる。これまでの二人のことを思えばあり得ない光景だった。サーファの知る限り二人は憎しい合っていたはずだった。
「兄上、大丈夫か!?」
「……リオル」
しかし、今はそれだけではない。先ほどの二人とローグの会話はサーファにも、他の兵士たちにも聞こえていたのだ。だから、二人の関係が改善――多少の変化が起こったことも分かってしまっている。
(……お二人の関係が修復された。それは家臣として喜ばしいが、アゼル様の処遇によっては、国民に伝えられるのはおそらく……)
サーファは帝国のためにも、いざというときは自分がアゼルにとどめを刺す覚悟を持っていた。だが、リオルの様子を見るとそれが不可能なのは明白だった。何しろ、今のリオルはアゼルが生きることを望むと思われるからだ。それに彼女はサーファよりも強い。
(帝国はいまだかつてない危機的状況に陥るかもしれんが……いや、アゼル様の処遇は皇帝陛下に委ねられる。早まったことはしないほうがいいな)
サーファの脳裏に浮かぶのはキング皇帝の姿だった。皇帝の言葉を信じてクロズクを追い詰めることができたことをサーファは分かっている。皇帝のことbははっきりしていたため、病気はだいぶ快復したのかもしれない。ならば、アゼルの処遇は皇帝の心に任せるしかないし、それが最善だと思った。
寄生生物が離れていったことを確認したローグは、この場にいる皆にそう叫んだ。ローグの【外道魔法】では相性が悪いため、他の者に処分を任せたほうがいい。それに解放されたアゼルのことも気になる。
「あれが元凶か!」
「追え! 逃がすな!」
「ぶっ殺せ!」
アゼルから離れて逃げていく寄生生物だったが、手の空いた兵士たちが追いかける。だが、寄生生物はウネウネとはいずりながらも、抵抗するために本体から触手を伸ばす。
「キュオオオオオオッ!」
シュルルルル
「うわっ、またこれかよ!」
「くそ、抵抗するな!」
「早くとどめを刺せ!」
触手は、またしても兵士たちに立ちはだかり苦戦を強いる。ただ、その数はアゼルに寄生していた時よりも少なかった。それが勝敗を決めた。騎士団長のサーファだった。
「この程度の数なら、切り抜ける! 醜い化け物め、成敗してくれる!」
ザンッ! ザンッ! ザンッ!
「!? キュオ…………?」
パラ…パラ…パラ…
サーファは触手を切り裂きながら進み、遂に寄生生物の本体を斬った。一瞬で何度も切り刻んだのか、寄生生物は原型が分からないほどバラバラになった。残骸が床に広がる。
「これで終わり……いや、まだこれからか」
サーファは厳しい目で寄生生物の死を見届けると、今度は複雑な顔になって反対側に目を向ける。そこには倒れているアゼルと寄り添うリオルがいる。これまでの二人のことを思えばあり得ない光景だった。サーファの知る限り二人は憎しい合っていたはずだった。
「兄上、大丈夫か!?」
「……リオル」
しかし、今はそれだけではない。先ほどの二人とローグの会話はサーファにも、他の兵士たちにも聞こえていたのだ。だから、二人の関係が改善――多少の変化が起こったことも分かってしまっている。
(……お二人の関係が修復された。それは家臣として喜ばしいが、アゼル様の処遇によっては、国民に伝えられるのはおそらく……)
サーファは帝国のためにも、いざというときは自分がアゼルにとどめを刺す覚悟を持っていた。だが、リオルの様子を見るとそれが不可能なのは明白だった。何しろ、今のリオルはアゼルが生きることを望むと思われるからだ。それに彼女はサーファよりも強い。
(帝国はいまだかつてない危機的状況に陥るかもしれんが……いや、アゼル様の処遇は皇帝陛下に委ねられる。早まったことはしないほうがいいな)
サーファの脳裏に浮かぶのはキング皇帝の姿だった。皇帝の言葉を信じてクロズクを追い詰めることができたことをサーファは分かっている。皇帝のことbははっきりしていたため、病気はだいぶ快復したのかもしれない。ならば、アゼルの処遇は皇帝の心に任せるしかないし、それが最善だと思った。
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