ローグ・ナイト ~復讐者の研究記録~

mimiaizu

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最終章

ローグVSレオン3

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 ローグとレオン。現在、二人の戦いは拮抗していた。ただ、戦い方は極端に違っていた。
 
 レオンは剣士として高い才覚を持っているだけあり、若くして極めて高い戦闘能力を持っている。だからこそ、高い剣術に魔法を補助として扱う剣術を主軸とした戦法だ。王国独自の技術で造られた魔法剣を持って、剣技を中心にローグを追い詰めようとする。

 一方ローグは、魔法を主軸とした戦法。剣は魔法を最大限に引き出すための魔道具としての役割の方が大きい。ローグがこの時のために前世の知識をフルに使って造り上げた魔法剣は、二種類の魔法を同時に平行して使い続けることによる肉体の負担を8割までカットすることができるのだ。勿論、帝国で手に入る最高の素材で造られているため武器としての剣でもある。己の魔法と最高レベルの魔法剣を持って相手を追い詰めようとする。


 二人の戦法は、剣と魔法の力と技に大きな違いがある。しかし、総合的な力は現時点で互角だった。それは実際に戦っている二人が一番分かることだった。

 だからこそ、決定打を中々打てないため、互いに相手の戦い方から隙を作ろうとしていた。お互いに相手の戦い方が分かってきただけに。

(レオンの剣術は厄介だな。いろんな技を繰り出してきやがる。それを魔法で補助している分、限界以上の力を引き出している。魔法剣の恩恵もあるんだろうが、正直言ってほぼ完璧だ。隙が無い。おそらく性格の悪さから剣術を応用したからめ手が来る可能性が高い。それを逆手に取ればあるいは……)

(ローグの戦法は魔法に依存している。魔力が切れれば僕が勝つ。だけど昔以上に魔力量が多くなっている気がする。これだけ魔法を使っているのに魔力切れを起こさないなんて。おそらく剣に組み込まれた術式が魔力の負担かなんかをカットしているんだろうね。まずはあの剣をどうにかしないと……)

 剣と剣の鍔迫り合い、火花の散る音、魔法の爆発音、そんな激しい戦いが続く。戦いが長引くにつれ二人の顔に疲労の色が見え始めた。

(ちょっとヤバいかもな)

(これは、長期戦で魔力が底を尽きるか?)

 二人の剣は構造は違っていても魔力をより使いやすくして消費量を減らすことができる。それでも、これだけ激しく戦っていれば魔力の消費は尋常ではない。

(これ以上は魔力を無駄にできない。こうなれば無理してでも隙を作るしかない。やるか!)

 ローグは一旦距離を取ると、魔法剣の魔力を集中して変化させる。

「へえ、また形が変わった」

 レオンの言う通りローグの魔法剣は姿を変えた。全身が金色一色に代わり、長剣から大剣へと姿を変えたのだ。それにもかかわらず、ローグは大剣となった魔法剣を重みを感じないかのように見せつける。

「変わったのは形だけじゃない。分からないか?」

「そうだね。なんていうか雰囲気が変わった気がする。切り札だからかな?」

「その通りだ。そして、こいつで決着をつける」

 ローグは大剣を構える。そして、ローグ自身の体を巡る魔力も構図を変化させる。

(一か八かになるが、やむを得ん)

(賭けに出たみたいだね。この局面であんなものを出したんだ。いいだろう、乗ってあげるよ)

 レオンも自分たちが体力的にも魔力量も限界だと感じていた。だからこそ、ローグが切り札を見せたことを好機ととらえた。決着をつける好機と。
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