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最終章
ローグVSレオン4(決着)
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「【炎魔法】『獄炎剣』」
レオンの剣に変化が起こった。魔法剣から発せられる炎が黒みを増し、より高熱を感じさせるものに変わった。
「そっちも切り札か(『獄炎剣』か最高レベルの魔法じゃないか)」
「そうさ、僕の最強の魔法を剣に込めた。これで君の大剣ごと焼き斬ってあげるよ」
「やってみろ、俺が勝つから。行くぜ!」
「うん、来い!」
もはや言葉は不要となった。二人は同時に相手に向かって飛び出した。互いに全身と剣を限界まで強化した状態で。
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
バキッ!!
少なくともレオンだけは、これで決着だと思った。
ドスッ
地に折れた剣の切っ先が落ちた。金色に光る大剣だった。
「ぐふっ!?」
「かはっ!?」
ローグとレオン。二人とも大きな傷を負った。ただ、ローグの方が若干傷が深かった。大量の血を流し、膝をついてしまった。それでも、折れた剣は握ったままだ。
「くっ……」
「ぐ、……ふ、ふふふ、勝負あったね……」
レオンも重症だが、何とか立てるようだ。大きなひびが入った剣を両手で持てるくらいの気力は残っていた。ただ、既に剣から魔力の光は失せていた。
「後は、君をここでたたっ切るだけで全て終わる……ここまで強くなっているとは思わなかったよ……もっと無能から脱してほしかったくらいにね……」
「もう、勝ったつもりかよ……」
ローグは立ち上がってレオンを睨みつける。その眼には憎悪がこもっていた。
「俺は、復讐のためにここに居るんだ……これで終わるわけないだろ……!」
「悪あがき……な!?」
レオンは驚いた。折れたローグの剣が伸びて再び剣の形になったのだ。今度は赤紫色一色の長剣の姿に変わった。
「驚いたよ。まだ、そんな気力が残ってたのか。これはヤバいかな……?」
「余裕ぶるな。お前にはもう魔力がない。それだけでどれだけ戦力差があるか分かるだろ?」
ローグの言うとおりだった。魔法の力がどれだけ戦いに貢献できるかよく分かっている王国出身の二人だからこそ、魔力を少しでも持っているということが有利に働くか理解できてしまうのだ。そういう意味ではローグの言う通り、魔力が尽きたレオンは不利だ。
だが、ローグの傷は深い。すぐにでも治療が必要だが、レオンを倒すためにも回復のために魔法を使うわけにはいかない。だからと言って、いまここで戦うために魔力を使えば回復手段は限られてしまう。
(それでも、俺はこいつを倒す。倒さなきゃいけないんだ! 俺は復讐してやるって決めたんだ! 回復するくらいならここで戦う! たとえ死ぬことになっても!)
「さあ、本当に最後の決着をつけようぜ……」
「ローグ……そこまで……。いいだろう、受けてあげるよ!」
二人の剣が再び交差するときだ。
「「おおおおおおおおおおお!!」」
ザクッ
人の肉を切る嫌な音が響いた。今度こそ決着がついたのだ。
ドスッ
ドサッ
今度は地に王国製の剣の切っ先が落ちた。それと同時に一人の王国の騎士が倒れた。
「は、ははは……こうなる、か……」
「ああ、本当に決着はついたさ……」
戦いに勝ったのはローグだった。レオンは新たに致命傷を負って倒れたのだ。
「こ……こんなに、強くなるなんて……はは、は……僕の人生、最強の相手だったよ……」
「おい……これから死ぬくせに笑うなよ……」
ローグは嫌味を言うがその顔は笑顔だった。それにどこかスッキリした感じを出している。
「こんなに、楽しい戦いができたんだ……騎士として嬉しい限りだよ……」
「それは騎士というより戦闘狂の考え方だな……本当にふざけた野郎だ、自分が中心みたいなことを……」
それがローグとレオンの最後の会話だった。
「レオン……?」
「…………」
「……なんだ、もう逝ったのか。……これで俺は人殺しになったってことか……」
レオンは死んだ。ローグによって倒され命を落としたのだ。ローグが殺したのだ。
「……終わったな……」
ローグの言う通り。レオンの死をもってローグの復讐という目的は達成されたのだ。その事実をかみしめるローグは精神的に解放感を感じた。目を閉じて感傷に浸る。
「……復讐は、終わった……終わってしまった……。後は……?」
ドサッ
レオンの剣に変化が起こった。魔法剣から発せられる炎が黒みを増し、より高熱を感じさせるものに変わった。
「そっちも切り札か(『獄炎剣』か最高レベルの魔法じゃないか)」
「そうさ、僕の最強の魔法を剣に込めた。これで君の大剣ごと焼き斬ってあげるよ」
「やってみろ、俺が勝つから。行くぜ!」
「うん、来い!」
もはや言葉は不要となった。二人は同時に相手に向かって飛び出した。互いに全身と剣を限界まで強化した状態で。
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
バキッ!!
少なくともレオンだけは、これで決着だと思った。
ドスッ
地に折れた剣の切っ先が落ちた。金色に光る大剣だった。
「ぐふっ!?」
「かはっ!?」
ローグとレオン。二人とも大きな傷を負った。ただ、ローグの方が若干傷が深かった。大量の血を流し、膝をついてしまった。それでも、折れた剣は握ったままだ。
「くっ……」
「ぐ、……ふ、ふふふ、勝負あったね……」
レオンも重症だが、何とか立てるようだ。大きなひびが入った剣を両手で持てるくらいの気力は残っていた。ただ、既に剣から魔力の光は失せていた。
「後は、君をここでたたっ切るだけで全て終わる……ここまで強くなっているとは思わなかったよ……もっと無能から脱してほしかったくらいにね……」
「もう、勝ったつもりかよ……」
ローグは立ち上がってレオンを睨みつける。その眼には憎悪がこもっていた。
「俺は、復讐のためにここに居るんだ……これで終わるわけないだろ……!」
「悪あがき……な!?」
レオンは驚いた。折れたローグの剣が伸びて再び剣の形になったのだ。今度は赤紫色一色の長剣の姿に変わった。
「驚いたよ。まだ、そんな気力が残ってたのか。これはヤバいかな……?」
「余裕ぶるな。お前にはもう魔力がない。それだけでどれだけ戦力差があるか分かるだろ?」
ローグの言うとおりだった。魔法の力がどれだけ戦いに貢献できるかよく分かっている王国出身の二人だからこそ、魔力を少しでも持っているということが有利に働くか理解できてしまうのだ。そういう意味ではローグの言う通り、魔力が尽きたレオンは不利だ。
だが、ローグの傷は深い。すぐにでも治療が必要だが、レオンを倒すためにも回復のために魔法を使うわけにはいかない。だからと言って、いまここで戦うために魔力を使えば回復手段は限られてしまう。
(それでも、俺はこいつを倒す。倒さなきゃいけないんだ! 俺は復讐してやるって決めたんだ! 回復するくらいならここで戦う! たとえ死ぬことになっても!)
「さあ、本当に最後の決着をつけようぜ……」
「ローグ……そこまで……。いいだろう、受けてあげるよ!」
二人の剣が再び交差するときだ。
「「おおおおおおおおおおお!!」」
ザクッ
人の肉を切る嫌な音が響いた。今度こそ決着がついたのだ。
ドスッ
ドサッ
今度は地に王国製の剣の切っ先が落ちた。それと同時に一人の王国の騎士が倒れた。
「は、ははは……こうなる、か……」
「ああ、本当に決着はついたさ……」
戦いに勝ったのはローグだった。レオンは新たに致命傷を負って倒れたのだ。
「こ……こんなに、強くなるなんて……はは、は……僕の人生、最強の相手だったよ……」
「おい……これから死ぬくせに笑うなよ……」
ローグは嫌味を言うがその顔は笑顔だった。それにどこかスッキリした感じを出している。
「こんなに、楽しい戦いができたんだ……騎士として嬉しい限りだよ……」
「それは騎士というより戦闘狂の考え方だな……本当にふざけた野郎だ、自分が中心みたいなことを……」
それがローグとレオンの最後の会話だった。
「レオン……?」
「…………」
「……なんだ、もう逝ったのか。……これで俺は人殺しになったってことか……」
レオンは死んだ。ローグによって倒され命を落としたのだ。ローグが殺したのだ。
「……終わったな……」
ローグの言う通り。レオンの死をもってローグの復讐という目的は達成されたのだ。その事実をかみしめるローグは精神的に解放感を感じた。目を閉じて感傷に浸る。
「……復讐は、終わった……終わってしまった……。後は……?」
ドサッ
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