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第33話 戦場は城下町。②
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ステラがレンジを抱きしめてくれていた。
「ありがとう」
彼女はレンジに言った。
「何が……?」
と彼は尋ねた。
「わたしたちの代わりに泣いてくれて」
彼女は寂しそうにそう言った。
「わたしたちは魔人だから。
人だけど人じゃないから。
ただ長く生きられるだけじゃなくて、老いることも知らないし、それに、そう簡単には死なないから。
わたしたちはあなたと年は変わらないけど、精霊を介していろんなことが見えてしまう。聞こえてしまう。
精霊や、きっとドラゴンもそうだと思うのだけど、わたしたちにはね、人はすごくもろいものに見えてるの。
どうしてこんなに簡単に死んじゃうんだろうって、不思議なくらいなの。
これだけたくさんの死体を見てもね、死体だと認識するだけなの。あまり感情が揺れ動かないの。
だからわたしもピノアもすぐ攻撃に転じられてしまう。
こういう光景が広がってるのがわかってても、冗談を言いながらわたしとピノアは降りてきた。
ピノアは最も早くカオスを仕留める方法を、大賢者が編み出したものよりも強力な新しい魔法を考えながら。
わたしもヒト型のカオスやそれ以外のカオスの数や位置を調べたりしてた。
わたしたちの魔法で、ここにある見知った顔の人たちの死体が傷ついてしまうことも、仕方がないって思ってしまうの。
本当なら、大賢者に殺されてしまったあの村の人たちのお墓を作らなければいけないってわかってた。でも、わたしもピノアもそうしなかった。
きっとあなたは不思議だったと思う。
わたしたちは、人が死んだあとどうなるのかを知ってるから、お墓なんて必要ないってわかってしまってるから。
だから、あなたが泣いてくれなかったら、この人たちの死を悲しむ人は誰もいなかった。
わたしたちにも人の死は悲しいわ。
でも涙が出るほどではないの。
だから、ありがとう。
人なのに人じゃないわたしたちの代わりに泣いてくれて」
「ステラも、ピノアも、人だよ。人間だよ」
レンジはステラに、もうだいじょうぶ、そう言って立ち上がった。
城下町の一番南、彼がこの世界に招かれた場所から、ヒト型のカオスが歩いてくるのが見えていた。
「ふたりは、覚悟がちゃんと出来てるんだ。
ぼくにはまだそれが足りなかっただけだ」
レンジは手のひらから、火の精霊の魔法を起こした。
「なぜあなたが魔法を使えるの?」
「たぶん、父さんが精霊たちに力を示したから。
ぼくはそれを元いた世界で夢で見ていたから。
ぼくは父さんと同時に精霊たちに認められて、契約までもすでに果たしてるんだと思う」
だが、その火は小さく、おそらく初歩の初歩の火の魔法だっただろう。
それで十分だった。
「ステラやピノアにはできない、異世界から来たぼくにしかできない魔法の使い方を見せてあげるよ」
レンジは、その火を両手の剣にまとわせた。
結晶化したエーテルから作られたふたふりの剣は、レンジの小さな魔法の火を刀身全体が燃え盛る炎をまとうほどにまでにした。
「二刀流魔法剣、炎舞(えんぶ)」
ヒト型のカオスはレンジの斬撃を両手で受け止めようとした。
しかし、その両手は腕ごと真っ二つに切り裂かれ、何が起きているかわからない、そんな顔をした。
左腕は真っ二つだったが、右腕が3つに分かれているのを見て、その両腕が燃えているのを見て、後ずさりをした。
知性を取り戻しているからだ。
だから、ヒト型のカオスには恐怖があるのだ。
「ぼくの言葉はわかる?」
レンジは尋ねた。
「君がいた場所は、君が歩いてきたその通りは、ぼくにとって大切な場所なんだ。
この世界でぼくがはじめて目にした場所で、はじめて歩いた通りなんだよ。
そして今ぼくがいるのは、ぼくがステラとピノアとはじめて出会った場所なんだ」
返事はなかった。
「君は元々、自我や高い知性を持つ魔物だったはずだ。
ダークマターのせいでカオスになって、知性を一度失ったけど、もう取り戻してるんだろ?
ぼくの言葉がわかるなら、カオスはもう一度、魔物だった頃と同じように、人といっしょに生きられるはずだ」
「なぜ、人のような脆弱で愚鈍で下等な存在と共に生きる必要がある?」
ようやく返事をした。
「人は虫と共存しているか? 簡単に命を奪うだろう?」
彼にとって人は、虫けら同然ということだろう。
「だったら、君は害虫だ。害虫は人に殺されるだけだ」
「魔物は皆、人のその傲慢さを嫌っていた。
だから自らダークマターを取り込み、人を滅ぼす道を選んだ」
「人の傲慢さを嫌ってたわりに、自分たちの傲慢さがわからないのか?」
「理解している。我々はいずれこの傲慢さによって滅びるだろう。人が我々に滅ぼされるように」
「それが君たちの意思か」
「そうだ。すべてのカオスは、人を滅ぼすためだけに存在する」
レンジは、炎をまとった剣に、さらに雷をまとわせた。
手のひらからではなくとも、結晶化したエーテルから作られた剣は、剣を構えたまま魔法を使えるようだった。
「二刀流・二重魔法剣、雷火(らいか)」
その斬撃はヒト型のカオスだけでなく、ゲートやATMがある奥までへと届き、すべてのカオスに死を与えた。
「二度とぼくとステラとピノアの思い出の場所に近づくな」
レンジは振り返り、もう一度ステラに言った。
「ステラ、君は人だよ。もちろんピノアもね。
人じゃないっていうのは、あいつらや大賢者みたいな奴のことだ」
そして、
「ぼくを好きになってくれたステラが人じゃないわけないよ」
と言った。
「ありがとう」
彼女はレンジに言った。
「何が……?」
と彼は尋ねた。
「わたしたちの代わりに泣いてくれて」
彼女は寂しそうにそう言った。
「わたしたちは魔人だから。
人だけど人じゃないから。
ただ長く生きられるだけじゃなくて、老いることも知らないし、それに、そう簡単には死なないから。
わたしたちはあなたと年は変わらないけど、精霊を介していろんなことが見えてしまう。聞こえてしまう。
精霊や、きっとドラゴンもそうだと思うのだけど、わたしたちにはね、人はすごくもろいものに見えてるの。
どうしてこんなに簡単に死んじゃうんだろうって、不思議なくらいなの。
これだけたくさんの死体を見てもね、死体だと認識するだけなの。あまり感情が揺れ動かないの。
だからわたしもピノアもすぐ攻撃に転じられてしまう。
こういう光景が広がってるのがわかってても、冗談を言いながらわたしとピノアは降りてきた。
ピノアは最も早くカオスを仕留める方法を、大賢者が編み出したものよりも強力な新しい魔法を考えながら。
わたしもヒト型のカオスやそれ以外のカオスの数や位置を調べたりしてた。
わたしたちの魔法で、ここにある見知った顔の人たちの死体が傷ついてしまうことも、仕方がないって思ってしまうの。
本当なら、大賢者に殺されてしまったあの村の人たちのお墓を作らなければいけないってわかってた。でも、わたしもピノアもそうしなかった。
きっとあなたは不思議だったと思う。
わたしたちは、人が死んだあとどうなるのかを知ってるから、お墓なんて必要ないってわかってしまってるから。
だから、あなたが泣いてくれなかったら、この人たちの死を悲しむ人は誰もいなかった。
わたしたちにも人の死は悲しいわ。
でも涙が出るほどではないの。
だから、ありがとう。
人なのに人じゃないわたしたちの代わりに泣いてくれて」
「ステラも、ピノアも、人だよ。人間だよ」
レンジはステラに、もうだいじょうぶ、そう言って立ち上がった。
城下町の一番南、彼がこの世界に招かれた場所から、ヒト型のカオスが歩いてくるのが見えていた。
「ふたりは、覚悟がちゃんと出来てるんだ。
ぼくにはまだそれが足りなかっただけだ」
レンジは手のひらから、火の精霊の魔法を起こした。
「なぜあなたが魔法を使えるの?」
「たぶん、父さんが精霊たちに力を示したから。
ぼくはそれを元いた世界で夢で見ていたから。
ぼくは父さんと同時に精霊たちに認められて、契約までもすでに果たしてるんだと思う」
だが、その火は小さく、おそらく初歩の初歩の火の魔法だっただろう。
それで十分だった。
「ステラやピノアにはできない、異世界から来たぼくにしかできない魔法の使い方を見せてあげるよ」
レンジは、その火を両手の剣にまとわせた。
結晶化したエーテルから作られたふたふりの剣は、レンジの小さな魔法の火を刀身全体が燃え盛る炎をまとうほどにまでにした。
「二刀流魔法剣、炎舞(えんぶ)」
ヒト型のカオスはレンジの斬撃を両手で受け止めようとした。
しかし、その両手は腕ごと真っ二つに切り裂かれ、何が起きているかわからない、そんな顔をした。
左腕は真っ二つだったが、右腕が3つに分かれているのを見て、その両腕が燃えているのを見て、後ずさりをした。
知性を取り戻しているからだ。
だから、ヒト型のカオスには恐怖があるのだ。
「ぼくの言葉はわかる?」
レンジは尋ねた。
「君がいた場所は、君が歩いてきたその通りは、ぼくにとって大切な場所なんだ。
この世界でぼくがはじめて目にした場所で、はじめて歩いた通りなんだよ。
そして今ぼくがいるのは、ぼくがステラとピノアとはじめて出会った場所なんだ」
返事はなかった。
「君は元々、自我や高い知性を持つ魔物だったはずだ。
ダークマターのせいでカオスになって、知性を一度失ったけど、もう取り戻してるんだろ?
ぼくの言葉がわかるなら、カオスはもう一度、魔物だった頃と同じように、人といっしょに生きられるはずだ」
「なぜ、人のような脆弱で愚鈍で下等な存在と共に生きる必要がある?」
ようやく返事をした。
「人は虫と共存しているか? 簡単に命を奪うだろう?」
彼にとって人は、虫けら同然ということだろう。
「だったら、君は害虫だ。害虫は人に殺されるだけだ」
「魔物は皆、人のその傲慢さを嫌っていた。
だから自らダークマターを取り込み、人を滅ぼす道を選んだ」
「人の傲慢さを嫌ってたわりに、自分たちの傲慢さがわからないのか?」
「理解している。我々はいずれこの傲慢さによって滅びるだろう。人が我々に滅ぼされるように」
「それが君たちの意思か」
「そうだ。すべてのカオスは、人を滅ぼすためだけに存在する」
レンジは、炎をまとった剣に、さらに雷をまとわせた。
手のひらからではなくとも、結晶化したエーテルから作られた剣は、剣を構えたまま魔法を使えるようだった。
「二刀流・二重魔法剣、雷火(らいか)」
その斬撃はヒト型のカオスだけでなく、ゲートやATMがある奥までへと届き、すべてのカオスに死を与えた。
「二度とぼくとステラとピノアの思い出の場所に近づくな」
レンジは振り返り、もう一度ステラに言った。
「ステラ、君は人だよ。もちろんピノアもね。
人じゃないっていうのは、あいつらや大賢者みたいな奴のことだ」
そして、
「ぼくを好きになってくれたステラが人じゃないわけないよ」
と言った。
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