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第7話「ぷぷるんVSスク水星人ルゥ!」前編
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スク水星人ウルの襲撃から一夜明け、レイタの家は……全然、全く、何一つ、元に戻ってはいなかった。
半壊した天井に、溶けかけの冷蔵庫、焦げたフローリングの床。そして勝手にリビングのソファに居座っているのは、昨日倒したはずのウル。
ぷぷるんに抱きつかれたまま2階の自室から降りてきたレイタは、そんなウルを見ると大きくため息をついた。
「おはよう、ぷぷるん♡」
「おはようなのだ~、ウル~~♡」
「おはようじゃねえよ!なんでお前がうちのリビングでくつろいでんだ!? ゆうべ追い出しただろ!?」
レイタはそう叫んだが、誰も聞いてはいなかった。
ウルは真ん中で裂けたスク水姿のまま、その内側のパッド用ポケットから無限に出てくる仕様らしいタコせんべいをぽりぽり食べており、ぷぷるんはレイタにべったりとくっついたまま。
「ぷぷるん、タコせんべい食べるか?」
「食べるのだ! レイタはウルを追い出したりしてないのだ! レイタはウルがおっぱいから出すタコせんべいの誘惑に負けたのだ!!」
「レイちゃんが、ウルちゃんのおっぱいから出すタコせんべいの誘惑に負けた……?」
レイタはまだ気づいていなかった。
リビングにはウル以外にもうひとり、スマホを片手に彼の母親にいつでも最新の情報をお届けしようとしている黒髪三つ編み赤フレーム眼鏡幼馴染み童顔巨乳美少女がいたことを……
だから、そこに、ドアをぶち破る勢いで突入してきた者が現れたとき、
「マヒルか? マヒルが助けに来てくれたのか!?」
レイタは真っ先に彼女が来てくれたのだと思った。
「レイちゃん? わたしならさっきからずっとウルちゃんの隣にいるよ?」
「わっ! マヒル、いたのか! でも助かったぜ! 話が通じるまともな奴がひとりだけいてくれた!!」
「ねぇ、わたしってそんなに存在感薄いかな? わたしも胸からクッキーとかチョコとか出さないとダメ?」
「やべぇ、聞かれてた!! そんなことないぞ? こいつらが濃すぎるだけ! キャラも存在感も濃すぎると胃もたれするからな! マヒルは俺の天使だ、太陽だ!! いつか母乳を飲ませてくれ!!!」
「……レイちゃんのばか」
「え? なんだって?」
「鈍感にぶちんハーレム系ラノベ主人公……」
「ん? なんだって?」
「そろそろいいか? いいな? いいよな? いくからな?」
わざわざレイタたちのくだらない会話が終わるのを待っていた侵入者は、
「ぷぷるん!! 貴様ぁああああああああッ!!」
そんな怒声と共にリビングに飛び込んできた。
金髪の縦ロール、スクール水着の上にフリルやリボンがたくさんついた大きめのサイズのパーカーを羽織った少女だった。
「また変な奴が来た……もう勘弁してくれよ……」
螺旋状に巻かれた髪が怒りに揺れていた。
おそるおそるひょっこり顔を出し、リビングに入るタイミングを見計らっていたときにはもう、いい奴さが滲み出てしまっていたのだが。
「……ルゥなのだ」
ぷぷるんの声が低くなる。
「もしかして、また敵!? なんかウルちゃんと似てるけど、雰囲気が全然ちがうけど……」
ウルはひどく怯え、マヒルの背中に隠れていた。
「こいつは、スク水星人三姉妹の次女、ルゥなのだ! つまり、ウルのお姉ちゃんなのだ!」
「またスク水星人かよ!!お前ら、一体何人いるんだよ!!」
「三姉妹だから3人なのだ!」
当たり前である。レイタは、まさか当たり前のことをぷぷるんから教えられることになるとは夢にも思わなかった。
「こんな奴がまだあとひとりいるのかよおおおお!」
ルゥはぷぷるんを指さして叫ぶ。
「ウルを倒したからって満足してんじゃねーぞゴラァァ!」
彼女の見た目から典型的な悪役令嬢口調を期待していたレイタは、
「な、なんだと……お嬢様キャラじゃないだと……」
そのスケバン(死語)のような口調に絶句した。
「あたいはお前を許さねえ! なぜなら!」
「女子会でポテチの最後の1枚をぷぷるんが食べたからだろ? ウルから聞いた」
「レーザーやビームを撃ったりして、命の取り合いをするようなことじゃないよね? ね? ぷぷるんちゃん。ウルちゃんもそう思うでしょ?」
「思うのだ!」
「ボクもそう思う……」
「ポテチ1枚で命の取り合い? そんなことをする奴はスク水星にはいやしないよ!」
「言われてるぞ? ウル……」
「ぐぬぬ、いくらお姉ちゃんとはいえ、ボクのことを馬鹿にするのは許さないぞ……! 洗脳して性奴隷の肉便器にしてやる……!」
「やめようね? ウルちゃん。ぷぷるんちゃんにもお姉ちゃんにも、それからわたしにも、そういうことはしちゃだめだよ? 言うのもダメ。」
「わかった……マヒルがそう言うなら……」
「ウルッ! お前、まさかぷぷるんやこんな銀河の片隅の辺境惑星の原住民の言うことに従うつもりか? そうか……偉大なる我らがスク水星を裏切るつもりか?」
「そうじゃないけど……」
「話聞いてたか? お前。ウルがマヒルの言うこと聞かなかったら、お前は実の妹の性奴隷にされるんだぞ?」
「構わねぇよ!! そんな些末なことでひよってる奴がスク水星人にいる? いねぇよなぁ!?」
「ぷぷるん、ウル、もしかしてこいつは馬鹿なのか?」
レイタに問われたぷぷるんとウルは、うんうんと何度も頷いた。つまり、話し合いで解決するのは無理だということだ。
「ちなみにだが、お前は一体何について、ぷぷるんに怒ってるんだ?」
「よく聞いてくれた! ぷぷるんよぉ、忘れたわけねーよなぁ? いいか、耳の穴をかっぽじって聞きな! 『スク水星・未来星交流、年に一度の服だけが溶ける水鉄砲でキャッキャウフフなトーナメント女子会』のとき、お前はわたしのスク水を執拗なまでに溶かし、辱しめたからだッ!!」
「ふ、服だけが溶ける水鉄砲でキャッキャウフフなトーナメント女子会……だと……!?」
是非とも観客席の最前列で観戦したい女子会だった。
仮にもしそれがオリンピックの競技になったなら、いや、むしろゴールデンタイムのテレビ番組の方がいいだろう。
そんな番組が、昭和のまま企業体質が何もアップデートされていなかったことが今年になって判明した某テレビ局あたりで、もしも放送されたなら。
8K以上で100インチ以上、3DやVRにも対応したテレビに買い換えるであろう謎の自信がレイタにはあった。
彼は自分が設定した中二病キャラをすでに放棄してしまっていることに気づいていなかった。
本物のヤバい人間……いや、ヤバい宇宙人を目の前にしたとき、人は自ら課した設定やキャラを簡単に捨ててしまうのだ。
「それは確かに恨むかも……ぷぷるんちゃんが悪いと思う」
「がびーんなのだ……」
「ボクもそう思う……」
「でも、あのときのルゥの水鉄砲、すぐに詰まったのだ……試合前にちゃんとお手入れしてないルゥが悪いのだ!」
「オオイ! 追い討ちかけてんじゃねええ!」
「謝れば許してやったものを……わたしと同じ辱しめをお前にも与えてやる!!」
ルゥはフリルとリボンだらけのパーカーを脱ぎ捨てると、左右の太ももにつけていたホルスターから二丁の水鉄砲を抜いた。
「くらえええええ!! アクア・ツインブレイカァアアア!!」
ピュッ! ピュッ!!
大量の水がリビングに放たれる!!
半壊した天井に、溶けかけの冷蔵庫、焦げたフローリングの床。そして勝手にリビングのソファに居座っているのは、昨日倒したはずのウル。
ぷぷるんに抱きつかれたまま2階の自室から降りてきたレイタは、そんなウルを見ると大きくため息をついた。
「おはよう、ぷぷるん♡」
「おはようなのだ~、ウル~~♡」
「おはようじゃねえよ!なんでお前がうちのリビングでくつろいでんだ!? ゆうべ追い出しただろ!?」
レイタはそう叫んだが、誰も聞いてはいなかった。
ウルは真ん中で裂けたスク水姿のまま、その内側のパッド用ポケットから無限に出てくる仕様らしいタコせんべいをぽりぽり食べており、ぷぷるんはレイタにべったりとくっついたまま。
「ぷぷるん、タコせんべい食べるか?」
「食べるのだ! レイタはウルを追い出したりしてないのだ! レイタはウルがおっぱいから出すタコせんべいの誘惑に負けたのだ!!」
「レイちゃんが、ウルちゃんのおっぱいから出すタコせんべいの誘惑に負けた……?」
レイタはまだ気づいていなかった。
リビングにはウル以外にもうひとり、スマホを片手に彼の母親にいつでも最新の情報をお届けしようとしている黒髪三つ編み赤フレーム眼鏡幼馴染み童顔巨乳美少女がいたことを……
だから、そこに、ドアをぶち破る勢いで突入してきた者が現れたとき、
「マヒルか? マヒルが助けに来てくれたのか!?」
レイタは真っ先に彼女が来てくれたのだと思った。
「レイちゃん? わたしならさっきからずっとウルちゃんの隣にいるよ?」
「わっ! マヒル、いたのか! でも助かったぜ! 話が通じるまともな奴がひとりだけいてくれた!!」
「ねぇ、わたしってそんなに存在感薄いかな? わたしも胸からクッキーとかチョコとか出さないとダメ?」
「やべぇ、聞かれてた!! そんなことないぞ? こいつらが濃すぎるだけ! キャラも存在感も濃すぎると胃もたれするからな! マヒルは俺の天使だ、太陽だ!! いつか母乳を飲ませてくれ!!!」
「……レイちゃんのばか」
「え? なんだって?」
「鈍感にぶちんハーレム系ラノベ主人公……」
「ん? なんだって?」
「そろそろいいか? いいな? いいよな? いくからな?」
わざわざレイタたちのくだらない会話が終わるのを待っていた侵入者は、
「ぷぷるん!! 貴様ぁああああああああッ!!」
そんな怒声と共にリビングに飛び込んできた。
金髪の縦ロール、スクール水着の上にフリルやリボンがたくさんついた大きめのサイズのパーカーを羽織った少女だった。
「また変な奴が来た……もう勘弁してくれよ……」
螺旋状に巻かれた髪が怒りに揺れていた。
おそるおそるひょっこり顔を出し、リビングに入るタイミングを見計らっていたときにはもう、いい奴さが滲み出てしまっていたのだが。
「……ルゥなのだ」
ぷぷるんの声が低くなる。
「もしかして、また敵!? なんかウルちゃんと似てるけど、雰囲気が全然ちがうけど……」
ウルはひどく怯え、マヒルの背中に隠れていた。
「こいつは、スク水星人三姉妹の次女、ルゥなのだ! つまり、ウルのお姉ちゃんなのだ!」
「またスク水星人かよ!!お前ら、一体何人いるんだよ!!」
「三姉妹だから3人なのだ!」
当たり前である。レイタは、まさか当たり前のことをぷぷるんから教えられることになるとは夢にも思わなかった。
「こんな奴がまだあとひとりいるのかよおおおお!」
ルゥはぷぷるんを指さして叫ぶ。
「ウルを倒したからって満足してんじゃねーぞゴラァァ!」
彼女の見た目から典型的な悪役令嬢口調を期待していたレイタは、
「な、なんだと……お嬢様キャラじゃないだと……」
そのスケバン(死語)のような口調に絶句した。
「あたいはお前を許さねえ! なぜなら!」
「女子会でポテチの最後の1枚をぷぷるんが食べたからだろ? ウルから聞いた」
「レーザーやビームを撃ったりして、命の取り合いをするようなことじゃないよね? ね? ぷぷるんちゃん。ウルちゃんもそう思うでしょ?」
「思うのだ!」
「ボクもそう思う……」
「ポテチ1枚で命の取り合い? そんなことをする奴はスク水星にはいやしないよ!」
「言われてるぞ? ウル……」
「ぐぬぬ、いくらお姉ちゃんとはいえ、ボクのことを馬鹿にするのは許さないぞ……! 洗脳して性奴隷の肉便器にしてやる……!」
「やめようね? ウルちゃん。ぷぷるんちゃんにもお姉ちゃんにも、それからわたしにも、そういうことはしちゃだめだよ? 言うのもダメ。」
「わかった……マヒルがそう言うなら……」
「ウルッ! お前、まさかぷぷるんやこんな銀河の片隅の辺境惑星の原住民の言うことに従うつもりか? そうか……偉大なる我らがスク水星を裏切るつもりか?」
「そうじゃないけど……」
「話聞いてたか? お前。ウルがマヒルの言うこと聞かなかったら、お前は実の妹の性奴隷にされるんだぞ?」
「構わねぇよ!! そんな些末なことでひよってる奴がスク水星人にいる? いねぇよなぁ!?」
「ぷぷるん、ウル、もしかしてこいつは馬鹿なのか?」
レイタに問われたぷぷるんとウルは、うんうんと何度も頷いた。つまり、話し合いで解決するのは無理だということだ。
「ちなみにだが、お前は一体何について、ぷぷるんに怒ってるんだ?」
「よく聞いてくれた! ぷぷるんよぉ、忘れたわけねーよなぁ? いいか、耳の穴をかっぽじって聞きな! 『スク水星・未来星交流、年に一度の服だけが溶ける水鉄砲でキャッキャウフフなトーナメント女子会』のとき、お前はわたしのスク水を執拗なまでに溶かし、辱しめたからだッ!!」
「ふ、服だけが溶ける水鉄砲でキャッキャウフフなトーナメント女子会……だと……!?」
是非とも観客席の最前列で観戦したい女子会だった。
仮にもしそれがオリンピックの競技になったなら、いや、むしろゴールデンタイムのテレビ番組の方がいいだろう。
そんな番組が、昭和のまま企業体質が何もアップデートされていなかったことが今年になって判明した某テレビ局あたりで、もしも放送されたなら。
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「それは確かに恨むかも……ぷぷるんちゃんが悪いと思う」
「がびーんなのだ……」
「ボクもそう思う……」
「でも、あのときのルゥの水鉄砲、すぐに詰まったのだ……試合前にちゃんとお手入れしてないルゥが悪いのだ!」
「オオイ! 追い討ちかけてんじゃねええ!」
「謝れば許してやったものを……わたしと同じ辱しめをお前にも与えてやる!!」
ルゥはフリルとリボンだらけのパーカーを脱ぎ捨てると、左右の太ももにつけていたホルスターから二丁の水鉄砲を抜いた。
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