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第8話「ぷぷるんVSスク水星人ルゥ!」後編
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「やめろおおおお!! そこまだ昨日のレーザーで焦げてるとこおおお!! その水鉄砲、服溶かすんだろおおお!!」
「レイタ、大丈夫なのだ。あの水鉄砲で溶けるのは服だけなのだ! それから、ルゥ! ルゥがその気ならぷぷるんも撃つのだ!」
ぷぷるんは冷蔵庫からペットボトルを取り出し、キャップに穴をあけて水を噴射する!
「しょっぼ!! 水鉄砲持ってないのかよ!!」
どうやらぷぷるんの一手目の攻撃は冷蔵庫や冷凍庫の中身と決まっているらしい。もう少しマシな攻撃を思い付いて欲しかった。あと、食べ物や飲み物を無駄にしないでほしかった。
もちろんそんな攻撃は、ルゥには簡単に、しかも華麗に避けられてしまった。華麗すぎるくらいのバク転だった。
炭酸でもないペットボトルから噴射されたただの「南ア○プスの天然水」を、わざわざバク転をして回避する意味があったのかどうかは、レイタにはわからなかった。きっと彼女たち宇宙人にしかわからないことのだろう。たぶん、意味などなかった。
「ハッ、そんな地球人の武器で勝てると思ったか!?」
「武器じゃねーよ!? 飲み物だよ!!」
「クッ……ぷぷるんは、戦いでは勝てなくても、心で勝つのだ……!」
「なにカッコつけてんだ貴様あああ!!」
ぶっしゃあああ!!!!
ルゥの水鉄砲がぷぷるんに命中した。
彼女が着ていたレイタのTシャツは、服だけを溶かす水でビショビショになり徐々に溶けていく。
いや、それはレイタのTシャツなどではなかった。
「オオイ! それ、昔、小○哲哉が逮捕された時に着てた、ユ○クロのガ○ダムコラボTシャツじゃねーか!! 親父が大事に額に入れて飾ってたやつだろ!?」
レイタの父は、その水陸両用モ○ルスーツ『ズ○ック』が描かれたTシャツを、まるでスポーツ好きにとっての有名選手のサイン入りユニフォームのように、あるいは先祖代々の家宝のように大切にしていた。
どうやら、彼の父は若い頃生粋の2ちゃんねらーだったらしい。今から20年ほど前、レイタが産まれる前、超有名人だった小○哲哉が逮捕されただけではなく、ユ○クロのガ○ダムコラボTシャツを着ていたために、2ちゃんねるが軽いお祭り騒ぎになったことがあったという。その時、すぐにネット販売分が完売したそのTシャツを父は偶然手に入れることができたと聞いたことがあった。
「そうなのだ……ゆうべ、レイタが寝た後に、レイタのパパの書斎で見つけたのだ……でも、まさかこんなことになるなんて思いもよらなかったのだ……」
「ちょっと、ぷぷるんちゃん! ブラつけてないの? 全部丸見えになってるんだけど!? とりあえず胸を隠して! あと、股間も!! えっ、まだ生えてないの!?」
何が生えていなかったのかは、あえて言及するまでもないだろう。
「未来星人は生まれてすぐに全身永久脱毛されるのだ……だから、みんなアルプスの少女ハイジニーナなのだ……」
「とりあえず、アルプスの少女に謝ろうか」
「家○教師のト○イのCMの方がハイジたちを冒涜してるからいいのだ……」
「来たばっかりなのになんで地球のことそんなに詳しいんだよ!? 俺もそれずっと思ってたわ!」
「胸も股間も隠してる暇なんてないのだ……だからマヒルがぷぷるんの代わりに隠してくれると助かるのだ……」
「わかった……でも、それだとぷぷるんちゃんが戦いにくくなるから、とりあえずレイちゃんの両目を潰しておくね」
「頼んだのだ! マヒルはウルと違って頼りになる奴なのだ!」
「まかせて!!」
「ボクがやる! ボクだってぷぷるんの役に立ちたい!!」
「ヒェッ!!」
レイタが身構えたときには、すでにもう遅かった。
ウルの両手の指が、彼の左右の眼球に突き刺さっていた。
「あの……マヒルさん?」
「あ……うん……何……?」
「これ、ぼくの目って大丈夫なんでしょうか……?」
「わかんない……どうしよう……ウルちゃん、ほんとにレイちゃんの両目潰しちゃった……」
「もしかして、グロ映像……?」
「うん……もしかしなくても……」
「あっちはエロだけど、こっちはグロって感じ……? エログロナンセンス?」
「うん……さすがのわたしも直視できないレベル……」
「目潰し攻撃って、ホントに眼球潰したりはしないよね? 普通催涙スプレーとかだよね?」
「ウル! ぷぷるんのレイタに何してくれたのだ!?」
「ごめん、ぷぷるん、マヒル……ボク、本当にレイタの目を潰してもいいんだと思って……」
「一番の被害者にまず謝ろうな!?」
「困った奴なのだ! あとで未来星に代わってお仕置きしてやるのだ!!」
「お仕置き!? ぷぷるんがボクに!!? ほんとにしてくれるの!?」
「何を喜んでるのだ! ぷぷるんはウルが怖いのだ!!」
「よくやった、ウル! その地球人がぷぷるんの弱点だったというわけか! 今なら勝てる! あたいは今日こそぷぷるんに勝ってみせる!!」
「え!? ボク、そんなつもりじゃ……」
「ごめんね……レイちゃんの面倒はわたしが一生みるからね……」
「マヒル……ありがとう……」
「ぷぷるんはルゥのこと、絶対に許さないのだ!! ウルの持ってる水着で洗脳してやるのだ!!!」
「やれるもんならやってみな! もう一度喰らえ! アクア・ツインバスタァアアア!!」
水! さらに水!
「ひゃああああ! お腹が冷たいのだ~!」
「ハッ、この技が効かねぇ奴は、スク水星にも未来星にもいねぇんだよ!!」
しかし、ぷぷるんはにやりと笑った、らしい。レイタにはその顔を見ることは出来なかったが。
「だけど、ルゥの水鉄砲、そろそろ詰まる頃なのだ~♡」
「は? んなわけ……」
カチャ、カチャ。
「……あれ? ホントに水が出ない!? 嘘でしょ!?」
「ふっふっふ、ぷぷるんがさっきこっそりルゥの水鉄砲が詰まるように細工しておいたのだ!」
「汚ねぇええええええ!!!」
一体いつの間にそんな細工をしたのかは、きっと考えてはいけないことなのだろう。だって、彼女たちは地球人ではないのだから。特にぷぷるんは未来星というよくわからない星から来た存在だった。
隙だらけになったルゥに、ウルがスク水から取り出したタコせんべいを片手に一言。
「おねえちゃんも負けちゃったね。ぷぷるんに」
「ちょ、おま……裏切ってんじゃねぇえええ!!!」
そのままルゥはバランスを崩してスッテンコロリンした。水浸しの床で豪快に滑って尻もちをつく。当然その水は服だけを溶かす水だった。
「ううっ……あたいのスク水が溶けていく……まさか、ぷぷるんにあたいが二度も敗れるとは……!」
スク水が溶け涙目になっていたルゥに、ぷぷるんはそっとハンカチを差し出した。
「ぷぷるん、ルゥと仲直りしたいのだ~。レイタのおうちに一緒に住むのだ~♡」
「は? なんで!? なんで!? なんでぇぇえええ!!」
困惑するレイタとマヒルをよそに、ふたりは裸で抱き合っていた。
「……しょ、しょうがないわね。わたしの水鉄砲、また詰まっちゃっただけだし。別に負けたわけじゃないから、ここに住んでやってもいいけど? でも、あんたのためじゃないんだからね!?」
「はいはい、ツンデレ出た~!」
「うっさい!!」
こうして、レイタの家には未来星人がひとり、スク水星人がふたり、居座ることとなった。
家の床が抜けるのも、時間の問題かもしれない。
ちなみに、ウルに潰されたはずのレイタの両目は、何故か小一時間も経たずに治った。
――次回、「長女、ミズキ襲来!」無表情の最強スク水ガール、現る!!
「レイタ、大丈夫なのだ。あの水鉄砲で溶けるのは服だけなのだ! それから、ルゥ! ルゥがその気ならぷぷるんも撃つのだ!」
ぷぷるんは冷蔵庫からペットボトルを取り出し、キャップに穴をあけて水を噴射する!
「しょっぼ!! 水鉄砲持ってないのかよ!!」
どうやらぷぷるんの一手目の攻撃は冷蔵庫や冷凍庫の中身と決まっているらしい。もう少しマシな攻撃を思い付いて欲しかった。あと、食べ物や飲み物を無駄にしないでほしかった。
もちろんそんな攻撃は、ルゥには簡単に、しかも華麗に避けられてしまった。華麗すぎるくらいのバク転だった。
炭酸でもないペットボトルから噴射されたただの「南ア○プスの天然水」を、わざわざバク転をして回避する意味があったのかどうかは、レイタにはわからなかった。きっと彼女たち宇宙人にしかわからないことのだろう。たぶん、意味などなかった。
「ハッ、そんな地球人の武器で勝てると思ったか!?」
「武器じゃねーよ!? 飲み物だよ!!」
「クッ……ぷぷるんは、戦いでは勝てなくても、心で勝つのだ……!」
「なにカッコつけてんだ貴様あああ!!」
ぶっしゃあああ!!!!
ルゥの水鉄砲がぷぷるんに命中した。
彼女が着ていたレイタのTシャツは、服だけを溶かす水でビショビショになり徐々に溶けていく。
いや、それはレイタのTシャツなどではなかった。
「オオイ! それ、昔、小○哲哉が逮捕された時に着てた、ユ○クロのガ○ダムコラボTシャツじゃねーか!! 親父が大事に額に入れて飾ってたやつだろ!?」
レイタの父は、その水陸両用モ○ルスーツ『ズ○ック』が描かれたTシャツを、まるでスポーツ好きにとっての有名選手のサイン入りユニフォームのように、あるいは先祖代々の家宝のように大切にしていた。
どうやら、彼の父は若い頃生粋の2ちゃんねらーだったらしい。今から20年ほど前、レイタが産まれる前、超有名人だった小○哲哉が逮捕されただけではなく、ユ○クロのガ○ダムコラボTシャツを着ていたために、2ちゃんねるが軽いお祭り騒ぎになったことがあったという。その時、すぐにネット販売分が完売したそのTシャツを父は偶然手に入れることができたと聞いたことがあった。
「そうなのだ……ゆうべ、レイタが寝た後に、レイタのパパの書斎で見つけたのだ……でも、まさかこんなことになるなんて思いもよらなかったのだ……」
「ちょっと、ぷぷるんちゃん! ブラつけてないの? 全部丸見えになってるんだけど!? とりあえず胸を隠して! あと、股間も!! えっ、まだ生えてないの!?」
何が生えていなかったのかは、あえて言及するまでもないだろう。
「未来星人は生まれてすぐに全身永久脱毛されるのだ……だから、みんなアルプスの少女ハイジニーナなのだ……」
「とりあえず、アルプスの少女に謝ろうか」
「家○教師のト○イのCMの方がハイジたちを冒涜してるからいいのだ……」
「来たばっかりなのになんで地球のことそんなに詳しいんだよ!? 俺もそれずっと思ってたわ!」
「胸も股間も隠してる暇なんてないのだ……だからマヒルがぷぷるんの代わりに隠してくれると助かるのだ……」
「わかった……でも、それだとぷぷるんちゃんが戦いにくくなるから、とりあえずレイちゃんの両目を潰しておくね」
「頼んだのだ! マヒルはウルと違って頼りになる奴なのだ!」
「まかせて!!」
「ボクがやる! ボクだってぷぷるんの役に立ちたい!!」
「ヒェッ!!」
レイタが身構えたときには、すでにもう遅かった。
ウルの両手の指が、彼の左右の眼球に突き刺さっていた。
「あの……マヒルさん?」
「あ……うん……何……?」
「これ、ぼくの目って大丈夫なんでしょうか……?」
「わかんない……どうしよう……ウルちゃん、ほんとにレイちゃんの両目潰しちゃった……」
「もしかして、グロ映像……?」
「うん……もしかしなくても……」
「あっちはエロだけど、こっちはグロって感じ……? エログロナンセンス?」
「うん……さすがのわたしも直視できないレベル……」
「目潰し攻撃って、ホントに眼球潰したりはしないよね? 普通催涙スプレーとかだよね?」
「ウル! ぷぷるんのレイタに何してくれたのだ!?」
「ごめん、ぷぷるん、マヒル……ボク、本当にレイタの目を潰してもいいんだと思って……」
「一番の被害者にまず謝ろうな!?」
「困った奴なのだ! あとで未来星に代わってお仕置きしてやるのだ!!」
「お仕置き!? ぷぷるんがボクに!!? ほんとにしてくれるの!?」
「何を喜んでるのだ! ぷぷるんはウルが怖いのだ!!」
「よくやった、ウル! その地球人がぷぷるんの弱点だったというわけか! 今なら勝てる! あたいは今日こそぷぷるんに勝ってみせる!!」
「え!? ボク、そんなつもりじゃ……」
「ごめんね……レイちゃんの面倒はわたしが一生みるからね……」
「マヒル……ありがとう……」
「ぷぷるんはルゥのこと、絶対に許さないのだ!! ウルの持ってる水着で洗脳してやるのだ!!!」
「やれるもんならやってみな! もう一度喰らえ! アクア・ツインバスタァアアア!!」
水! さらに水!
「ひゃああああ! お腹が冷たいのだ~!」
「ハッ、この技が効かねぇ奴は、スク水星にも未来星にもいねぇんだよ!!」
しかし、ぷぷるんはにやりと笑った、らしい。レイタにはその顔を見ることは出来なかったが。
「だけど、ルゥの水鉄砲、そろそろ詰まる頃なのだ~♡」
「は? んなわけ……」
カチャ、カチャ。
「……あれ? ホントに水が出ない!? 嘘でしょ!?」
「ふっふっふ、ぷぷるんがさっきこっそりルゥの水鉄砲が詰まるように細工しておいたのだ!」
「汚ねぇええええええ!!!」
一体いつの間にそんな細工をしたのかは、きっと考えてはいけないことなのだろう。だって、彼女たちは地球人ではないのだから。特にぷぷるんは未来星というよくわからない星から来た存在だった。
隙だらけになったルゥに、ウルがスク水から取り出したタコせんべいを片手に一言。
「おねえちゃんも負けちゃったね。ぷぷるんに」
「ちょ、おま……裏切ってんじゃねぇえええ!!!」
そのままルゥはバランスを崩してスッテンコロリンした。水浸しの床で豪快に滑って尻もちをつく。当然その水は服だけを溶かす水だった。
「ううっ……あたいのスク水が溶けていく……まさか、ぷぷるんにあたいが二度も敗れるとは……!」
スク水が溶け涙目になっていたルゥに、ぷぷるんはそっとハンカチを差し出した。
「ぷぷるん、ルゥと仲直りしたいのだ~。レイタのおうちに一緒に住むのだ~♡」
「は? なんで!? なんで!? なんでぇぇえええ!!」
困惑するレイタとマヒルをよそに、ふたりは裸で抱き合っていた。
「……しょ、しょうがないわね。わたしの水鉄砲、また詰まっちゃっただけだし。別に負けたわけじゃないから、ここに住んでやってもいいけど? でも、あんたのためじゃないんだからね!?」
「はいはい、ツンデレ出た~!」
「うっさい!!」
こうして、レイタの家には未来星人がひとり、スク水星人がふたり、居座ることとなった。
家の床が抜けるのも、時間の問題かもしれない。
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