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第33話「未来星人絶滅計画なのだ!?」
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スポブラ星人は上半身がスポブラだけで、パンツはサ○リオのキャラもの。ただそれだけ。服は着ていなかった。
ランドセル星人にいたっては、胸の先端に絆創膏を貼り、プ○キュアのパンツを履いてランドセルを背負っているだけである。
いずれも高校生か、下手したら大学生くらいの女の子ばかりであり、しかも発育が非常によかった。
完全に歩くわいせつ物だった。
歩くわいせつ物が、自分の家の玄関のドアが開いた状態で、見事に陳列され、外から丸見えになっていた。
何年か前にマヒルとプリクラを撮ったときのことを、レイタはふと思い出した。
小学校の卒業式の後か、中学校の入学式の後に立ち寄ったゲームセンターでのことだったと思う。
撮影を終え、プリントされたシールが出てくる場所にふたりが行くと、モニターにはプリント中と出ているにも関わらず、シールがすでにあった。
マヒルは、不思議そうにそれを手に取ると絶句した。
どうした? とレイタがそれを覗き込む。
そこに写っていたのは、ふたりの母親くらいの年の、ワガママボディという名の、よくお太りになられたオバサ……オネエサンの全裸だった。
ガチ全裸のマジ全裸だった。
マヒルは泣きだしてしまい、レイタは自分たちのプリクラが出てくるのを待つと、彼女の手を引いて店のカウンターに行き、大学生くらいのアルバイトかフリーターらしき女性店員にそれを落とし物として届けた。
もちろん裏返した状態で。
今思えば、プリクラのすぐ近くにあったハサミコーナーのゴミ箱に捨てるべきものだったのだろう。
店員には落とし物がいつどこで拾われたものなのかをノートに記録する必要があったらしく、彼女はそれを何も知らずにめくってしまった。
さすがに泣きはしなかったが、声にならない悲鳴を上げ、そばにいた社員らしき男性に助けを求めた。
その男性もまた絶句した後、インカムで店中のアルバイトたちを集めた。
まるでそれは、他人に見せれば自分の命だけは助かるような、そういう代物のような扱いだった。
大人たちが見ても、エロいとかそういう話ではもはやなく、ただただ怖いものだったのだ。
今、レイタの目の前にいる四人組もまた、エロいというよりは怖い。
エロとは、ひとつ間違えばホラーに、特級呪物や厄ネタになりえるのである。
ふざけるにもほどがある格好だったが、彼女たちの目はまったく笑ってはいなかった。
ホラー映画に出てくる幽霊や化け物のようなものだ。笑っていたら余計怖かっただろう。
現にひとりだけ、いちごパンツ星人だけはニコニコと笑っていたが、本当に怖かった。
「……排除対象、在経レイタ。これより作戦行動開始。対象をすみやかに排除する」
そして、彼女たちの狙いは、どうやらぷぷるんではなく、レイタのようだった。
「出たな、女児服星人! レイタはやらせないのだ!」
ぷぷるんが飛び出した。
その手には、見たこともない形をしたヨーヨーがあった。
おそらく未来星のオモチャか何かだろう。ウルの私物でスク水星のオモチャかもしれない。
「あ、有名なんだ……女児服星人って……」
異端者が自分の方だったと知ったときの絶望感はすごかった。
「負けるわけにはいかないのだ! ヨーヨー、モードチェンジ! ぷぷるん・スーパーフリルモード!」
ド派手な音と共に、ヨーヨーがパラソル型に変形し、キラキラと輝きだす。
「それ、最初から傘の形で出せばよく……」「きゃあーっ☆ それちょーかわいいーっ!」
いちごパンツ星人・100%チラにレイタのツッコミがかき消される。
ぷぷるんのあまりのかわいさにチラからは拍手喝采が送られていたが、もちろんこれは戦闘、いや、地球を舞台にした惑星間代理戦争である。
一触即発の空気のなか、ランドセル星人・セルンが低い声で囁く。
「滅亡の危機にあった未来星は、あと数ヶ月で星の核が死に、滅びるはずだった……だが、在経レイタ、おまえがそれを止めた。そうだな?」
「……なんの話だ?」
「調べはついている。おまえが不老不死の力、星の核と一体化することさえも可能な『アリフ』の力を持っていることもな」
一応シラを切ってみたが、どうやら無駄だったらしい。
「だから――排除する。おまえを、ここで、ぷぷるんと共に」
一斉に襲いかかってくる異星人四人組!
「仕方ねぇ。ぷぷるん、いくぞ!」
「当然なのだーっ!」
キラキラとフリルが舞い、ランドセルが飛び、スポブラが唸り、いちごパンツが踊る。
「スポブラといちごパンツ、脱いでんじゃねー!!」
地球の住宅街に広がる、最もカオスで最もキュートで、最も破壊的なバトルが、今始まった!
バキィッ!
ヨーヨー型パラソルとランドセル型シールドが空中で激突!
衝撃波が周囲に広がり、レイタの家がゆらゆらと揺れた。
「おまえら、本気でうちを破壊する気かよ!?」
レイタが叫ぶ。だが敵は手加減する気など一切ない。
「こんな原始的な未開惑星に住む原住民でありながら、未来星や未来星人を守る存在。それが今のあなたなんでしょう? だから――あなたも排除対象なの」
女児服星人ジョフクは、冷たい目でレイタを見つめる。
「えっ……俺が?」
「そうだよぉ~? 君が“未来星の滅亡”を止めちゃったからね~♪」
いちごパンツ星人100%チラが、ぴょんっと跳ねながら言った。
「滅亡の運命が固定されていれば、技術だけ吸い上げて、あとはポイできたのに~☆」
「……なんだそれ」
レイタの顔が、引きつる。
ぷぷるんも目を見開いた。
「どういうことなのだ!?」
スポブラ星人ポプラが肩をすくめて言う。
「スク水星、ブルマー星、そして女児服星……『ブラック三連星連合』の上層部は、未来星に対して『未来星人絶滅計画』を進行中だった」
「未来星が滅ぶのを待って、生き残りを移民として引き取るフリをして、科学技術だけ奪ったら虐殺する予定だったのにね」
「お前ら、何を言ってるんだ?」
レイタの声が震える。
「残念だけど、それが現実よ。あなたたちのお友達のスク水星人やブルマー星人も、わたしたちと同じ使命を帯びてたはずなんだけど。もしかして、聞いてない?」
初耳だった。
ウルやルゥは、女子会のポテチの最後の1枚をぷぷるんが勝手に食べたとか、服だけが溶ける水鉄砲を使った大会でぷぷるんに執拗にスク水を溶かされたとか言っていたが、あれは本当の使命を隠すための偽りの理由だったのかもしれない。
マルブはどうだろう。彼女はブルマー星人としてではなく、『大銀河ポニーテール協会』の会員としての活動を優先していた。あれも、本来の使命を隠すためだったとしたら。
敵は目の前にいる4人だけではない。
これだけの騒ぎになっているのに、ウルは一向に2階から降りてこない。
いつもならとっくに朝食を食べにおしかけて来ているはずのルゥやマルブの姿もなかった。
彼女たちは、レイタやぷぷるんの仲間になったふりをしていただけなのかもしれない。
レイタの頭の中には、そんな嫌なことばかりが浮かんでいた。
「『アリフ』の秘薬や力を求めてこの星に向かったぷぷるんは、『ブラック三連星連合』による排除命令の第一対象だった。でも彼女じゃ未来星を救えなかった」
ジョフクが静かに言った。
「だから――あなた、在経レイタ。
どういうカラクリか知らないけれど、未来星を救ってしまったあなたが、我々にとって、今は『もっとも危険な存在』なのよ」
ドクン、とレイタの心臓が跳ねた。
ランドセル星人にいたっては、胸の先端に絆創膏を貼り、プ○キュアのパンツを履いてランドセルを背負っているだけである。
いずれも高校生か、下手したら大学生くらいの女の子ばかりであり、しかも発育が非常によかった。
完全に歩くわいせつ物だった。
歩くわいせつ物が、自分の家の玄関のドアが開いた状態で、見事に陳列され、外から丸見えになっていた。
何年か前にマヒルとプリクラを撮ったときのことを、レイタはふと思い出した。
小学校の卒業式の後か、中学校の入学式の後に立ち寄ったゲームセンターでのことだったと思う。
撮影を終え、プリントされたシールが出てくる場所にふたりが行くと、モニターにはプリント中と出ているにも関わらず、シールがすでにあった。
マヒルは、不思議そうにそれを手に取ると絶句した。
どうした? とレイタがそれを覗き込む。
そこに写っていたのは、ふたりの母親くらいの年の、ワガママボディという名の、よくお太りになられたオバサ……オネエサンの全裸だった。
ガチ全裸のマジ全裸だった。
マヒルは泣きだしてしまい、レイタは自分たちのプリクラが出てくるのを待つと、彼女の手を引いて店のカウンターに行き、大学生くらいのアルバイトかフリーターらしき女性店員にそれを落とし物として届けた。
もちろん裏返した状態で。
今思えば、プリクラのすぐ近くにあったハサミコーナーのゴミ箱に捨てるべきものだったのだろう。
店員には落とし物がいつどこで拾われたものなのかをノートに記録する必要があったらしく、彼女はそれを何も知らずにめくってしまった。
さすがに泣きはしなかったが、声にならない悲鳴を上げ、そばにいた社員らしき男性に助けを求めた。
その男性もまた絶句した後、インカムで店中のアルバイトたちを集めた。
まるでそれは、他人に見せれば自分の命だけは助かるような、そういう代物のような扱いだった。
大人たちが見ても、エロいとかそういう話ではもはやなく、ただただ怖いものだったのだ。
今、レイタの目の前にいる四人組もまた、エロいというよりは怖い。
エロとは、ひとつ間違えばホラーに、特級呪物や厄ネタになりえるのである。
ふざけるにもほどがある格好だったが、彼女たちの目はまったく笑ってはいなかった。
ホラー映画に出てくる幽霊や化け物のようなものだ。笑っていたら余計怖かっただろう。
現にひとりだけ、いちごパンツ星人だけはニコニコと笑っていたが、本当に怖かった。
「……排除対象、在経レイタ。これより作戦行動開始。対象をすみやかに排除する」
そして、彼女たちの狙いは、どうやらぷぷるんではなく、レイタのようだった。
「出たな、女児服星人! レイタはやらせないのだ!」
ぷぷるんが飛び出した。
その手には、見たこともない形をしたヨーヨーがあった。
おそらく未来星のオモチャか何かだろう。ウルの私物でスク水星のオモチャかもしれない。
「あ、有名なんだ……女児服星人って……」
異端者が自分の方だったと知ったときの絶望感はすごかった。
「負けるわけにはいかないのだ! ヨーヨー、モードチェンジ! ぷぷるん・スーパーフリルモード!」
ド派手な音と共に、ヨーヨーがパラソル型に変形し、キラキラと輝きだす。
「それ、最初から傘の形で出せばよく……」「きゃあーっ☆ それちょーかわいいーっ!」
いちごパンツ星人・100%チラにレイタのツッコミがかき消される。
ぷぷるんのあまりのかわいさにチラからは拍手喝采が送られていたが、もちろんこれは戦闘、いや、地球を舞台にした惑星間代理戦争である。
一触即発の空気のなか、ランドセル星人・セルンが低い声で囁く。
「滅亡の危機にあった未来星は、あと数ヶ月で星の核が死に、滅びるはずだった……だが、在経レイタ、おまえがそれを止めた。そうだな?」
「……なんの話だ?」
「調べはついている。おまえが不老不死の力、星の核と一体化することさえも可能な『アリフ』の力を持っていることもな」
一応シラを切ってみたが、どうやら無駄だったらしい。
「だから――排除する。おまえを、ここで、ぷぷるんと共に」
一斉に襲いかかってくる異星人四人組!
「仕方ねぇ。ぷぷるん、いくぞ!」
「当然なのだーっ!」
キラキラとフリルが舞い、ランドセルが飛び、スポブラが唸り、いちごパンツが踊る。
「スポブラといちごパンツ、脱いでんじゃねー!!」
地球の住宅街に広がる、最もカオスで最もキュートで、最も破壊的なバトルが、今始まった!
バキィッ!
ヨーヨー型パラソルとランドセル型シールドが空中で激突!
衝撃波が周囲に広がり、レイタの家がゆらゆらと揺れた。
「おまえら、本気でうちを破壊する気かよ!?」
レイタが叫ぶ。だが敵は手加減する気など一切ない。
「こんな原始的な未開惑星に住む原住民でありながら、未来星や未来星人を守る存在。それが今のあなたなんでしょう? だから――あなたも排除対象なの」
女児服星人ジョフクは、冷たい目でレイタを見つめる。
「えっ……俺が?」
「そうだよぉ~? 君が“未来星の滅亡”を止めちゃったからね~♪」
いちごパンツ星人100%チラが、ぴょんっと跳ねながら言った。
「滅亡の運命が固定されていれば、技術だけ吸い上げて、あとはポイできたのに~☆」
「……なんだそれ」
レイタの顔が、引きつる。
ぷぷるんも目を見開いた。
「どういうことなのだ!?」
スポブラ星人ポプラが肩をすくめて言う。
「スク水星、ブルマー星、そして女児服星……『ブラック三連星連合』の上層部は、未来星に対して『未来星人絶滅計画』を進行中だった」
「未来星が滅ぶのを待って、生き残りを移民として引き取るフリをして、科学技術だけ奪ったら虐殺する予定だったのにね」
「お前ら、何を言ってるんだ?」
レイタの声が震える。
「残念だけど、それが現実よ。あなたたちのお友達のスク水星人やブルマー星人も、わたしたちと同じ使命を帯びてたはずなんだけど。もしかして、聞いてない?」
初耳だった。
ウルやルゥは、女子会のポテチの最後の1枚をぷぷるんが勝手に食べたとか、服だけが溶ける水鉄砲を使った大会でぷぷるんに執拗にスク水を溶かされたとか言っていたが、あれは本当の使命を隠すための偽りの理由だったのかもしれない。
マルブはどうだろう。彼女はブルマー星人としてではなく、『大銀河ポニーテール協会』の会員としての活動を優先していた。あれも、本来の使命を隠すためだったとしたら。
敵は目の前にいる4人だけではない。
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彼女たちは、レイタやぷぷるんの仲間になったふりをしていただけなのかもしれない。
レイタの頭の中には、そんな嫌なことばかりが浮かんでいた。
「『アリフ』の秘薬や力を求めてこの星に向かったぷぷるんは、『ブラック三連星連合』による排除命令の第一対象だった。でも彼女じゃ未来星を救えなかった」
ジョフクが静かに言った。
「だから――あなた、在経レイタ。
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