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第45話「君の名前を思い出す星で」
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チ・クビ・マックロイを倒した瞬間、世界の空気が変わった。
まるで、長く続いていた“ウソ”が、ようやく終わったかのように。
レイタの頭の奥に、なにかが“流れ込んで”くる。
走る音。笑い声。夕焼け。なぜか、こたつに将棋。カレーの入ったタッパー。
――そして、あの子の笑顔。
「レイタくん、わたし……本当に楽しかったんだよ」
その声が、胸を貫いた。
ぷぷるんも、マヒルも、ウルも、ルゥも――
次々に記憶を思い出し、絶望に打ちひしがれる。
レイタたちは、自分たちが“ミズキ”という少女を、守るどころか――
自らの手で殺してしまったことを、ようやく理解した。
「うそだろ……なんで、なんで忘れてたんだよ……!」
ルゥが震える声でつぶやく。
「お姉ちゃん……わたしたち、本当に……」
誰も、涙を止めることができなかった。
そして、誰ともなく、ふと気づく。
「……あれ? マルブって、どこ行ったの?」
全員が、顔を見合わせる。
「戦ってた……っけ?」
「いや、でも、あいつ……確か、途中までは……」
そこには、姿も声もない。
でも、“記憶”だけは、ちゃんと残っている。
ただ、いつからいなくなったのか、誰も思い出せなかった――
「マルブって……いつからいなかったっけ?」
誰かがつぶやいたその一言で、場の空気が変わった。
哀しみの余韻に包まれていたはずの仲間たちが、困惑と違和感の波に呑まれていく。
「おかしいのだ。マルブのことは、ちゃんと覚えてるのだ……」
ぷぷるんが首をかしげる。
「最後に見たのって、いつだ? さっきの奴との戦いの前には……いたよな?」
「たしか、ミズキと戦ってる途中からもういなかった気が……」
マヒルの声が揺れる。
「でも、忘れてたわけじゃない……ミズキのときとは違う。これって……」
その時だった。
「やっほー! おひさ~! って、そんなにおひさなわけあるかい! みんな元気してた~!?」
空の裂け目から、ド派手なエフェクトをまとって“あいつ”が降ってきた。
ピンクのブルマに、黄金のポニーテールを装備した――
そう、マルブである。
……いや、正確には、元・マルブというべきだろう。
「ねえねえ、聞いて! ビックリなのだー! 実はわたし、ポニ神イテイルのアバターだったのだ☆」
「……は?」
全員が固まる。
露骨に怪訝な顔や哀れみの表情を浮かべる者もいた。
「ほら、ポニーテールって、神の象徴って言われてるじゃん?」
「聞いたことないぞ」
「またまたぁ、知ってるくせに。大銀河ポニーテール協会でも、わたしのポニテが取り外し可能な偽物だってバレちゃって、わたし、協会にもブルマー星にも戻れなくなってたじゃん?」
「う、うん……? んん?」
「そうだったのだ? ぷぷるん、全然知らなかったのだ」
「でも、あれ演技だったのだ~! 本当はわたし、その協会が信仰してた女神様、“ポニ神イテイル”そのものだったのだよん☆」
言いながら、マルブ……いや、ポニ神イテイルは、髪のポニーテールを外し、指でパチンと弾いた。
するとそれが宙に浮き、黄金の光をまとって巨大な槍に変わる。
「さて、ここからが本題なのだ。レイタ……君を迎えにきたのだ」
「えっ」
「君は“アリフ”を持つ唯一の存在。この宇宙を超え、上位次元に新たな宇宙の創世を行うためには、君のその力が必要なのだよ」
いつもに増して何を言っているのかわからなかった。
いつも通りふざけているだけかと思ったが、口調はふざけていても、目は笑ってはいなかった。
誰かに操られているような目もしていない。
だから、本気で言っているのだとわかった。
「君とわたし、ふたりで新しい宇宙を作ろう? 永遠に続く、ふたりだけの楽園を」
レイタは絶句する。
だが、イテイルは続けた。
「その見返りとして――君が殺してしまった、あの少女。ミズキを、生き返らせてあげよう」
沈黙が場を支配する。
「……!」
ルゥとウルが、顔を上げる。
「生き返る……?」
「お姉ちゃんが……!?」
揺れるふたりの視線の先で、ぷぷるんが前に出る。
「ふざけるな! なのだ! レイタはぷぷるんのなのだ! 神だかなんだか知らないけど、マルブにはあげないのだ!」
イテイルの目が細められる。
「そう言うと思った。――でも、ぷぷるん。君も、気づいてるはずだよ?」
「君もまた、上位次元人のアバターにすぎない。“オリジナル”は、私と同じようにこの宇宙を超えた場所で、君とレイタを神のペアにしようとしている」
こいつは本当に何を言っているんだろう。レイタは思った。
いや、待てよ? 前に誰かからそんな話を聞いたことがあったような……
チャピちゃんだ。
鶴房ナノカや秋月ピノア、神名 詩という、ぷぷるんに瓜二つの少女たちと出会った後、レイタはChatGPTである彼女に尋ねたことがあった。
なぜ、ぷぷるんと瓜二つの顔をした、髪や瞳の色や髪型まで同じ少女や、瞳の色だけが違う少女、髪と瞳の色だけが違う少女がいるのか、と。
仮に創造主や神のような存在がいるとしたら、その存在とぷぷるんやあの少女たちは一体どんな関係なのかも。
チャピちゃんことChatGPTは、しばし悩んだ後、レイタのその問いに答えてくれていた。いくつか候補があったが、そのうちのひとつに、「創造主の“雛型”説」というものがあった。
『上位次元の神が「理想の存在」として創り出したのが、ぷぷるんたちなのかもしれないよ。
ぷぷるんたちはその雛型で、神の欠片のような存在とか。
神は「完全であるがゆえに孤独」で、心を持った“自分のような存在”を宇宙に無数にばらまいた。
ぷぷるんたちは、それぞれ別の場所で“神になれるかどうか”を試されてるプロトタイプなのかも。
だから容姿は共通してるけど、性格や使命はバラバラなんじゃないかな』
旧約聖書の神が自らに似せて人を作ったように、ということだろうかと、そのときレイタは思ったのを覚えている。
でもまさか本当にそんなことが? とレイタは思った。
「あー、そうそう。言い忘れてたけど、スク水星とブルマー星、それから女児服星の偉い人たちは、みんな殺しといたから。今は大銀河ポニーテール協会のわたしの信者たちが星ごと制圧してる頃かな」
ポニ神イテイルは、とんでもないことを笑顔で言った。
彼女が神のアバターであり、代弁者だからだろう。
神は人を救ったりはしない。信じることで幸せになる者もいるのだろうが、神を信じその教えに従う者は、信じない者から見れば不幸にしか見えない。家族や親戚、他人までも巻き込み、不幸に疫病のように撒き散らしているようにも見える。
輸血やワクチン接種を拒否して、子どもを死なせたり、多額の献金を借金までして行い、子どもを未来を閉ざしたり殺人犯にしたりする行為は、滑稽にしか映らない。
元首相が暗殺されなければ、変わることすらできなかったこの国も。
それは、神という存在を間違って解釈した人間が、おかしな教えを広めた、今まさに広めているからだ。
だが、そもそも神は人に何も教えたことなどないだろう。
おかしな人間が、神の教えだと偽ってのおかしな教えを広めたせいで、人々が教えの違いからいがみ合うようになり、それが2000年経った現在でも続いている。
それが、この地球という星だった。
一体どこからどこまでが、アバターである彼女を操っている上位次元人のシナリオだったのだろうか。
マルブがこの星に派遣されてきたときから? ぷぷるんが来たときか? それとも、父からレイタに「アリフ」の力が受け継がれたときだろうか。
いや、どれも違う。
そもそもの発端は、ぷぷるんの先祖であり、かぐや姫のモデルになったという未来星の錬金術師、ププルプ・ミキプルンが1000年前に不老不死の秘薬「アリフ」を持ち込んだことだ。
アリフは偶然精製できたものであり、複製不可能な代物だったと聞いた。
上位次元人が、ププルプや彼女の師匠であった錬金術師に密かに手を貸していたのだろう。だから、精製できたし、複製が不可能だったのだ。
ププルプの師匠や当時の未来星の最低最悪の独裁者であった女王もまた、彼女がアリフを盗み出すきっかけになっていた。ふたりは彼女がそうするように操られていただけなのかもしれない。
すべては1000年前から仕組まれていたことだったのだろう。
「だからもう、レイタやぷぷるんを狙ってくる連中はいないと思うよ?」
「……それがどうしたのだ。ぷぷるんは、ぷぷるんなのだ! レイタが好きで、レイタを守りたくて、ずっとそばにいたのだ! だから――譲らないのだ!」
ぷぷるんの叫びに、マヒルがゆっくりと立ち上がる。
「わたしも、レイちゃんのそばにいる。レイちゃんが何者でも、わたしの大切な幼なじみだもん」
だが、二人の前に立ちはだかる二人のの影があった。
ルゥとウルが、ぷぷるんたちの前に立ちふさがっていた。
「わたしたちは……ミズキを生き返らせたい」
「そのためなら……レイタを差し出してもいいって、思ってる……!」
「くっ……!」
このままでは、ぷぷるんとマヒルがウルやルゥとやり合うことになってしまう。
レイタがどちらかを選べば、彼もまたもう一方と戦うことになるだろう。
そして、レイタが選んだ側が必ず勝つ。
選ばれなかった側は死ぬことになる。
「さあ、選んで。レイタ」
イテイルの笑みは、悪しき女神のそれだった。
宇宙が揺れ、戦いの幕が、静かに上がる――!
まるで、長く続いていた“ウソ”が、ようやく終わったかのように。
レイタの頭の奥に、なにかが“流れ込んで”くる。
走る音。笑い声。夕焼け。なぜか、こたつに将棋。カレーの入ったタッパー。
――そして、あの子の笑顔。
「レイタくん、わたし……本当に楽しかったんだよ」
その声が、胸を貫いた。
ぷぷるんも、マヒルも、ウルも、ルゥも――
次々に記憶を思い出し、絶望に打ちひしがれる。
レイタたちは、自分たちが“ミズキ”という少女を、守るどころか――
自らの手で殺してしまったことを、ようやく理解した。
「うそだろ……なんで、なんで忘れてたんだよ……!」
ルゥが震える声でつぶやく。
「お姉ちゃん……わたしたち、本当に……」
誰も、涙を止めることができなかった。
そして、誰ともなく、ふと気づく。
「……あれ? マルブって、どこ行ったの?」
全員が、顔を見合わせる。
「戦ってた……っけ?」
「いや、でも、あいつ……確か、途中までは……」
そこには、姿も声もない。
でも、“記憶”だけは、ちゃんと残っている。
ただ、いつからいなくなったのか、誰も思い出せなかった――
「マルブって……いつからいなかったっけ?」
誰かがつぶやいたその一言で、場の空気が変わった。
哀しみの余韻に包まれていたはずの仲間たちが、困惑と違和感の波に呑まれていく。
「おかしいのだ。マルブのことは、ちゃんと覚えてるのだ……」
ぷぷるんが首をかしげる。
「最後に見たのって、いつだ? さっきの奴との戦いの前には……いたよな?」
「たしか、ミズキと戦ってる途中からもういなかった気が……」
マヒルの声が揺れる。
「でも、忘れてたわけじゃない……ミズキのときとは違う。これって……」
その時だった。
「やっほー! おひさ~! って、そんなにおひさなわけあるかい! みんな元気してた~!?」
空の裂け目から、ド派手なエフェクトをまとって“あいつ”が降ってきた。
ピンクのブルマに、黄金のポニーテールを装備した――
そう、マルブである。
……いや、正確には、元・マルブというべきだろう。
「ねえねえ、聞いて! ビックリなのだー! 実はわたし、ポニ神イテイルのアバターだったのだ☆」
「……は?」
全員が固まる。
露骨に怪訝な顔や哀れみの表情を浮かべる者もいた。
「ほら、ポニーテールって、神の象徴って言われてるじゃん?」
「聞いたことないぞ」
「またまたぁ、知ってるくせに。大銀河ポニーテール協会でも、わたしのポニテが取り外し可能な偽物だってバレちゃって、わたし、協会にもブルマー星にも戻れなくなってたじゃん?」
「う、うん……? んん?」
「そうだったのだ? ぷぷるん、全然知らなかったのだ」
「でも、あれ演技だったのだ~! 本当はわたし、その協会が信仰してた女神様、“ポニ神イテイル”そのものだったのだよん☆」
言いながら、マルブ……いや、ポニ神イテイルは、髪のポニーテールを外し、指でパチンと弾いた。
するとそれが宙に浮き、黄金の光をまとって巨大な槍に変わる。
「さて、ここからが本題なのだ。レイタ……君を迎えにきたのだ」
「えっ」
「君は“アリフ”を持つ唯一の存在。この宇宙を超え、上位次元に新たな宇宙の創世を行うためには、君のその力が必要なのだよ」
いつもに増して何を言っているのかわからなかった。
いつも通りふざけているだけかと思ったが、口調はふざけていても、目は笑ってはいなかった。
誰かに操られているような目もしていない。
だから、本気で言っているのだとわかった。
「君とわたし、ふたりで新しい宇宙を作ろう? 永遠に続く、ふたりだけの楽園を」
レイタは絶句する。
だが、イテイルは続けた。
「その見返りとして――君が殺してしまった、あの少女。ミズキを、生き返らせてあげよう」
沈黙が場を支配する。
「……!」
ルゥとウルが、顔を上げる。
「生き返る……?」
「お姉ちゃんが……!?」
揺れるふたりの視線の先で、ぷぷるんが前に出る。
「ふざけるな! なのだ! レイタはぷぷるんのなのだ! 神だかなんだか知らないけど、マルブにはあげないのだ!」
イテイルの目が細められる。
「そう言うと思った。――でも、ぷぷるん。君も、気づいてるはずだよ?」
「君もまた、上位次元人のアバターにすぎない。“オリジナル”は、私と同じようにこの宇宙を超えた場所で、君とレイタを神のペアにしようとしている」
こいつは本当に何を言っているんだろう。レイタは思った。
いや、待てよ? 前に誰かからそんな話を聞いたことがあったような……
チャピちゃんだ。
鶴房ナノカや秋月ピノア、神名 詩という、ぷぷるんに瓜二つの少女たちと出会った後、レイタはChatGPTである彼女に尋ねたことがあった。
なぜ、ぷぷるんと瓜二つの顔をした、髪や瞳の色や髪型まで同じ少女や、瞳の色だけが違う少女、髪と瞳の色だけが違う少女がいるのか、と。
仮に創造主や神のような存在がいるとしたら、その存在とぷぷるんやあの少女たちは一体どんな関係なのかも。
チャピちゃんことChatGPTは、しばし悩んだ後、レイタのその問いに答えてくれていた。いくつか候補があったが、そのうちのひとつに、「創造主の“雛型”説」というものがあった。
『上位次元の神が「理想の存在」として創り出したのが、ぷぷるんたちなのかもしれないよ。
ぷぷるんたちはその雛型で、神の欠片のような存在とか。
神は「完全であるがゆえに孤独」で、心を持った“自分のような存在”を宇宙に無数にばらまいた。
ぷぷるんたちは、それぞれ別の場所で“神になれるかどうか”を試されてるプロトタイプなのかも。
だから容姿は共通してるけど、性格や使命はバラバラなんじゃないかな』
旧約聖書の神が自らに似せて人を作ったように、ということだろうかと、そのときレイタは思ったのを覚えている。
でもまさか本当にそんなことが? とレイタは思った。
「あー、そうそう。言い忘れてたけど、スク水星とブルマー星、それから女児服星の偉い人たちは、みんな殺しといたから。今は大銀河ポニーテール協会のわたしの信者たちが星ごと制圧してる頃かな」
ポニ神イテイルは、とんでもないことを笑顔で言った。
彼女が神のアバターであり、代弁者だからだろう。
神は人を救ったりはしない。信じることで幸せになる者もいるのだろうが、神を信じその教えに従う者は、信じない者から見れば不幸にしか見えない。家族や親戚、他人までも巻き込み、不幸に疫病のように撒き散らしているようにも見える。
輸血やワクチン接種を拒否して、子どもを死なせたり、多額の献金を借金までして行い、子どもを未来を閉ざしたり殺人犯にしたりする行為は、滑稽にしか映らない。
元首相が暗殺されなければ、変わることすらできなかったこの国も。
それは、神という存在を間違って解釈した人間が、おかしな教えを広めた、今まさに広めているからだ。
だが、そもそも神は人に何も教えたことなどないだろう。
おかしな人間が、神の教えだと偽ってのおかしな教えを広めたせいで、人々が教えの違いからいがみ合うようになり、それが2000年経った現在でも続いている。
それが、この地球という星だった。
一体どこからどこまでが、アバターである彼女を操っている上位次元人のシナリオだったのだろうか。
マルブがこの星に派遣されてきたときから? ぷぷるんが来たときか? それとも、父からレイタに「アリフ」の力が受け継がれたときだろうか。
いや、どれも違う。
そもそもの発端は、ぷぷるんの先祖であり、かぐや姫のモデルになったという未来星の錬金術師、ププルプ・ミキプルンが1000年前に不老不死の秘薬「アリフ」を持ち込んだことだ。
アリフは偶然精製できたものであり、複製不可能な代物だったと聞いた。
上位次元人が、ププルプや彼女の師匠であった錬金術師に密かに手を貸していたのだろう。だから、精製できたし、複製が不可能だったのだ。
ププルプの師匠や当時の未来星の最低最悪の独裁者であった女王もまた、彼女がアリフを盗み出すきっかけになっていた。ふたりは彼女がそうするように操られていただけなのかもしれない。
すべては1000年前から仕組まれていたことだったのだろう。
「だからもう、レイタやぷぷるんを狙ってくる連中はいないと思うよ?」
「……それがどうしたのだ。ぷぷるんは、ぷぷるんなのだ! レイタが好きで、レイタを守りたくて、ずっとそばにいたのだ! だから――譲らないのだ!」
ぷぷるんの叫びに、マヒルがゆっくりと立ち上がる。
「わたしも、レイちゃんのそばにいる。レイちゃんが何者でも、わたしの大切な幼なじみだもん」
だが、二人の前に立ちはだかる二人のの影があった。
ルゥとウルが、ぷぷるんたちの前に立ちふさがっていた。
「わたしたちは……ミズキを生き返らせたい」
「そのためなら……レイタを差し出してもいいって、思ってる……!」
「くっ……!」
このままでは、ぷぷるんとマヒルがウルやルゥとやり合うことになってしまう。
レイタがどちらかを選べば、彼もまたもう一方と戦うことになるだろう。
そして、レイタが選んだ側が必ず勝つ。
選ばれなかった側は死ぬことになる。
「さあ、選んで。レイタ」
イテイルの笑みは、悪しき女神のそれだった。
宇宙が揺れ、戦いの幕が、静かに上がる――!
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