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レニドールSide2
戦士に口説かれた!
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「主……だと? 貴族か商人か?」
「ええ、服装見てわかりませんか。本来なら貴方が声を掛けていい御方ではない」
「そうか、それは申し訳なかった。その、雰囲気が貴族らしくなかったのでな」
「は? ちょっと何を仰ってるのかわかりませんね」
美丈夫戦士とルーファスが食事処で睨み合う。タイプの違う美形が相対すると壮観だ。
いや、そんなことよりもだ、ルーファスは一応王族の俺が戦士に突然話しかけられ、警戒しているのだろう。
「大体、主がお一人でいたら、何をする気でした?」
にこやかだが、目が笑っていない。
「目的は一つだろ。あんたなら分かるんじゃないのか?」
美丈夫戦士も負けず、ニヤリと極悪な笑顔を返す。目的は一つって……まさか、金かっ? いや、タイプって言われたから、体の方か。
「…………………………殺す……ボソ」
なんかルーファスの口から不穏な言葉が出たんだけど!
気のせいかなっ? 普通の王族ならこういう対応なんだろうけど、王宮であまり王族扱いされてない俺だしなぁ。
ここは口説かれて舞い上がったり、オロオロしてる場合じゃない。
「まあまあ、とりあえず落ち着けよ。俺まだ何もされてないし」
「…………されてからでは遅いのですよ……」
あれ、ルーファスの凶悪さが増した? 怖くてサッと視線を美丈夫戦士へ向ける。
「俺はゴートルード王国から来たレニドールだ。よろしく頼む」
「俺はレイジだ。よろしくな、レニドール」
美丈夫戦士レイジはニカッと気持ちのいい笑顔を向ける。
「……様をつけろ、戦士……」
ルーファスが地を這うような低い声を発するが、蔑みや馬鹿にする目で見てきたりされなければ、貴族扱いされるより断然嬉しい。
「貴族扱いしないでいいよ。堅苦しいし」
「益々いいな……」
「貴様、何か言ったか?」
うーん、俺としてはレイジは好感を持てる奴なんだが、ルーファスとは相性が悪そうだな……。まだ睨み合っている。
「聞きたいことあるし、お腹もすいたから一緒に食事にしよう!」
街に着いたのが夕方で、もうすぐ夜になる。腹も空いてるし、とりあえず考えるのを放棄した。食事処のテーブルへ三人で席に着き、適当な料理を頼む。
「へー、レイジは一等戦士なのかー。凄いなっ」
「まあ、自慢じゃないがここらじゃちょっとした顔だな。あ、よかったらギルドカードで連絡先交換しようぜ」
「そんな事できるんだな。最近戦士登録したばかりだから知らなかった! どうやるの?」
「……………………」
レイジと和気あいあい喋る中、ルーファスは黙々と料理を食している。微妙な空気を敢えて無視してレイジとギルドカードの連絡先交換をした。
「レニドール達は今夜何処に泊まるんだ?」
「特に決めてないけど」
「サン・アルデラ邸ですよ」
突然ルーファスが微笑みながら会話に入ってきた。レイジは引き攣る。
「……げ……さすが貴族」
どうやらこの街で一番高級な、貴族が経営する宿らしい。魔石が結構な額になったらしいから太っ腹だな。ルーファスは得意げな笑顔をレイジに向けている。
「さて、宴もたけなわではございますが、殿下。そろそろ宿に向かいますよ」
「……あ、ああ。じゃあレイジ、俺達は明日この街を立つから、何か伝えたい事あればギルドカード通してくれよ」
「わかった、俺は暫くここに滞在してる。近辺が落ち着いたら必ず連絡するよ。」
「ああ、今日はありがとうな」
俺達とレイジは別れ、宿泊予定の宿へ向かった。宿は貴族経営なだけありきらびやかだ。金装飾が多くて目がチカチカするが。
宿に向かう間も宿の部屋に入っても、ルーファスは終始無言で、何だか機嫌が悪そうだ。ヤる雰囲気ではない雰囲気だ。でも気を取り直す!
「俺、湯浴みしてくる」
とりあえず身体だけは準備しようと、浴室へ向かうが、ルーファスが何故か一緒に入ってきた。
「今日の授業は浴室から始めましょう」
「ふぇ!?」
服を脱がされ何故か一緒に湯浴みすることになった!?
■■■■■■
お気に入りと、読んで頂き本当にありがとうございます!
ちょっと仕事が2週間程休みがなかったので、更新が遅くなり申し訳ありません💦
あ、ブラックじゃないです!
自営なだけです!
月曜からガシガシ更新していきますので、引き続きお付き合い頂ければ幸いです🙇
「ええ、服装見てわかりませんか。本来なら貴方が声を掛けていい御方ではない」
「そうか、それは申し訳なかった。その、雰囲気が貴族らしくなかったのでな」
「は? ちょっと何を仰ってるのかわかりませんね」
美丈夫戦士とルーファスが食事処で睨み合う。タイプの違う美形が相対すると壮観だ。
いや、そんなことよりもだ、ルーファスは一応王族の俺が戦士に突然話しかけられ、警戒しているのだろう。
「大体、主がお一人でいたら、何をする気でした?」
にこやかだが、目が笑っていない。
「目的は一つだろ。あんたなら分かるんじゃないのか?」
美丈夫戦士も負けず、ニヤリと極悪な笑顔を返す。目的は一つって……まさか、金かっ? いや、タイプって言われたから、体の方か。
「…………………………殺す……ボソ」
なんかルーファスの口から不穏な言葉が出たんだけど!
気のせいかなっ? 普通の王族ならこういう対応なんだろうけど、王宮であまり王族扱いされてない俺だしなぁ。
ここは口説かれて舞い上がったり、オロオロしてる場合じゃない。
「まあまあ、とりあえず落ち着けよ。俺まだ何もされてないし」
「…………されてからでは遅いのですよ……」
あれ、ルーファスの凶悪さが増した? 怖くてサッと視線を美丈夫戦士へ向ける。
「俺はゴートルード王国から来たレニドールだ。よろしく頼む」
「俺はレイジだ。よろしくな、レニドール」
美丈夫戦士レイジはニカッと気持ちのいい笑顔を向ける。
「……様をつけろ、戦士……」
ルーファスが地を這うような低い声を発するが、蔑みや馬鹿にする目で見てきたりされなければ、貴族扱いされるより断然嬉しい。
「貴族扱いしないでいいよ。堅苦しいし」
「益々いいな……」
「貴様、何か言ったか?」
うーん、俺としてはレイジは好感を持てる奴なんだが、ルーファスとは相性が悪そうだな……。まだ睨み合っている。
「聞きたいことあるし、お腹もすいたから一緒に食事にしよう!」
街に着いたのが夕方で、もうすぐ夜になる。腹も空いてるし、とりあえず考えるのを放棄した。食事処のテーブルへ三人で席に着き、適当な料理を頼む。
「へー、レイジは一等戦士なのかー。凄いなっ」
「まあ、自慢じゃないがここらじゃちょっとした顔だな。あ、よかったらギルドカードで連絡先交換しようぜ」
「そんな事できるんだな。最近戦士登録したばかりだから知らなかった! どうやるの?」
「……………………」
レイジと和気あいあい喋る中、ルーファスは黙々と料理を食している。微妙な空気を敢えて無視してレイジとギルドカードの連絡先交換をした。
「レニドール達は今夜何処に泊まるんだ?」
「特に決めてないけど」
「サン・アルデラ邸ですよ」
突然ルーファスが微笑みながら会話に入ってきた。レイジは引き攣る。
「……げ……さすが貴族」
どうやらこの街で一番高級な、貴族が経営する宿らしい。魔石が結構な額になったらしいから太っ腹だな。ルーファスは得意げな笑顔をレイジに向けている。
「さて、宴もたけなわではございますが、殿下。そろそろ宿に向かいますよ」
「……あ、ああ。じゃあレイジ、俺達は明日この街を立つから、何か伝えたい事あればギルドカード通してくれよ」
「わかった、俺は暫くここに滞在してる。近辺が落ち着いたら必ず連絡するよ。」
「ああ、今日はありがとうな」
俺達とレイジは別れ、宿泊予定の宿へ向かった。宿は貴族経営なだけありきらびやかだ。金装飾が多くて目がチカチカするが。
宿に向かう間も宿の部屋に入っても、ルーファスは終始無言で、何だか機嫌が悪そうだ。ヤる雰囲気ではない雰囲気だ。でも気を取り直す!
「俺、湯浴みしてくる」
とりあえず身体だけは準備しようと、浴室へ向かうが、ルーファスが何故か一緒に入ってきた。
「今日の授業は浴室から始めましょう」
「ふぇ!?」
服を脱がされ何故か一緒に湯浴みすることになった!?
■■■■■■
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