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一旦落ち着き状況整理
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第5話 状況整理
「バチバチバチ!」
「殿!!」
「バチバチ!バチバチバチ!」
「殿~!くっそ!止まらぬ!!」
「バチバチバチバチバチ!!!」
そんな声が聞こえて、津久見は目を覚ました。
隣には未だに豪快に小便をしている左近がいた。
起き上がる津久見を見て、左近は安心した表情を見せ、やっと小便が止まった。
左近は近づいてきて、津久見の肩に手をやる。
「殿!?大丈夫でござるか!!」
津久見は少しその手に目をやりながら、
「あ~、すまぬ。大丈夫じゃ。」
「本当今日の殿は少し変でございますな…。」
「ちょ、左近。先に陣に戻って待っててくれないか?」
「左様でございますか。かしこまりました。」
と、少し寂しそうに言うと、一人陣に戻って行った。
津久見はやっとの想いで小便をすると、少し周りを歩き出した。
そこら中で忙しなく、武士たちが動き回っている。
(この人たちは、俺の味方なんだよね?)
兵達は津久見と目が合うと、物凄く大層にお辞儀をしてくる。
「いやいやいやいや。」
と、津久見もお辞儀をし返す。
兵達はそんな津久見を不思議そうに見ている。
(本当に俺、石田三成なんだな…。)
と、考えながら歩いて行くと、小高い山の中腹に見晴らしの良さそうな岩があった。
津久見はそこに腰掛ける。
聞こえてくる銃声や、叫び声にビクビクしながら、静かに目を閉じた。
(よし。状況を整理しよう。)
①今俺は津久見裕太ではなく、石田三成だ。
②しかも、石田三成最大の戦、関ヶ原の戦いが今さっき始まった。
⓷関ヶ原の戦いは、東軍と西軍に別れた、徳川家康の天下分け目の戦いだ
④関ヶ原の戦いは西軍の諸将の裏切りにより、西軍は崩壊
⑤石田三成は這う這うの体で逃げるが、捕まり京都六条河原で処刑される
……。………。…………。
「ん?ちょっと待って…ちょっと待って。いや。え?」
混乱してきた。
「え?俺、処刑されるの?」
日本史の教師な上に無類の歴史好きの津久見は石田三成の最期はすぐに分かった。
「いやいやいやいや…。」
(夢かと思って、頬っぺたつねっても痛かったし、さっき左近ちゃんに殴られた時も痛かったし。処刑って…。)
津久見は立ち上がって、戦をしている平野を見ながら更に考える。
「確か…あっちの方に…。」
と、右手の方を見る。
「そうそうあっちにいるのが大谷吉継だ。で、そこの近くにいる朽木軍とか、脇坂軍が裏切って、大谷軍を攻めるんだよな…。」
と、藤堂軍と戦っている大谷軍に目をやりながら、その奥にある山を見た。
「で、最終的にあそこの山にいる小早川秀秋が裏切って、それがこの戦の転機になっちゃうんだよな…。」
(という事はまず、朽木、脇坂らの裏切りを止めるか、大谷吉継に知らせるかしないと)
と、考えながら、津久見は自陣に足を運ばせ始めた。
津久見は自然と、自分が生きる選択をし始めていた。
陣幕をめくると左近がいた。
他に何か伝令の者の報告を受けている。
その左近に向かって津久見は言った。
「左近!!朽木…」
その声をかき消すように左近は大声言った。
「殿!!!!!一大事!!!!朽木・脇坂が裏切りましたぞ!!!!!」
津久見はまたも白目になり、前に倒れていた。
第5話 完
「バチバチバチ!」
「殿!!」
「バチバチ!バチバチバチ!」
「殿~!くっそ!止まらぬ!!」
「バチバチバチバチバチ!!!」
そんな声が聞こえて、津久見は目を覚ました。
隣には未だに豪快に小便をしている左近がいた。
起き上がる津久見を見て、左近は安心した表情を見せ、やっと小便が止まった。
左近は近づいてきて、津久見の肩に手をやる。
「殿!?大丈夫でござるか!!」
津久見は少しその手に目をやりながら、
「あ~、すまぬ。大丈夫じゃ。」
「本当今日の殿は少し変でございますな…。」
「ちょ、左近。先に陣に戻って待っててくれないか?」
「左様でございますか。かしこまりました。」
と、少し寂しそうに言うと、一人陣に戻って行った。
津久見はやっとの想いで小便をすると、少し周りを歩き出した。
そこら中で忙しなく、武士たちが動き回っている。
(この人たちは、俺の味方なんだよね?)
兵達は津久見と目が合うと、物凄く大層にお辞儀をしてくる。
「いやいやいやいや。」
と、津久見もお辞儀をし返す。
兵達はそんな津久見を不思議そうに見ている。
(本当に俺、石田三成なんだな…。)
と、考えながら歩いて行くと、小高い山の中腹に見晴らしの良さそうな岩があった。
津久見はそこに腰掛ける。
聞こえてくる銃声や、叫び声にビクビクしながら、静かに目を閉じた。
(よし。状況を整理しよう。)
①今俺は津久見裕太ではなく、石田三成だ。
②しかも、石田三成最大の戦、関ヶ原の戦いが今さっき始まった。
⓷関ヶ原の戦いは、東軍と西軍に別れた、徳川家康の天下分け目の戦いだ
④関ヶ原の戦いは西軍の諸将の裏切りにより、西軍は崩壊
⑤石田三成は這う這うの体で逃げるが、捕まり京都六条河原で処刑される
……。………。…………。
「ん?ちょっと待って…ちょっと待って。いや。え?」
混乱してきた。
「え?俺、処刑されるの?」
日本史の教師な上に無類の歴史好きの津久見は石田三成の最期はすぐに分かった。
「いやいやいやいや…。」
(夢かと思って、頬っぺたつねっても痛かったし、さっき左近ちゃんに殴られた時も痛かったし。処刑って…。)
津久見は立ち上がって、戦をしている平野を見ながら更に考える。
「確か…あっちの方に…。」
と、右手の方を見る。
「そうそうあっちにいるのが大谷吉継だ。で、そこの近くにいる朽木軍とか、脇坂軍が裏切って、大谷軍を攻めるんだよな…。」
と、藤堂軍と戦っている大谷軍に目をやりながら、その奥にある山を見た。
「で、最終的にあそこの山にいる小早川秀秋が裏切って、それがこの戦の転機になっちゃうんだよな…。」
(という事はまず、朽木、脇坂らの裏切りを止めるか、大谷吉継に知らせるかしないと)
と、考えながら、津久見は自陣に足を運ばせ始めた。
津久見は自然と、自分が生きる選択をし始めていた。
陣幕をめくると左近がいた。
他に何か伝令の者の報告を受けている。
その左近に向かって津久見は言った。
「左近!!朽木…」
その声をかき消すように左近は大声言った。
「殿!!!!!一大事!!!!朽木・脇坂が裏切りましたぞ!!!!!」
津久見はまたも白目になり、前に倒れていた。
第5話 完
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