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第八章:月読の塔の姫君
第96話 再会
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やがて、ロズアルはカディスに気を遣ったのか早々に部屋を退出していった。
「……ところで、トゥルティエールの動きは最近どうなのかしら?」
わたしは最近の懸念をカディスにぶつけてみると、彼は少々機嫌が悪くなったようだった。
「あちらは相変わらずおまえを正妃にとの要望だ」
「そう……。ウィルローがトゥルティエール王宮で暗躍しているという噂はない?」
「暗躍……というか、あちらの王太子はやつを重用しているようだな」
「そう……」
やはりと言うべきか、トゥルティエール王が病に倒れたのは、王太子がウィルローを使ってなにかした可能性がこれで非常に高くなった。
「ハーメイの時のようなことが起こらなければよいのだけれど」
わたしは紅茶のカップを持ちながら思わず嘆息した。
「……それならば、おまえが俺の妃になればいいだろう。それでなんの問題もなくなる」
正論を言われ、わたしは思わず息を呑んでカディスを見た。
「いい加減、腹を決めろイルーシャ。それが一番丸く収まる方法なのだとおまえにも分かっているだろうに」
そう言われて、わたしは顔からみるみる血の気が失せていくのを感じていた。
確かにカディスの言う通りだった。
わたしがカディスの妃になれば、ウィルローももう手を出してこなくなるだろうことは、想像に難くなかった。
でも、わたしは──
優しい笑顔、怒った顔、意地悪な顔。
脳裏にキースのいろいろな表情が浮かぶ。
本来ならばアークの顔を思い出すべき時に、浮かんだのは他でもないわたしを汚したはずのキースの顔だった。
……もしかして、わたしはキースのことを好きなのかしら。
でも、彼はわたしとアークを引き離した人で──
「イルーシャ、そんなに嫌か?」
黙りこくってしまったわたしを心配してか、カディスが声をかけてくる。
「わ、わたしは……」
ああ、本当になんと言えばいいのだろう。
「俺がおまえに妃になれと命じたらどうする?」
わたしがカディスの妃に命じられる?
「そ、そんなこと困るわ」
思わず震えが来て、自分の身を掻き抱く。
それと同時にキースの姿が次々と頭の中に現れて消えなくなり、わたしは本当に困ってしまった。
これは、もしかして過去視の暴走なのかしら?
そうやって焦るうちにも、わたしとキースに関しての映像が目の前を流れていく。
それは今までわたしも含め皆が秘めていた事実で――
──ああ、そう。そういうことだったのね……。
すべてを理解したわたしはカディスの目の前にも関わらず涙を流していた。
「どうした、イルーシャ。なにを泣いている」
急に黙り込んだわたしを心配してカディスが席を立って寄ってくる。
わたしはそれを手で制した。
「大丈夫、過去視が発現しただけだから」
「こんな急にか? 暴走ではないのか? いったいなにを視たんだ」
眉を寄せたカディスがなおも食い下がってくる。
「少し休めば大丈夫だから。カディス悪いけれど──」
「……分かった。俺はこれで戻る」
「ごめんなさい、カディス」
とは言っても、過去視はもう収束に向かっていっているようで、緩やかな場面しか視えなくなっていた。
「……イルーシャ、こんな時になんだが、俺がさっき言ったこと考えておいてくれ」
「……」
カディスはわたしの涙をその指で拭いながら言う。それに対して、わたしはなにも言うことが出来なかった。
そしてカディスは立ち上がると、わたしの髪に口づけてから部屋を出ていった。
「イルーシャ様、大丈夫でございますか?」
傍で様子を見ていたユーニスが心配そうに声をかけてくる。
「ええ、大丈夫。もう収まったわ」
わたしが笑顔を見せると、ユーニスはほっとしたように息を付いた。
「けれど、まだ顔色がお悪いですわ。少しお休みになられてはいかがでしょう」
「そうね……そうするわ」
わたしはユーニスの厚意に甘えて寝室で休ませてもらうことにした。
そしてわたしは寝間着に着替え、ベッドにしばらく横になっていたけれど、起き出してキースからもらった腕輪を腕にはめた。
そして来るはずのないキースを再び呼び出す。
……変化のないのはいつものことだ。
だから、わたしはいつものように腕輪に話しかける。
「……キース、わたし思い出したの。あなたとわたしに関わること全てよ。キース、あなたは自分がアークの幻影だと言っていたけれどそれは間違いよ。わたしは今でもあなたを愛してる」
そこまで言って、わたしは腕輪に涙を落とした。
「──キース、会いたい」
わたしは腕輪のしてある左手を右手で支えながら幾粒も涙をこぼした。
ああ、この想いがキースに届けばいいのに──
どのくらいそうしていただろう。
懐かしい気配がしたような気がしてわたしは顔を上げた。
するとそこには──
「キース」
……信じられない。
やっぱりこの腕輪はキースを呼び出す能力があったんだわ。
いるはずのないキースが困ったような顔で寝室に立っていて、わたしはいても立ってもいられなくなってしまった。
「キース!」
わたしはベッドから出ると、キースに抱きついた。
「……イルーシャ」
キースに思い切り抱きしめて欲しかったけれど、相変わらず彼は困った顔でわたしのされるがままになっていた。
「キース、会いたかった。キース、キース……」
久しぶりに会う彼は温かくて、余計に涙を誘った。
それなのに、キースの手がわたしの肩に乗ると、彼はわたしを引きはがした。
「キース」
その冷淡とも思える行動にわたしの頬を新たな涙が伝う。
もう、わたしのことを愛してはいないのかと思うと、それだけで絶望が襲ってくる。
「イルーシャ、どうして思い出してしまったんだ。記憶を消さなければ、君は幸せになれないよ」
優しい口調だけど責められて、わたしは思わずかっとなって言い返してしまった。
「わたしが愛しているのはあなたなのに、あなた以外の誰がわたしを幸せに出来るって言うの?」
「カディスがいるだろう。彼なら──」
「わたしが愛してるのはカディスじゃないわ! 確かにカディスに妃になれとは言われたわ。でも、わたしはあなただけを愛してる」
「……イルーシャ」
一瞬だけ、キースの腕がわたしに伸びたけれど、彼はその手を握りしめて、また困ったような顔をした。
「あれだけわたしの気持ちを弄んでおいて、あなたはわたしを捨てるの?」
涙が一筋頬を伝った。
わたしはもう彼にとっていらない存在なのかもしれない。
「! そんなつもりはない!」
キースが弾かれたようにわたしを抱きしめる。
それで、まだわたしは彼に愛されていると感じることが出来た。
そして、わたしはキースの背にそっと腕を回した。
「……ところで、トゥルティエールの動きは最近どうなのかしら?」
わたしは最近の懸念をカディスにぶつけてみると、彼は少々機嫌が悪くなったようだった。
「あちらは相変わらずおまえを正妃にとの要望だ」
「そう……。ウィルローがトゥルティエール王宮で暗躍しているという噂はない?」
「暗躍……というか、あちらの王太子はやつを重用しているようだな」
「そう……」
やはりと言うべきか、トゥルティエール王が病に倒れたのは、王太子がウィルローを使ってなにかした可能性がこれで非常に高くなった。
「ハーメイの時のようなことが起こらなければよいのだけれど」
わたしは紅茶のカップを持ちながら思わず嘆息した。
「……それならば、おまえが俺の妃になればいいだろう。それでなんの問題もなくなる」
正論を言われ、わたしは思わず息を呑んでカディスを見た。
「いい加減、腹を決めろイルーシャ。それが一番丸く収まる方法なのだとおまえにも分かっているだろうに」
そう言われて、わたしは顔からみるみる血の気が失せていくのを感じていた。
確かにカディスの言う通りだった。
わたしがカディスの妃になれば、ウィルローももう手を出してこなくなるだろうことは、想像に難くなかった。
でも、わたしは──
優しい笑顔、怒った顔、意地悪な顔。
脳裏にキースのいろいろな表情が浮かぶ。
本来ならばアークの顔を思い出すべき時に、浮かんだのは他でもないわたしを汚したはずのキースの顔だった。
……もしかして、わたしはキースのことを好きなのかしら。
でも、彼はわたしとアークを引き離した人で──
「イルーシャ、そんなに嫌か?」
黙りこくってしまったわたしを心配してか、カディスが声をかけてくる。
「わ、わたしは……」
ああ、本当になんと言えばいいのだろう。
「俺がおまえに妃になれと命じたらどうする?」
わたしがカディスの妃に命じられる?
「そ、そんなこと困るわ」
思わず震えが来て、自分の身を掻き抱く。
それと同時にキースの姿が次々と頭の中に現れて消えなくなり、わたしは本当に困ってしまった。
これは、もしかして過去視の暴走なのかしら?
そうやって焦るうちにも、わたしとキースに関しての映像が目の前を流れていく。
それは今までわたしも含め皆が秘めていた事実で――
──ああ、そう。そういうことだったのね……。
すべてを理解したわたしはカディスの目の前にも関わらず涙を流していた。
「どうした、イルーシャ。なにを泣いている」
急に黙り込んだわたしを心配してカディスが席を立って寄ってくる。
わたしはそれを手で制した。
「大丈夫、過去視が発現しただけだから」
「こんな急にか? 暴走ではないのか? いったいなにを視たんだ」
眉を寄せたカディスがなおも食い下がってくる。
「少し休めば大丈夫だから。カディス悪いけれど──」
「……分かった。俺はこれで戻る」
「ごめんなさい、カディス」
とは言っても、過去視はもう収束に向かっていっているようで、緩やかな場面しか視えなくなっていた。
「……イルーシャ、こんな時になんだが、俺がさっき言ったこと考えておいてくれ」
「……」
カディスはわたしの涙をその指で拭いながら言う。それに対して、わたしはなにも言うことが出来なかった。
そしてカディスは立ち上がると、わたしの髪に口づけてから部屋を出ていった。
「イルーシャ様、大丈夫でございますか?」
傍で様子を見ていたユーニスが心配そうに声をかけてくる。
「ええ、大丈夫。もう収まったわ」
わたしが笑顔を見せると、ユーニスはほっとしたように息を付いた。
「けれど、まだ顔色がお悪いですわ。少しお休みになられてはいかがでしょう」
「そうね……そうするわ」
わたしはユーニスの厚意に甘えて寝室で休ませてもらうことにした。
そしてわたしは寝間着に着替え、ベッドにしばらく横になっていたけれど、起き出してキースからもらった腕輪を腕にはめた。
そして来るはずのないキースを再び呼び出す。
……変化のないのはいつものことだ。
だから、わたしはいつものように腕輪に話しかける。
「……キース、わたし思い出したの。あなたとわたしに関わること全てよ。キース、あなたは自分がアークの幻影だと言っていたけれどそれは間違いよ。わたしは今でもあなたを愛してる」
そこまで言って、わたしは腕輪に涙を落とした。
「──キース、会いたい」
わたしは腕輪のしてある左手を右手で支えながら幾粒も涙をこぼした。
ああ、この想いがキースに届けばいいのに──
どのくらいそうしていただろう。
懐かしい気配がしたような気がしてわたしは顔を上げた。
するとそこには──
「キース」
……信じられない。
やっぱりこの腕輪はキースを呼び出す能力があったんだわ。
いるはずのないキースが困ったような顔で寝室に立っていて、わたしはいても立ってもいられなくなってしまった。
「キース!」
わたしはベッドから出ると、キースに抱きついた。
「……イルーシャ」
キースに思い切り抱きしめて欲しかったけれど、相変わらず彼は困った顔でわたしのされるがままになっていた。
「キース、会いたかった。キース、キース……」
久しぶりに会う彼は温かくて、余計に涙を誘った。
それなのに、キースの手がわたしの肩に乗ると、彼はわたしを引きはがした。
「キース」
その冷淡とも思える行動にわたしの頬を新たな涙が伝う。
もう、わたしのことを愛してはいないのかと思うと、それだけで絶望が襲ってくる。
「イルーシャ、どうして思い出してしまったんだ。記憶を消さなければ、君は幸せになれないよ」
優しい口調だけど責められて、わたしは思わずかっとなって言い返してしまった。
「わたしが愛しているのはあなたなのに、あなた以外の誰がわたしを幸せに出来るって言うの?」
「カディスがいるだろう。彼なら──」
「わたしが愛してるのはカディスじゃないわ! 確かにカディスに妃になれとは言われたわ。でも、わたしはあなただけを愛してる」
「……イルーシャ」
一瞬だけ、キースの腕がわたしに伸びたけれど、彼はその手を握りしめて、また困ったような顔をした。
「あれだけわたしの気持ちを弄んでおいて、あなたはわたしを捨てるの?」
涙が一筋頬を伝った。
わたしはもう彼にとっていらない存在なのかもしれない。
「! そんなつもりはない!」
キースが弾かれたようにわたしを抱きしめる。
それで、まだわたしは彼に愛されていると感じることが出来た。
そして、わたしはキースの背にそっと腕を回した。
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