4 / 42
集いし六人の勇者(ギタリスト)
しおりを挟む
「どうも、平井健だ。皆からは『ケン君』と呼ばれている。」
そう言うと、青年…平井健は右手を差し出した。
「初めまして音守眩魏です。」
眩魏も同じく右手を差し出し、平井と固く握手をした。
「知っている。外から聞こえてたよ。」
「なにそのやりとり。映画みたいだね!いいなぁー!」
「嫌ですよ!秋空先輩と握手したら手が潰れてしまいますよ!」
「眩魏の意見に同意だな。」
平井がそう言った瞬間みんなが笑った。
「入部希望だったな。待ってろ。」
「はい!」
平井は席を立ち、棚の中から紙切れを取り出し、眩魏に差し出した。
「上から二段目の所に名前を書いてくれ。」
「はい!!」
元気な声で返事をし、筆圧の濃い字で
『音守眩魏』と書いた。
「よし、それじゃあ、改めて。」
スーハーと深呼吸をし、そして
「ようこそ、兎温中クラシックギター部へ!歓迎するよ、眩魏」
「ありがとうございます!」
「何か困った事があったら言ってくれ。」
「それじゃあ、早速しつもんなんですけど…。」
と、眩魏は申し訳なさそうに手を挙げた。
「どうした?」
「ヘヤが汚い『理由』を教えてください。」
「あぁ、…いいよ。教えてあげよう。」
平井は苦笑いをしていた。また、秋空先輩も、いつになく暗い顔をしていた。
「部員の人数がいないから部費が集まらず、掃除道具が買えない。他の部活から借りればいいが何しろ規模が小さいから他の部がメンツの為に貸してくれないんだ。あんなへっぽこクラブに関わりたくないってな。」
「そうだったんですか…すいません。つらい話をさせてしまって…。」
部屋の空気がさらに悪くなった。
「いいや、いいよ。そんな事よりお前が入ったからいいんだ。心配すんな。」
「そーだよ眩魏くん!お前が辞めなければ良いだけの話だも~ん!」
「そうですよね…俺、頑張ります。頑張って部員を集めまくってつぶれかけ何て絶対に言わせないようにします!」
「そうだそのいきだよ眩魏くん!」
「はい!」
「よし、それじゃあギターの星に向かって走り込みだ!俺の後に続け!」
「解りました!」
「止めてくれ!スポ根みたいなことしないでくれ!頼む!」
その時、
「ダダダダダダダダッッッ!」
とてつもない足音が猪の突進のごとく近づいてきた。
「なんなんですか?!」
「安心していい。俺らのじゃじゃ馬が帰ってきただけだ。」
「さぁ、これでTG6全員集合だよ!」
「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉおおおお!」
バン!とドアが壊れそうなぐらいの勢いでドアが開いた。
「新人がはいってるって!!?本当か?」
「ちょっと、邪魔や!どいてくれへんか?」
「どうでもいいから入ってくれ!」
「ゆっくりしていこうなの!」
そこには三人の青年が入り口に詰まっていた。
そう言うと、青年…平井健は右手を差し出した。
「初めまして音守眩魏です。」
眩魏も同じく右手を差し出し、平井と固く握手をした。
「知っている。外から聞こえてたよ。」
「なにそのやりとり。映画みたいだね!いいなぁー!」
「嫌ですよ!秋空先輩と握手したら手が潰れてしまいますよ!」
「眩魏の意見に同意だな。」
平井がそう言った瞬間みんなが笑った。
「入部希望だったな。待ってろ。」
「はい!」
平井は席を立ち、棚の中から紙切れを取り出し、眩魏に差し出した。
「上から二段目の所に名前を書いてくれ。」
「はい!!」
元気な声で返事をし、筆圧の濃い字で
『音守眩魏』と書いた。
「よし、それじゃあ、改めて。」
スーハーと深呼吸をし、そして
「ようこそ、兎温中クラシックギター部へ!歓迎するよ、眩魏」
「ありがとうございます!」
「何か困った事があったら言ってくれ。」
「それじゃあ、早速しつもんなんですけど…。」
と、眩魏は申し訳なさそうに手を挙げた。
「どうした?」
「ヘヤが汚い『理由』を教えてください。」
「あぁ、…いいよ。教えてあげよう。」
平井は苦笑いをしていた。また、秋空先輩も、いつになく暗い顔をしていた。
「部員の人数がいないから部費が集まらず、掃除道具が買えない。他の部活から借りればいいが何しろ規模が小さいから他の部がメンツの為に貸してくれないんだ。あんなへっぽこクラブに関わりたくないってな。」
「そうだったんですか…すいません。つらい話をさせてしまって…。」
部屋の空気がさらに悪くなった。
「いいや、いいよ。そんな事よりお前が入ったからいいんだ。心配すんな。」
「そーだよ眩魏くん!お前が辞めなければ良いだけの話だも~ん!」
「そうですよね…俺、頑張ります。頑張って部員を集めまくってつぶれかけ何て絶対に言わせないようにします!」
「そうだそのいきだよ眩魏くん!」
「はい!」
「よし、それじゃあギターの星に向かって走り込みだ!俺の後に続け!」
「解りました!」
「止めてくれ!スポ根みたいなことしないでくれ!頼む!」
その時、
「ダダダダダダダダッッッ!」
とてつもない足音が猪の突進のごとく近づいてきた。
「なんなんですか?!」
「安心していい。俺らのじゃじゃ馬が帰ってきただけだ。」
「さぁ、これでTG6全員集合だよ!」
「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉおおおお!」
バン!とドアが壊れそうなぐらいの勢いでドアが開いた。
「新人がはいってるって!!?本当か?」
「ちょっと、邪魔や!どいてくれへんか?」
「どうでもいいから入ってくれ!」
「ゆっくりしていこうなの!」
そこには三人の青年が入り口に詰まっていた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件
こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。
・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。
・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。
・物静かで儚げな美術部員。
・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。
・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。
拓海の生活はどうなるのか!?
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
二十年以上無視してきた夫が、今さら文通を申し込んできました
小豆缶
恋愛
「お願いです。文通から始めてもらえませんか?」
二十年以上会話もなかった夫――この国の王が、ある日突然そう言ってきた。
第一王妃マリアは、公爵家出身の正妃。だが夫はかつて、寵愛する第三王妃の話のみを信じ、彼女を殴ったことがある。その事件が原因で、マリアは男性恐怖症が悪化して、夫と二人きりでは会話すらできなくなっていた。
それから二十年。
第三王妃はとある事故で亡くなり、夫は反省したらしい。だからといって――今さら夫婦関係をやり直したいと言われても遅すぎる。
なのに王は諦めない。毎日の手紙。花を一輪。夜食の差し入れ。
不器用すぎる求愛に振り回されるうち、マリアの中で止まっていた感情が少しずつ動き始める。
これは、冷えきった政略夫婦が「文通」からやり直す恋の話。
※本作は「存在されていないことにされていた管理ギフトの少女王宮で真の家族に出会う」のスピンオフですが、単体で読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる