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明日から始めるクラシックギター
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「こら!もっとゆっくり、落ち着いて並んで入れ!」
平井の一声に、部室に無理矢理入ろうとしていた4人の青年は、我を取り戻したように落ち着いてゆっくりと並んで入ってきた。と、次の瞬間!青年達は、まるでカブトムシに群がる男の子のように、キラキラと興味津々の眼差しで眩魏を一斉に見つめた。
「あ、あの~…」
「あ、ごめんごめん!取り敢えず自己紹介やったな!始めの印象は大切やゆうし!」
そう言うと、青年達は横一線に並んだ。
まずはじめに口を開いたのは、眩魏と殆ど一緒の身長で、どこか子供のような印象を持った青年だった。
「こんにちは!俺の名前は長野少林(ながのしょうりん)や!特技は少林寺拳法。一応黒帯もってんで!よろしくな!ちなみに二年や!」
「宜しくお願いします。」
次に話し始めたのは、パンチパーマのきいた、いかにも『悪』。だか、どこか優しい印象を持った青年だった。
「こんにちは。俺の名前は吉井光輝(よしいこうき)です。因みにこの髪型は天パです。」
「宜しくおねがい…え!?加工してないんですか!?」
「君だいぶ失礼だよ。」
「すいません!」
「次俺やね!」
次は、まさに好青年という感じの印象を持った青年だった。
「よっす!中森野原(なかもりのはら)です!何か困った事があったら言ってくれよな!」
「宜しくおねがいします!」
「次僕の番なの~!」
最後の青年は青年とは見えない容姿をしていた。身長は百五十八センチぐらいの背の高さだった。
「名前はね~、大杉操人(おおすぎそうじ)っていうよ~。もし問題を起こしちゃったらその時は…ぶちのめすから。」
その瞬間、空気の凍る音を眩魏は初めて聴いた。
「は、はい…宜しくお願いします…。」
「わかればいいんだの~!」
このとき眩魏は凍った空気の溶ける感覚を初めて知った。
「皆、知っているかもしれないがこいつが眩魏だ。仲良くしてやってくれ。」
平井先輩が軽く眩魏の紹介をしてくれた。
「ご紹介に預かりました音守眩魏(おともりくらぎ)です!宜しくお願いします!」
「やんややんや!」
「いいのだ~!」
「ひゅーひゅー!」
何故か皆から拍手された事に戸惑っていると、
「ま、こういう奴らだから。」
と、アドバイスされた。
「さて、ついでに『あれ』の紹介しておこうか。」
「あれってなんですか?」
「今にわかるさ。」
そう言うと全員散らばっていったと思うと、それぞれギターを手に持った。
「それでは、紹介しよう。兎温(とおん)中ギター部六人組バンド、略して…」
『TG6だ!』
全員息を揃えて言った。
「取り敢えず今日は俺らの演奏を聞いて解散にしよう。それでいいな、みんな?」
「おう!」
「曲名は『ルパン三世のテーマ』だ。これならお前も知っているだろう。」
「はい、知ってます。」
「それなら大丈夫!さぁ、みんな!盛り上がって行こー!」
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
眩魏はその夜、眠れなかった。理由は明白で、あの演奏の事を思い出してしまうのだ。一人一人の音が絡み合い、一つの曲を作っていて、普段耳にするものよりも数十倍綺麗で、かっこよかった。
「俺もあんなことが出来るようになるのかな…。」
自分でも分からない。あの会話をしているような錯覚を覚えさせる音色。ソロパートの人を目立たせた演出、その一つ一つが眩魏のプレッシャーとなっていた。
「まっ、明日から練習だしがんばってこー!」
そう言うと、眩魏の重たいまぶたは、ゆっくりと閉まっていった。
平井の一声に、部室に無理矢理入ろうとしていた4人の青年は、我を取り戻したように落ち着いてゆっくりと並んで入ってきた。と、次の瞬間!青年達は、まるでカブトムシに群がる男の子のように、キラキラと興味津々の眼差しで眩魏を一斉に見つめた。
「あ、あの~…」
「あ、ごめんごめん!取り敢えず自己紹介やったな!始めの印象は大切やゆうし!」
そう言うと、青年達は横一線に並んだ。
まずはじめに口を開いたのは、眩魏と殆ど一緒の身長で、どこか子供のような印象を持った青年だった。
「こんにちは!俺の名前は長野少林(ながのしょうりん)や!特技は少林寺拳法。一応黒帯もってんで!よろしくな!ちなみに二年や!」
「宜しくお願いします。」
次に話し始めたのは、パンチパーマのきいた、いかにも『悪』。だか、どこか優しい印象を持った青年だった。
「こんにちは。俺の名前は吉井光輝(よしいこうき)です。因みにこの髪型は天パです。」
「宜しくおねがい…え!?加工してないんですか!?」
「君だいぶ失礼だよ。」
「すいません!」
「次俺やね!」
次は、まさに好青年という感じの印象を持った青年だった。
「よっす!中森野原(なかもりのはら)です!何か困った事があったら言ってくれよな!」
「宜しくおねがいします!」
「次僕の番なの~!」
最後の青年は青年とは見えない容姿をしていた。身長は百五十八センチぐらいの背の高さだった。
「名前はね~、大杉操人(おおすぎそうじ)っていうよ~。もし問題を起こしちゃったらその時は…ぶちのめすから。」
その瞬間、空気の凍る音を眩魏は初めて聴いた。
「は、はい…宜しくお願いします…。」
「わかればいいんだの~!」
このとき眩魏は凍った空気の溶ける感覚を初めて知った。
「皆、知っているかもしれないがこいつが眩魏だ。仲良くしてやってくれ。」
平井先輩が軽く眩魏の紹介をしてくれた。
「ご紹介に預かりました音守眩魏(おともりくらぎ)です!宜しくお願いします!」
「やんややんや!」
「いいのだ~!」
「ひゅーひゅー!」
何故か皆から拍手された事に戸惑っていると、
「ま、こういう奴らだから。」
と、アドバイスされた。
「さて、ついでに『あれ』の紹介しておこうか。」
「あれってなんですか?」
「今にわかるさ。」
そう言うと全員散らばっていったと思うと、それぞれギターを手に持った。
「それでは、紹介しよう。兎温(とおん)中ギター部六人組バンド、略して…」
『TG6だ!』
全員息を揃えて言った。
「取り敢えず今日は俺らの演奏を聞いて解散にしよう。それでいいな、みんな?」
「おう!」
「曲名は『ルパン三世のテーマ』だ。これならお前も知っているだろう。」
「はい、知ってます。」
「それなら大丈夫!さぁ、みんな!盛り上がって行こー!」
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
眩魏はその夜、眠れなかった。理由は明白で、あの演奏の事を思い出してしまうのだ。一人一人の音が絡み合い、一つの曲を作っていて、普段耳にするものよりも数十倍綺麗で、かっこよかった。
「俺もあんなことが出来るようになるのかな…。」
自分でも分からない。あの会話をしているような錯覚を覚えさせる音色。ソロパートの人を目立たせた演出、その一つ一つが眩魏のプレッシャーとなっていた。
「まっ、明日から練習だしがんばってこー!」
そう言うと、眩魏の重たいまぶたは、ゆっくりと閉まっていった。
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