アラヒフおばさんのゆるゆる異世界生活

ゼウママ

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第2章

9話目

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しばらくの間は家の片付けやスィーツ作り、料理の作り貯めをして過ごした。
その中でも画期的なのはお布団干しだった!
お布団を持って外に出て ≪ウォッシュ≫ そして、≪ドライ≫をすると、汚れが全て落ちてしまった後はフカフカになっているのだ!
地球でのあの苦労はなんだったのか!
クリーニングに出すのをケチって、お風呂で足踏み洗いを繰り返し、外に干す事数日間何とか乾いているのを確認して掃除機をかけて埃を吸い取っていた。
なんとなく大気汚染が気になってからは外に干したら掃除機をかけることが習慣になったのだ。
それなのに、魔法を使えば一瞬で清潔でフカフカなお布団になるのだ。
素晴らしい異世界文化!魔法最高♪♪♪
家にあったお布団全てをフカフカにして私が満足感に浸っていたら、後ろからウォルフが見ていて一言、『何がそんなに楽しいのだ?』と、聞いてきた。
「主婦をしたことがないウォルフには解らないことだよ!」と、言うと笑われた。

「確かに、我には解らん事だな」ですって!

ウォルフにも≪ウォッシュ≫と≪ドライ≫をかけた後ブラッシングしたら、モフモフ感が増したので、モフリたおしたことは言うまでも無いよね♪♪♪

ドラゴンの長さんやエシャントさんも3日から4日毎にやって来てくれたので、一緒にお茶を飲みつつお喋りに花を咲かしていた。
ゆっくりとした時間が流れていたけど、ドラゴンの長さん達は私の体を心配していたみたい。
このドラゴンの里は結構高い位置に有るし魔素の濃度も濃いので、以前体を壊すお客様がいたらしい、故に私の体が心配だったもよう。
うん。確かに地球でも高山病とかあったしね。
私の場合はきっと神さま仕様のこの身体のおかげだと思う、何ともなかったよ。
後、エシャントさんにお願いしてガリルの町にお手紙を持って行ってもらったよ!
やっぱり人として知らん顔は出来ないよね・・・。
魔物が増える事は確定しているのだ、町に影響が何もないとは思えない、良くしてくれた人達が怪我とかしないと良いなと、思う。
エシャントさんが身体が何ともないなら明日は面白い所に連れて行ってくれると言う、今から楽しみだ!お弁当のおかずは何が良いかな?

朝、外は晴れ渡っていた。
湖面が朝日を反射してキラキラ輝いているのを見るのは感動ものだ!
ちょっとだけ早起きして作ったお弁当は≪無限収納≫に入れて有る。
ウォルフと外を眺めていると、エシャントさんがやって来た。

「おはようございます。アヤノ殿、ウォルフ殿!」

「おはようございます。エシャントさん!今日もありがとうございます。どこに行くのか楽しみです」

エシャントさんはこの里に来てからちょっとだけ態度が変わった、よそよそしさは無いんだが、言葉使いが丁寧になった。
どうしてなんだろう?
考えても解らないので、機会が有れば聞いてみたいと思っている。
さて、今日はどこに連れて行ってくれるのか楽しみだ!

エシャントさんが連れて来てくれたのは里から少し離れた山裾に有る洞窟だった。
中はひんやりしていて、所々光っているので真っ暗闇出はなく、薄暗い感じだった。
エシャントさんの後についてちょっとだけ進むとそこは、だだっ広い鍾乳洞の様だった。

ドガッ、ドガッ、ドガッ!

突然エシャントさんが、天井から氷柱の様に垂れ下がっていた、岩を蹴り落とした!

「なっ、エシャントさん!突然何をはじめたんですかーー!」

突然の行為に慌てた私は、エシャントさんを止めるために声をかけた!
だって近づいたら危なそうなんだもん。
ドラゴンだから怪我は無いと思うけど、あぶないよね!

「すまない。説明をしてなかったから驚かせてしまったかな・・・?」

申し訳なさそうな表情で問われるので、「突然目の前で岩を蹴り落とされたら、さすがに驚くと思いますよ!」と、返答を返した。

「そ、それは申し訳無い・・・。」

「オイオイ、エシャント殿ともあろう者がどうしたのだ?最近ちょっとおかしいぞ?体調でも悪いのか?」

見かねたのか、ウォルフが声をかけると。

「いや、体調はおかしくないぞ!ちょっとした余興とプレゼントのつもりが、アヤノ殿を驚かせてしまう事となったので・・・。」

「えっ?この岩がプレゼント何ですか?」

今だかつて私は、男性から岩をプレゼントされたことは無い!
ドラゴンにとって、岩のプレゼントは普通の事何だろうか?

「これは見ためただの岩だが、見てもらえると解るが中は違うのだ!」

えっ、えー!
岩とは違うと言われたので鑑定すると、とんでもない代物だった!

≪鑑定≫

魔水晶柱【紫】:  激レア
長い間魔素の濃い空間で構築された水晶柱
【紫】は最高位に位置付けられており、あらゆる魔力との相性が良く馴染む為、魔道具や魔力の媒介道具にも使用される
宝飾品としても最高!
魔除けにもなり、身に付ければアンディエット系の魔物は近寄れない

「何でこんな物がここに有るんですかーーー?」

驚くな!と、言うのが無理な相談だ!
激レア品だよ!激レア品!

「昔から有るんだよ。たまに同胞が砕いて町で金に替えて遊んでいたんだ。だからアヤノ殿も町戻った時必要だろうと思ってな・・・。」

何と!!本当にプレゼントだった。しかも、かなりの激レア品!
ビックリした!

「私こんな大層な物をもらえる事してないよ?」

私はこの里で念願のスローライフを過ごしているのだ。
しかも、誰もが来れない場所で、他のドラゴンさん達と、トラブルも無く。

「いや、長を助けてくれたのだ!むしろ、これくらいでは足りないと、思っている」

エシャントさんは真剣な表情で私を見つめる。

「だって、この里に招待してくれたじゃない!普通は来れない所だよ?私の方が何かしたりない気がするのに・・・。」

エシャントさんの気持ちは嬉しいけど、さすがにもらい過ぎだよね~。
結果、色々話し合い、エシャントさんが叩き落とした物だけ頂く事になった。
私の資産は天井知らずかもしれない・・・・。
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