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「あのねぇ、二番目でもいいって言う人は、ある意味“特殊”だよ。
それに“まずは二番をOKしといて、どんな手を使っても一番になる”って人も、中には居るかもだし。
あと、生まれつき不倫グセのある人とかね」
「知らないクセに、元カノの悪口ばっかり」
やっぱ通じない、心配してるのに。
元カノの事なんて、私が知らないの当たり前でしょ。
ていうか過ぎた元カノより、これからの事だよ。
「どっちかというと、結局はアンタの悪口だけどね。
歴代の元カノ達が“二番でいい”って言ってたんなら、ずっと付き合ってれば良かったじゃないの。
何、別れてんのよ」
「いや、……三人は他に男が居たし、前カノは、その。
俺、君を好きになったから……」
なるほど、四人連続で“二番目OK女”が続いたから勘違いをこじらせた……と。
前カノには何て言ったのかな、“一番の他に二番手が現れたから、君は三番になったけどいい?”とか。
さすがに三番はOKじゃなかったみたいだね。
「他に男って、アンタにも一番の女が居るじゃない。
おあいこでしょ」
「俺は、あのコとは小学生の時しか付き合ってないし。
普段は連絡も、インスタだけだし。
会うのだって年一なのに、他の男って」
「何で同じような事してるのに自分だけ被害者なの、違うでしょ。
元カノ達“二番目でもいい”っての、それアンタが二番目なんじゃないの?
浮気相手にされてるでしょ」
「えっ、そんな事は」
タンタは心底、驚いた顔だ。
「お互い他に本命がいるんだから、“マジ付き合って結婚して”とか迫ってこないだろうし。
ちょうどいいと思われてたかもね。
それなのにアンタは元カノ達には“自分だけ好きでいろ”とかしてるから別れたんじゃないの?」
「そんなんじゃない……と、思う……けど」
元カノ達は他に男が居たんだし、そんなんだと思うけどなぁ。
「うわぁ……、ドロドロすぎる、危なかった、私も泥沼に引きずり込まれる所だった。
私にはムリ、合わない。
そんな生活、耐えられないよ」
ゾッとした私は、鳥肌が立っていた。
「俺、同棲とか結婚まで考えたのは君だけで。
もう限りなく一番に近いって言うか」
「はい、完全に二番手だって言ってるようなものだから」
「いや、でも。
はぁ……、同棲の話も出たし、そろそろホーちゃんに話しても大丈夫かと思ったのに」
正直を装って、“じゅうぶん俺に惚れてるし、二番目を受け入れるはず”とか考えてたんだな、コイツ。
「私、付き合いには潔癖みたいだからソレはないなぁ。
じゃあ、これからは真っ当な付き合いをおすすめするよ」
「え、……ちょっと」
「せめて綺麗に別れてあげるんだから、感謝してよね。
ヤバい女に出会わないよう、気をつけてね。
さようなら」
ベンチから立ち上がった時に一度、タンタに呼び止められた。
私は立ち止まらなかった。
それから共通の知人からの情報で、程なくしてタンタは危惧通りヤバい女に当たったと聞いた。
話によると、どうやら彼は今までのような事を繰り返していたらしい。
改心どころか、反省さえしていなかったのか……。
そして、彼のその後の事は……私は知らない。
ー終わりー
それに“まずは二番をOKしといて、どんな手を使っても一番になる”って人も、中には居るかもだし。
あと、生まれつき不倫グセのある人とかね」
「知らないクセに、元カノの悪口ばっかり」
やっぱ通じない、心配してるのに。
元カノの事なんて、私が知らないの当たり前でしょ。
ていうか過ぎた元カノより、これからの事だよ。
「どっちかというと、結局はアンタの悪口だけどね。
歴代の元カノ達が“二番でいい”って言ってたんなら、ずっと付き合ってれば良かったじゃないの。
何、別れてんのよ」
「いや、……三人は他に男が居たし、前カノは、その。
俺、君を好きになったから……」
なるほど、四人連続で“二番目OK女”が続いたから勘違いをこじらせた……と。
前カノには何て言ったのかな、“一番の他に二番手が現れたから、君は三番になったけどいい?”とか。
さすがに三番はOKじゃなかったみたいだね。
「他に男って、アンタにも一番の女が居るじゃない。
おあいこでしょ」
「俺は、あのコとは小学生の時しか付き合ってないし。
普段は連絡も、インスタだけだし。
会うのだって年一なのに、他の男って」
「何で同じような事してるのに自分だけ被害者なの、違うでしょ。
元カノ達“二番目でもいい”っての、それアンタが二番目なんじゃないの?
浮気相手にされてるでしょ」
「えっ、そんな事は」
タンタは心底、驚いた顔だ。
「お互い他に本命がいるんだから、“マジ付き合って結婚して”とか迫ってこないだろうし。
ちょうどいいと思われてたかもね。
それなのにアンタは元カノ達には“自分だけ好きでいろ”とかしてるから別れたんじゃないの?」
「そんなんじゃない……と、思う……けど」
元カノ達は他に男が居たんだし、そんなんだと思うけどなぁ。
「うわぁ……、ドロドロすぎる、危なかった、私も泥沼に引きずり込まれる所だった。
私にはムリ、合わない。
そんな生活、耐えられないよ」
ゾッとした私は、鳥肌が立っていた。
「俺、同棲とか結婚まで考えたのは君だけで。
もう限りなく一番に近いって言うか」
「はい、完全に二番手だって言ってるようなものだから」
「いや、でも。
はぁ……、同棲の話も出たし、そろそろホーちゃんに話しても大丈夫かと思ったのに」
正直を装って、“じゅうぶん俺に惚れてるし、二番目を受け入れるはず”とか考えてたんだな、コイツ。
「私、付き合いには潔癖みたいだからソレはないなぁ。
じゃあ、これからは真っ当な付き合いをおすすめするよ」
「え、……ちょっと」
「せめて綺麗に別れてあげるんだから、感謝してよね。
ヤバい女に出会わないよう、気をつけてね。
さようなら」
ベンチから立ち上がった時に一度、タンタに呼び止められた。
私は立ち止まらなかった。
それから共通の知人からの情報で、程なくしてタンタは危惧通りヤバい女に当たったと聞いた。
話によると、どうやら彼は今までのような事を繰り返していたらしい。
改心どころか、反省さえしていなかったのか……。
そして、彼のその後の事は……私は知らない。
ー終わりー
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