異世界転移！なのか？コレは！ー日本から日本に転生しましたー

３話目のお話 ミノタウロスやケンタウロスのいる世界？

取り敢えず、金も無けりゃ泊まるところもない。
どうしたもんかと唸ってしまったよ。

「うーん、お父さんに聞いてみて、泊まって良いよって言われたら。うちに泊まりなよ？ここの入り口で待っててねー！」

人情味溢れすぎだよね？
青伊ちゃんがお父さんに許可を取りに行ってる間。俺は女神に貰ったメモを読んでみたんだ。そこにはこう書いてあった。


異世界転生をした貴方へ。


そこは凶悪な牛鬼ミノタウロスや鬼人馬ケンタウロスが闊歩する世界ですので貴方に身を守る術を与えましょう

下記がそのスキルです。

治癒術

筋肉増強術（パッシブ

修理術

５属性術

貴方の希望スキル

生活魔術

鑑定眼

使い方は魔法名を唱えるだけ、簡単だね、アンタでも出来るよ。

ってね

しかし思ったよミノタウロスや、ケンタウロス、怖いなあって。

「モォォ～」

「ヒヒーンっ」

そこはね長閑だったけどね、はは。

そしたら、向こうの方からミノタウロスが本当に歩いて来てさ、アレは本当に怖かったね。2メートル越してると思ったね、ボブサップもビックリの筋肉だったよ。
何？ボブサップが解らない、そっかそうだよな日本であって日本じゃないんだから
ミノタウロスなのにパツパツのシャツを着てさオーバーオール姿だったよ。
よくRPGで見る三叉の槍を持っててね、ここで殺されるっ！て思って軽くちびったよ
25にもなって恥ずかしいよね？

でも近づいてきたらなんか違う気がしてね。牛鬼の後ろからヒョコって顔だした青伊ちゃんがね。


「お父さんがね、ちゃんと顔見てから決めたいって連れてきちゃった。」


よく見たらちゃんと人間だったよ、怖すぎるのと女神が変に脅すせいで幻覚を見ちゃったんだねきっと。


「あ、ああ。うん…」

「きおぐがねぇてかあ？んで、うぢにとまれながったらどごさいぐつもりだど！」


なんて言ってるかわかんなかったよ青伊ちゃんは解ったのに。
言語理解はその人に対して使うと永続、だから初めての人には必ず一回かけなきゃダメみたいなんだよ。


「なしてだまってらど！えがたいどわりぃな！なんで何も言わないんだ！お前態度悪いぞ？」


ヒッ、ヒヒーン！ッヒヒーンッッ！！HiHiiiiiiiiiiiiiiinn!!


青伊ちゃんのねお父さんが怒鳴ると馬が急に苦しみだしてね、そん時はやっぱりミノタウロスなのかなって思ったよ。でもなんか出産を控えた馬だったらしくてね。
獣医さんにはうまく産めないかもしれないって言われてたらしいんだ。
しかも森本さん一家にしか懐かない馬らしくてさ、獣医師さんもなかなか普段大変だったらしいよ。


「花子っ！大丈夫か花子っ！」


青伊ちゃんのお父さんって長いから、普段のおやっさんって呼ぶね。
おやっさんが駆け寄るとさ、少し落ち着くんだけど相当花子も辛いらしくてね。
急な事で青伊ちゃんも泣きそうだったよ。青伊ちゃんに１番懐いてたらしくてね。

それで思ったんだ、この女神に貰った力で助けれないかなって、それでメモの裏を見るとさ、書いてたよ

治癒術 キュア（効果、どんな傷、どんな状態でも直す。）

使い方 唱えて手が光ったら対象物に触れる。

てさ、それで早速使って見たよ。

そしたら、手がぱあーって光ったんだよ