32 / 42
4章
鋭い刃
しおりを挟む
それは、舞花が避ける間もなく早くて・・・。舞花の腕に、痛みが鋭い走った。
「っ!!痛い、痛い、痛いっ!!痛い・・・、痛いっ!!」
見ると、大量の血が流れてきている。途端に、腕が真っ赤に染まる。
舞花は、生まれて初めての痛みに、涙が止まらなかった。
腕を動かすと、死んでしまうのではないか。そんな考えが頭から、離れない。
「その苦痛の顔を、もっと見せてくれ」
そう言うと、にっこり笑った。舞花の足めがけて、振りかざして___。
舞花は目をつぶった。また、あの痛みを味わうのは、怖くて。
死にたくなくて。でも、いつまでたっても、痛みは感じない。
「おい、いるんだったら、出て来いよ」
それどころか、えいまの声が聞こえる。目を開けると、入り口だろうと
思われるところに、二つの人影が。舞花は、その人影が誰だかすぐにわかった。
「乃愛ちゃんっ!風真君っ!」
二人が、近づいて来るにつれ、姿があらわになる。やっとお互いの顔が
わかるようになった時には、えいまはチェンソーを振りかざすのをやめていた。
「ま、い・・か?」
「ま、舞花、その血っ!どうしたの!?」
なんでもない、と言いたくて笑顔を向けるが、ぎこちなくて引きつっているだろう。
それにしても、なんで二人がここに?
そう思っていると、急に悲鳴が聞こえてきた。
「きゃぁぁぁぁぁ!!」
「お、おい、乃愛っ!」
はっと顔を上げるとそこに、えいまの姿はなかった。そのかわり、チェンソーの
刃が、乃愛のほうに向いていて・・・。いつ、えいまが乃愛に、
襲いかかってもおかしくない。舞花の手に、じわりと汗がにじんだ。
「っ!!痛い、痛い、痛いっ!!痛い・・・、痛いっ!!」
見ると、大量の血が流れてきている。途端に、腕が真っ赤に染まる。
舞花は、生まれて初めての痛みに、涙が止まらなかった。
腕を動かすと、死んでしまうのではないか。そんな考えが頭から、離れない。
「その苦痛の顔を、もっと見せてくれ」
そう言うと、にっこり笑った。舞花の足めがけて、振りかざして___。
舞花は目をつぶった。また、あの痛みを味わうのは、怖くて。
死にたくなくて。でも、いつまでたっても、痛みは感じない。
「おい、いるんだったら、出て来いよ」
それどころか、えいまの声が聞こえる。目を開けると、入り口だろうと
思われるところに、二つの人影が。舞花は、その人影が誰だかすぐにわかった。
「乃愛ちゃんっ!風真君っ!」
二人が、近づいて来るにつれ、姿があらわになる。やっとお互いの顔が
わかるようになった時には、えいまはチェンソーを振りかざすのをやめていた。
「ま、い・・か?」
「ま、舞花、その血っ!どうしたの!?」
なんでもない、と言いたくて笑顔を向けるが、ぎこちなくて引きつっているだろう。
それにしても、なんで二人がここに?
そう思っていると、急に悲鳴が聞こえてきた。
「きゃぁぁぁぁぁ!!」
「お、おい、乃愛っ!」
はっと顔を上げるとそこに、えいまの姿はなかった。そのかわり、チェンソーの
刃が、乃愛のほうに向いていて・・・。いつ、えいまが乃愛に、
襲いかかってもおかしくない。舞花の手に、じわりと汗がにじんだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
7
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる