殺人鬼(サイコパス)との鬼ごっこ

アメ

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4章

傷つけないで

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「や、やめてーーー!!」
 腕を押さえながら、なんとか立ち上がり、舞花は叫んだ。  
 友達を傷つけてほしくない一心で。
「えいま、お願いっ!やめてぇぇぇ!!」
 そう叫んだ時、鋭い刃がこちらに向かって来た。
 え・・・?な、なに?
 舞花は、なにが来たのか考えた。だが、それより早く、激痛が足に。
「いっ、いっ・・・。痛い、痛い、痛いぃぃぃ!!」
 最初は、痛すぎて声が出なかった。それは、腕の痛みとは比にならない。
 もっと、深く刺さったようだ。えいまが刃を抜くと、
 舞花の血がべったりと付いた。そして、足に更なる痛みが走る。
「うっ・・・」
 どさりと、舞花がその場に倒れこむ。痛すぎて、意識がもうろうとしている。
「舞花っ!!舞花ぁ!!」
「舞花っ!今、・・く・か・・・ら」
 なに?なにか、聞こえる・・・。
 二人の声を聞きながら、舞花は気を失っていった___。

 もう、終わりか・・・。
 えいまは、心の中で呟くと、チェンソーを上下に振り、血を払った。
 正直、舞花が一番、面白いと思っていたが・・・。
「もしかしたら、そうでもなかった、ようだな・・・」
 思ったことを小声で言うと、えいまは二人に向かって__投げた。
 それは、綺麗に回転しながら、乃愛に向かっていく。
「え、な、なんで・・・」
 そう乃愛の足は動かない。驚きすぎて、体が固まっている。
 は、早く避けないと・・・。舞花に、風真に迷惑が、かかって__。
 頭では、そう思っても、なにもできなくて。お腹に刺さる、私は死んでしまうんだ
 そんな考えが、出てきた時。
「・・・乃愛、避けろ!乃愛っ!!」
 
 どんっと乃愛は、突き飛ばされた。
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